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【はじまりのゆうしゃ】

むかし むかし あるところに
とても へいわな
ふたつの せかいが ありました。
ひとつは ひかりの せかい。ひとつは やみの せかい。
ふたつは かがみに うつしたように そっくりな せかい でした。

あるとき あついくもが そらを おおいました。
はめつを もたらす くろいちょうが やってきたのです。

すると どうしたこと でしょう。
ふたつの せかいから たいようが いなくなって しまいました。

たいようが いなくなると
ふたつの せかいを わざわい が おそいました。
ふたつの せかいで まものが あばれはじめたのです。
やがて ふたつの せかいは
あんこくせかいに なって しまったのです。


ときは ながれて ゆうしゃ が あらわれました。
ゆうしゃは せいれいたちの ちからを かりて
はめつを もたらす くろいちょうを たおしたのです。

ゆうしゃは もう にどと
あんこくせかい が おとずれないように
はめつを もたらす くろいちょうを ふういん しました。


こうして ふたつの せかいには たいようが かえってきて
ひかりの せかいに へいわが もどりました。
やみの せかいに へいわが もどりました。

ふたつは かがみに うつしたように
そっくりな せかい でした。
ふたつは かがみに うつしたように
そっくり へいわが もどったの でした。


おしまい
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