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静かな廊下にコツコツとヒールの音が響く。それに合わせて、ドレスがふわりと揺れる。魔法のおかげか、靴で疲れる感じがない。とても歩きやすいヒールだ。
柱の陰に、人影が見えた。目を合わせない様に、早足に横を通り抜ける。
「おい。」
「…。」
チッと舌打ちが聞こえて、再度その人が声を上げる。腕を掴まれる。
「おい、ユウ。」
「…レオナ先輩。」
今一番会いたくない人に見つかってしまった。
防衛魔法に長けていて、鼻が効く人。クルーウェル先生から、すぐ薬の匂いに気付くだろうと言って一番に名前が挙がった人。案の定、香水の匂いに気付いたのか、先輩が舌打ちして、手を放す。
「お前、何を付けてやがる。」
「香水を使っているだけですが。」
「ただの香水からそんな匂いがするか。」
できるだけ香料がないものだと言っていたのに、それでもばれてしまうのか。恐ろしい嗅覚だ。
「何をするつもりだ。」
「今日が何の日か、ご存知ないんですか?」
「そういう問題じゃない。」
頭が回る先輩のことだ。私の稚拙な計画なんてすぐにばれてしまうかもしれない。みんなの記憶を消して回るなんて。
「そんなことしてどうするつもりだ。」
「いや、誘われてしまって、断れなかったので。」
「その格好で?」
「折角のお誘いですから、お洒落をしないと失礼かと思って。」
裾をもってひらひらと振って見せる。今日の私は多分、人生で一番綺麗に仕立ててもらっている。それが気恥ずかしくもあるけれど。しばらく考え込んだ先輩が、眉を顰めて言葉を紡ぐ。
「…あのタコ野郎を置いて、文字通り地の果てまで逃げるつもりか?」
「え、いや?逃げるというか…逃げる先もないというか…。」
やっぱり何か勘づいている。これだから会いたくなかったんだ。
「あまりにお粗末だな。粗方、身の振り方にカタがついたか。」
「…さて、何のことやら。」
首を竦めることしかできない。私がわかりやすすぎるのもあるかもしれない。仕方ないじゃないか、普段こんな風に人を騙すようなことしないのだ。
「わかってんのか、魔法は万能じゃない。」
「わかっています。」
「わかってねぇ。根本的にな。」
「わかってますよ。魔法がない世界から来たからってバカにしてます?」
「そういう問題じゃねぇんだよ。」
ため息をついた先輩が「もういい、知らん」と匙を投げた。魔法が万能じゃないなんて、そんなの知っている。先生にだって口酸っぱく言われてきた。今更、そんなこと言われなくたってわかってる。
「じゃ、私行きますね。」
「その格好で、一人で行くのか?」
「?どういうことです?」
「お前の頭はお飾りか?あっちには人がウロウロしてんだよ。」
「あ。」
最近、一人でいると他の人に絡まれることが増えていたっけ。それを気にして、友人や先輩たちが近くにいてくれたのだった。
「なんというか、失念していました。あの…レオナ先輩。」
「…なんだ。」
「…もしかしてここにいたのって私のためですか?」
「は?遂に頭涌いたか。」
折角笑って話しかけたのに、先輩は心底嫌そうな顔をする。俺はここで休んでたんだよ、と柱に背を預ける。
「ですよね。あの、先輩?お願いがあります。」
「知らん。」
「そんなこと言わないで。乗り掛かった舟ですよ?私と先輩の仲じゃないですか。」
「勝手に巻き込むな。そんな仲になった覚えはない。それに付き合って、俺に何の得がある。」
「そこを何とか。」
ギャイギャイと言ってみるものの、なかなか首を縦に振ってくれない。そりゃそうだ。面倒だもんな。
先輩なら舞踏会なんて慣れてるだろうし、ここの舞踏会なんて子供の遊びみたいなもんだろう。私に付き合う理由がない。
「…そうですよね、先輩、無理言ってすみませんでした。もう行きます。」
こうなれば仕方ない、行くしかない。一人だって大丈夫なはずだ。踵を返そうとしたところで、再度名前を呼ばれる。
「…先輩?」
「…あぁ、めんどくせぇ。どうしてお前はそう変なところで思い切りが良いんだ。」
「え、だって時間、もう随分遅れてしまっているし…。」
先輩は、髪をぐしゃぐしゃとかきながら深いため息をついた。
「おい、一曲付き合え。それでチャラにしてやる。」
「え、いいんですか?」
「あのタコ野郎の弱みを握るだけだ。めんどくせぇ。もう二度とこんなことに巻き込むんじゃねぇ。次はない。」
