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第六陣

ミラたちが洞窟にやってくる少し前の話。
リオ「よし、目的のものも手に入ったしそろそろ戻ろうか」
トビ「やっと見つかったね〜!こんなの何に使うのかな?」
まじまじ見つめてます
リオ「さあ……。それは依頼主に聞いたほうが早そうだね」
ランタン持って洞窟内を歩きます
リオ「思ったより奥に来ちゃったな。そんなに深い洞窟じゃなかったけど長居は無用だよね」
トビ「そうだね、長居するとお化けが出てくるかもよ〜!」
楽しそうだ

リオ「トビちゃん、楽しんでない? おばけが出てきたらそれはそれで厄介だよ……」
まだ進みます
トビ「こういうところは童心に返って楽しむものだよ!………おばけだぞ〜」
変な声で真似してら
リオ「いやいや……。おばけがそんなかわいいものだったら愉快だなー」
ちょっと立ち止まる

リオ「……んー」
トビ「それは私のことを可愛いって言ってくれてるのかい?嬉しいな!」
笑ってる
トビ「………?」
同じく立ち止まる
リオ「ちゃんとマッピングしたはずなんだけど、どうも見たことのない道な気がするんだよ」
ノート片手に自分でかいた簡単な地図を見てます
リオ「そんなに分岐した道もなかったはずなんだけど」
トビ「うーん、確かにそう言われるとちょっと雰囲気違うかな?」
ちょっと背伸びしてリオさんのノート覗き込んでます
トビ「戻ってみるかい?」
リオ「そうしてみようか」
ちなみに地図はわかりやすかった

トビ「リオさんって意外と器用だしマメなんだね〜!」
戻ります
リオ「そうかなー。いや、でも褒められてるのは素直に嬉しいね!」
トビ「でも、私が見やすい位置にノートを出してくれなかった点は減点かな?」
勝手に見たくせに
リオ「え、何?上げて落とす式なの?」
トビ「うん」
にこにこ
トビ「背が低いチビは指くわえて黙って見とけ!!っていう意図が伝わってきたよ!」
リオ「なんでそうなる!?誰もそこまで思ってませんけど!?」
トビ「はははっ、冗談だって!あんまり怒ると血圧あがるよー!」
前歩いてます
リオ「怒ってないけどね!」

慎重に辺りを見てます
リオ「(氷の欠片?)」
足元におちていた小さい氷を拾います
トビ「………?誰かここでビールでも飲んだのかな?」
リオ「こんなところで飲むビールは美味いかなぁ。さっきはこんなのなかったな」
トビ「確かに……。雪降るようなとこでもないしね」
氷拾ってます
リオ「……」
少し考えてる
リオ「気味が悪いな。早くここから出たほうがいい気がするね」
トビ「そうだね。………とりあえず出口を探そう!」
リオ「だね。この状況で迷子とか笑えないんだけどね」
またノート見てる

リオ「道はあってるはずなのに」
トビ「まさか、道が変わるとかあるのかな?」
リオ「…………。ないことはないね」
腰の銃に手が伸びます
リオ「まあ、もしもだけど、本当にそうなら非常にまずい自体かもしれない」
トビ「うーん、それは困るかなぁ」
盾と剣持ってます
トビ「壁壊して出るかい?」
リオ「……それ、本気で言ってる?」
トビ「……リオさんなら大砲とか持ってるんじゃ?」
リオ「まあ、あるけど……。衝撃で洞窟が崩れるとかはごめんだな」
とりあえず進みます
トビ「じゃあ先に遺書を書いとかないとねー」
リオ「こんなとこで死にたくないよ!?」

辺りがさっきより寒くなってきたかな
リオ「なんだろう、少し冷えてきたね」
トビ「人はいつ死ぬか分からないからねー」
辺り見回してる
トビ「雪でも降るのかな?……金属だから冷たいんだよね!」
防具のことである
リオ「雪か……。あながち間違いじゃないかもしれないよね。嫌な冷え方だ」
立ち止まって2丁の銃を抜いて構えるよ
トビ「リオさんの帽子に雪積もったら、雪合戦しようよ!」
軽く構えてます
リオ「なんでボクの帽子に積もる前提なのかなぁ!」

