わたし。〜3〜
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学校は嫌いじゃない。
さっきも、そんなことを言った気がする。ああ、あれは夏が、っていう話か。
虐められているわけでもない。悪口言われたり、暴力振るわれたりするわけでもない。大した期待も、失望もされていない。
ふとした時に感じる居心地の悪さ。
其れが学校を、『好きでも 、嫌いでもない場所』に変容させている気がしてならない。
私はこんなへんてこな格好をしている割に、大人しくて、まあまあな学力を有しているから、きっと、他の同級生は、私の扱い方が分からないんだろう 。誰かが私に話しかけることがあっても、それ以上、はなくて、趣味の話も、打ち解けた話もしない。
…よく考えたら、私には、胸を張って友達と呼べる存在が学校に居ないな。
中途半端なで宙ぶらりんなところにいる、其れが私だ。
底抜けに明るい性格をしていればと時折思うけど、いかんせん、性格は変わっちゃくれない。
考えるのはよそう。もう直ぐ探偵社に着く。唯一私が心地いいと感じる場所で、さっきみたいな考えは不要だ。