夢小説
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「よし、完成!ねえレントラー、どうかな?」
「ラルゥ!」
様々な装飾を施したモンスターボールをレントラーに見せると、ご機嫌な鳴き声が返ってくる。いつもはカッコよくて頼りになる子だけれど、こういう姿を見ると女の子らしさを感じて尚のこと愛おしくなる。
「へへ、喜んでくれたみたいでよかった」
それからしばらくキラキラした瞳でモンスターボールを見つめるレントラーのたてがみを撫でていると、ノックの音が室内に響いた。
「ウエサキ」
「サカキさん。何か用ですか?」
「いや、君に会いたくてな」
「とか言って仕事の話なんでしょ」
「フッ、勘がいいな。正解だ。それでは今日中にこの書類を……」
サカキさんはそう言いかけると書類を広げる手を止めて、私が先程デコレーションしたモンスターボールを手に取った。
「……君が作ったのか?」
「え、あ、はい」
「ほう、器用なものだな」
シールやパーツで彩られたモンスターボールをじっくりと眺めるサカキさん。サカキさんが可愛いものを手に持っているとなんだか不思議な気分になるけれど、女性へのプレゼント選びをする光景はこんな感じなのかもしれない。
……そう考えるとなんだか拗ねた気分になってきて、私は自分勝手にもサカキさんから目を逸らし、少しだけ口を尖らせた。
「……ねえ、サカキさん。女の人にアクセサリーをプレゼントしたことってありますか?」
「ん?ああ、数え切れないほどあるが」
その言葉に、胸がちくりと痛む。わかりきっていたことなのに言葉を抑えきれなかった自分を心底疎む。
「そういう君は誰かに貰ったことがあるのか?」
「まぁ、ないこともないですけど……」
ドレッサーに眠っているアクセサリーはたくさんあるけれど、ほとんとが自分で買ったものや友達に貰ったものだ。それに、私は他の誰でもないサカキさんから貰いたい。
「……ネックレス、欲しいです」
私は自分の胸元に手をやると、ふと浮かんだアクセサリーの名前を呟いた。
「……君がキス以外のことをねだるのは珍しいな」
「か、からかわないでください!」
「ああそれに、指輪じゃなくていいのか?」
ふいにサカキさんに手を取られ、左手の薬指をなぞるように撫でられる。
「なっ、えっ、ゆ、指輪はいりません!!」
「フッ、そうか。なら君に似合うネックレスを見つけたらプレゼントしよう」
サカキさんはその言葉と、話半ばで終わったよくわからない書類を残して部屋を出て行った。
「も〜〜〜……」
熱い顔を手のひらで仰ぎながらレントラーを横目で見つめると、あなたも飽きないわねとでも言いたげな顔でため息を吐かれ、余計に恥ずかしくなった私は情けない声をあげながらその場にしゃがみこんだ。
「ラルゥ!」
様々な装飾を施したモンスターボールをレントラーに見せると、ご機嫌な鳴き声が返ってくる。いつもはカッコよくて頼りになる子だけれど、こういう姿を見ると女の子らしさを感じて尚のこと愛おしくなる。
「へへ、喜んでくれたみたいでよかった」
それからしばらくキラキラした瞳でモンスターボールを見つめるレントラーのたてがみを撫でていると、ノックの音が室内に響いた。
「ウエサキ」
「サカキさん。何か用ですか?」
「いや、君に会いたくてな」
「とか言って仕事の話なんでしょ」
「フッ、勘がいいな。正解だ。それでは今日中にこの書類を……」
サカキさんはそう言いかけると書類を広げる手を止めて、私が先程デコレーションしたモンスターボールを手に取った。
「……君が作ったのか?」
「え、あ、はい」
「ほう、器用なものだな」
シールやパーツで彩られたモンスターボールをじっくりと眺めるサカキさん。サカキさんが可愛いものを手に持っているとなんだか不思議な気分になるけれど、女性へのプレゼント選びをする光景はこんな感じなのかもしれない。
……そう考えるとなんだか拗ねた気分になってきて、私は自分勝手にもサカキさんから目を逸らし、少しだけ口を尖らせた。
「……ねえ、サカキさん。女の人にアクセサリーをプレゼントしたことってありますか?」
「ん?ああ、数え切れないほどあるが」
その言葉に、胸がちくりと痛む。わかりきっていたことなのに言葉を抑えきれなかった自分を心底疎む。
「そういう君は誰かに貰ったことがあるのか?」
「まぁ、ないこともないですけど……」
ドレッサーに眠っているアクセサリーはたくさんあるけれど、ほとんとが自分で買ったものや友達に貰ったものだ。それに、私は他の誰でもないサカキさんから貰いたい。
「……ネックレス、欲しいです」
私は自分の胸元に手をやると、ふと浮かんだアクセサリーの名前を呟いた。
「……君がキス以外のことをねだるのは珍しいな」
「か、からかわないでください!」
「ああそれに、指輪じゃなくていいのか?」
ふいにサカキさんに手を取られ、左手の薬指をなぞるように撫でられる。
「なっ、えっ、ゆ、指輪はいりません!!」
「フッ、そうか。なら君に似合うネックレスを見つけたらプレゼントしよう」
サカキさんはその言葉と、話半ばで終わったよくわからない書類を残して部屋を出て行った。
「も〜〜〜……」
熱い顔を手のひらで仰ぎながらレントラーを横目で見つめると、あなたも飽きないわねとでも言いたげな顔でため息を吐かれ、余計に恥ずかしくなった私は情けない声をあげながらその場にしゃがみこんだ。