夢小説
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リーガルとお酒を飲み始めて一時間ほど。困り顔の彼を余所に、濃いウイスキー割りをハイペースでグラスに注ぐ。
「容赦がないな……しかし、ふふ、気分が良い」
リーガルは楽しそうな顔でグラスをあおる。数えるのが面倒になるくらいグラスを空けたというのに、限界値はまだまだ遠そうだ。
「……まだ飲ませるのか?」
「だってまだ余裕そうな顔してる」
私が知らなくて、他人が知っている彼の顔。今私を見つめるこの青い瞳に、私が映る事はなかった若い頃のリーガル。アリシアに出会う前は、色んな女性と色んな経験をしたに違いない。
私もリーガルと別れてからの数年間、他の人と何もなかったわけではないけれど、想像すると嫉妬で苦しくて、私は半ばムキになりながらリーガルのグラスにお酒を注ぎ続けた。
*
「は、ぁ……だいぶ酔いが回って来たようだ……」
お酒を飲み始めてから三時間。ソファにもたれかかり、手の甲を額に当てて息をつくリーガル。その顔はほんのり赤くなっていて、表情もどこかぼんやりとしている。
「リーガ、顔赤くてかわいい」
隣に座るリーガルの頬を挟み、優しく撫でると目を細めて心地良さそうにする。それがまた可愛くて、私は繰り返し彼の頬をさするように優しく撫でる。
「ん……アイレス……」
「なぁに?りーが」
「お前とキスがしたい」
「へ、」
キスがしたい。その言葉を頭の中で反芻する間もなく頬を挟んでいた手を掴まれ、ふいに口付けをされる。その瞬間、アルコールの風味が空気となって抜けていき、リーガルに酔ってしまいそうな感覚に陥った。
「ん、ふぁ、」
舌と舌が絡み合い、全身の熱が増し、体温すら上昇していくような気さえする。
「り、りーが……」
息を整えながらリーガルの瞳を見つめると、据わった目付きで射抜くような視線をぶつけてくる。
「……足りぬ」
「っえ、」
リーガルの言葉に思わず固まり何も言えずにいると、ふと指と指を絡ませられる。
「アイレス、お前が足りぬと言っている」
「あ、う、え、ええと……」
いつもより強引なリーガルに、私は一頻りあちこちへと視線を泳がせた後、彼の言葉に応えるように絡む指先に力を込めると、もう一度口付けを交わした。
「容赦がないな……しかし、ふふ、気分が良い」
リーガルは楽しそうな顔でグラスをあおる。数えるのが面倒になるくらいグラスを空けたというのに、限界値はまだまだ遠そうだ。
「……まだ飲ませるのか?」
「だってまだ余裕そうな顔してる」
私が知らなくて、他人が知っている彼の顔。今私を見つめるこの青い瞳に、私が映る事はなかった若い頃のリーガル。アリシアに出会う前は、色んな女性と色んな経験をしたに違いない。
私もリーガルと別れてからの数年間、他の人と何もなかったわけではないけれど、想像すると嫉妬で苦しくて、私は半ばムキになりながらリーガルのグラスにお酒を注ぎ続けた。
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「は、ぁ……だいぶ酔いが回って来たようだ……」
お酒を飲み始めてから三時間。ソファにもたれかかり、手の甲を額に当てて息をつくリーガル。その顔はほんのり赤くなっていて、表情もどこかぼんやりとしている。
「リーガ、顔赤くてかわいい」
隣に座るリーガルの頬を挟み、優しく撫でると目を細めて心地良さそうにする。それがまた可愛くて、私は繰り返し彼の頬をさするように優しく撫でる。
「ん……アイレス……」
「なぁに?りーが」
「お前とキスがしたい」
「へ、」
キスがしたい。その言葉を頭の中で反芻する間もなく頬を挟んでいた手を掴まれ、ふいに口付けをされる。その瞬間、アルコールの風味が空気となって抜けていき、リーガルに酔ってしまいそうな感覚に陥った。
「ん、ふぁ、」
舌と舌が絡み合い、全身の熱が増し、体温すら上昇していくような気さえする。
「り、りーが……」
息を整えながらリーガルの瞳を見つめると、据わった目付きで射抜くような視線をぶつけてくる。
「……足りぬ」
「っえ、」
リーガルの言葉に思わず固まり何も言えずにいると、ふと指と指を絡ませられる。
「アイレス、お前が足りぬと言っている」
「あ、う、え、ええと……」
いつもより強引なリーガルに、私は一頻りあちこちへと視線を泳がせた後、彼の言葉に応えるように絡む指先に力を込めると、もう一度口付けを交わした。