「あ…ありがとうございます!!二度はありません。約束します。」
そうかよ、と言って手を伸ばされる。あまりに自然にされたので、意図がわからず固まる。
「行くぞ。」
「え、あ、はい。」
手を取ると、いつもではありえないくらい丁寧に手を引かれる。そして歩幅も合わせてくれている。なんて自然なエスコートだろうか。さすが王子様。あまりにも言葉と態度が違うから思わず笑ってしまうと、不機嫌そうにする。女性に優しいと評判の国の王子様だった。普段はそんなこと忘れていたけれど、エスコートは慣れているんだろう。
…人に恵まれた生活だったな、と思う。少し感傷に浸ってしまう。
「先輩にエスコートしてもらえるなんて夢みたいだなぁ。ありがとうございます。」
「…黙ってろ。」
何度目かわからない舌打ちが聞こえた。
――――――――――――――――――
舞踏会の会場といっても、いつもの食堂だ。音楽が聞こえてくる。
近づくたびに、人通りが多くなる。奇異の目で見られているのはわかっていた。足がすくみそうになる。
「顔を上げて、堂々としていろ。俺の隣を歩くなら、不敵に笑うくらいしておけ。」
低く唸った先輩を見ると、その緑の瞳はまっすぐ前を見据えていた。
レオナ先輩の姿を見た人が、道を開けていく。その道を、二人で歩いていく。
食堂は、ダンスホールとして中央が開けられている。周囲を見回すと、いつものメンバーが指をさしてこっちを見ていた。何か騒いでいるのを見て笑ってしまう。
レオナ先輩は、堂々と中央に陣取った。注目を受けている。緊張で、指が震える。
「おい。今更緊張してんのか?」
「何を。武者震いです。」
「は、なら結構。」
手を取られて、す、と腰を抱かれたのが少しくすぐったい。曲が始まる。足が動く。ふわり、ふわりとドレスが舞う。先輩がリードしてくれるおかげで、滞りなく足が動いていく。魔法の靴様様だ。ふわり、ふわり。一歩一歩が少し大股になってしまうのは、先輩の足が長いせい。私の足が短いとかじゃない、決して。
「ふーん、やるじゃねぇか。」
「さすが魔法の靴ですよね。こんな私でも動けます。」
「あ?アレ履いてんのか。どおりでな。で、その化粧は誰がやったんだ?」
「ヴィル先輩と、ルーク先輩です。」
「はー、アイツらが。」
「似合ってます?」
「俺に聞くな。お前がそう思うなら似合うんじゃねーか?」
一曲が終わりに近づく。魔法の靴を履いているのに、ついていくのが精いっぱいだ。
「おい、目的の野郎がそこにいるぞ。見えるか。」
「そんな余裕がないですよ…ついていくのに精一杯です。先輩、足長いから。」
「そりゃあよかった。」
心底楽しそうに笑う先輩。弄ばれている。悔しい。
曲が終わりを迎える。足が止まる。息が上がっている。
「相変わらず体力がないことで。」
「そう、ですね。まぁ、先輩のながぁい足に振り回されましたから。」
「おい、そのまま振り向け。」
「え?」
ぐるり、と外を向かされる。正面に、目的の姿が目に入って思考が止まる。
寮服を着た先輩が、遠くに立って私を見ている。
後ろにいたレオナ先輩が、トンと私の肩を押す。振り向くと、悪い笑顔のレオナ先輩と目が合う。
「ま、さか…!!レオナ先輩…狙いましたね?」
「さあな。…あぁ、いい女は遅れて来るもんだ。さっさと行け。どうせ夢になる。」
ずっと防衛魔法を使って、香水の効果を防いでいたくせに、そういうことを言う。この人は今日を忘れるつもりなんてない。
そのまま、じゃあな、と言ってそのまま一人で外側にはけてしまう。
ドキドキ、と自分の鼓動が耳元で聞こえるようだ。目の前の彼に、なんて言おう。
ヴィル先輩は、着飾った私に寮長と並び立つ覚悟を求めた。レオナ先輩は、顔を上げて、堂々とするよう言った。できるだろうか、今の私に。
深呼吸して、息を整えた。彼に向かって、ゆっくり歩を進める。ひどく緊張している。でも、吹っ切れたみたいに思考はクリアだ。
両脇にいるリーチ兄弟が、固まったままの彼を小突く。
「ほら、アズール。」
「小エビちゃんが待ってるよぉ。」
押されて一歩前に出た彼は、茹でダコみたいに真っ赤になっていた。私はさっき先輩にしてもらったみたいに、ゆっくりと手を差し出す。
「私と一曲、いかがですか?」
コクコクと頷いて、彼は私の手を取った。
足を得て2年たたない彼と、本来はいないはずの私。ちぐはぐな二人で、ダンスホールの端へ。
向かい合った彼は真っ赤な顔で、一言もしゃべらない。もう周りからの視線なんて気にならなかった。
