《富田》
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ツアーも終わりまとまった休日をいただいたので恋人であるすずの家に泊まりに来た。
こうして2人で過ごすのも久々でなんだか緊張がはしる。
付き合いだしてから何回か泊まりにはきてるもののキスを数回数える程しかしていない。
好きという言葉は沢山くれる、でも今日こそ、少し大人の階段を登りたいと決意する。
「なまえ?どうしたの、入りなよ」
『あ、うん、お邪魔します』
「荷物預かるよ、ここに置いておくね」
『ありがとう』
ソファに腰をかける。
すぐ隣にすずが座ってにこにことしている。
「なんかゲームとかする?お腹とかすいてない?」
『んー、ふふ、いたせりつくせりって感じ』
「甘やかしたいんだよ」
『じゃあ、もうちょっと、このまま』
すずに寄りかかり頭を預けて手を恋人繋ぎする。
指でとんとんとやれば返ってくるのがなんだか繋がっている気がしていちにんしょうは好き。
『すずは、あんまりいちにんしょうに触れてこないよね』
「そうかな、緊張するのかも、好きな子だもん」
『もう何ヶ月も経つのに触れてくれないのは少し、寂しいよ』
握った手に少し力を込めて視線をすずの方にずらす。
キスをしてほしいと言わんばかりに顔をゆっくり近付ける。
「あー、なんかお腹すいたかも、なまえおかし食べる?」
『…ねーぇー、もう…いらない!』
「そんな拗ねないでよ」
『だって、今絶対ちゅーする雰囲気だったのに!』
「まあまあ、その、ごめんね、一緒にお菓子食べよ?」
美味しそうなクッキーが入った缶を持って再びいちにんしょうの隣に座る。
1枚取り出して口元に差し出される。
「あーん」
『…あとで、ちゅーだからね…あーん…』
「美味しい?」
『めっちゃうまい!』
「それは良かった」
なんだかんだでお菓子に丸め込まれちゅーするのに失敗してしまった。
「私ね、なまえのこと大事にしたい、だから…」
『何もしてくれないの?』
「うん、まあ…」
『すずはしたくないの?いちにんしょうは少しは進みたいって思ってるんだけど』
「キスとかしたらとまらない自分がこわくて」
『すずは優しいから大丈夫だよ』
『沢山好きって気持ち貰ってるしいちにんしょうもすずのこと大好きだし』
『少し、背伸びしちゃ、ダメかな…?』
「っ…ダメなんて言えないよ…ずるい…」
ゆっくりすずに向き合うように座って軽く顔を傾けて目を閉じる。
肩に手を添えられて顔が近づく気配がする。
そっと優しく触れるだけのキス。
『…もっと』
「欲張りだなぁ…」
『ふふ、顔真っ赤だよ』
「慣れてないんだよ」
『可愛い』
「うるさいなぁ」
ちゅっといちにんしょうから一瞬触れるだけのキスをすると、肩にあった手が腰にまわり引き寄せられる。
何度も唇を噛むようにキスをされ、何が慣れてないだ、こんなの今までしてこなかったくせに。
そんな対抗心を持ちながら必死にそのキスに応えようと少しひらいた隙間から舌が入ってくる。
『ん、っあ、すずっ』
「っ…ん、、」
『も、っと』
「好き」
思い切り抱き締められる。
首にちゅっちゅっと音を立てられなんとも言えない感覚に襲われる。
『少しね、不安だったよ』
「…どうして?」
『触ってもらえなくてキスもなくて、飽きられたのかなって』
「私がへたれなだけだよ、ごめんね、飽きてなんかない大好きこれからも」
『うん…だからさっきの続き…あっちでしよ』
すずの服の裾をつかみ寝室を指さすと固唾をのみこむ音がした。
『…大好きだから、大事にしてもらってるの凄くわかってる』
『キス以上もしたい、なんてワガママかな…』
「めちゃくちゃ優しくする、絶対痛くしない、、私でよければ…したいです」
『すず以外とするわけない、すずがいい、すずしかやだ』
ぎゅうっとした時ふわりと空に浮きすずが耳まで真っ赤にしてベッドに運んでくれた。
そして、また愛おしいキスの嵐を降らせてくれる。
すずの真っ直ぐな愛がいちにんしょうに溢れて届く。
いちにんしょうも大好きを込めてそのキスに精一杯応えた。