《濱岸》
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しんどい、超しんどい、、帰りたい、そんな言葉しか出てこない。
いちにんしょうの就業時間どうなってんのってくらいもう12時間はここにいる。
とりあえずこの仕事終わらせれば、家に、帰れる…!!
ラストスパートで気合を入れパソコンに打ち込む。
──
終わった…!やっとこの長い時間から解放される!と時計を見れば22時15分
今日は20時前には帰れる予定だったからいちにんしょうがご飯作ろうと思ってたのに〜!
急いで荷物をまとめて同僚に『お先!』とダッシュで駅に向かう。
もう、寝てるかな、1人で寂しくなかったかな…なんて大事な子を思いながら若干な満員電車に乗り込む。
家まで数メートル。鍵を準備してあけると中から「おかえりー!」と元気な声が聞こえこの瞬間いちにんしょうの疲れは飛ぶ。
『ただいまひより、寝てなかったの?』
「なまえちゃんお腹すいてかえってくるかなぁって思って待ってたんだよー」
今すぐにでも抱きしめて回りたい気分を抑えて『手洗ったらご飯食べる!』と洗面所に向かう。
どれだけ疲れていても、社畜でぶっ倒れそうでも妹のひよりが出迎えてくれるからいつも頑張れている。
『おいしそー!いただきます!』
「なまえちゃん、大丈夫?最近また疲れた顔してる…」
『大丈夫だよ!ひよりの笑顔を見るとねもっと頑張らなきゃってなる、ひよりは偉大だね〜』
「お風呂入ったら一緒にゲームしよ!」
『明日も早いし寝ないと寝坊するよ?』
「ちょっとだけ!ね!」
『食べたらすぐ洗い物してお風呂入ってくるね』
「洗い物は私がやるからなまえちゃんはお風呂!」
『なんて、できた子なんだ…!』
「へへ、ねえ美味しかった?」
『超美味しかった!』と頭を撫でると満面の笑み。
可愛い、可愛すぎる!!
颯爽とお風呂に入り髪の毛を乾かし終えてリビングに行くとソファで寝てるひよりがいた。
そりゃ、こんな遅くまで待ってくれてたら疲れるよな。
優しく起こさぬように撫でると寝ぼけながら「おね、ぇ、ちゃん」と呟いた。
寂しい思いを沢山させたのだと反省しつつひよりとの生活のため働くしかない。
ひよりを抱っこして寝室に連れていき毛布をかける。
一緒に横になり頭を撫でると嬉しそうな顔をする。
『今度の休みはいっぱい遊ぼうね』
そう呟いて気付くといちにんしょうの瞼も閉じていた。
そして次の日もひよりのために会社へと向かうのだ。
大好きな大切な妹のために。