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【幸せな願い 蒼色】

3
この日も小鳥は低空飛行。
幸せの実は少女のために。
朱色の果実は閉じた世界の架け橋に。

やがて少女は小鳥に問いた。
箱庭の向こう側は何色か。
神様の色は何色か、と。
生まれた小さな好奇心に小鳥は歌う。
「私と共に行きましょう」
箱庭を欺き蒼色を抜けて、神様のいない間に世界は緩やかに歪み出す。
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