*恋ってやつは5選<加藤>
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最近は有難いことに各メンバー外仕事も増え同じ空間にいる事が減った。
一緒にはいなくとも各々の活躍は雑誌やらテレビやらで観ていていちにんしょうもそれなりにチェックはしている。
コンビニに行けば雑誌コーナーに目を向け、無意識に史帆の名前を探す。
興味が無いジャンルでも手に取って気付けば会計を済ませている。
今日は久々にメンバーに会えるからか、なんだかワクワクしていて。
そんな時携帯の通知音が鳴った。
“史帆から写真が送信されました”
改札を出て少し早足で、テレビ局ですれ違うスタッフさんに挨拶をしつつ楽屋には向かわずにいつもの所に直行する。
いちにんしょうの姿に気付いた本人は「おはよ〜」と手を振る。
『おはよう、なにあの画像』
「なまえに送ったらすぐ来てくれるかな〜って」
「やっぱりすぐ来てくれた」と、目を細めた。
いつもの自販機とのツーショットは会いたさを膨張させるには十分だった。
『…楽屋でも会えるし』
「しし以外にとられちゃうもん」
『ここでも会える』
「1番に独り占めしたかった」
『毎日LINEしてたし』
「ししの載ってる雑誌とか全部見てくれてるのなまえだけだよ~」
『メンバーだから』
嘘だ、他のメンバーにここまでやらない、会えない分せめてLINEがしたくて感想を送っていた。
「他の子にもやってるの?」の頬を膨らませた史帆は上目遣いでいちにんしょうを見る。ずるい
『史帆だけでした』
「ふふ、やったぁ」と抱きしめられた時、これ以上はきっとダメだと自分でも分かった。
『ちょ、史帆』
「なまえ充電中~」
『っ…!!』
ゆっくりと手を腰に回そうとすればパッと体が離れる。
「時間!忘れてた~」と楽屋まで手を引っ張られその手をしっかりと握り返せばいつもの笑顔をいちにんしょうに向ける。
大きくなりすぎたそれはもうとめられるものではなかった。