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第六陣

ミラ「おしくらまんじゅうするー!」
フェオ「わっ!?」
ミラもくっついてきた

アエリア「女の子に囲まれてよかったねー!」
フェオ「べ、べつにそんな、ディルじゃないんだから!」
ミラ「アエリアもー!」

アエリア「えー、仕方ないなー」
一緒にくっつきます
ブラン「(何しに来たんだか)」
フェオ「ちょ、ちょっと!」
めちゃくちゃ照れてる

ミラ「暖かくなった!」
シフォンちゃんならカルロ兄の声聞こえるかな
そう遠くない位置で彷徨ってますよ

アエリア「顔赤いよー?」
にやにや
シフォン「………?カルロお兄さん〜?」
一人離れて先に歩いていきます
ブラン「………聞こえたの?」
追いかけます

フェオ「赤くない!」
ミラ「ん?どうしたのー?」
ミラもフェオから離れてついてくよ
フェオ「……?」
アエリア「何か見つけたのかな?」
フェオ「行ってみよう」
アエリア「うん……」
追いかけますよ



ミラ「シフォンちゃーん?どうしたのー?」
シフォン「カルロお兄さんの声がしたんだ〜」
ミラ「近くにいるのかな……?」
シフォン「きっとそうだよ〜!」
ミラ「カルロ兄ー!」
大きい声でよんでます

フェオ「なんかさっきよりも寒いね」
アエリア「ホントー」
シフォン「カルロお兄さん〜」
フェオ「カルロー」

ミラ「カルロ兄ー!どこに…………!!」
見つけた すぐにかけよるよ
ブラン「………ミラ!」
追いかけます
フェオ「待ってミラ!」
みんなでおいかけよー

ミラ「カルロ兄!カルロ兄!!」
倒れてるカルロ兄にかけよって、ゆさゆさ揺らしてます
ブラン「…………カルロさん!」
こっちも駆け寄る

ミラ「カルロ兄……どうしたの……?起きてよ、起きてよぉ」
カルロ兄冷たいけど、ミラはそれどころではない
ミラ「どうしよう、カルロ兄が……!」

ブラン「……もしかして、魔力がないのかも………」
ミラ「魔力が……?」
フェオ「ミラ!って、カルロ……?」
みんなもきたかな

ブラン「フェオ……」
アエリア「カルロ、どうしたの!?」
近づきます
ブラン「魔力ないみたいで……」
アエリア「………」
魔力回復だー
シフォンは後ろでぐすぐす言ってる

フェオ「どうしてこんなことに……?」
アエリアちゃん手伝うよー
ミラ「シフォンちゃん、大丈夫。今アエリアがなんとかしてくれてるよ」
すかさずフォローにいくよ

アエリア「死んでないからなんとかなるよー」
シフォン「うう………」
泣き止まない
フェオ「…………」
ちょっと泣きそう
ミラ「大丈夫だよー」
背中ポンポンする

ミラ「そういえば、ディルは一緒じゃないんだね。……どこかではぐれたのかなぁ」
シフォン「………」
アエリア「男が泣いてどうするのよー!」
フェオ「な、泣いてない!」

ミラ「……」
少し周りを気にしてる
ミラ「もしかしたら、少し回復したら安全な場所に移動したほうがいいのかな」
フェオ「それは思う……。ここは広すぎて、もしもカルロをこうした奴が現れたら対処しづらいかも……」

アエリア「………じゃあ、カルロ運んでよー」
ブラン「(重そう)」
フェオ「僕にはできない……」
ミラ「もちろん、私が運ぶよ」
カルロ兄を軽々背負います

アエリア「わあ」
ブラン「わあ」
フェオ「…………」
ミラ「どしたの?」
フェオ「……いや、いいよ」
ミラ「……?」

ブラン「……岩陰とかに隠れる?」
アエリア「狭すぎてもダメねー」
フェオ「ひとまず身を隠せそうな場所がいいな」
ミラ「最初のところからは遠いもんねー。とりあえず進もっか?」
ブラン「うん、行こう」

シフォン「……」
しょんぼりしながらついてきます
フェオ「……大丈夫、行こう」
優しくシフォンちゃんの手握るよ
シフォン「………うん」

ミラ「ブラン、どこかいいとこないかな」
ブラン「ううん………先に探してこようか?」
ミラ「うん、じゃあ」
フェオ「……一緒に探そう。離れない方がいい」
ブラン「………わかったよ」

