あれから2週間。
私は大学に入学し、やっと慣れて来た。
大学に通ったことで、気づいたことがある。
それは、秀一はモテモテであることだ。
廊下で見かけると、大抵女の人と話しているが、正確にはついて来られているというのか…？
とにかくモテモテなのはよく分かった。
…そりゃそうだ。頭は良いし、イケメンだし。好きにならない理由が見つからなかった。
そんな中、食堂で偶然、秀一を見かけた。
「久しぶりだな。彩乃。」
「お久しぶりです。」
「急な質問だが、お前は夢とかあるのか？」
本当に急な質問だよ…。と私は心の中でツッコんだ。私は勉強するために留学したんじゃない。…父の死の真相を追うためだ。
「別に…。アメリカに留学した理由は父親の死の真相を追うためなの。秀一は何かある？」
「俺はFBIに入ろうと思う。なんせ俺の父親が謎の死を遂げたからな…。その真相を探る為だ。」
父親…謎の死…FBI…。
私の頭がぐるぐると回転する。
FBIに入れば…父の死の真相を掴める…？
「もしかして…秀一のお父さんを殺したかもしれない、それって…」
「「闇のカラス」」
ふたりの声が重なる。彼もこの名前を知ってる…。つまり…
「お前がこの名前を知ってるということはつまり、俺の父と同じ奴らにお前の父も殺されたって訳か…？」
「必然的にそうなるわね…。だったら私もFBIに入ろうかな…。」
「なら来週、日本に帰らないか？俺も母親から呼び出されていてな。親にFBIになると言えるいい機会じゃないか？」
「なら来週、私もお母さんとお兄ちゃんに言う。必ずFBIになって、父の死の真相を知りたいの。」
秀一と出会って私の人生が変わった。
必ずFBIになって、
父の死の真相を掴む。
そして





必ず
闇のカラスという組織を
暴いてやる！