24、同期
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この小説の夢小説設定 過去に呪術廻戦の世界へトリップしたことのある主人公が、もう一度トリップしてみたら自分のポジションに成り代わる人間がいた。
べつにそれに対しては笑い話で済む話だけどちょっと待って??過去の友人とイチャイチャ??気持ち悪いんでやめてもらえません???
これは、主人公が自分の立ち位置を正しい場所に戻すために奮闘する物語である(?)
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※※※
・術式、呪力、呪霊等々、呪術に関することはオリジナル設定、または捏造ですんで!
・どうしてこうなった……?(スペキャ顔)
「あっはっはっは。」
「もおおおお!! 笑い事じゃないんだけど!?」
その日、保健室で愚痴を零すわたしを面白可笑しく笑う硝子がいた。
「いやだって、モテモテじゃないか。義弟に特級呪術師に1級呪術師、果ては特級呪物ときたら笑うしかないだろ。」
「硝子の言う〝モテ〟って何?? わたしが想像してるキャッキャウフフなキラキラした甘い青春みたいなやつとは違いすぎない??」
「お前アラサーでその例えはナイわ。」
「あ、うっす。」
アラサーだって恋愛に夢見てもいいだろ!
「世間一般的に、モテるとは恋愛的な好きのことを指す言葉だと思ってるんだけど?」
どれも該当しないじゃんか。悠仁くんは義弟だし悟はまだ偽者のことが好きだし建人はフリー宣言してスッキリしてるし宿儺に関してはなんか玩具かなんかだと思われてそうだし。
キッパリ言い切るわたしに硝子は何か言いたげな顔をするけど、長い深い溜め息を吐くだけでその麗しいお口から言葉が出てくることはなかった。
ええ……何その反応。こっちが困るんだけど……。
「まあ、アレだ。嫌われるよりはマシだろ?」
「ねえ今なんか説明省いた? 省いたよね??」
「少なくともみんな、オマエにそれなりの好意があって構ってくれるんだから良かったじゃないか。」
「それは喜ばしいことだけど! ホントあの特級バカだけどうにかなんない!??」
「オマエのボーダーラインはハグしたら浮気だったか。だったら手握るくらいは許してやりな。」
「ボディータッチにも限度があるって学んだので無理そうです!!」
わっ! と机に伏して泣き出すわたしに、硝子はどこまでもクールビューティーだった。ぐぬ、これが大人としての余裕か……自分の幼稚さが浮き彫りになるぜえ……。
そんな二重のダメージを受けているわたしの怪我は、腕にサポーターが着いている以外はほぼ完治していた。腕はまだたまに首から吊るすし動きもぎこちないけど、一日の大半はサポーターさえ巻いていればなんとか動かせるくらいまでには回復している。
足の包帯も身体のコルセットも外れて解放感! と感動していると、すかさず悟に拉致られて特訓という名のお触りタイムが始まる……いや、この言い方止めよう。呪力操作の! 鍛錬! が始まる。最近では建人の任務が多忙を極めていて、悲しいことに二人でその特訓は行われている。一応悟もあの女に勘づかれないようにしながらこっちに来てるみたいだからとりあえず一安心だけど……。
なんか、文字だけ見てると本妻と不倫相手のあれこれっぽくない? やめろ!! わたしに悟を略奪する気はこれっっっっっっっぽっちもない! むしろ興味がまっっったくない!!
だから勘違いして「あの泥棒猫……!」つってなんか仕掛けてくるのやめてくれ偽者よ! 主婦が喜びそうなドロドロの昼ドラの展開なんてこっちは望んでねーんだ!!
この考え、確実に最近見てた昔の昼ドラの再放送が影響してるわ。
「こんな風になるならいっそのこと、あっちにベタ惚れしてる時の方がマシだったな。」
「そう言ってやるな。あのバカなりにオマエのこと心配してんだろ。」
「それがわかってるから無下にできないんだよお……!」
悟の本心は知らん。でも少なからずわたしを気にかけてくれているのはわかるし、先のだいだらぼっちさんの件のようにわたし狙いで急襲される可能性も無くはない。だから悟直々に、わたしが強くなるように動いてくれてるのもわかるんだ。だから断れないし、わたしだって強くなりたいから頑張ろうとは思ってる。
「なのに何であいついちいち手つきがやらしいの……!! 歩く18禁かなんかなの……!?」
「いや、オマエに対しては昔からあんなだったぞ。」
「うっそわたし知らな……じゃあ何? あいつそこに大人の色気が加わってとんでもねえ事になってるってこと……!?」
「むしろ、よくあのバカの下心に気付かなかったなあとは思ってるよこっちは。」
それに気付けるようになっただけ、オマエも大人になったんだな。とニヒルに笑う硝子姐さんは、わたしの恋愛歴を知っている数少ない人だ。バレているからこそわたしは何も言えず、ぐぬう、と唸ることしか出来ない。
すみませんねえ恋愛経験少なくて!
