第六陣
宿屋の花畑ですね
ユウラとシャルロくんは稽古中です
ユウラ「……よし、じゃあひとまず休憩入れるか」
木刀をおろします
シャルロ「………はい……」
こっちも木刀直すよ
剣太郎「あ、姫さんとチャラチャラいびられユウラくんや!!」
うるさいのがやって来ました
ユウラ「……また変な呼び方に戻ってるな。なんの用だ?」
コンちゃんの方向くよ
ユウラ「ん?」
コンちゃんの後ろにいるシラちゃんに気づいたよ
剣太郎「戻るもなんも、ずっとこの呼び方やー!」
シャルロ「………シラもいるんだ…………」
シラ「……ユウラさんに会いたくなって案内してもらいました!」
ひょっこり顔出します
ユウラ「俺に?……そうか」
シラちゃんの姿を見てちょっと微笑みます
ユウラ「ずっとその呼び方……どーにかなんねぇの?」
シラ「………えへへ」
照れ照れ
剣太郎「ならへんなー」
ユウラ「どーにかしてくれよ……」
コンちゃんの近くまで来て座る
ユウラ「シャルロもいるか?」
お水を手渡すよ
シャルロ「………ありがとうございます」
ごくりんちょ
剣太郎「なんやってたんー?」
ユウラ「何って……稽古だよ。剣の」
水飲んでます
剣太郎「えー!ワイもやる!!!」
シラ「剣太郎さんはいつも元気ですね!」
ユウラ「ほんとにな……。ミラとおんなじこと言ってら。今終わったとこなんだからちょっとは休憩させろ!つか、今はシャルロと稽古中だしなぁ」
剣太郎「ほな秒待つでー!!1、2………!」
シャルロ「……ユウラさんが疲れちゃうよ………?」
剣太郎「7、8!」
シラ「はわわ……」
ユウラ「なんで数秒しか待たねえんだよ!せっかちか!?」
でも焦ってません、無視する気満々
ユウラ「シラは俺になにか用だったのか?会いたいって……」
剣太郎「10ー!!!」
シラ「ほ、ホントに会いたかっただけなんですっ!」
あわあわあわ
剣太郎「10ー!!!!!!」
ユウラさんポカポカ
ユウラ「そうか。なんかシラにしては珍しいなって思って。そう言ってくれると嬉しいな」
コンコンの頭おさえて距離とってる(リーチが……)
シラ「はわわ………迷惑じゃなかったですか!?」
剣太郎「むきー!!せこいで!!」
空気をポカポカしています
ユウラ「迷惑?なんでだ?俺もシラに会えたんだから嬉しいよ」
なおもおさえてます
剣太郎「ぐぬぬ………」
腕掴んでる
シラ「ならいいのですが………」
『…………』
いつの間にかやって来てユウラさんの頭つつきまくってるロロさん
ユウラ「ってぇ!?」
思わずコンコン離しちゃった
ユウラ「なんだよロロか……。なんだよまた急に!」
シラ「ロロさんもユウラさんに会いたかったですか?」
『……ロロッ』
ぴょんぴょん
剣太郎「スキありやー!!」
ユウラさんにこしょこしょ
シャルロ「………」
パッチさんと遊んでる
ユウラ「お前も、しつこいな!」
手首掴んでコンコンを下に叩き落とす
そしてジャンプしてコンコン避けた
ユウラ「会いたかったのかよ……。お前はいつも乱暴だな」
ロロさんの方に手伸ばす
ユウラ「(いつの間にパッチもいるなぁ)」
剣太郎「ぐえ………」
チーン
『……』
手を軽くつんつん
『きゅー?』
ユウラさん見つめてる
ユウラ「ロロ、元気してたか?」
『ロロッ』
翼パタパタ
シラ「元気そうですー!」
ユウラ「そうか、よかった。シラもな」
にこにこ
なんか近くの草かげがもそもそ動いているかな?
