わたし。〜3〜
夢小説設定
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「まあ、“組織的な”のは間違ってないけど~」
乱歩は棒付き飴を片手に、間延びした声で言う。両足は机にどかりと預けられており、とても殺人事件を扱っている人とは思えないような態度だ。其れが許される人物なのだから、ある意味凄いことである。
指先で資料写真を弄び、心底つまらなさそうにしている。
ユキも積まれた書類を手に取り、なにか手掛かりはないものかと一所懸命目を走らせるが、人並みより少し良いくらいの彼女の頭には、いかんせん、ピンと来るような何かは見つかっていない。
「あと、被害者のポケットには、必ず此のメモが残されて居ました」
国木田は画面を操作し、メモの画像を拡大する。ポケットに入れる為か、四つ折りにされたメモ。メモは随分と雑に切られており、長方形をしているが、どこか歪だった。そこには、
『テフアノマワラスアキタレトマラ』
とだけ、記されている。
「てふあのま…?一体何を意味してるんでしょうか」
ずらりと並べられたカタカナの羅列に、中嶋敦は思わず首を捻った。