ヴィル先輩の言葉が過る。
「願いを心に。」
私の願いは一つだけ。
…最初で最後の夢を見せて。
柱の陰に、人影が見えた。目を合わせない様に、早足に横を通り抜ける。
「おい。」
「…。」
チッと舌打ちが聞こえて、再度その人が声を上げる。腕を掴まれる。
「おい、ユウ。」
「…レオナ先輩。」
今一番会いたくない人に見つかってしまった。
防衛魔法に長けていて、鼻が効く人。クルーウェル先生から、すぐ薬の匂いに気付くだろうと言って一番に名前が挙がった人。案の定、香水の匂いに気付いたのか、先輩が舌打ちして、手を放す。
「お前、何を付けてやがる。」
「香水を使っているだけですが。」
「ただの香水からそんな匂いがするか。」
できるだけ香料がないものだと言っていたのに、それでもばれてしまうのか。恐ろしい嗅覚だ。
「何をするつもりだ。」
「今日が何の日か、ご存知ないんですか?」
「そういう問題じゃない。」
頭が回る先輩のことだ。私の稚拙な計画なんてすぐにばれてしまうかもしれない。みんなの記憶を消して回るなんて。
「そんなことしてどうするつもりだ。」
「いや、誘われてしまって、断れなかったので。」
「その格好で?」
「折角のお誘いですから、お洒落をしないと失礼かと思って。」
裾をもってひらひらと振って見せる。今日の私は多分、人生で一番綺麗に仕立ててもらっている。それが気恥ずかしくもあるけれど。しばらく考え込んだ先輩が、眉を顰めて言葉を紡ぐ。
「…あのタコ野郎を置いて、文字通り地の果てまで逃げるつもりか?」
「え、いや?逃げるというか…逃げる先もないというか…。」
やっぱり何か勘づいている。これだから会いたくなかったんだ。
「あまりにお粗末だな。粗方、身の振り方にカタがついたか。」
「…さて、何のことやら。」
首を竦めることしかできない。私がわかりやすすぎるのもあるかもしれない。仕方ないじゃないか、普段こんな風に人を騙すようなことしないのだ。
「わかってんのか、魔法は万能じゃない。」
「わかっています。」
「わかってねぇ。根本的にな。」
「わかってますよ。魔法がない世界から来たからってバカにしてます?」
「そういう問題じゃねぇんだよ。」
ため息をついた先輩が「もういい、知らん」と匙を投げた。魔法が万能じゃないなんて、そんなの知っている。先生にだって口酸っぱく言われてきた。今更、そんなこと言われなくたってわかってる。
「じゃ、私行きますね。」
「その格好で、一人で行くのか?」
「?どういうことです?」
「お前の頭はお飾りか?あっちには人がウロウロしてんだよ。」
「あ。」
最近、一人でいると他の人に絡まれることが増えていたっけ。それを気にして、友人や先輩たちが近くにいてくれたのだった。
「なんというか、失念していました。あの…レオナ先輩。」
「…なんだ。」
「…もしかしてここにいたのって私のためですか?」
「は?遂に頭涌いたか。」
折角笑って話しかけたのに、先輩は心底嫌そうな顔をする。俺はここで休んでたんだよ、と柱に背を預ける。
「ですよね。あの、先輩?お願いがあります。」
「知らん。」
「そんなこと言わないで。乗り掛かった舟ですよ?私と先輩の仲じゃないですか。」
「勝手に巻き込むな。そんな仲になった覚えはない。それに付き合って、俺に何の得がある。」
「そこを何とか。」
ギャイギャイと言ってみるものの、なかなか首を縦に振ってくれない。そりゃそうだ。面倒だもんな。
先輩なら舞踏会なんて慣れてるだろうし、ここの舞踏会なんて子供の遊びみたいなもんだろう。私に付き合う理由がない。
「…そうですよね、先輩、無理言ってすみませんでした。もう行きます。」
こうなれば仕方ない、行くしかない。一人だって大丈夫なはずだ。踵を返そうとしたところで、再度名前を呼ばれる。
「…先輩?」
「…あぁ、めんどくせぇ。どうしてお前はそう変なところで思い切りが良いんだ。」
「え、だって時間、もう随分遅れてしまっているし…。」
先輩は、髪をぐしゃぐしゃとかきながら深いため息をついた。
「おい、一曲付き合え。それでチャラにしてやる。」
「え、いいんですか?」
「あのタコ野郎の弱みを握るだけだ。めんどくせぇ。もう二度とこんなことに巻き込むんじゃねぇ。次はない。」
「あ…ありがとうございます!!二度はありません。約束します。」
そうかよ、と言って手を伸ばされる。あまりに自然にされたので、意図がわからず固まる。
