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第六陣

『みー』
カルロ兄に抱きついた
グレッタ「……すごいね、それ魔法?」

カルロ「そうだな」
抱っこしてあげます
『みー』
すりすり

グレッタ「もう乾いちゃったね」
蒸発するのをずっと見てました
楽しそうだね

カルロ「お前は魔法使えないのか?」
みーくんの耳いじってる
『みー?』
いじられてるって気づいてない

グレッタ「わたしに、使えるかな……」
『みー』
そばにいた白いみーくんだっこしてる
グレッタ「そもそも、カルロはどうしてここにいるの?さっき誰かが治してくれた、って言ってたけど……わたしの病気のこと知ってたの?」

カルロ「使えるだろ、魔力がありゃ。……このクマに案内されたんだ。世の中には俺なんかよりもっとすげぇ魔法使えるやつがいっぱいいるんだよ」
グレッタ「みーくんが……?
わたし、魔法なんて使ったことないよ……。だって体に負担がかかるから」

『みー』
グレッタ「魔法なんて、ヘーゼルがたまに使ってるくらいしか見たことないよ」
カルロ「病気治ったし、使えんじゃねぇか?」
グレッタ「…………そうかな……」
カルロ「できるさ、きっと」
グレッタ「ありがとう。優しいね、カルロって」
ほのかに笑顔

カルロ「別に」
目逸らし
グレッタ「……??」
カルロ「そりより、水だな」
グレッタ「あ、うん……。ごめんなさい、引き止めて」

カルロ「いいんだ………。どこにあるんだ?」
みーくんに聞いてます
『みー!』
カルロ兄から降りて(こけて)部屋の隅っこにむかう
カルロ「…………」
ついてく

『みー?』
隅っこにドリンクバー設置されてました
カルロ「………水でいいか」
入れてます
『みー』
見てる
なんだか嬉しそうだ

カルロ「………?」
みーくん見てる
『みー?』
カルロ「………」
とりあえず水入れて持ってく

『みー』
カルロ「……」
片手で抱っこします
『みー』
だっこされたー

カルロ「ほら」
お水をグレッタちゃんに渡す
グレッタ「……あ、ありがとう……」
水をずっと見てる
グレッタ「……本当に、もう薬飲まなくてもいいの?」
カルロ「ああ……」
グレッタ「…………」
お水飲むよ
グレッタ「おいしい」

カルロ「そりゃよかった」
グレッタ「……ええと、ありがとう。はじめてなのにこんなにしてもらって……」
『ムィムィー』
グレッタちゃんの頭の上にのっかってる
グレッタ「……?」

カルロ「……そいつの行動はよくわかんねぇ」
『ムィムィ』
グレッタ「へんなのー」
『みー』
負けじとしがみつこうとしてる登れません
カルロ「何を競ってるんだ」

グレッタ「あはは、そんなに競わなくてもわたしはどこにもいかないよ?」
みーくんだっこしました
『みー!』
カルロ「そいつ、ちょっとマヌケだよな」
『みー?』

グレッタ「……そうね、ちょっとマヌケかも」
『みー』
カルロ「ちょっとじゃない気もするけど」
みーくんうりうり
『みっ、みっ!』
嬉しそう
グレッタ「どこから来たのかしら……?」
カルロ「さあ………。嬉しそうにしやがるな」
うりうりうり

『みー!』
やっぱり嬉しそう
グレッタ「ふふっ」
こっちも嬉しそうです
控えめに笑ってます

カルロ「ホントにバカだなー」
『みー!』
グレッタ「…………」
みーくん見つつ、ちょっとカルロ兄のこと見てた
カルロ「…………?」

グレッタ「…………っ」
目を逸らした
ついでにちょっと胸を押さえてる
グレッタ「(なんだろう、なんで、わたしドキドキしてるんだろ……。やっぱり、病気は治ってないのかな……)」
恋の病です

カルロ「………どうした?気分悪いのか……?」
グレッタ「い、いや……。へーきだよ!」
『みー!』
カルロ「なんかあったら言えよ?」
グレッタ「うん……」
『みー!』