ミラ「フェオ……」
フェオ「言いたいことはわかるけど、冷静になろう……。警戒しなきゃ……」
ミラ「あの辺の岩かげとかどうかな?」
ブラン「……そうだね」
アエリア「あそこならよさそうだねー!」

ミラ「わかった」
岩かげにカルロ兄を運びます
アエリア「自分より大きい人よく運べるよねー」
ミラ「……?そうかなー?」
フェオ「ミラは力あるよね」
ミラ「えへへー」

フェオ「アエリア、回復お願いできる?」
ブラン「俺より全然あるよ……」
アエリア「はーい」
回復しますぜ

フェオ「カルロ兄……」
ミラ「シフォンちゃん、大丈夫だよ。アエリアが治してくれるよ!」
ぎゅーってしてる
シフォン「うん………」
ちょっと回復

フェオ「……ひとまず、回復はアエリアに任せて、僕たちは周りを見張ってよう」
ミラ「そうだね!」
アエリア「オッケー!きちんと守ってよねー」
回復始めました
ミラ「うん!」
アエリア「………」
さっさとやってます



ミラ「わー!何?!」
フェオ「うわっ!?」
コウモリのモンスターが襲いかかってきました
ミラ「耳がキンキンする……!」
フェオ「超音波で攻撃してきてるのか!」

アエリア「きゃっ!」
びっくり
シフォン「うるさい〜!」
耳塞いでます
ブラン「とにかく、追い払おう」

ミラ「そうだね!」
武器を構える
フェオ「でも、結構数が多い……!」
ミラ「みんなで力を合わせたらなんとかなるよ!でもアエリアはカルロ兄をよろしくね」
フェオ「……カルロの炎があれば一掃できそうなのに」

アエリア「おっけー!」
続けてますよ
ブラン「……フェオだって魔法使えるじゃん?」
フェオ「僕にカルロほどの威力は出せないよ……」
ミラ「それよりもうるさい〜。早く倒しちゃお」
ミラたちは戦ってます
アエリアちゃんにはみんな背中を向けてますね
ブラン「やって見なきゃわかんないよ」
矢を大量に飛ばします

アエリア「早くしないと………」
でもよく見るとミラたちが何と戦っているのかわかりませんね
アエリア「………?」
探しますよね
音も聞こえない
ミラたちの声しか聞こえませんね

「倒れた仲間を治癒する乙女。なんといたいけで愛らしい……」
ミラたち以外の声が後ろから聞こえましたね
後ろは岩のはずなのに
アエリア「………?誰?」
振り返ります

「……こんにちは、麗しいお嬢さん」
そこには目も眩むほどのイケメンが笑いかけてきたよ!
そしてそっと手を取って、そのまま手の甲にキスした
アエリア「………!?やめてよ!」
手を振り払います
イケメン効果ゼロです

「おや。これは失礼。貴女があまりに愛らしいから、つい」
にこやかに軽く頭を下げる
アエリア「どうでもいいから、早くどっか行って!」
回復続けます

「……不思議だと思わないかい?僕がここにいるのに、周りの誰もが僕を気にしていない。どころか貴女の声すらも聞こえていないような」
アエリア「……………」

「彼らは何と戦ってるんだろうね?」
アエリア「………フェオたちに何をしたの?」
「ふふ。何をした、というほどでもないですよ。ただ……貴女とお話がしたくて、見えない者たちに目を向けてもらっていますよ」
ニコニコしてる

アエリア「ふざけないで!」
おこ
「ふざけてなんかいないよ。僕は真剣さ」
アエリア「わたしは貴方と話したくなんかないわ!」
「まあまあ、そう言わずに」
腕を引っ張る
アエリア「……!離して!!」

「貴女のお名前は?」
ちょっとかがんで、お顔近い
アエリア「………」
ぷいっ
「あーらら、嫌われちゃって」
頭ポン
アエリア「……」
むすー

「僕の名前はブロート。よろしくね」
ニコニコしてる
アエリア「………」

ブロート「貴女はこんなところまで、何をしにきたんだい?その男を探しにきたの?」
寝てるカルロ兄を指差します
アエリア「あなたには関係ないでしょ」

ブロート「僕の根城に土足で踏み込んできて関係ない、はひどいなぁ。……もう一人も探してる?」
アエリア「…………知ってるのね?」

ブロート「……そうだね。知らないと言えば嘘になる」
アエリア「……」

ブロート「でも、安否まではわからないなぁ。僕の部下は二人とも自由気ままだから」
アエリア「………離して」

ブロート「彼を回復させるのかい?」
アエリア「当たり前でしょ」
ブロート「……」
腕離してくれました
アエリア「…………どっか行って」
カルロくんの方に向き直ってまた回復してます