はい、ここでみなさんにお知らせがあります。
実はこの硝子姐さん、催眠解けてるんですよ。
いつから!? と聞いても教えてくれなかったけど、わたしが入院してる時にお見舞いの品として聞いた話だったから、たぶん建人達と同じタイミングだったのかなあって思っている。驚いて喜んで発狂してアバラ痛くしたのがもう懐かしいよ……まあ大事なのはそこじゃないからいいんだ別に。
やっと同い年の、しかも愛しき親友がわたしを紐束縁だと認識してくれるのはやっぱり嬉しいよね〜! そんなわけで硝子は昔の話から今に至る話まで熟知している、わたしにとってありがたあい存在となったわけだ。こんな話が出来るのも硝子だからである。
「とにかく! 今のままじゃ集中できないから嫌なの!」
「五条に直接言ったらどうだ? その少ない経験値故に、男に触られるの慣れてないんですって。」
「ぜっっったいバカにされんじゃん!!」
「喜ぶと思うけどなァ。」
「何が!? 糸田紬相手に何を喜ぶのあいつ!」
第一わたしは浮気も不倫も絶許派だかんな!! 悟が催眠だか設定だかの影響だとしても、本気だとしても、あの女を好いてるというなら紛らわしいことはしないで頂きたいのマジで! 下心が少しでもあるというならもうホント関わんないでほしい!
「悟って……見た目通り一途ではない……?」
「その結論に至るのかウケるな。」
いやだって、そうじゃなきゃ今の現状に納得できない!
「硝子〜来たよ〜〜。」
「ぷわあ!!」
なんて思っている矢先に、本人が登場したらそりゃあびびりますとも!! ガラリと扉を開けてやって来た悟は、わたしがいることに小首を傾げながらものしのしやって来ては決して小さく軽くはないわたしの身体をいとも簡単に抱き上げ、わたしが座っていた椅子にどかりと座り込む。それだけならまだ退かされただけだったから別に良いんだけど、あろうことか悟はそのままわたしの身体を自分の膝に乗せ、背後からぎゅうぎゅうと抱き着いてくるもんだから——って!!!
「何やってんですか離してくださいよ!!!」
「ええ〜? だって他に椅子ないし。別にこのままでも話は聞けるしよくない?」
「良くねえんだわ!! ハグは完全アウトなんだわ!!!」
「何何なんの話してたわけ二人して?」
「紬は、ハグしたら浮気とみなすらしいぞ。」
「しょーーーこーーー!!!?」
ちょっ! 女同士のぶっちゃけ話を男に話すやつがあるか!!
「紬って結構束縛強い方? ちなみに硝子は?」
「寝たら捥ぐ。」
「わあお、硝子らしい〜。」
「だから五条、今は放してやれ。人目のないとこでなら良いから。」
「ん〜、なら今はしょうがないかあ。」
「ねえ二人で話進めるのやめようか!? あとどこでだってアウトだかんな!!」
悟の腕の中でじたじたもがくわたしのことなんてまるで眼中にないように話す同年二人の顔が怖くて吠えてしまうのは仕方がないと思います!!
「それに、どっちみち移動するしな。」
「移動?」
「ああ。オマエ達二人を呼んだのは他でもない——少し、気になることがあってな。」
でも急におふざけモードを解いた硝子が浮かべた真面目な顔にわたしのテンションもすっと正常に戻り、事情がわかっていない悟と顔を見合せ二人で首を傾げたのだった。
◆
「最近、奇妙な呪霊が発生しててな。」
コツコツと、硝子の履くヒールの音が響く。
硝子に連れられ、わたしと悟は地下へと来ていた。
わたしの部屋がある場所とは違う入口から入ったところを見るに、どうやら高専には地下にある部屋が多いとみた。名探偵紬ちゃんの目は誤魔化せねえぜ!