そして2人を囲うように雪だるまみたいなモンスターがたくさん出てきました
リオ「こんなの今まで出てこなかったな」
トビ「雪合戦にもっとよさそうなのが出てきたね!やっぱりあれ投げようか!」
リオ「どんだけ雪合戦やりたいの!?」
たおしてます
トビ「うーん、リオさん大さじ3杯分くらいかなぁ」
こっちも倒してます
リオ「ボクの大さじ3杯分?!いまいちよくわかんないよ!」
トビ「もしかして、料理したことないのかい?計量スプーンは知ってるかい?」
リオ「料理はしたことないけど計量スプーンくらい知ってるよ!ボクが言いたいのは、ボクを大さじで数えないでくれるかい?」
トビ「え、じゃあ小さじにすればいいかい?」
喋りながらもちゃんと倒してます
リオ「ボクはいったいなんなのかな!?」
こちらもたおしてます

あらかた倒したらまた出てきました
リオ「……キリがないね」
トビ「うーん、リオさんとは一体なんなんだろうね」
余裕そうな人
トビ「……それこそ大砲でどかーんと?」
リオ「ボクはボクだ!」
こちらも余裕
リオ「トビちゃんさっきっから大砲のことしか言ってないよね。どんだけ大砲見たいの?」
あきれてます
トビ「えっとね、リオさん大さじ………じゃなくて小さじ4杯分かな!」
リオ「だからその表現やめて!」
とりあえずたおしてます

雪みたいなのが降ってきたかな
トビ「………雪が降ってきたね。洞窟にも雲があるのかな?」
リオ「そんなことあるわけない……。ここは雲があるほど高い位置にはないはずだから」
敵はまだ出てきます
リオ「……ちょっと嫌な予感だな。もしかしてボクたちはここに誘われた?」
トビ「………ここから抜け出せたらいいんだけどね」
構えます
トビ「やっぱり遺書書いといた方がよかったんじゃないかい?」
リオ「笑えない冗談だね……」

銃をしまって赤い石を取り出す
リオ「トビちゃんも持ってたらいいよ。火焔石、地面に投げると炎が出る」
渡すよ
トビ「便利そうな代物だね、ありがとう!」
受け取ります
リオ「ひとまず……」
同じ物を地面に投げつけます
火柱が上がってますよ
リオ「このままじゃキリがない少しでも場所を移したいところだ。トビちゃん、行こう」
敵が炎にびびってるうちに、トビさんの手を引いてその場から離れます
トビ「お、エスコートしてくれるのかい?どこに行くか楽しみだなー」
リオ「ああ……。こんな暗い洞窟の中で2人で踊るのも悪くはないかな? リードならするよ。行きつく先がダンスホールなら尚いいけどね」
トビ「リオさんもダンスとかするんだねー」
リオ「まあね……。今はやってないけど」

雪だるまは追ってこないみたいですが、少し雪が強くなってきたかな
リオ「大丈夫?」
さむくない?ってことらしい
トビ「へぇー。私はちっともやったことないや!」
一応後ろ見てます
トビ「ちょっと寒いけど、仕方ないねー」
リオ「そっか……。上着の一つでも持ってればよかったんだけどね」
壁際にきて止まります
敵は追ってこないね
息を整えるよ
トビ「リオさんの服と私の防具替えっこしようか?」
代わりに周り見てます
トビ「うーん、これでもし追いかけられたら逃げられないねー」

リオ「えっ、え? そ、それはやめたほうがいいよね?」
困惑
トビ「リオさんはやっぱり面白いなー!」
笑っております

トビ「ところで、リオさんはお酒強いのかい?」
リオ「こんなとこでする会話じゃないと思うけど……。まあ、人並みには飲むよ」
トビ「いやー、酔ったリオさんをいじって遊ぼうかなーって思っただけだよ!」
盾を傘代わりにしてます
トビ「こうやったら雪も凌げるねー」
リオ「今も場違いにイジり倒してるだろ! 盾の使い方違うし!」
トビ「いじってることによく気づいたね!さすがリオさん」
リオさんに近づいて盾の下に入れてあげます

