【幸せな願い 蒼色】
6
歪み出した世界は破滅を恐れて古びた絵本を黒く塗りつぶす。
太陽を覆い隠す闇は昼も夜も境界を壊していく。
いにしえの転生者を従えた天使は小鳥に告げた。
『少女が闇に呑まれてしまえば、それ終焉。
直ちに少女を箱庭に戻したまえ、それ修復』
小鳥は少女の手を引き、天使に背を向けた。
歪み出した世界は破滅を恐れて古びた絵本を黒く塗りつぶす。
太陽を覆い隠す闇は昼も夜も境界を壊していく。
いにしえの転生者を従えた天使は小鳥に告げた。
『少女が闇に呑まれてしまえば、それ終焉。
直ちに少女を箱庭に戻したまえ、それ修復』
小鳥は少女の手を引き、天使に背を向けた。