ブロート「……あっちの髪の長い子も、赤い子もいいね。僕好みだ」
アエリア「…………ナンパしに来たわけ?」

ブロート「まあ、それに近いけどちょっと違いますよ?」
背中から優しく抱きしめるよ
アエリア「…………!」
びっくり

ブロート「僕は君がほしいんだよ」
そして髪の毛を避けて、歯を首筋に近づけるよ
アエリア「……!?」
払い除けようとします
そして、首筋を優しく甘噛みしました
瞬時に毒が回りますね
アエリア「…………?」
一瞬ぼーっとしてふらつきます

カルロ「………」
うっすら目を開きます
ブロート「おや、お目覚めですか?そうだ、"君にかけられた糸を辿って"こうして彼女に出会うことができたよ。お礼を言うよ」
カルロ兄もちょんもピンとこなさそうだ
カルロ「………っ、誰だお前……」
ブロート「……俺はブロート様だ。この名を胸に刻み、這いつくばれよ」
ふらついたアエリアちゃんを支えるようにして、抱き抱えますよ
マントばさってすると、ブロートさんはいなくなってしまったよ


カルロ「………!アエリア……」
起き上がる
ミラ「……あれ?」
戦ってた敵がいつの間にかいなくなってました
フェオ「……いなくなった?」
ミラ「あ、カルロ兄!」
カルロ兄のとこに寄ってくるよ

ブラン「………逃げたわけじゃなさそうだけど」
カルロ「………ミラ?」
ミラ「起きたんだね!……?アエリアは?」

カルロ「………俺が起きた時に、ちょうど誰かに連れてかれた」
ミラ「つれてかれた……?誰に!?」
カルロ兄に飛びかからん勢いで服つかみあげてますな

カルロ「………ブロートとかいうやつだ」
ブラン「ミラ……」
離しなよ、と
ミラ「あ……ごめん」
流石に申し訳ないなってシュンとした

フェオ「アエリアは倒れてたカルロの回復をしていたんだよ。……もしかして、今の敵は僕らの目を逸らすための……?」
カルロ「………」
ブラン「……囮って感じなのかな」
考え中
シフォン「早くアエリアちゃん探そ〜!」

フェオ「…………」
ミラ「そうだよ!早く探しに行こう!カルロ兄、アエリアはどこへ行ったかわかる……?」
フェオ「落ち着いてミラ、シフォンちゃん。……カルロ兄、大丈夫?」
ひとまず目を覚ましたことに対してだね

フェオ「いったい、何があったの?」
カルロ「………それが、なんも覚えてねえんだ」
フェオ「何も覚えてない……?」
カルロ「すまねぇ………」

ブラン「俺達がカルロさんを見つけた時は、傷だらけで魔力もなかったですけど……」
カルロ「……」
さっぱりんこ

ミラ「あと、ちょっと冷たかったような」
フェオ「魔力が無いっていう状態も、ただごとではない気がする。……そういえば、ディルは一緒じゃなかったの?って、覚えてたらでいいんだけど、ミラたちを探しに行ったときは二人で行ってたから」
カルロ「……ディル、か?」
考え中

ミラ「あとリオさん!見てない?これ、落ちてたんだよ」
シフォンちゃんが被ってるハットを指差す
カルロ「リオ………」
とても考えてる

フェオ「カルロ、無理して思い出さなくてもいいからね」
カルロ「………うーん」
頭かいてる

ミラ「とにかく、アエリアを探そう!この洞窟内にいるよね?」
フェオ「なんとも言えないけどね。でもどうやって探す?アエリアを連れ去った人は何か言ってなかった?」
カルロ「そういや、俺の糸を辿ってきたみたいなこと言ってたなぁ」
ブラン「糸……?」