トビ「これで寒さがマシになるかなー」
リオ「褒められてる気がしないんだけど……。
あの、さ!! 君は女の子なんだからもう少し節度っていうものを意識したほうがいいよ!?」
ちょっとうろたえてる
遠慮がちに盾から出ます
トビ「うーん、よく男性に間違われるから大丈夫だと思うんだけどな」
また近づいてリオさん入れます
トビ「凍え死ぬよりマシだと思ってさ!」
リオ「そういう問題じゃないと思うし、男性だと思われたほうが今の状況は問題じゃないかな!!」
壁際だからこれ以上離れられないです
リオ「凍え死ぬのはごめんだけどさ!」
トビさんに触れないよう気を配ってます

トビ「んー?今は男性と思われた方がいいんじゃないのかい?」
考えてる
トビ「そんな縮こまってたらしんどいよ?」
リオ「しんどい状況を作ってるのはトビちゃんの方だからね?!」
トビ「えー、じゃあどうしろって言うんだい?」

リオさん側にちょっと盾寄せます
トビ「こうしたら縮こまらなくても入るよ!」
トビさん代わりにちょっと出てるけど
リオ「ボクは降られても構わないから! てか盾を傘代わりにしないで!!傘じゃないからそれ!!」
まあ、それでも雪は止むどころか強まってますね

リオ「……。こんなことをしてる場合じゃないね……。自由に雪を操ることができるのはおそらく……」
大きめな地響きが聞こえてきますね
足音かな
トビ「あらら……」
盾下ろします
トビ「……雪男だね!!」
盾構えてリオさんの前に出るよ
トビ「攻撃はリオさんに任せようかな!」
リオ「わかった!」
大きめのショットガン構えます
リオ「気をつけてね」

雪の中から雪男、というか氷のゴーレム登場ですね
トビ「リオさんこそね!」
見上げております
トビ「雪男って意外と大きいんだねぇ」
リオ「でかいな……潰されたらひとたまりもないな!」
撃ってますね
リオ「……」
無言で武器かえ、マシンガン撃ちまくる
トビ「お、大砲だねー!」
氷塊が飛んできたのを盾で弾き返します

トビ「雪男さんじゃない敵もいるみたいだね」
リオ「そうか。おそらくそっちが元凶だ!」
トビ「とりあえず雪男さん倒す方がいいのかな?」
いくつか氷塊飛んできてるの全部ガードしてます
リオ「姿を見せてくれないなら、そうするしかないな!……あぶない!」
ゴーレムの拳がとんでくる前にトビさん抱えて前に倒れ込むよ

リオ「……っ」
簡易のバリア(アイテム)張って氷塊も防ぐ
トビ「…………!!ごめんね、ありがとう」
構え直します

トビ「さっきのやつも使えるかな?」
ゴーレムに向かって赤い石を投げるよ
赤い石は炎をあげてゴーレムを燃やします
リオ「ナイスだね!」
ゴーレムは燃えてますが、さらに雪が強くなってきました
吹雪いてます
リオ「……っ、さすがにキツイな」
トビ「なんにも見えないや………」
辺り警戒してます
トビ「黒幕さんも見つけられないね」

リオ「トビちゃん、大丈夫かい?」
近くにきてトビさんの手を握ります
リオはゴーグルしてるみたいで多少見える
リオ「これはきっと雪女だ。さっきの雪男は囮だったかもしれない」
トビ「うん、なかなか寒いけど大丈夫さ。………じゃあ石は残しといた方が良かったのかな?」
リオ「いや、あれはしかたない。……まずいな、吹雪で音も気配も読めない」
リオの取り柄全部使えないね
トビ「うーん………私も防ぐくらいしか無理かなー。さすがに攻撃は当てれないや」
リオ「…………」
それでも集中して気配さぐってます
リオ「トビちゃん、右だ!」
盾を構えてって

トビ「わかったよ!」
言われた通り右側に盾を構えます
すると右から大きい氷の塊が飛んできました
ちょっと衝撃あるかな

トビ「おっと……。さすがリオさんだね!」
リオ「わっ」
衝撃でリオがトビさんからちょっと離れました
リオ「ありがとうトビちゃん!……っ!?」
気配に気づいたけど遅いね
攻撃くるかな?
トビ「当たったかい、ごめんね!」
ここでリオさんにれいとうビームだ!
リオ「……っ!」
トビさんを押してせめて攻撃があたらないようにします
リオ「あっ……!」
あたって、ふっとぶぜ!