ディル「カルロが消えた!これは……神隠し!?」
なんか聞こえるわー
ドアの向こうからね

カルロ「お前には言ってないぞ」
みーくんうりうり
カルロ「ディルのやつ、また探偵ごっこやってんのか?」

『みー!』
嬉しそう
グレッタ「…………?」
ディル「カルロー!どこ行ったー?いるなら五秒以内に出てこいこのブラコン!」

カルロ「うるさいなぁ」
放置
グレッタ「誰の声?」
ディル「ヘーゼル、大変だ。カルロが神隠しにあったみたいだぞ!それとも……まさかかくれんぼ?」
カルロ「俺の仲間だ」
ヘーゼル「………」
ちーん

グレッタ「仲間……」
ディル「ヘーゼルーーー!!!!」
カルロ「外へ出てみるか?」
グレッタ「外……!ヘーゼルがいるの?なら、行きたい……!」
とっても嬉しそう

グレッタ「……でも、歩けるかな」
カルロ「……やってみるか?」
グレッタ「うん……!」
布団から出ようともぞもぞしてる
カルロ「………」
見守ってます

グレッタ「……わっ!?」
布団からでて立とうとしたら、みごとにバランス崩しましたね
ずっと寝てたのでうまく動けない様子
カルロ「おっと……」
支えます
カルロ「大丈夫か?」

グレッタ「…………」
ちょっと顔赤い
グレッタ「……だ、ダイジョウブ……」
カルロ「やっぱり、ずっと寝てたら立つのも難しいか……」
ちょっと考えてグレッタちゃんの前で屈みます
カルロ「乗れよ」
グレッタ「………………」
考え中
カルロ「…………歩くか?」
グレッタ「…………」
がんばって立ち上がると、カルロ兄の背中にくっついた(多分不意打ち)
カルロ「…………。行くか」

そのままおんぶ
グレッタ「…………ん」
しっかり抱きついてます
グレッタ「(暖かいなぁ……)」
カルロ「マシュマロはどうすんだ?」

グレッタ「みーくん?」
『みー』
がんばってカルロ兄によじ登ろうとしてたよ
カルロ「俺は手離せねぇぞ……。ムー、手伝ってやってくれ」

『みー』
『ムィ?ムィムィ』
『みー?』
『ムィムィ』

カルロ「………何喋ってんだろ」
グレッタ「さあ……?」
ちなみにグレッタちゃん抱きつく力も弱いのでちょいちょい落ちてくる
必死でつかまってるからかなり密着してますよ
カルロ「よいしょ……」
グレッタちゃん背負い直す

カルロ「……動いていいか?」
みーくんに聞いてる
グレッタ「わ……」
『ムィムィ』
『みー!』
おー!ってかんじで片手伸ばしてる
と、背後から視線を感じるね
振り向くといつぞやに見たであろううさぎさんの姿があったよ
すぐに消えてしまったけど
カルロ「…………行くか」
扉の方へ

ディル「カルロはいなくなるし、ヘーゼルは起きないし!!カルローーー!!」
カルロ「うっせぇな、なんだよ」
ディル「!!!カルロ!?おま、どっから出てきた!?」

カルロ「ドアからだよ。神隠しじゃねぇし」
ディル「ドアなんてあったのか?お前、そのドアの向こうでなにして……」
グレッタ「…………」
ディル「………………え?」
背中にいたグレッタちゃんと目が合った

グレッタ「ヘーゼル、どこ?」
カルロ「こっちだ」
ディルさんフル無視してヘーゼルくんの方へ
ディル「え……?お、おい……」
驚きすぎて言葉失ってる
グレッタ「……こんにちは?」
ディル「こんにちは……」
ディルはポカンとしてる!

カルロ「何変顔してんだよ」
ディル「いやいやいや、変顔とかじゃなくて!…………お、おまえ……、大丈夫なのか?」
グレッタ「……?」
ディル「というか、こんなかわいい彼女……」
カルロ「彼女じゃねぇし」
とりあえず近くの椅子に座らせました

グレッタ「あ……」
名残り惜しそう
ディル「ええと、はじめまして。オレの名前はディールだよ。お前に彼女ができるわけないから冗談だよー。それで、この子はどうしたんだ?」
『みー!』
ディル「ついでにこの生物についても」

