夢小説
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ふわふわとして気持ち良い中、一瞬の眩い光とカシャ、という小さな機械音に起こされる。目を擦り、ゆっくりと瞼を上げると、ニヤついた顔のネズがこちらを見ていた。
「おはようございます、リキュラ」
ぼんやりしながらきょろきょろと周囲を確認すると、自宅ではなくネズの部屋。窓の外には青空が広がっている。
確か、最後に見たのは作曲中のネズの横顔。その隣でいつの間にか昼寝してしまったのだろう。
状況把握が終わりハッキリと目が覚めてくると、ニヤついたままのネズに怪訝さを覚える。
そんな彼に警戒しながら少し視線をずらせば、ネズの片手にはスマホが握られていた。そこでさっきの眩しい光と聞き覚えのある機械音を思い出す。
「……もしかして、撮った?」
「はい。良い写真が撮れましたよ」
わざとらしくスマホを傾け、その画面を見せつけてくるネズ。そこには私の間抜けな寝顔が写っていた。
「い、今すぐ消して!」
ネズのスマホを取り上げようと手を伸ばしてみるも簡単に避けられてしまい、私の指先は悲しくも空を切る。
「嫌だね」
いつにもなく楽しそうなネズ。さっき真剣な顔で作曲していた人だとは思えない。
そんなにあの写真を気に入ってるのか分からないけれど、ここで引くわけにはいかない。私は懲りずに手を伸ばす。
「私も嫌!」
「可愛いじゃねーですか」
私にスマホを取られないように手を高く上げながら、私の間抜けな寝顔をじっくりと眺めるネズ。
「そんな顔可愛くない!見ないで!早く消してってば!」
「仕方ねーですね……」
やっと消してくれる気になったのか、つまらなそうな顔でスマホをこちらに向けるネズ。
ほっとしてスマホを受け取ろうとしたその時、また意地悪に避けられ体勢を崩し、ネズの胸元へと倒れ込んでしまった。
文句を言おうとネズのインナーに手をかけ顔を上げると、ネズの綺麗な瞳と視線がかち合う。
「消す前に……」
鼻先同士が掠める。
「キスしてくださいよ」
至近距離で目を合わせたまま、囁かれる。
ずるい。こんな距離でそんな事言われて断れるわけないのに。
恥ずかしさが募らないうちに、吐息が混ざり合う前に、すっと唇を合わせる。ネズがこんなので満足するとは思えないけど、これ以上は恥ずかしくて無理だ。
「……まだ足りねーです」
一度唇を軽く合わせただけで何もしないでいると、案の定ネズの方から動き出す。
何度も唇同士が合わさった後、舌を唇の隙間に差し込まれ、優しくこじ開けられる。思わず声を洩らすと、それを塞がれるような深いキスに襲われる。
舌で舌を食べられてしまうような奇妙な感覚に襲われて、頭がくらくらし始めた頃、やっと唇が離される。
私は息も絶え絶えに、当初の目的をネズに乞う。
「……ちゃんと消してよ」
「まぁ約束ですからね」
満足そうな顔でこちらを見つめてくるネズ。私はそんな彼に小さな溜め息を残し、熱くなった顔を冷ますようにして立ち上がる。
それからしばらく呼吸を整えていると、後ろからトントンと肩を叩かれた。
「リキュラ」
「え?」
後ろを振り向くと、今度はハッキリと聞こえるパシャリというシャッター音と、眩しいフラッシュ。
「これならいいでしょう?」
スマホ画面を少し傾けながらこちらに見せつけてくるネズ。そこにはとぼけた顔をした私と、きちんとキメ顔のネズが写っていた。
「もう!ネズ!」
「ククク」
眉毛を下げて笑うネズを咎める私。
でも、ネズとの写真が増えるのは正直嬉しい。
こんな事を言ったら間抜けな顔をした私の写真が増えてしまうだろうから、絶対に言わないけれど。
「おはようございます、リキュラ」
ぼんやりしながらきょろきょろと周囲を確認すると、自宅ではなくネズの部屋。窓の外には青空が広がっている。
確か、最後に見たのは作曲中のネズの横顔。その隣でいつの間にか昼寝してしまったのだろう。
状況把握が終わりハッキリと目が覚めてくると、ニヤついたままのネズに怪訝さを覚える。
そんな彼に警戒しながら少し視線をずらせば、ネズの片手にはスマホが握られていた。そこでさっきの眩しい光と聞き覚えのある機械音を思い出す。
「……もしかして、撮った?」
「はい。良い写真が撮れましたよ」
わざとらしくスマホを傾け、その画面を見せつけてくるネズ。そこには私の間抜けな寝顔が写っていた。
「い、今すぐ消して!」
ネズのスマホを取り上げようと手を伸ばしてみるも簡単に避けられてしまい、私の指先は悲しくも空を切る。
「嫌だね」
いつにもなく楽しそうなネズ。さっき真剣な顔で作曲していた人だとは思えない。
そんなにあの写真を気に入ってるのか分からないけれど、ここで引くわけにはいかない。私は懲りずに手を伸ばす。
「私も嫌!」
「可愛いじゃねーですか」
私にスマホを取られないように手を高く上げながら、私の間抜けな寝顔をじっくりと眺めるネズ。
「そんな顔可愛くない!見ないで!早く消してってば!」
「仕方ねーですね……」
やっと消してくれる気になったのか、つまらなそうな顔でスマホをこちらに向けるネズ。
ほっとしてスマホを受け取ろうとしたその時、また意地悪に避けられ体勢を崩し、ネズの胸元へと倒れ込んでしまった。
文句を言おうとネズのインナーに手をかけ顔を上げると、ネズの綺麗な瞳と視線がかち合う。
「消す前に……」
鼻先同士が掠める。
「キスしてくださいよ」
至近距離で目を合わせたまま、囁かれる。
ずるい。こんな距離でそんな事言われて断れるわけないのに。
恥ずかしさが募らないうちに、吐息が混ざり合う前に、すっと唇を合わせる。ネズがこんなので満足するとは思えないけど、これ以上は恥ずかしくて無理だ。
「……まだ足りねーです」
一度唇を軽く合わせただけで何もしないでいると、案の定ネズの方から動き出す。
何度も唇同士が合わさった後、舌を唇の隙間に差し込まれ、優しくこじ開けられる。思わず声を洩らすと、それを塞がれるような深いキスに襲われる。
舌で舌を食べられてしまうような奇妙な感覚に襲われて、頭がくらくらし始めた頃、やっと唇が離される。
私は息も絶え絶えに、当初の目的をネズに乞う。
「……ちゃんと消してよ」
「まぁ約束ですからね」
満足そうな顔でこちらを見つめてくるネズ。私はそんな彼に小さな溜め息を残し、熱くなった顔を冷ますようにして立ち上がる。
それからしばらく呼吸を整えていると、後ろからトントンと肩を叩かれた。
「リキュラ」
「え?」
後ろを振り向くと、今度はハッキリと聞こえるパシャリというシャッター音と、眩しいフラッシュ。
「これならいいでしょう?」
スマホ画面を少し傾けながらこちらに見せつけてくるネズ。そこにはとぼけた顔をした私と、きちんとキメ顔のネズが写っていた。
「もう!ネズ!」
「ククク」
眉毛を下げて笑うネズを咎める私。
でも、ネズとの写真が増えるのは正直嬉しい。
こんな事を言ったら間抜けな顔をした私の写真が増えてしまうだろうから、絶対に言わないけれど。