トビ「……!リオさん!!」
リオさんいたとこ見ます
いたとこにはいないです!
リオ「……っう、向こうからは場所がわかってんだな。ずりぃ」
よろよろ立ち上がるよ
?「ふふ」
リオ「……!?」
なにかに刺されたような衝撃、痛みはないけど前のめりに倒れる
吹雪が晴れてくるかな

トビ「リオさん!返事してくれ!」
吹雪晴れてきたので構えます
リオ「……吹雪が晴れてきた? ボクはこっちだ!(刺されたのに、なんともない……?)」
トビ「………!」
声した方に駆け寄ります
リオ「いてて……、トビちゃんは無事かい?」
立ち上がりますが
リオ「……え?」
駆け寄ってきたトビさんに銃口を向けました

トビ「………?リオさん?」
立ち止まります
トビ「どうしちゃったんだい?」
リオ「わからない、体が勝手に……」
トビ「勝手に……?誰かがやってるってことだよね」
周り見回すよ

リオ「君は早く逃げ……」
?「そうだね。これは誰かがやっていることだよ」
突然コウモリが多くなってきて、トビさんの近くに誰かが現れます
すらっとした長身の男のようです
リオ「!」

?「はじめまして、お嬢さん。会えてうれしいよ」
トビ「…………!」
ちょっと距離取ります
トビ「よく私がお嬢さんって分かったね」
?「もちろん。隠しているつもりだったのかな? 僕にはすぐわかったよ。僕は鼻がいいからね」
ちょっと近づく

リオ「……トビちゃん、早くここかれ離れて! そいつ、やばいかんじがする」
トビ「そういうつもりじゃないんだけどねー。匂いとかで判断するのはちょっと気持ち悪いかな?」
近づかれたら離れます
?「ダイレクトに気持ち悪いって言われると悲しいなぁ。僕は君とお話しがしたいだけなのに」
さらに近づく
トビ「それはお断りだね」
剣振って距離作ると駆け出すぜ

?「! そんなこと、していいと思っているのかい?」
リオ「トビちゃん、なるべく遠くに……!……っ」
トビさんに向けてた銃口を自分の頭に向けました
トビさんに悟られないよう声を潜めたけど、無情にも銃声が
リオ「(撃ちやがった……)」
銃弾が頭を掠めて、音と共にハットが地面におちました
欠片でもあたったかな、耳からは血が出てそう
さすがに青ざめてます

トビ「………!?リオさん!!」
さすがにリオさんの方見ます
リオ「……ダメだよ、トビちゃん……」
?「ほら、逃げちゃダメだよ?」
トビさんの腕引いて引き寄せます
トビ「……っ」
振り払おうとしております

?「あんまり下手なことはしないほうがいいよ? 次は彼の頭に穴が空くからね」
両腕掴んで壁に押し付ける
勢いで盾とか離しちゃうかな
ブロート「僕の名前はブロート。ふふ、やはり君は綺麗な顔をしてるね」
リオ「お前……トビちゃんから離れろ!!」
トビ「…………こんな場所でナンパする気かい?センスないね」
ちっとも笑ってない
ブロート「そんな強気なとこもそそられるね」

リオ「っ、この変態野郎。その手をどけろ! さっきから攻撃してきてるのはお前らだろ、何が目的だ」
声で妨害してる
トビ「君、絶対友達いないタイプだよね。………確かに、目的は知りたいな」
ブロート「うるさいやつらだな。僕の目的は……」

?「ったくぅ。ボスの手癖の悪さにぃ付き合わされるあたしらのことも労ってよねぇ?」
リオ「!」
リオのそばに背の低い女の子が立ちます
リオ「アラクネー……」
雲「ボスの目的はぁその子だよぉ?ボスはぁ女の子が大好きだからねぇ」
後ろには雪ちゃんもいるかな
雪「……」
雲ちゃんの後ろから顔を覗かせてます

トビ「…………」
さすがにちょっとは驚いた
トビ「目的は分かったけど、リオさんに怪我させる必要はないよね?」
ブロート「まあ、そうだね。でも」
顔を近づける
ブロート「君はこうしたほうが僕の言うこと聞いてくれるよね?」
にこにこ

リオ「……くそったれが」
雲「そういうことぉ。お兄さんって運悪いっしょ」
リオ「残念だけど、それはよく言われるよ」

トビ「…………」
ブロートさん睨んでます

リオ「っ……」
ちょっと片足をうごかそうとします
雪「………」
リオさんの片足凍らすぜー
トビ「リオさん……!」
リオ「……」
内心舌打ちしてる
雲「何しようとしたのかなぁ? 動こうとしたのかもだけど、あんたの動き一つ一つあたしが把握してるからねぇ! 君に糸かけたのはあたしだもぉん。ねえ雪ちゃん、次はどこ凍らせちゃおっか?」
たのしそうね

