<小坂BD>
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「なぁ、明日泊まりに行ってもええ?」
『明日ぁ?急だな、いいけど』
「明後日が何の日か覚えてないん?」
『今度は急にクイズ〜?なんだろ、考えるから待って』
「即答できひんとかないわ」
頬を膨らませ2期メンバーが集まるところに入っていく菜緒。
何の日かなんて覚えてますよ、あなたが19歳になる日でしょ。
菜緒と付き合って2年、今までハグやら軽くキスなんかはしてきた。
キスだって流石に高校生には、と18歳の卒業まで待たせた。
最近更に大人ぽくなっていく恋人からあれやこれやと誘惑されその度に『菜緒にはまだ早い、せめてあと2年!』と頭を下げた。
渋々頷いてはくれたが「でも我慢できんくらいなおが大人になったら話は別よな?」と悪い顔をした。
「またなおのこと怒らせたでしょ〜」
『怒らせてないよ、あれは拗ねてるだけ〜』
「言い訳なんかして!いい加減にしないと私がなおのこと奪っちゃうからね、色んな意味で」
『ちょ、まなもさんが言うとガチだからやめてくれる?』
「それくらい危機感持って!ってことよ」
『いや、ん〜、分かってるけどさぁ…菜緒はまだ子供じゃん…無理はさせたくない、というか…』
「思ってるほど子供じゃないと思うよ?なまえよりは大人だよ、絶対」
なんて失礼な事を言うんだこの子は。
確かにいちにんしょうよりずっと大人な考え方だ。
だからこそ、少しでも大人らしく余裕のある人でいたいと思う。
次の日仕事が終わって家に帰れば部屋の明かりは付いていた。
怒ってはいてもちゃんと待っていてくれてるんだと安心しつつ玄関をあける。
『ただいま』
「ん、おかえり、お風呂先入ったから」
まだ少し髪の毛が濡れていていちにんしょうの少し大きめのTシャツを着ているなおに少しドキッとしつつ『あぁ、うん、いちにんしょうも入ってくるわ』とお風呂に向かう。
扉越しに「ご飯は?食べるやろ?あっためとくな」と声をかけられる。
うん、と一言返して急いでシャワーを終わらせ軽く髪の毛を拭きながらリビングの扉を開ける。
なおは温め終わったおかずをお皿に盛り付けていた。
『いい匂い』
「やろ、髪の毛濡れすぎ、ちゃんも乾かしぃや」
『なおに言われたくない〜』
後ろから軽く抱きつけば擽ったそうに首をすくめる。
普段はこんな事しないはずが昼間のまなもの言葉が効いたのかもしれない。
「なに?今日なんかおかしない?」
『誰のせい?』
「なお、なんもしてへんやん」
『まなもに脅された〜』
「まなも?なんて?」
『なおの事奪うってさ〜』
「ふふ、奪われる自信あるん?」
『ない、けど…』
「けど…?」と腰にまわっていた手を優しくはずして向かい合わせに抱きついてくる。
同じシャンプーの匂いのはずなのに、一段といい香りがするのはなんでだろう、なお個人の匂いなんだと思うがそれが堪らなく好きで首元に顔を埋める。
『不安にはなったかな、いちにんしょう我慢させてばっかりだし』
「自覚あるんやったら解禁してや」
『いや、なおのためってより自分のためだから』
「どういう意味?」
『1回したら絶対止まらなくなる自信あるから…』
「いいやん、それで」
耳元で軽く囁き首筋に軽く触れられる唇。
こういうのはずるいよなぁ。
「18歳のなお、今日で最後やで?」
『っ…分かってるよ』
「覚えてたんや」
『当たり前でしょう、ご飯食べたら…煽った事後悔させるからね』
「後悔なんてせえへんよ」と不意に軽くキスをされご飯を運ぶ。
いちにんしょうはなおの横顔が赤くなったのを見逃さなかった。
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