標的12-dodici
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本当今日に限って油断した
このこと報告したらザンザスになんて言われるか考えただけでも恐ろしい…
しかも今日は二度千里眼を発動しているのもあって体力の消耗が激しい
だめ…くらくらして意識が…
部屋まで後少しという所で息を切らし壁にもたれた
―コツコツ…
目を閉じていると誰かが近づいてくる音がした
そして足音は私の目の前で止まった
「レナ…?」
名前を呼ばれ薄っすら目を開けるとそこに居たのは
『きょ…や?』
雲雀は状態をすぐに把握し家の鍵の場所を聞くとレナを抱え部屋の中へと運んだ
雲「これ、脱がすよ」
『ん…』
ソファーに寝かせ羽織っていたヴァリアーの戦闘服を脱がしレナの状態を確認するとYシャツから見えている胸元から両腕にかけて肌が紫色に変色していた
もうとっくに両腕の感覚はなく、意識を保つので限界だったけど、恭弥が来てくれたことにとても感謝した
すぐに解毒注射器の場所を伝え取ってきてもらった
雲「これ…?どこに打てばいいの」
『効き目が…早い…首に……』
両腕が動かず自分で出来ないため代わりに処置してもらうことに
雲「首でいいのね…」
仰向けになっているレナの髪の毛を片方に寄せると一瞬動きがピタリと止まり少し間があった後カシュッと注射器を刺す音が鳴った
5分程経つと変色した肌が元に戻ってきて解毒が効き始めたのが目に見えた
雲「…効いてきたかい」
『うん、…恭弥、ありがとう』
もう大丈夫、と身体を起こし立ち上がろうとしたら強制的に座らせられた
雲「ねぇ…馬鹿なの。一日中連絡寄越さないから家まで来てみたらこの有様」
こちらを睨んでいる恭弥にビクリと肩を震わせた
『恭弥、怒ってる…よね?ごめんね』
まだ少し火照った顔で上目遣いの様な状況の彼女に雲雀はこみ上げる気持ちをぐっと堪えながら隣に座った
雲「もういいよ…それより無事で良かった。今日は見張っててあげるからもう寝なよ」
『見張る…えっと…恭弥、泊まるの?』
雲「何か問題でもあるの」
しれっと返す言葉に反論出来ず了承するしかなかった
『う、ううん…』
雲「本来僕が来た目的わかってるよね」
『っ…はい』
言い返す事も出来なかったので寝る支度だけ許可してもらい大人しくすることに
その後何をするわけでもなくレナは完全に毒が抜けるまで横になりその隣で恭弥は読書をしていた