キミのコトだから<飛鳥>
名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
週に2.3回。
恋人であるなまえの家にお泊まりをしに行く。
付き合い始めたのは高校に上がってすぐの時、駅で一目惚れして私からの告白に頷いてくれた時からだ。
当時からどことなく私はなまえの一番ではないような気がしていた。
それを確信したのは去年の夏携帯の待受画面だった。
デート中のカフェでトイレに行くと置いていったなまえの携帯が画面を明るくした。
見るつもりはなかった、ただ、急用かもしれないと覗いてしまった。
【携帯、買ってもらった。奈々未から連絡先聞いた、登録しておいて。飛鳥】
アスカちゃん、実際に会ったことはないけど、たまに話に出てきていた。
高校の同級生の妹。
メッセージの文面より後ろの背景、待受画面がそのアスカちゃんである可能性の方が気になった。
肩を組んでなまえとアスカちゃんのツーショット。
少しブレていて、待ち受けにするには少し残念な写真を使っている所を見るとなんともやるせない気持ちになる。
トイレから戻ったなまえは携帯を見て優しい表情をしてポケットにしまった。
私はあの時、今もこれからもアスカちゃんには適わなくて一番にはなれないんだと知った。
【今日、来る予定あったら悪いけど、人来てるからまた別日にして】
一瞬でアスカちゃんなんだと分かった。
今まで断られた事なんてなかった。
私より優先する人は多分彼女しかいない。
気付いてはいたけどなまえから1番ではないと遠回しに言われた気がした。
聞き分けのいい彼女でいればずっとなまえの隣にいれるのだろうか。
優しい君だからきっと、笑って置いてくれるんだと思う、でも私が求めてるのはアスカちゃんを想うよりもっと強い気持ちがほしい。