標的1-uno
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
任務の途中突如現れた真っ黒な穴に吸い込まれ放り出された先は
―空
突然空中へと放り出され驚いたがまずは身の安全を確保するために瞬身術を駆使して地上へと降りた
立ち上がり周囲を確認してみると此処は路地裏のようだ
しかし先ほどまで自分は森の中に居たはず
遠くの方に視線を移すと今までいた世界とは思えない景色
それはまるで本でみたような―
いやいやまさかね…
―!
あり得ないわと首を振りもう少し状況を把握するためこの場から離れようとした矢先
何者かが此方に近づいてくる気配を察知し愛刀に手をかけた
『…誰』
殺気を飛ばすと物陰から全身黒づくめの長髪男が現れ、剣をこちらに向け叫んだ
「う゛お゛ぉい!貴様どっから現れやがったぁ!さっさと答えないと三枚におろすぞぉ!」
また随分と大声出すのね…と顔をしかめ大声で問いかけてきた男の顔を確認するとレナは驚いた
この顔…どこかで見たことがある
手配リスト?…いや、漫画だ
それにこの男は確か・・・
『スペルビ・スクアーロ…?』
「俺の名を…さては貴様刺客だなぁ!だったら三枚に下すぜぇぇ!!」
心の声が自然と声に出ていたようだ
名前を呼ばれた男は驚いていたがその直後
殺気と共にこちらに剣を振りかざして来た
『待って…違うわ!』
―ギンッと刃の交わる音が周囲に響く
咄嗟に刀を抜きスクアーロの剣を受け止めた
「あ゛ぁ?俺の剣を受け止めただとぉ…やるじゃねぇかぁ面白れぇ!」
私の言葉は聞こえてないどころか
どうやら余計に火をつけたようだ
次から次へと斬撃を放つスクアーロの猛攻を避けながら彼の動きを止めるべく仕方なく印を組んだ
―雷遁・呪縛縄
そう唱えると空中に電撃を帯びた輪が出現して即座にスクアーロの身動きを捉え地面に横たわせた
「ぐっ…何しやがったテメェ!」
スクアーロは突然身動きが取れず麻痺する身体に顔をしかめた
『…話聞かないから。私の話を聞いてくれるなら解放するけど…どうする?』
大丈夫、電圧は加減してあるからほんの少し痺れるだけよ
と説明しながら彼の目の前でしゃがみ問いかけてみた
「ちっ…クソがぁ…聞いてやるからさっさと解放しやがれぇ!」
スクアーロは私の問いかけに睨みつつも話を聞いてくれるようなので術を解き解放してあげると
服に付いた汚れを払いながら近くの壁に寄りかかっていた
『そうしてもらえると助かるわ。さっそくなんだけど…ここは何処?』
「はぁ?ここが何処かだとぉ?」
スクアーロはレナの質問に一瞬呆気にとられていたが鼻で笑いイタリアだと返した
『イタリア…』
そんな場所は聞いた事がない
別次元の世界に来てしまったと考えるのが妥当なところだ
腕を組みながら色々推測をしていると
「う゛お゛ぉい黒づくめの女ぁ!今度はこっちが聞く番だぜぇ」
と遮られてしまった為一旦考えるのは後にした
『…どうぞ』
スクアーロ曰く急に異様な気配を感じ取り偵察に行くと空から着地をする私を見たと話した
『私は…』
レナは誤魔化しても仕方ないと判断をし、別世界から来たことや自分は忍である事
そしてこの世界が向こうでは漫画となっていたことを説明した
1/3ページ