カルロ「ヘーゼルの姉だ。似てるだろ?」
みーくん抱っこする
カルロ「こいつはよく分からん」
『みー!』
すりすり

ディル「姉……?ヘーゼルに姉がいたのか?……言われてみると確かに似てるな」
グレッタ「(思えば……ヘーゼル以外の人と話すの、久しぶりだなぁ)」

カルロ「ああ………。で、ヘーゼルは?」
ディル「ヘーゼルなら、向こうで寝てるよ。お疲れみたいだ」
グレッタ「…………ヘーゼル」
ちょっと切ない表情

ディル「……行くかい?」
グレッタ「うん!」
カルロ「……俺はここで待ってるから連れて行ってやってくれ」
グレッタ「えっ……」

ディル「アホー。おまえが連れてってやれー。オレはなんも事情しらねぇし、初対面だぞ!」
この男すでにグレッタちゃんの些細な動作から気持ちにうっすら気づいてる
カルロ「俺も初対面だっつうの………」
またグレッタちゃんの前で屈みます
カルロ「じゃあそのクマの世話頼むわ」

ディル「……え、お前本当に初対面?にしてはけっこー、いやかなり距離近いよな?」
『みー』
みーくん抱っこしました
ディル「もちもちだ……。フリスが喜びそう」

カルロ「……そうか?」
グレッタちゃんに乗れよと言うように目線送ります
カルロ「そいつ、マシュマロでできてんだってさ」

ディル「近いだろ……」
グレッタ「えへへ……」
嬉しそう
がんばって立って背中に抱きつく

ディル「…………(どうみてもパジャマだし、自分で歩けてない。隠された奥の部屋にいたことといい、やっぱり何か訳ありっぽいなー。あとやっぱりカルロが……女慣れしてる!)」
『みー!』
ディル「かわいいな」
むにむにしてる

『ムィー』
先にヘーゼルくんとこ向かった
カルロ「よっこらせ、と」
立ち上がりました
カルロ「行くかー」
ムーちゃん追いかける

『ムィー?』
ヘーゼルくんゆすり起こしてる
ヘーゼル「うーん………」
もぞもぞ

『ムィムィ』
ヘーゼル「…………わっ!」
ムーちゃんにびっくり
『ムィムィ!』
カルロ兄たちが来る方を見てる

ヘーゼル「………?」
カルロ「ほら、ヘーゼルだ……」
ヘーゼル「…………!」
グレッタ「ヘーゼル……?』
カルロ兄の背中ひょこっと顔を出す
ヘーゼル「姉さん………?」
みるみるうちに涙が溜まっていきます

グレッタ「ヘーゼル!』
とっても嬉しそう
カルロ兄から降りようとするよ

カルロ「………よいしょ」
座れるとこに降ろしました
ヘーゼル「姉さん!!」
グレッタちゃんに飛びつきます
グレッタ「わっ……!?どうしたの、ヘーゼル?」

ディル「おお?感動の再会か」
『みー!』
ヘーゼル「よかった………よかった……!」
めちゃくちゃ泣いてます
カルロ「…………ったく」
邪魔しないように離れました

グレッタ「ヘーゼル……」
よくわかってないけど、抱きしめ返してます
ディル「……この二人には、何があったんだ?って知るわけもないよな、カルロも初対面だし」

ヘーゼル「……もう、起きないかと思ったんだよ………」
カルロ「さあ………まぁ、そっとしといてやろうぜ」
グレッタ「……??えっと、おはようヘーゼル?」
ディル「だなー」
『みー?』

ヘーゼル「………おはよう……」
カルロ「寝よっと」
その辺に座る
グレッタ「……あのね、ヘーゼル。わたし、病気治ったみたいなの!だから……もう、大丈夫だよ」

ディル「お前この空気で寝るの?空気読めなさすぎじゃない?」
『みー!』
みーくん登ってきた

ヘーゼル「そっか………!」
とても嬉しそう
カルロ「あんまり俺らが見るもんじゃねぇだろー」
みーくんよしよし

グレッタ「そういえばカルロは、お医者様なの?」
ディル「それもそうだけど、だったら退室しようぜ。……それとも、あの子のこと気になるのか?」

ヘーゼル「………?そういうことは聞いてないけど……」
カルロ「…………。出る。お前はどうする?」
みーくん見てる

グレッタ「だって……、わたしが起きたときにそばにいてくれたから……」
『みー?』
ヘーゼル「………炎の魔法が使えるのは知ってるけど」
カルロ「みー、じゃねぇんだよ……。置いてくぞー」
部屋出ようとする

