夢小説
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朝八時。カーテンを開けると差し込んでくる太陽の光。とても良い天気だ。その気持ち良さに思い切り伸びをしていると、後ろから聞こえる小さな唸り声。振り向いてみれば、恋人であるネズさんが朝日を眩しがって顔を枕に埋めていた。
彼は妹のマリィちゃんと二人で暮らしている事もあり、同じ部屋に寝泊まりする事は滅多にないけれど、昨日は「マリィがユウリの家に泊まるらしいので」と珍しく私の家に泊まりに来てくれたのだ。
そんなネズさんをどう起こそうかと眺めていると、無造作に散らばる白黒の髪の毛に太陽の光が反射して、ピカピカと綺麗に輝く。思わず見惚れてしまいそうになるが、今日はこれからマリィちゃん達とショッピング。ネズさんを置いていくわけにはいかない。
「ネズさん、おはようございます」
「リキュラ……?んー……もう朝ですか……」
前髪を掻き上げながら少しだけ顔を起こすネズさん。昨日もいつも通り夜遅くまで作曲していたのだろう。その目は一際気怠そうだ。「おまえは先に寝ていなさい」って言われた時に布団の中へ引きずり込めばよかった。
「今日はショッピングの約束ですよ」
「あー……もうあと五分……」
「いつもそう言って起きないじゃないですか」
元々夜型のネズさん。多忙なのもあり、こうなってしまうのも仕方ない。どうしたものかとネズさんの髪の毛を指に絡ませくるくると遊んでいると、いきなりグイ、と腕を引っ張られた。
「リキュラ」
名前を呼ばれ、抵抗する間もなくそのまま体勢を崩してしまえば、優しくふわりと抱き留められる。その瞬間、ネズさんの首筋から私と同じシャンプーの匂いがして、少しだけ気恥ずかしくなった。
「おれと二度寝しましょうよ」
わざとらしく耳元で囁いてくるネズさん。こうすれば私が大人しくなる事を知っていてやっているに違いない。
「おれと寝るのは嫌ですか?」
続けて耳元で囁かれる色気を乗せた声。それに負けじとショッピングはどうするんですかと聞こうとするが、こちらをジッと見つめる綺麗な瞳を知ってしまえば、抵抗する気も起きなかった。
「嫌ではないですけど……」
「決まりですね」
ネズさんは満足そうに私を抱き締める。まるで愛用の抱き枕のように。私はそんな彼と自分自身に溜め息をつきながら、とっておきに手を出した。
「……じゃあマリィちゃん達には私から連絡しておきますね」
「!!!!!!」
いきなりガバッと起き上がるネズさん。「マリィ」その一言で彼が起きない日はない。今日も私じゃ起こせなかったと少しだけ残念な気持ちになるが、私とマリィちゃんじゃ土俵も格も違うので仕方がない。
「マリィ!!!!リキュラ!今すぐに向かいますよ!」
「まだ早いですって」
あっという間に布団から飛び出して、急ピッチで髪の毛のセットを始めるネズさん。
そろそろマリィちゃんの名前を出さなくても起きてくれるようにならないかなと呆れてしまいそうになるけれど、これはこれでネズさんらしい。
「ネズさん、手伝いますよ」
「ああ、お願いします」
「マリィちゃん達とのショッピング、楽しみですね」
「そうですね。何を買ってやりましょうか」
「自分で買うからいいよアニキ、って言われちゃいますよ」
「そんな悲しいこと言わねーでくださいよ」
目をパッチリ覚ましたご機嫌なネズさんと他愛のない会話をしながら、ネズさんの白と黒の髪の毛を整える朝。いつも最初からこうだといいのになと思いながらも、大好きな妹の話をする彼が愛おしい。
自分じゃ力不足でたまに困ってしまう時もあるけれど、やっぱりネズさんらしいなと、気づけば私も笑顔になっていた。
彼は妹のマリィちゃんと二人で暮らしている事もあり、同じ部屋に寝泊まりする事は滅多にないけれど、昨日は「マリィがユウリの家に泊まるらしいので」と珍しく私の家に泊まりに来てくれたのだ。
そんなネズさんをどう起こそうかと眺めていると、無造作に散らばる白黒の髪の毛に太陽の光が反射して、ピカピカと綺麗に輝く。思わず見惚れてしまいそうになるが、今日はこれからマリィちゃん達とショッピング。ネズさんを置いていくわけにはいかない。
「ネズさん、おはようございます」
「リキュラ……?んー……もう朝ですか……」
前髪を掻き上げながら少しだけ顔を起こすネズさん。昨日もいつも通り夜遅くまで作曲していたのだろう。その目は一際気怠そうだ。「おまえは先に寝ていなさい」って言われた時に布団の中へ引きずり込めばよかった。
「今日はショッピングの約束ですよ」
「あー……もうあと五分……」
「いつもそう言って起きないじゃないですか」
元々夜型のネズさん。多忙なのもあり、こうなってしまうのも仕方ない。どうしたものかとネズさんの髪の毛を指に絡ませくるくると遊んでいると、いきなりグイ、と腕を引っ張られた。
「リキュラ」
名前を呼ばれ、抵抗する間もなくそのまま体勢を崩してしまえば、優しくふわりと抱き留められる。その瞬間、ネズさんの首筋から私と同じシャンプーの匂いがして、少しだけ気恥ずかしくなった。
「おれと二度寝しましょうよ」
わざとらしく耳元で囁いてくるネズさん。こうすれば私が大人しくなる事を知っていてやっているに違いない。
「おれと寝るのは嫌ですか?」
続けて耳元で囁かれる色気を乗せた声。それに負けじとショッピングはどうするんですかと聞こうとするが、こちらをジッと見つめる綺麗な瞳を知ってしまえば、抵抗する気も起きなかった。
「嫌ではないですけど……」
「決まりですね」
ネズさんは満足そうに私を抱き締める。まるで愛用の抱き枕のように。私はそんな彼と自分自身に溜め息をつきながら、とっておきに手を出した。
「……じゃあマリィちゃん達には私から連絡しておきますね」
「!!!!!!」
いきなりガバッと起き上がるネズさん。「マリィ」その一言で彼が起きない日はない。今日も私じゃ起こせなかったと少しだけ残念な気持ちになるが、私とマリィちゃんじゃ土俵も格も違うので仕方がない。
「マリィ!!!!リキュラ!今すぐに向かいますよ!」
「まだ早いですって」
あっという間に布団から飛び出して、急ピッチで髪の毛のセットを始めるネズさん。
そろそろマリィちゃんの名前を出さなくても起きてくれるようにならないかなと呆れてしまいそうになるけれど、これはこれでネズさんらしい。
「ネズさん、手伝いますよ」
「ああ、お願いします」
「マリィちゃん達とのショッピング、楽しみですね」
「そうですね。何を買ってやりましょうか」
「自分で買うからいいよアニキ、って言われちゃいますよ」
「そんな悲しいこと言わねーでくださいよ」
目をパッチリ覚ましたご機嫌なネズさんと他愛のない会話をしながら、ネズさんの白と黒の髪の毛を整える朝。いつも最初からこうだといいのになと思いながらも、大好きな妹の話をする彼が愛おしい。
自分じゃ力不足でたまに困ってしまう時もあるけれど、やっぱりネズさんらしいなと、気づけば私も笑顔になっていた。
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