シラ「はい!私もユウラさんが元気そうで嬉しいです!」
『………きゅ?』
草陰に近づくよ
ユウラ「……?」
ひとまずシラちゃんの隣に座るよ
草かげシーンとします
『………』
髪ついばんでる
『きゅー』
草を足でちょんちょんしてます
シャルロ「……どうしたの?」
ユウラ「おい……」
ロロさんの方見てる
草かげからなにかがシャルロくんに向かって飛んでくる!
『ロロッ』
グイグイ引っ張ってる
シャルロ「…………??」
ユウラ「いてて、やめろ!」
ロロさん離そうとしてる
ララマ「シャルロー!!」
それはすぐにシャルロくんに抱きついた!
『……』
綺麗に避けます
シラ「はわわ、イタズラはよくないですよ?」
シャルロ「…………ララマ?」
よしよし
しかしそこにパッチさん飛びついてくる
ユウラ「こいつ……ほんとわけわかんないなぁ」
ララマ「きゃー!?」
思わず頭の上に避難
ユウラ「ん?ララマ?」
『ロロッ』
ユウラさんの頭ふみふみ
シャルロ「………そんなに怖がらなくても……」
『きゅー………』
ちょっとしょんもり
ユウラ「どうしたんだララマ?」
ララマ「うう、だってぇ…………」
ユウラ「パッチ、おいで」
パッチさんに手を伸ばすよ
シャルロ「…………」
ちゃそよしよし
『きゅー』
ユウラさんのてにすりすり
ララマ「……んへへ」
うれしそう
ユウラ「よしよし」
パッチさん撫で撫で
シャルロ「………ララマは何してたの?」
『きゅ………』
しょんぼり
ララマ「んー?ずっと見てたのー!」
ユウラ「そんなに落ち込むなって」
シャルロ「……何見てたの………?」
『きゅう』
『ロロッ……』
『…………きゅ!』
ユウラさんのお手手ぺろぺろしてる
ララマ「……シャルロのことー!」
恥ずかしくてシャルロくんの髪の毛にもぐる
ユウラ「はは、いい子だ」
あたまなでなで
シャルロ「……どうしたの………」
見上げてます
『きゅー!』
ユウラさんに飛びついた
シラ「パッチさんも元気になってよかったですー!」
ララマ「んん、なんでもないー!」
頭の上でもぞもぞ
稽古中のシャルロくんをずっと見てたの
ユウラ「よかったな」
ちゃんと受け止めますよ
シャルロ「………大丈夫?」
体調悪いのかと心配してます
『きゅう!』
めちゃくちゃしっぽ振ってる
ララマ「なんでもないのー!」
頭ポカポカしてる(ぜんぜん痛くない)
ユウラ「あはは、よしよし」
シャルロ「…………??」
きょとん
『きゅー』
お手手がぶがふ、甘噛みだよ
剣太郎「…………ー!!!」
飛び起きた
シラ「はわわ………」
ララマ「ひゃあっ!?」
コンコンにびっくりしました
ユウラ「いてて、おいおい……なんで噛むんだ……」
シャルロ「………剣太郎、おはよう……」
剣太郎「おはようちゃいますー!!」
シラ「パッチさんは、ユウラさんに遊んで欲しい見たいです!」
『ロロッ』
『きゅ?』
がぶがぶやめた
剣太郎「はよー!!」
ユウラさんの背中から飛びつきます
ユウラ「遊んでほし……?おいおい、こっちのも遊んでほしいのか?」
剣太郎「遊ぼー」
くっついてる
ユウラ「……わかったわかった。パッチ、またあとで遊ぼうな」
苦笑いしてからそっとパッチさんおろします
『きゅー?』
首傾げてる
剣太郎「遊ぼー」
背中にくっついたままです
ユウラ「……一応きくけど、何して遊ぶんだ?つーか何歳の反応なんだか……」
背中のコンコンからは見えないけどちょっと呆れてる
