challenge
42.If I tell you I love you, …
2025/11/08 14:42【お題】ダンデ×ソニア
42.If I tell you I love you, can I keep you forever? もし愛しているといったら、ずっと俺のもので居てくれる?
※No.41【I love you deeply, and with all my heart あなたを心の底から愛しています】の続き。『一日後』の話です。
ずっとこの世は等価交換だ。
なにかを得れば、なにかを失う。たとえその価値が等価ではなくとも、少なくとも、どちらかだけがずっと続くものはない。
幼い頃、幸せな家庭を味わった。
そして、父親を喪った。
ポケモンバトルに夢中になった。
その後、孤独な戦いに身を置いた。
大好きな、大切な女の子がいた。
彼女とは、離れ離れになった。
そんな人生の摂理だが、だからといって、白旗を挙げるのは性に合わない。
失うものがある以上に、得られるものを求めればいい。勝利を望むのなら、それを掴むチャンスを作れ。
等価交換の人生で、少しでも自分の望みを叶えられるよう、そのための努力を続ければいい。
だから。
「ソニア――ソニア」
「ん……っ」
オレの下で少し意識を飛ばしていた彼女は、呼びかけにうっすらと瞼を開く。生理的な涙にぬれたそのエメラルドは、ナイトテーブルの淡い光を受けてキラキラと星のように輝いていた。
「ソニア、愛してる……」
そっとその耳朶へ囁いて。我ながら、なんという声。
いつだったか、ソニアが言ったことを思い出す。
『ダンデくん……その声は卑怯だ。脳みそまでドロドロにされるよ……』
そうだ、オレの声が蜜となって、その賢い脳まで届いてほしい。強靭な理性をからめとって、合理的な判断など、二度と出来なくなるように。
――勝利を望むのなら、それを掴むチャンスを作れ。
「ソニア、愛してる……愛してる、ソニア」
「ん、あ……っ、」
刻め、刻め。身体の奥へ、こころの底へ。
その熱が彼女にこもる限り、オレの声が届く限り。
この手は離さない。
「ん、ちょ、ま……っダンデぇ!!」
「っ!」
突然、彼女が絶叫してオレの顔面を押さえた。うぐ、と喉が鳴る。快感を拾っていた身体が、一瞬バグったように震えた。
オレの顔面を両手でふさぎ、汗にまみれた白い顔を上気させたソニアは、ふう、ふうと荒い呼吸のまま、興奮気に叫ぶ。
「もう、タンマ! 突っ走りすぎ、加減しろよぉっ! いっくらしょ、初夜だってこれはない!」
「もぎが」
「んぁ」
手のひらに触れたオレのくちびるですら刺激になるのか、艶っぽい声を上げる彼女に、オレは指の隙間から囁いた。
「曖昧なままじゃ、破綻するんだろ」
「うぇっ」
「だから何度でも証明するぜ、ソニア――愛してる」
「うわぁ……っ」
自分で自分の首を絞めたと悟る彼女は大人しい。
オレは、こんな当たり前のことを囁くだけで、望みが叶う幸運にめまいを感じながら、さらに深く愛を埋めた。