ブロート「そう。僕の目的は君だけど、彼は人質であると同時に彼女らの物だ。せいぜい絶望するといいよ」
笑いかけると鋭い牙が見えるね
そのまま首元に顔を近づけてかみつく

リオ「トビちゃん!」
雪「………次は、もう片方……」
雲ちゃんの後ろに隠れたままだけど
トビ「……!」
痛みに少し顔を歪めてます
トビさんはちょっと力抜けちゃうね

リオ「くそ……!」
ボスを鋭く睨む
雲「ふふ、じゃあぁ変な動きする前に凍らせちゃおーか?」

トビ「……毒か何かかい?」
立つのつらそう

雪「うん……」
もう片方の足も凍らせるぜ

ブロート「そうかもしれないね」
トビさん壁に寄りかかってその場にしゃがんじゃうかな
リオ「っこの……」

トビ「………」
手足うまく動かせない
トビ「……私をどうするつもりなのかな?」

雪「………」
雲ちゃん見てます。次どうするーって

ブロート「そうだね。僕が飽きるまで楽しむよ」
リオ「ゲス野郎……」
けっこう瞳孔開いて睨んでる
ふつうにこわい
雲「どうしよっかー? ボス、これ遊び終わったら食べていいんだよねぇ?」
ブロート「ああ、構わないよ」

トビ「じゃあ飽きて捨てられないようにしないとね」
全く思ってない
雪「………雲ちゃんのご飯?」
トビ「さすがにそれは見過ごせないかな……」
雲「そうそう。こうしてね」
リオの手を動かして自分の口元に持ってきます
そして噛む(いたい)
リオ「……っ!」
雲「あたし、人間好きなんだぁ」
噛まれたところから出血してます

トビ「………リオさんを離すんだ」
動こうとしてるけど無理よ
雲「はあー? せっかく捕まえたのにぃ、離すわけないじゃん?」
リオ「ボクだってさすがに食べられるのはごめんだ」
雲ちゃんはリオの腕を抱えてます
雲「まだ食べないよぉ。これからたぁくさん遊んでぇ、遊んでぇ、使えなくなったら食べるからぁ」
銃は下ろして仕舞いました

トビ「私が捨てられるかリオさんが食べられるかどっちが早いかだね」
リオさんに笑いかけます
トビ「遊ぶって、何するつもりだい?」
リオ「はは、相変わらず笑えないな」
雲「さあ? 何して遊ぼうぇ、雪ちゃん?」
雪「……うーん」
考えてる

トビ「彼に手出しはしないでくれ、関係ないだろう?」
雲「ここまできて関係ないわけないじゃん?って話ぃ〜」
トビ「私だけが目的だったんだろう?彼は巻き込まれてるだけだ」

雲「……じゃあー、まず指一本からいただこうかなぁ」
リオ「……っ」
指食べようとしてます
トビ「……ダメだ!!」
叫んでます
壁にもたれかかってます
雲「あららぁ」
ブロート「ふうん、余裕が崩れてきたね?」
リオ「くそ……」

雲「じゃあー、雪ちゃんにパスぅ!」
後ろの雪ちゃん前に出すよ
トビ「……」
ブロートさん睨んでるよ
雪「うーん、両方やっちゃったし………」
次凍らすとこ決めてるみたい

ブロート「いい顔になってきたね」
屈んでトビさんの頬に手を添える
手を顎に滑らせて引き寄せる
ブロート「僕的にはそのほうが好きだ」
リオ「離れろ」
おこです
雲「ちょっとはぁ自分の心配したらぁ?」
凍らすの脇腹とかどうですかね!