グレッタ「炎?ヘーゼルと一緒?」
カルロ兄のことを見る
ディル「…………お呼ばれしてるぞカルロくん」
じとー
みーくん抱っこしました
『みー』

カルロ「何が?」
ディルさん見る
グレッタ「カルロの魔法も見てみたいな」
朗らか笑顔
カルロ「………」
ヘーゼル「……」
グレッタちゃん、なんか違うなと思った
グレッタ「……??」
わかってない

カルロ「……ほら」
炎でできた鳥さんを飛ばします
グレッタ「……!」
鳥さんずっと見てる
ディル「(放っておけないんだねー)」

『みー!』
みーくんも鳥さんずっとめで追ってる
グレッタ「すごい……!青いよ!ヘーゼル!」
ヘーゼル「ホントだ、凄いね!」
鳥さん、グレッタちゃんの肩に乗っかりました

グレッタ「わ……。かわいい……。本当に、燃えてるの?」
恐る恐る指近づけようとする
グレッタちゃんの指にすりすりしてます
熱くないよ、暖かいよ

カルロ「…………」
そのまま出ていきました
グレッタ「……わっ!……えへへ」
とても嬉しそうです
『みー?』
ディル「あ、カルロ……」
カルロ兄のあとを追います

ヘーゼル「熱くない?」
カルロ「…………」
伸びしてます
グレッタ「熱くないよ!暖かい!ヘーゼルも触ってみる?」

ディル「……なんだ、もうお世話係はやめたのか?」
『みー!』
ヘーゼル「うん………」
ちょんちょん触ってます
ヘーゼル「ほんとだ、暖かいね!」

カルロ「二人でゆっくりさせてやった方がいいだろ」
グレッタ「カルロって、すごいんだね……!」
ディル「ふうん。本当にそう思ってんのか?」

ヘーゼル「そうだね………僕にはできないや」
なでなでしてます
カルロ「何がだ?」

グレッタ「えへへ……」
ディル「うーん、まあ確かに退室しようぜーって言ったのはオレだけどな。うん。あれ半分冗談だったからな」
『みー』
ディル「今のが本音で言ったんなら、お前はずるいことをしてると気づいた方がいいな!」
『みー!』
みーくんはディルの真似をしている

ヘーゼル「(やっぱり……)」
気づいたね
カルロ「………何がずるいんだ?」
みーくん小突く

グレッタ「……あれ?そういえばカルロたちは?」
『みー!』
やられたー!ポーズしてる
ディル「いや、なんでもないでーす。さて、カルロっていうお世話係がいないうちにオレはあの子と仲良くなろっかなー!」
部屋に戻ろうとする

ヘーゼル「さっき、出ていったよ?」
カルロ「何言ってんだお前?」
みーくんぐりぐり
グレッタ「え……。……そっか、そうだよね。はじめましてなのに、ヘーゼルのところまで連れてきてくれたし……それだけで十分すぎるよね」
鳥さんなでなで

ディル「だってあの子かわいかったからー、ヘーゼルの許可もらってデートの口実でも作ってこようかなと」
『みー!』
みーくんは嬉しそうですね
鳥さんは嬉しそう

ヘーゼル「………寂しい?」
カルロ「ほんとナンパ好きだよなお前」

グレッタ「は、はじめて、ヘーゼル以外の人とお話しできたから……その、嬉しくて……」
目に涙がたまってきたよ
グレッタ「………………」
涙があふれてます
今まで殺してきた感情だからか、寂しいって気持ちをうまく表現できないっぽい

ディル「ひとくちにナンパナンパっていうけど、違うんだよ!オレは女の子とお話しするのが楽しいから好きなんですー!」

ヘーゼル「………ちょ、ちょっと……大丈夫姉さん?」
あわあわあわ
カルロ「それをナンパと言うし、タラシって言うんだろ」
グレッタ「…………わかんないよ、ヘーゼル……」
ヘーゼルくんに泣きついてます

ディル「くそー、なんでもかんでも単語にしやがって。乙女心の悟れないやつよりはマシだと思うぜー」
ヘーゼル「………あわわ……」
困ってる
ヘーゼル「カルロさん!戻ってきてくださーい!」
こっちも半泣きだ

