サカキ×夢主
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
いつもと変わらないロケット団のアジト内。違うのは久しぶりにサカキさんに仕事を任されたこと。
私は嬉しさに歪む顔を直し、扉を二度ノックしてサカキさんの書斎へと入った。
「サカキさん、頼まれていた書類を持って来ました」
そう報告しながら扉を閉め、サカキさんの方を向いた私は思わず固まった。
視線の先には眼鏡姿のサカキさん。眼鏡の形はシンプルで、黒縁のスクエア型。
眼鏡くらいでそんなに驚く事ないと自分でも思うけれど、雰囲気がガラリと変わる上にきちんと似合っていて、とても目を離さずにはいられなかった。
「ああ、ウエサキか。そこに置いておいてくれ」
サカキさんはこちらをちらりと見るがそれ以上気にする事はなく、適当に返事をしながらキーボードを打ち続けている。
「サカキさん、それ……」
「ん?ああ、眼鏡の事か?それを聞くのは君で六人目だ」
他の団員にも同じ事を聞かれていたらしく、彼はすぐに私の言葉を察して面倒くさそうに溜め息を吐いた。
「少し変わっただけで魅力的に映るんですよ」
「仕事中でなければいいんだけどな」
そう言って真面目に仕事をする姿は、犯罪組織のボスには全く見えない。眼鏡を掛けていれば尚更だ。
「なんだか良い人に見えますね」
私が少しからかうと、サカキさんはパソコンの画面から目を離し、こちらに目を向けてきた。
「なら君は騙されないようにしないとな?」
口角を上げて見つめられ、どくんと胸が高鳴った。
きっともうすでにどこかで騙されているに違いないけれど、この人になら騙されてもいい。
そう思ってしまえるほどに、私はこの悪い大人に惹かれていた。
「なあ、ウエサキ?」
こちらを煽るように椅子を小さく揺らす彼。
それに釣られるようにして彼の元へと近づく私。
そうして椅子に座るサカキさんの前まで辿り着くと、頬を右手で包まれる。
「可哀想な子だな、君は」
サカキさんは感情の分からない声色でそう呟くと、私の後頭部に手を回した。
そのまま流れるようにして彼と唇を触れ合わせれば、互いに唇をついばみ合い、少しずつ息が荒くなる。
カチャ。
いつもは聞こえない眼鏡が擦れる音が私を煽り、より一層息が荒くなる。
カチャ。
その音に私は我慢出来なくなり、彼の口内に舌を割入れようとするが、ふっと唇が離される。
「ふ、そんなにこれが好きか?」
サカキさんは妖しげに笑いながらカシャン、と眼鏡を掛け直した。
確かに眼鏡姿のサカキさんは素敵だけど、眼鏡なんてなくてもいい。
「あなたが、好きなんです」
私はサカキさんの眼鏡を外して机に置くと、また唇を近づけた。
「そうさせたのは私、か」
彼はいつも通り、私のキスを受け入れる。
このままふたり、どうにかなってしまえたらいいのに。
どうにもならない平行線。私は彼と吐息を交わし合う。
私は嬉しさに歪む顔を直し、扉を二度ノックしてサカキさんの書斎へと入った。
「サカキさん、頼まれていた書類を持って来ました」
そう報告しながら扉を閉め、サカキさんの方を向いた私は思わず固まった。
視線の先には眼鏡姿のサカキさん。眼鏡の形はシンプルで、黒縁のスクエア型。
眼鏡くらいでそんなに驚く事ないと自分でも思うけれど、雰囲気がガラリと変わる上にきちんと似合っていて、とても目を離さずにはいられなかった。
「ああ、ウエサキか。そこに置いておいてくれ」
サカキさんはこちらをちらりと見るがそれ以上気にする事はなく、適当に返事をしながらキーボードを打ち続けている。
「サカキさん、それ……」
「ん?ああ、眼鏡の事か?それを聞くのは君で六人目だ」
他の団員にも同じ事を聞かれていたらしく、彼はすぐに私の言葉を察して面倒くさそうに溜め息を吐いた。
「少し変わっただけで魅力的に映るんですよ」
「仕事中でなければいいんだけどな」
そう言って真面目に仕事をする姿は、犯罪組織のボスには全く見えない。眼鏡を掛けていれば尚更だ。
「なんだか良い人に見えますね」
私が少しからかうと、サカキさんはパソコンの画面から目を離し、こちらに目を向けてきた。
「なら君は騙されないようにしないとな?」
口角を上げて見つめられ、どくんと胸が高鳴った。
きっともうすでにどこかで騙されているに違いないけれど、この人になら騙されてもいい。
そう思ってしまえるほどに、私はこの悪い大人に惹かれていた。
「なあ、ウエサキ?」
こちらを煽るように椅子を小さく揺らす彼。
それに釣られるようにして彼の元へと近づく私。
そうして椅子に座るサカキさんの前まで辿り着くと、頬を右手で包まれる。
「可哀想な子だな、君は」
サカキさんは感情の分からない声色でそう呟くと、私の後頭部に手を回した。
そのまま流れるようにして彼と唇を触れ合わせれば、互いに唇をついばみ合い、少しずつ息が荒くなる。
カチャ。
いつもは聞こえない眼鏡が擦れる音が私を煽り、より一層息が荒くなる。
カチャ。
その音に私は我慢出来なくなり、彼の口内に舌を割入れようとするが、ふっと唇が離される。
「ふ、そんなにこれが好きか?」
サカキさんは妖しげに笑いながらカシャン、と眼鏡を掛け直した。
確かに眼鏡姿のサカキさんは素敵だけど、眼鏡なんてなくてもいい。
「あなたが、好きなんです」
私はサカキさんの眼鏡を外して机に置くと、また唇を近づけた。
「そうさせたのは私、か」
彼はいつも通り、私のキスを受け入れる。
このままふたり、どうにかなってしまえたらいいのに。
どうにもならない平行線。私は彼と吐息を交わし合う。