encounter<加藤>
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起き上がるとズキズキと痛みが走る。
昨日制御せず飲み過ぎたのだとため息を漏らす。
隣で眠っている史帆に手を伸ばし綺麗に染っている髪の毛を撫でる。
出来るだけ静かに跨いでベッドから降りてトイレに行こうとした時裾をくんっと掴まれる。
『ぁ、ごめん起こした』
「どこいくの…」
『ちょっとトイレに』
「ん…」
『すぐ戻ってくるよ』
史帆の掴む手が緩んで立ち上がる。
トイレを済ましてキッチンで喉を潤す。
そのままぼーっとしていると寝室から史帆が歩いていちにんしょうの方に向かってくる。
あまりにフラフラしているので近寄るとそのまま倒れ込んでくる。
『っわ…!大丈夫?』
「ん〜…」
肩に顔を押し付けてぎゅっと抱きしめられる。
『史帆…?』
「なまえ…すき…」
『うん、いちにんしょうも…昨日はごめん』
「ううん、可愛かった」
『それは…ねえ、もうちょっと寝よ』
史帆の背中をポンポンと叩くと寝息が聞こえる。
そのまま抱っこしてベッドに優しくおろす。
その愛しい寝顔にキスをして瞼をとじる。
次に開いたのは昼過ぎでその時隣に史帆はいなかった。
慌てて寝室から出るといい匂いがして史帆が笑ってこっちを見る。
「ふふ、寝癖凄いよ」
『え、ぁ、おはよ』
「おはよう、二日酔い大丈夫?」
『まだ、ちょっと』
「ごめん、勝手にキッチン借りた、ご飯どう?」
返事の代わりにお腹が鳴った。