「奇妙な……」
「呪霊?」
と、腹の中でふざけつつもそれを顔には出さず、こてりと首を傾げるわたしの言葉を、同じく首を傾げた悟が続けた、いや奪っていった。
睨み付けるけどてへぺろみたいな顔で返されたため速攻視線を前に向け、先を歩く硝子の説明を大人しく待つことにした。
「最近、当初の予定より数の多い呪霊と相対する奴らが増えててな。聞けばみんな、その最後に出てくる呪霊に不意を突かれ怪我をしてくるらしい。」
「別に珍しいことじゃないでしょ。それともその最後に出てくる呪霊ってのがバカ強いって?」
「いいや、推定だがどれも準2級以下らしい。学生達でもそんなに苦労する相手ではない。」
「え、準2級で苦労しないの? 今の若い子達強いな。」
「オマエこの間まで4級だったもんな。」
「うっせえですよ今は2級だもん。」
つい口を挟んじゃったけど、悠仁くん達マジで強いな。みんなのシゴキがあったからこそ、わたしは2級に返り咲いたんだろうなあ〜あとで感謝の肉まんでも奢ろう。
「ちなみに、今呪術界にいる特級四人のうち、一人は学生だよ。真希達と同じ二年生。」
「マジか。」
学生のうちから特級になったの、悟と傑以来の快挙じゃない? その子ヤベーな。
「その子は今どこに?」
「海外出張中〜。ちょっとお使い頼んだんだ。」
「え、五条さんの個人的なお使い……? 教師によるパワハラじゃんその子カワイソウ。」
「言っとくけど任務だからね?」
「続き話すぞ。」
少しだけこっちを向いた硝子の目がちょっと冷めていて、わたしはすぐに背筋を伸ばした。話遮ってすんまっせん硝子姐さん!!
「私の勘違いだったらそれでいい。だが余りにも類似していることと、共通点もある。……だからオマエ達を呼んだんだ。」
硝子のその物々しい言い方が、わたしの琴線に触れた。推測が確信に変わる時のような、問題の答え合わせをする時のような、そんな感覚が身体を巡る。
だって硝子が秘密裏に、特級呪術師と転移者を呼ぶなんて……つまり、そういうことでしょ?
◇
硝子に案内されたその部屋に入った瞬間、感じた異様な雰囲気に思わず顔を顰める。多分呪力の残穢なんだけど、ねっちょり絡みつくような、もし匂いがあったら心地悪い甘ったるさを孕んだようなそれに必要がなくても腕で鼻を覆い隠した。
——これは、ダメなやつだ。
たとえ残穢でも、〝触れたらいけない〟ような気がして一歩引くわたしとは違い、悟や硝子は幾らか平気そうだった。硝子は眉間に皺を寄せてるのを見るに耐えているようだったけど、悟は微動だにしない。
部屋の中——解剖台の上には、呪霊の腕らしきものが置かれていた。
十中八九この気持ち悪い呪力は、その腕から感じ取れるのだろう。余程深くて強い呪いなのか、腕だけだというのにその存在感はありありとしていた。
わたし達の反応を見て満足したのか、硝子は足早にその腕に近寄り慣れた手つきで封印の布を巻き付けていく。するとふっと部屋の中にあった気持ち悪さや威圧感などが無くなっていき、新鮮な空気が吸えたことにわたしは一人で安堵していた。
「これは先日、虎杖に採ってきてもらった呪霊の腕だ。任務の最後に現れた、件の〝奇妙な呪霊〟のな。」
「確かに、あんな呪力持ってたら奇妙っちゃ奇妙だけど……」
「いいや、私が言いたいのはまた別だ。」
「え?」
「私は……いや、私達はこの残穢に覚えがあってな。」
「な、五条。」と硝子が悟に同意を求めると、それまで動かずにいた悟の身体がぴくりと動き出す。ゆっくりと上体を屈めて、両手を膝に着けて。何とか崩れ落ちまいとするその様子から、もしかしてと思った。
「もしかして今の呪力の残穢が……〝あの人〟のものなの?」
「ああ。紬の万人向けの呪力とは違い、譲渡の際渡す人間を選ぶ呪力だ。適合者曰く、麻薬のようなものだと。」
そいつがこの呪霊から感じるなんて、と忌々しく吐き捨てる硝子には、もう大体の予想が着いているようだった。それならばと、わたしは悟を一瞥だけして、硝子にこの前悟と話した内容を伝えることにした。
硝子の催眠が解けててよかった。じゃなければこんな信憑性もない話、聞き入れてもらえるなんて到底思えなかったから。
「じゃあ何か? あの時のだいだらぼっちも、今回の呪霊達も、あの女が操ってるってことか?」
「そう考えるのが自然かもね。わたしの悪癖と同じようなことが呪霊相手に出来れば、だけど。」
物に呪力を流し込み、容量が満たされれば意思を持ち動き出す。わたしの意思を伝えればその通りに動いてくれる。
わたしのこの力と似たようなことがもし呪い相手に出来るようになっているなら、こんな恐ろしいことはないだろう。
「以前から持っていた力なのか、はたまた神様とやらに呪霊と一緒に新しく授かった力なのかはわからんけどね。」
「……アイツ、本当に迷惑しかかけない奴だな。」
ちなみに今は悟が何でか動かないのをいいことに、二人でこそこそ内緒話してる状態だ。さすがにまだ催眠に掛かっている悟の前では話しづらい内容だし、そこは硝子もわたしの意図を汲んでくれた。マジ親友感謝。
「そういやオマエ、宿儺に呪力奪われた・って言ってたな? 操れそうな兆候はあったのか?」
「……あ、そっか。宿儺って呪いの王だっけね。」
硝子からの指摘に目から鱗である。そうだよわたしも呪いに呪力流してるじゃん!
