標的9-nove
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―なぁ坊や、お小遣いもってるやろ?
ひっ…も、もってまぜん‥‥泣
―あ゛ぁん?じゃあ代わりにっと
あぁっ…か、返して下さい…
―ギャハハハ
病院を後にし学校へ戻るため速足で歩いていると道角で騒いでる声が聞こえたので覗くと3人組の輩が中学生ぐらいの男の子の眼鏡を無理やり取り上げていた
『(…恐喝?もう並盛町だし、取り締まらないと怒られるよなぁ)』
少し離れた所で様子を見ていたが見逃したところでお咎めくらうのは自分なので仕方なく止めに入ることにした
『はーい…そこの君達。ここは風紀を乱していい場所ではありません』
少年「ひっ!?」
レナは手をパチパチと叩きながら腰を抜かして座り込んでる少年の前に立ちはだかった
「んだてめぇ…っ!げ…こいつ風紀委員の連中じゃねぇか!」
「あ、知ってるぜ最近女が一人入ったって噂!よく見りゃ中々の上物じゃねーか」
「ひひっ俺たちラッキーじゃね?」
レナの羽織っている学ランと風紀の腕章に気付いた輩は言いたい放題だ
『その様子だと退く気はないようね。風紀を乱す連中は処罰します』
「「「ったりめーよ」」」
レナの言葉を聞くや否や輩達は一斉に襲い掛かってきた
『少年、目を閉じてなさい?』
「は、はいっ!」
『(雷遁・天雷)』
「「「ーッ」」」
座り込んでいた少年がギュッと硬く目を瞑るのを確認したレナはニッと笑い
目にも見えない速度で印を組み電流を浴びせ3人を気絶させた
『…もう目を開けていいわよ』
少「…?」
そう言われ少年は目を開けると一言も発する事もなく倒れ込んでいる3人が視界に入り自身が助かった事を確認した少年は土下座をしてきた
少「た、助けて頂きありがとうございますっ!あ、あのお名前は…!」
『千里レナ…この辺輩多いから気を付けてね。後これ忘れずにね』
少「す、すみませんっ!」
名前を告げ近くに落ちていた眼鏡を少年に手渡しレナは急いで学校へと戻った
少「千里レナさん…このご恩、いつか必ずお返ししてみせます…」
茶髪の少年は眼鏡をかけなおし、去って行ったレナの後ろ姿が見えなくなるまで見送り続けた