カルロ「単語作ったやつに言えよ。………?俺の事呼んだ?」
ディル「いや別にお前のことじゃ…………」
『みー!』
お部屋に戻りたそう
ディル「戻りたいのか?」
『み!』
ディル「鳴き方のバリエーション変わったー!」

カルロ「ほとんど一緒だろ………ほらよ」
扉開けてあげます
『みー!』
扉開けたカルロ兄の腕に飛びついたよ
カルロ「なんだよ?」
わけわからぬ
『みー!』
一緒に中入りたい
ディル「一緒に入ってやりゃー?」

カルロ「自分で行けばいいのに……」
抱っこしたまま連れていきます
ディル「部外者はここで待ってますから〜」
カルロ兄が部屋に入ったのを見てドアしめた

グレッタ「ヘーゼル……ごめんね……」
泣きついてますなう
カルロ「なんなんだよさっきから………。ってなんか取り込み中?」
グレッタちゃんとこ来ました
グレッタ「…………カルロ?」

カルロ「………なんだよ?」
みーくんむにむに
グレッタ「…………あ、いや、なんでもないの……」
戻ってきてくれて嬉しいけど、泣いてるとこ見られて気まずいような感覚

グレッタ「…………えっと」
『みー!』
ヘーゼル「………」
カルロ「こいつが、入りたがってたから連れてきただけだ」
みーくん降ろします

グレッタ「……あ、ありがとう……」
『みー?』
でもカルロ兄から離れないみーくん
グレッタ「…………」
カルロ「おい、離れろよ……」
離す

『みー』
グレッタ「あ、あの……さっきは魔法を見せてくれてありがとう」
カルロ「おう……」
グレッタ「その……、どこかに行っちゃうの?」
カルロ「………別に?」
グレッタ「そ、そうなんだ。じゃあ……」
そばにいてほしいな、って言いたいけどやめました
グレッタ「……。また、いつでも会いにきてね?」

カルロ「…………?ああ?」
グレッタ「…………」
困ってヘーゼルくんの方見てる
『みー!』
グレッタちゃんの代わりにカルロ兄へ突撃してぎゅーってした
グレッタ「か、勝手にいなくならないで……」ボソボソ

ヘーゼル「………姉さんが、寂しいって言ってます、カルロさんがいないと」
カルロ「………俺?」
グレッタ「あ、えと…………」
顔がほんのり赤いですね
恥ずかしくてヘーゼルくんの服を掴むよ

『みー!』
頷いてる
みーくんはグレッタちゃんの素直な気持ちが表れてるのかもね
ヘーゼル「なんで、遊んであげてください……」
カルロ「…………」
みーくん見てる
『みー!』
カルロ兄を見てニコニコしてる

グレッタ「遊ぶ……って何をするの?」
ヘーゼル「うーん、お話とかでいいんじゃない?」
グレッタ「お話……読んでくれるの?」
嬉しそう
『みー!』

カルロ「読む方か……」
グレッタ「何を読んでくれるの?」
カルロ「本が好きなのか?」
グレッタ「……好きだよ。できないことも、本の中でならできるから」
カルロ「今はなんでもできるんじゃないか?」
グレッタ「…………」
『みー?』

カルロ「…………?」
グレッタ「そう、かな……」
カルロ「………違うのか?」
グレッタ「自信ないよ……」
カルロ「………。多少なら手伝ってやるさ」
グレッタ「ほんとに?」
カルロ「ああ……」
グレッタ「……ありがとう」
ニコッてしてる

カルロ「具体的に何がしたいんだ?」
グレッタ「具体的に……。いっぱいあるよ。外を歩いてみたいし、お買い物もしてみたいし、魔法も使ってみたい!あとは……たくさん、お菓子が食べてみたいなぁ」
『みー!』
グレッタ「マシュマロ……。わたし、マシュマロが食べたいな。前にヘーゼルがくれたの」
『みー』
今度はヘーゼルくんの方に行きます
途中でコケた

カルロ「外は歩くの難しそうだけど、お菓子なら簡単に集まりそうだな」
ヘーゼル「大丈夫?」
みーくん起こす
グレッタ「ほんと……!」
『みー』
嬉しそう

カルロ「じゃあ、みんな呼んで一緒に食べるか?」
グレッタ「みんな……?」
カルロ「俺とかディルの仲間だ」
グレッタ「仲間……」
カルロ「ああ……」
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