フェオ「なんのことだろう……」
ミラ「なんも見えないけどなぁ」
ブラン「見えない糸とか?」
カルロさわさわしてる
カルロ「………」
くすぐったい

ミラ「んー?」
同じくさわさわ
フェオ「カルロの体調は大丈夫なの?」
カルロ「……くすぐったいだろ……!」
二人払います
カルロ「………俺は大丈夫だ」

ミラ「あら〜」
フェオ「そっか……。ひとまずカルロが無事でよかった」
ブラン「そうだね……」
カルロ「……すまねぇな」
とりあえず立ち上がります

フェオ「とりあえず、どうしようか?」
ミラ「まっすぐ進むしかない!」
フェオ「かな……」

雲「ボスってばぁ、相変わらず手癖がわるぅい。サイテー」
みんなから見えないところから見てますね
雲「雪ちゃんはずーっとあそこから動かないしぃ、ボスはボスでまた女の子つかまえてどっか行っちゃうしぃ……あとの奴らは食べてもいいのぉ?」

雲「どの子もおいしそぉ。でもまずはおいでよ、アタシんとこにぃ」
カルロ兄を使って戦いやすいところへ誘導するみたいです

カルロ「………こっち行ってみるか」
というわけで案内しよう
ミラ「?……うん!」
ミラだけは何か違和感覚えたみたいね
細い道を進んでますよ
シフォン「どうしたの〜?」
ミラちゃん見てる

ミラ「なんでもないよ〜」
フェオ「なんか急に道幅が狭くなってきたね」
カルロ「……そうだな」
ブラン「何かあった時に逃げづらいね」

フェオ「なにかあったらって……」
ミラ「みんな、下がって!」
とっさに剣を構える
フェオ「えっ……?」
シフォン「………?」
ブラン「まさか、本当に敵?」

みんなの前から小さな小蜘蛛たちがわんさか出てきたよ
ミラ「なにこいつら!」
フェオ「数が多い……。いったん下がろう」
ブラン「………蜘蛛……」
苦手だね
シフォン「気持ち悪いよー」
元きた道を戻ってます
シフォン「いつまで逃げるの〜?」
ブラン「結構しつこいね」

フェオ「細いからなかなか……」
ミラ「待って!」
なんと前からもクモがあらわれました
フェオ「え、うそ……挟み撃ち?」
ミラ「こうなったらカルロ兄!出番だよー!」
カルロ「分かった」
構えますが
カルロ「…………?」
炎出ないですね

ミラ「カルロ兄、どうしたの?」
フェオ「カルロ、早く!」
水を撃ち出してクモを飛ばしてます
カルロ「魔法が、使えねぇ……?」
ブラン「………っ!」
矢を放ってます

フェオ「え……?なんでっ……」
ミラ「フェオ!」
フェオに飛びかかってきたクモを切り落とす
フェオ「ミラ、ありがとう。魔力は回復してるはずだよね?どうして……」
ミラ「二人とも下がってて!」
フェオとカルロ兄の前に立つよ

ブラン「………俺が奥の蜘蛛を倒すよ」
シフォン「僕は応援するね〜!」
ミラ「奥にもいるの……?」
フェオ「ブラン、気をつけて」
ブラン「うん」
カルロ「なんでだ………」
考えてます

フェオ「これだけの数だ……きっと近くに命令してるやつがいると思うんだ!」
ミラ「リーダー?」
フェオ「かな?とにかくそいつを探し出さないと……僕もブランの方に行って探した方が!」
ブラン「でも、離れるのも危ないような………」
フェオ「でも……」



「あははぁ、"おかえり"おにぃさん?」
上の方から聞こえるね
カルロ「………!お前は……!」
覚えているようです
「へぇ、覚えてたのぉ?」

ミラ「誰……?」
見上げる
そこには出っぱってる岩に座ってる雲ちゃんの姿が
雲「チョーかわいい雲ちゃんの登場だしぃ」
カルロ兄のそばに降りてきます

カルロ「…………なんだよ」
睨んでます
雲「何って。……この子たちをここまで案内してくれたんでしょぉ?お礼をいいに来たんだよぉ」
ニコニコ
カルロ「…………」

フェオ「案内……?どういうこと?」
ブラン「もしかして、さっき言ってた糸………?」
雲「あれぇ。わかってたぁ?そうそう、この人にはアンタらをここに連れてくるように案内をさせたんだぁ」

フェオ「まさかアエリアを連れてったのも君?」
雲「あの女の子のことぉ?あー、リーダーがアタシの糸を使って抜け駆けしてたやつかぁ。残念だけど、アタシじゃなぁい」
ミラ「カルロ兄、この人知ってるの?」
カルロ「たしか、さっき会ったんだ……」

