標的30-trenta
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ベ「今のわんこ達にはいつものあれ?」
『うん、ここに誘導してもらいましょう』
いつものあれとは嗅覚を駆使した探知だ
ベルとは任務の際何度かやっているため覚えてくれていたようだ
ベ「うししっ レナあったまいいー にしてもあのチビ何処に隠れてやがんだか」
さっさとボスに消し炭にされればいいのに、と吐き捨てるベルに苦笑いして暫く待つと二匹から合図があった
『ベル、用意はいい?』
ベ「ん、オッケー」
tre…due、uno!
合図と共にベルは懐からワイヤーナイフを取り出して戻ってきた二匹に向かって投げた
ボフンッ
口寄せ術が消え周囲の煙が引くと黒いフードに身を包んだ赤ん坊の姿が
「むむっ。今のナイフはベルかい」
ベ「うししっ、ビンゴじゃん」
『二匹とも操られてたわね…まだ油断しちゃ駄目』
相手はあのバイパーなんだから、と身構えた
マ「ムム…君達相手じゃ流石の僕も敵わないから素直に降参するよ」
僕の幻術にかかっていると瞬時に判断するなんて…流石だね、とマーモンは両手をあげ降参した
あっさりと降参をしたマーモンに驚いたが出来れば身内での戦闘は避けたかったレナは安堵しながらベルから渡された鳥かご状のゲージをマーモンに向けた
『ごめんねマーモン、この中に入って』
マ「ねぇレナ…ボクは殺されると思うかい」
『それは絶対にさせない。大丈夫、まだ挽回のチャンスはあるわ…ね?』
マ「ム、それは本当だろうね。…まぁいいよ、君の言う事には不思議と確信を得られるからね」
そう呟きマーモンは自らゲージの中へと入った
『ありがとうマーモン。あっ…怪我してない?』
心配そうに見つめる彼女にマーモンはため息をついた
マ「まったく君は…そういう所はヴァリアーに向いてないね。僕を誰だと思ってるんだい」
僕はアルコバレーノだぞ、と言いたげなマーモンにフフッと笑った
『それもそうね。それじゃあ戻ろうか…ベル?』
ベ「ん、あぁそのチビも捕まえたことだし帰ろうぜ」
マ「―…何拗ねてんだい」
ベ「は?拗ねてねーし。つか捕まってるくせに生意気」
マ「ム、君にその言葉は言われたくないね」
二人の口論が始まったのを隣で見守りながら私達は一度拠点へと戻ることにした