「いやでも、無理でしょアレは。まずわたしの呪力自体がそういうもんじゃないし。」
わたしの呪力譲渡は輸血タイプだ。いくら他者に流し込んだところでその人の呪力のサポート的役割をするだけで、その人のことを意思を伝えて操る、なんてこと出来るわけもない。
物には、元から呪力がない。つまり物自身の意思が無いから、わたしの呪力で満たしてあげることで操れるんだろうなとは思ってるけど……。
「というか、五条さんはいつまでああしてるんだろ?」
「きっと久しぶりに紐束の呪力に充てられたんだろうな。」
オマエの悪癖とは違い、紐束は自分の意思で他者に呪力を流し込む。
「イチャコラはしてても、最近の五条は呪力を貰っていなかったみたいだからな。」
「そういえばずっと高専にいるもんねこの人。任務に行く時だけ貰ってたんかな。」
全く、特級様ともあろう者が働かなくてどうする……ハッ! だから最近建人が忙しいんじゃ?? と思っていたからだろうか。
「理由は、それだけじゃないと思うけどな。」
硝子の呟きを聞き取ることが出来なかった。
「五条さーん。大丈夫ですか?」
「……、紬……?」
「随分しんどそうですね? 無下限って呪力の残穢に対しては効かないんでしたっけ……」
悟の前にしゃがみこみ、下から覗き込むようにして彼の視界に入る。相変わらず目元は見えないけど、汗をかいて顔を強張らせている様子から、なんか苦しそうだなと思った。
麻薬みたいって言ってたし、残穢に触れるだけであんなにも気持ち悪いのだ。今までずっと喰らっていた悟にとっては堪らないんだろう。
……いや。身体だけじゃなくて、心も苦しいのかな。
だって自分の好きな女が呪霊を操って呪術師を襲ってたなんて事実、知りたくなかっただろうし。いくら悟が呪術師として冷酷な一面を持っているとはいえ、ショックはショックだろうし……
なんて考えに耽っていたせいだろうか。
「紬、」
「え、どぅわ!!」
名前を呼ばれ顔を上げた瞬間、身体に走った衝撃に耐えきれず後ろに倒れ込んでしまった。わたしを抱き締める悟と共に。
「ちょ、何すんですか……!?」
「ごめん。どうしても、苦しくて。」
「落ち着くまで、このままでいさせて。」と懇願する悟の声は、いつになく切実さを含んでいた。
あの最強の片割れが、気を許した者からの攻撃を受けて苦しんでいる。いや攻撃じゃないんだろうけど、許容していたこれまでとは違い、今では拒絶反応が起きてる。それはもう、攻撃されていると言っても過言じゃないだろう。悟の脳が、あの女の呪力を危険物に指定したってことだろうか。
正直、最強となった悟がこんなに苦しむのは初めてなんじゃなかろうか? 本人もびっくりだね。
「……紬、それはアウトか?」
「いや、緊急事態にそれは言ってらんないでしょ……」
ぎゅうぎゅうと痛いくらいの力で抱き締められ、そして凄い勢いで呪力が悟へ流れていくのがわかる。まあ、普通なら浮気のボーダーラインだから全力で嫌がるところだけど、なんせ今は同期が苦しんでいるのだ。ふざけたことは言ってらんないよね。
——あれ、ちょっと待って?
そこでふと、ある疑問が浮かび上がる。
このままの体勢で悟が落ち着くまで待機の姿勢を取っていた硝子を呼び寄せ、近くまで来てもらう。
「つかぬ事を聞くけど、あの人の呪力譲渡に耐えられるのって何人くらいいるの?」
「五条と夏油だけだったな。五条がこうなった今、夏油だけになるが。」
「……夏油さん、本人から呪力譲渡されてる以外に、あの人の呪力こみこみの呪霊、取り込んでたりしないよね……?」
わたしの提示した可能性の話に、硝子はこれでもかと目を見開き、悟もバッと顔を持ち上げる。
否定してくれる人は、誰もいなかった。
ひとつの身体には、原則その身体の持ち主本人の呪力のみが廻る。
しかし呪霊操術の使い手である夏油傑は、彼以外の呪力を持った呪霊を身体の中に取り込んでいる。弱らせ、屈服させ、己の呪力で持ってして逆らう意思を喪失させ、己がリーダーなのだと知らしめているのだと、昔聞いたことがある気がする。
——じゃあ、あの女の呪力で満たされた呪霊を取り込んだ傑は無事なのか?
もし調伏に失敗し、傑の身体の中で主従関係が逆転してしまったとしたら?
あの女の呪力が傑本人の呪力量を上回り、傑の身体を操れるのだとしたら?