cohabitation<加藤>
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休日でも朝の6時をしらせる機械音を手探りで止め、意識はあるもののやはり休みなので再び眠りにつこうとすれば腰にある手に力が入る。
横を見れば寝る時にはいなかったはずの恋人でいちにんしょうの背中に顔を埋めている。
アイドルとして忙しい彼女は22時には寝てしまういちにんしょうと違い、いつも日付が変わってから眠りにつく。
なのでこうして一緒にいるのも互いに休みの日だけで。
その貴重な休みをいちにんしょうなんかと過ごしていいものかと疲れてるのではと思い少し前に夕方くらいまで寝かせた事があったが「どうして起こしてくれなかったの!」と凄く怒られてしまった。
起きた方がいいのかなと寝ぼけながら考えて、史帆の寝顔が見たくなり腕を緩めつつ寝返りをうつ。
寝てても美人だな、まつ毛なが…と感心しているとうっすらと目が開き小さく瞬きをした。
『ごめん、起こしたね』
「ん…ん~おはよ、ござぃ、、ます」
寝ぼけてるのかそのままいちにんしょうの胸に顔を埋め抱きついてくる。
そしてそのまま深呼吸
「いいにおい…なまえ、好き」
『朝から可愛いですね~襲いますよ』
「好きなのはホント、もう起きるの?」
見事にスルーされて『まだ少し早いかも』と答えれば「もうちょっとこのまま」と深呼吸の後にすぐ寝息が聞こえた。
2時間ほど夢の中にいて再度機械音で目を覚ましいちにんしょうが先にベッドから脱出して朝ごはんを作る。
数十分後には史帆が目を擦りながらキッチンにきていちにんしょうに抱きつくのだ。
『おはよう史帆顔洗ってきて一緒に朝ごはん食べよ』
と声をかければはぁいと洗面所に向かい同じテーブルに腰掛ける
「いただきまぁす」
『いただきます』
『昨日も遅かった?くるの分からなくて朝少しびっくりしたけど』
「昨日急に明日オフです〜って言われて!25時くらいについてー、お風呂借りて、あ、Tシャツも借りた!」
『そうなんだ、大丈夫?疲れてたらまだ寝てても…』
「なまえと一緒にいるのに寝るとか勿体ない…久しぶりに会えたんだし」
頬を膨らませる仕草が可愛くて
口の端についたジャムを指で拭いながら『まあ、確かに時間合わないもんね』と少し意地悪な言い方をすれば
「なまえはししと会うの疲れる?迷惑だったかな?」
と眉毛を八の字にしてこちらを見てくるものだから『うーん…』と考える仕草をしながら立ち上がりずっと用意していた数枚の紙を取り出してテーブルの空いたスペースに並べてみる。
「これ、え!?」
『まだ半年後とかにはなるけどいいかなぁって考えててさ』
私が1番気になってるのはコレと1番左のものを示す。
『せっかくなので、2人で一緒に準備してひとつ屋根の下っていうのは、どう?』
「ししと…?ドッキリとかじゃない?」
『史帆以外にいないよ、本気なんだけど、まだ早い?いちにんしょうも一緒にいれる時間増やしたいから…』
「嬉しい〜…どうしよう泣いちゃう…」
『これからもいちにんしょうの事支えてね』
「それししの台詞だよ〜」
『大好き』と伝えれば
「ししも、大好き、おばあちゃんになっても笑っていようね」と世界で一番の笑顔で返される。
この幸せが一生続きますように、心の中で呟きながら愛しい彼女を抱きしめた。
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