トビ「………本当に性格悪いね」
雪「………雲ちゃん、どこ食べるの……?」
ブロート「褒め言葉として受けとらせてもらおう」
トビさんの顎離します
にこにこしてる

雲「んー、やっぱ腕かなぁ?」
トビ「………」
雪「じゃあ……」
お腹凍らせるぜ
ブロート「おやおや、二人とも容赦ないよねぇ? このままだと彼早いうちに力尽きちゃうんじゃない?」
笑ってる
リオ「う……」
歯食いしばっておなか押さえようとしてます
雲「いいねぇー。そういやこいつ、さっき雪ちゃんの雪だるまーずを焼いてたよねぇ?」
トビ「私に何を望んでるんだい?」
雪「………」
こくこく
雪「可愛かったのに……」

ブロート「君には彼が苦しんで壊れるさまを見てほしいね。きっとあのままいけば腕をもがれ目をくり抜かれ余すことなく彼女の糧になるのさ」
たのしそうですね

リオ「……ふん、なんと言われようがボクらを攻撃してくるやつに慈悲なんかないさ!」
トビ「……………」
たのしくない
雪「……」
お腹からだんだん上に上がってきてる

ブロート「ふふ、楽しくなさそうだね」
再び顎クイ
リオ「ぐ……。ずいぶんいたぶってくれるね。まあ生憎おなかを凍らせてくれたおかげでもう銃は抜けなくなっちゃったよ。残念だな」
苦しそうだけど、笑ってます
雲「こいつムカつくんですけどぉ!強がりもいい加減にしなよぉ!」
リオの片方の手でもう片方の腕を掴みます
そのまま強く引っ張りますね
腕を外す気です

トビ「そうだね、こういうのも好きじゃないし」
顎クイのこと
雪「……雲ちゃん、怒ってるの?」
トビ「リオさん!!」
気づいたトビさん

雲「チョーむかつく!」
リオ「うあっ……、はは、馬鹿がよぉ。人ひとりの力で腕がもげるわけないだろ?せいぜい脱臼ていどだ」
なおも苦しそうな笑いですが目はわらってなくて二人を見下してるくらい

ブロート「……ほら、こっち見ろよ」
ちからつよくトビさんを自分に向かせます
ブロート「少しだけ楽しませてやるさ。ほら、このかってぇ身ぐるみは邪魔だろ?」
鎧の留具に手を伸ばすよ

雪「………」
顔もちょっと凍ってきた
トビ「……。急に口悪くなったね、こっちが本性かい?」
雲「そのうるさい口、いい加減閉じたらぁ?」
リオ「う、……あああっ!!」
ギ、って嫌な音がして叫ぶ
たぶん肩はずれた
片方の腕だらんとしてるけどなおも引っ張ってる

ブロート「こんなクソ重い鎧なんか着やがって」
鎧類ゆっくり脱がせていきます
ブロート「そろそろお仲間さんも限界かもなぁ?」
くつくつと笑ってます
トビ「そういう務めだからね。……!!」
リオさんの方見ます
トビ「リオさん!大丈夫かい!?」

リオ「…………トビちゃん」
こちらすごく疲れてますがまだ腕引っ張ってます
ブロート「……。じゃあ鎧もどけたし、こっちもいこうかな?」
首元のチャックに手をかけます
トビ「二人を止めてくれないかい?これ以上はリオさんが持たないよ」
ブロート「それは当然のことだろ? そういう遊びなんだからよ!」
チャックおろすわー
リオ「……やめろ」
それでも尚ブロートさん睨んでる

トビ「人をなんだと思ってるんだい。遊ぶなんて論外だ」
全く動じてない
ブロート「ああ? そうだなぁ、所詮我らの糧だ。どう扱っても構いやしない」
首筋から手を入れようとしますが……
後ろから思いっきり殴られた
雲「そーんなに食べてほしくないならぁ、あたしいいこと思いついたしぃ?」
ブロートさんの上に思いっきり乗っかってる
トビ「………」
雪「………リーダー、へんたい……」
後ろにいます
トビ「それは、どういう事だい?」

殴られたというより乗られた
ブロート「おい……降りろ!」
雲「あれはなかなか強いからぁ、しばらくは食べないでおいてあげるぅ。でもその代わりにあたしの用心棒にでもしようかなぁ?」
雲ちゃんがこっちきたらリオの腕引っ張るのやめました
相変わらず片腕だらんとしてます
トビ「リオさん……」
リオさんを見ています

雲「あたしぜんぜん戦闘苦手だからさぁ、用心棒がいると助かるんだぁ」
ひとりで納得してリオの方に近寄る
リオ「……これ以上、なにをするつもりかな?」
雲「あたしがたのしーことぉ」
リオ「……うっ!?」
雲ちゃんがリオにてをかざすとリオが苦しそうな顔をする

