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【幸せな願い 蒼色】

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闇はすぐそこまで迫り、青い鳥も象牙の塔も太陽も全てを呑み込み始める。
恐れていた崩壊が始まったのだと。

「君と世界に幸せがありますように」
小鳥が何かを叫ぶより先に少女は唱える。
「どうか、私のことを忘れないで」
少女の最初で最後の願い。
小さな雫は少女の頬を伝い零れ落ちた。
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