「行くぞ。」
「え、あ、はい。」
手を取ると、いつもではありえないくらい丁寧に手を引かれる。そして歩幅も合わせてくれている。なんて自然なエスコートだろうか。さすが王子様。あまりにも言葉と態度が違うから思わず笑ってしまうと、不機嫌そうにする。女性に優しいと評判の国の王子様だった。普段はそんなこと忘れていたけれど、エスコートは慣れているんだろう。
…人に恵まれた生活だったな、と思う。少し感傷に浸ってしまう。
「先輩にエスコートしてもらえるなんて夢みたいだなぁ。ありがとうございます。」
「…黙ってろ。」
何度目かわからない舌打ちが聞こえた。
――――――――――――――――――
舞踏会の会場といっても、いつもの食堂だ。音楽が聞こえてくる。
近づくたびに、人通りが多くなる。奇異の目で見られているのはわかっていた。足がすくみそうになる。
「顔を上げて、堂々としていろ。俺の隣を歩くなら、不敵に笑うくらいしておけ。」
低く唸った先輩を見ると、その緑の瞳はまっすぐ前を見据えていた。
レオナ先輩の姿を見た人が、道を開けていく。その道を、二人で歩いていく。
食堂は、ダンスホールとして中央が開けられている。周囲を見回すと、いつものメンバーが指をさしてこっちを見ていた。何か騒いでいるのを見て笑ってしまう。
レオナ先輩は、堂々と中央に陣取った。注目を受けている。緊張で、指が震える。
「おい。今更緊張してんのか?」
「何を。武者震いです。」
「は、なら結構。」
手を取られて、す、と腰を抱かれたのが少しくすぐったい。曲が始まる。足が動く。ふわり、ふわりとドレスが舞う。先輩がリードしてくれるおかげで、滞りなく足が動いていく。魔法の靴様様だ。ふわり、ふわり。一歩一歩が少し大股になってしまうのは、先輩の足が長いせい。私の足が短いとかじゃない、決して。
「ふーん、やるじゃねぇか。」
「さすが魔法の靴ですよね。こんな私でも動けます。」
「あ?アレ履いてんのか。どおりでな。で、その化粧は誰がやったんだ?」
「ヴィル先輩と、ルーク先輩です。」
「はー、アイツらが。」
「似合ってます?」
「俺に聞くな。お前がそう思うなら似合うんじゃねーか?」
一曲が終わりに近づく。魔法の靴を履いているのに、ついていくのが精いっぱいだ。
「おい、目的の野郎がそこにいるぞ。見えるか。」
「そんな余裕がないですよ…ついていくのに精一杯です。先輩、足長いから。」
「そりゃあよかった。」
心底楽しそうに笑う先輩。弄ばれている。悔しい。
曲が終わりを迎える。足が止まる。息が上がっている。
「相変わらず体力がないことで。」
「そう、ですね。まぁ、先輩のながぁい足に振り回されましたから。」
「おい、そのまま振り向け。」
「え?」
ぐるり、と外を向かされる。正面に、目的の姿が目に入って思考が止まる。
寮服を着た先輩が、遠くに立って私を見ている。
後ろにいたレオナ先輩が、トンと私の肩を押す。振り向くと、悪い笑顔のレオナ先輩と目が合う。
「ま、さか…!!レオナ先輩…狙いましたね?」
「さあな。…あぁ、いい女は遅れて来るもんだ。さっさと行け。どうせ夢になる。」
ずっと防衛魔法を使って、香水の効果を防いでいたくせに、そういうことを言う。この人は今日を忘れるつもりなんてない。
そのまま、じゃあな、と言ってそのまま一人で外側にはけてしまう。
ドキドキ、と自分の鼓動が耳元で聞こえるようだ。目の前の彼に、なんて言おう。
ヴィル先輩は、着飾った私に寮長と並び立つ覚悟を求めた。レオナ先輩は、顔を上げて、堂々とするよう言った。できるだろうか、今の私に。
深呼吸して、息を整えた。彼に向かって、ゆっくり歩を進める。ひどく緊張している。でも、吹っ切れたみたいに思考はクリアだ。
両脇にいるリーチ兄弟が、固まったままの彼を小突く。
「ほら、アズール。」
「小エビちゃんが待ってるよぉ。」
押されて一歩前に出た彼は、茹でダコみたいに真っ赤になっていた。私はさっき先輩にしてもらったみたいに、ゆっくりと手を差し出す。
「私と一曲、いかがですか?」
コクコクと頷いて、彼は私の手を取った。
足を得て2年たたない彼と、本来はいないはずの私。ちぐはぐな二人で、ダンスホールの端へ。
向かい合った彼は真っ赤な顔で、一言もしゃべらない。もう周りからの視線なんて気にならなかった。
ヴィル先輩の言葉が過る。
「願いを心に。」
私の願いは一つだけ。
…最初で最後の夢を見せて。