トビ「………!リオさんに何するつもりなんだい」
雲ちゃん見てる
リオ「あ、うああ……!!!」
片手で頭押さえようとしてる
雲「これけっこう疲れるんだよねぇ」
よく見ると雲ちゃんの手からリオの頭に向かってピンク色の糸が見えるね

ブロート「あれか? 俺様には分かりかねるが頭ン中をぐちゃぐちゃにしてるらしいぜ。操りやすくするためにな」
(乗られたから)這いつくばってるけど悪い笑みでトビさん見てます
雪「………頑張って」
後ろで応援してる
トビ「操るだって?」
ブロートさん睨んでますよ
雲「がんばるぅ」
すごく苦しそうなリオの声がずっと響いてます

ブロート「そうだ。あいつはそれが得意だからな。くく、奴はもう終わったな」
トビ「………リオさん、しっかりするんだ!」
声掛けてるよ
リオ「う……」
叫びが途切れてちょっとうなだれてます
雲「……やっぱりぃ1回じゃダメっぽいなぁ」
雲ちゃんもつかれちゃった
トビ「リオさん?」
雪「……大丈夫?」
雲ちゃんのそばに行くよ

リオ「…………」
返事はないね
息は荒くて目は虚ろですね
雲「さんきゅー、大丈夫ぅ。こいつめっちゃしぶといしぃ」
トビ「……!」
雪「………そうだね……」
リオさんの様子見てるよ
雲「でも次で終わるっしょ〜」
リオ「…………ごめ……、……トビちゃ……」
雲「まだ喋る気力あるわけぇ? 意味わかんなぁい!」
続きを開始
苦しそうな表情に変わるよ

ブロート「さて、じゃあこっちもそろそろ終わりにしようか?」
立ち上がって土払ってる
トビさんに近づいて顔に手を添えるよ
雪「……雲ちゃんのになったら、強そう………」
横で見物
トビ「まだあったのかい?」
雲「ふふ、いいものゲットしちゃったなぁ」
嬉しそうね
リオはそろそろ限界そうです

ブロート「ああ。お前もさっさと俺様のものになれ」
顔を引き寄せて、ためらうことなくかぷりと
雪「……嬉しい………?」
トビ「……う………!」
痛そうだ!
雲「わかるぅ? 嬉しいよ。いらなくなったら食べよーっと」
リオ「………………」
意識うしなっちゃった

血を抜かれてるかな
雪「………倒れちゃった」
つんつんしてる
トビ「(血を……)」
貧血なりそう
雲「ふう」
おつかれ

ブロート「ごちそうさん。俺様はヴァンパイアだからな。血がないと生きれねえのさ! 安心しな、俺様がちゃんと飼ってやるから。もちろんご馳走としてだがな」
ぐったりしちゃったトビさん腕に抱えます
トビさんの目に倒れたリオが映るかな
雪「……」
雲ちゃんの背中よしよししてる
トビ「(ごめんね、リオさん)」
ちょっとぼやっとしてそ

トビ「……はは、私も美味しいんだね………」
ブロート「俺様は偏食家だからなぁ。無骨な野郎の血より清廉な女の血のが口に合うもんだ」
トビさん抱きかかえて首筋撫でる
トビ「……それは嬉しいのかわかんないねー」
ブロート「さっきはあいつに邪魔されたが、楽しむ時間はまだあるからな」
雲「雪ちゃんまたあいつ監視しとかないとねぇ?」
ブロート「やめろ。お前らのボスだぞ」
雪「………へんたい、ダメ……」
首を横にふるふるしてる
トビ「案外人望ないんだねー……」
雲「さすがにぃ女の子に対してそれはねぇー?」
リオを回復させてます

ブロート「うるさいな。 お前らなんでそこだけ同情するんだ! ……俺様はもういくからな」
雪「……リーダーが女の子になったらわかる…………」
トビ「……どこに連れてってくれるんだい………?」
弱ってんのによく喋る

ブロート「そりゃあ、ついてからの楽しみってやつだな。じゃ、引き続きお客様の対応しとけよ?」
雲「はいはぁい」
ボスはその場をあとにする
そしてミラたちがこの洞窟にくるのはもう少しあとのこと。
前哨戦 終わり!
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