《齊藤》
名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
レッスンの為にスタジオの前に行くとなにやらざわついている。
しかも2期生が黄色い歓声をあげて。
「京子さんかっこいい…」「さっき扉あけてくれたの紳士すぎた」などいちにんしょうの恋人を褒めているようだった。
まあ、悪い気はしないけどなぜこんな入口でとまっているのか不思議でならない。
『おはようございますー、なにこれ、どうした』
「京子さんがダンス練習してるんです!」
『おぉ、入っちゃダメな感じ?』
「いえ!尊すぎて皆でここから眺めてました!」
『なにそれ、ちょっと見たい』
まあ、確かに京子は元々静かだしクール、というかテンション低めだし、でも可愛い部分も沢山ある、でも今回のダンスはキレが良くて普通にかっこいいから、真剣に鏡に向き合ってる京子は不覚にもドキッとしてしまう。
「…?あれ、みんな来てるじゃん!何してるの?」
『あ、いや、なんか』
「なまえさんが京子さんを見てたいからってここで立ち往生しました〜」
『ちょ、っと!変な事言うな美穂!』
「え、なに、全然展開読めないんだけど」
『2期ちゃん達が京子の練習風景かっこいい〜ってさ』
気付けば当の馬鹿騒ぎしてた子達はあっという間にスタジオに散っていた。
「え、本当に!嬉しい〜、でなまえは惚れ直してくれた、と?」
『何を言うか、惚れ直すも何も…』
ずっと好きだなんて、言えなかった。恥ずかしすぎる。
『さっき、練習してるのはかっこよかった、かも』
「えー、ふふ、わかってんじゃん」
京子は自分の唇を親指で拭ってついた色をいちにんしょうの唇に押し付けた。
『な、に急に』
「ま、あとでちゃんとちゅーしようね」
『しませんけど?!』
「後輩にヤキモチ、妬いたくせに、なまえ先輩は仕方ないなぁ」
『別に、してませんが』
「素直じゃないんだから〜」
そのさり気なさがかっこよくて触れた唇がいつもより熱かったのは間違いなく京子のせいだった。