シフォン「アエリアちゃんはどこにいるの〜!」
雲「しらなぁい。それより、自分たちのことを心配するべきじゃん?」
ミラ「っ!」
クモの数がさらに増えて、みんなを囲んでるよ
カルロ「俺らをどうするつもりだ?」
雲「もちろん……みんな美味しそうだよねぇ」
舌なめずり

雲「んで、アンタはこっちねぇ」
カルロ兄の腕をひっぱって引き寄せるよ(抵抗はできないね)
身長差的にそのまま腕に抱きついてるかな?
ミラ「カルロ兄!」
シフォン「僕達食べれないよ〜」
カルロ「………!」

フェオ「カルロが魔法使えないのも、君のせいだね?」
雲「まあそんなかんじぃ。ま、せいぜい死なない程度にボロボロになってねぇ?死んでるのより生きてる方が美味しいんだからぁ」
ミラ「カルロ兄を離して」
雲ちゃんの前まできたミラ

カルロ「……ミラ」
シフォン「離せ離せ〜!」
ぷんぷん
雲「ふぅん。……じゃあ返してあげるぅ」
ドンとカルロ兄の背中押すよ
ミラ「えっ、わ!?」
思わず剣を捨ててカルロ兄受け止めるけど、
直後銃声が聞こえたよ

フェオ「ミラ!」
ミラ「!」
どこからか弾丸がカルロ兄とミラに向かってきました
カルロ「…………っ!」
ミラちゃん庇うような体勢になります
背中から弾貫通するぜ

ミラ「カルロっ……!!」
貫通した弾、ミラの足も掠めたかも
カルロ「…………」
倒れるよね
シフォン「………!!」
大変ショックをうけますよね

ブラン「あっちから……!?」
ミラ「え…………」
受け止めた格好からの攻撃だったのでカルロ兄を支えてる形になってますね
フェオ「……!カルロ!!」
再び銃声
ブラン「………!」
飛んでくる方目掛けて矢を放ちます

カルロ「…………ディルを、助けに行ってくれ」
弾丸は矢と衝突して落ちたよ
フェオ「……っ、向こうに誰かいるの?」
岩陰で人影が動いたような

ミラ「……カルロっ、しっかりしてよ。なんで、ディル……?」
ミラも泣きそうではある
ブラン「見てくる!」
走ってった
カルロ「雪女のとこにいる………」

フェオ「待ってブラン!……っ!?」
行く手をたくさんのクモで塞がれてしまったよ
ミラ「わかった、行くよ。だから今はカルロ兄を助けるからっ」
雲「そうはさせないしぃ?」

ミラ「っ!」
カルロ兄の体が不意に浮かび上がる
なにかに引っ張られてるような感じかな?
ミラ「だめ!!」
カルロ兄離そうとしない
カルロ「…………離せ、ミラ………」

ミラ「やだよ!!」
手を掴んでる
カルロ「……………」
ミラ「だめ…………っ」
銃弾掠めた足が痛むらしい

雲「離しちゃってぇ」
カルロ「………」
ミラ「カルロ兄……!!」
ミラの手を離すように手が勝手に動く
手離された、ときに足も痛くて膝ついちゃう
カルロ兄はそのまま雲ちゃんのそばで倒れちゃうかな
カルロ「…………頼んだぞ……」

シフォン「………ぐすっ」
ずっと泣いてますね
雲「あははっ!思ったよりもボロボロになっちゃったねぇ、カルロおにぃさん?さてさてぇ、あとはこの子たちの相手でもしてなよぉ」
カルロ兄連れてその場から去ります

フェオ「シフォンちゃん!」
シフォンちゃんに攻撃してきたクモを蹴散らすよ
フェオ「ひとまず……ここから逃げないと!」
シフォン「………カルロお兄さぁん………」
全然立ち直りません

「………」
突然洞窟の中が明るくなったかと思うと、蜘蛛さんに雷落ちます
フェオ「何……?」
フェオはシフォンちゃんのそばにいるよ
ミラ「雷?……もしかして」
雷兎「…………」
奥から歩いてきましたよ

ミラ「雷兎!」
がんばって立とうとする
でもクモがミラに攻撃してきます
そのクモも雷放って倒しちゃう
ミラ「あ、ありがと!」
フェオ「雷兎さん!」
シフォンちゃんつれて近くまでくるよ

雷兎「…………」
相変わらず何も言わない
ミラ「雷兎、どうしてここに……?」
フェオ「心強いです雷兎さん!一緒にブランを追ってほしいんです。一人で奥に……」
ミラ「ブランが?」
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