剣太郎「……お稽古ー!」
シャルロ「…………」
ちゃそ見てる
ユウラ「稽古は遊びじゃねぇよ!」
ララマ「……」
恐る恐るコンコン見てるよ
剣太郎「はよー!!」
ぎゅーしてる
シャルロ「………剣太郎はいい人だよ?」
ユウラ「わかったから離れろ!地味に力あるから痛ぇんだよ!!ガキか!?」
無理やり引き剥がす
ララマ「うん……わかってるぅ」
獣人がこわいよん
剣太郎「だって遅いんやもん!!!」
シャルロ「………」
よしよし
ユウラ「はあ、わかったやるぞ。反応がミラと同じだ……」
やっぱり呆れてます
ララマ「……」
シャルロくんの肩までおりてきた
剣太郎「そんな顔すんなやー!!」
シャルロ「………」
ユウラ「ほら、やるんだろ?シャルロ、持ってた木刀コンタにわたしてやってくれ」
シャルロ「………はい」
木刀コンタに渡しました
剣太郎「わーい!」
ぶんぶんしてる
ユウラ「振り回すな!」
ララマ「……これから何するの?」
剣太郎「えい」
ユウラさん木刀でつんつんしてる
シャルロ「………剣の練習だよ……」
ユウラ「あのなぁ……。やる気ないんならやめるぞ?」
コンコンの木刀掴んでる
ララマ「剣の練習?」
剣太郎「嫌やー!!」
ぷんぷん
シャルロ「……うん」
ユウラ「んで、どうすんだ?」
ララマ「んー?」
羽パタパタしてます
興味津々
剣太郎「やるー」
シャルロ「………ララマもやりたいの?」
ちがう
ユウラ「じゃあ…………、剣を落としたら負けな」
と言って木の剣構えます
※めんどくさいから木刀っていってたけど、正確にはユウ兄のは木剣ですね
ララマ「やらないー。でも(見るのは)おもしろそー」
剣太郎「ほーい」
刀と同じ構え
シャルロ「そっか………」
ユウラ「……」
ちょっと後ろにジャンプして距離をとる
ユウラ「いつでもどうぞ」
にこりと笑う
ララマ「…………」
なんとなくシャルロくんから離れてシラちゃんの方へ
剣太郎「………」
一息するとユウラさんに向かって駆け出した
シャルロ「………?」
シラ「………?どうかされましたか?」
(一回目カットします)
ララマ「……?」
シラちゃんのこと見てる
シラ「………??」
『きゅ……』
ちゃそのこと見てる
ララマ「こんにちは?」
シラ「はい、こんにちはです!」
『きゅー』
ララマ「……えへへ。わっ!?」
パッチさんにびっくりしてシャルロくんの方に戻ってった
『きゅっ!?…………きゅう』
とてもしょんぼり
シャルロ「……パッチもララマとお話したいだけなんだよ………?」
ちゃそよしよし
ララマ「う〜」
やっぱりこわいよー
そんなこんなで稽古の方に戻ります
振り抜いたユウラの剣が、コンコンの木刀を遠くまで弾き飛ばします
ユウラ「……。勝負あり、だな?」
シラ「パッチさんの何が怖いのですか?」
パッチさんよしよししてる
剣太郎「………!」
飛んでった木刀見つめてます
剣太郎「……………。もっかいやるー!!」
拾いに行った!
ララマ「わかんない〜」
ユウラ「……言うと思ったよ」
苦笑いしてます
シャルロ「………触ってみたら?」
『きゅ』
剣太郎「なんで分かったんー?」
ララマ「…………」
渋ってます、シャルロくん手伝って
ユウラ「そりゃあ、おんなじことを言うやつがいるからなぁ」
シャルロ「……パッチおいで………」
『きゅー』
ゆっくり近づいてきます
剣太郎「ほへぇ」
拾ってきます
ララマ「…………」
パッチさんのことみてる
ユウラ「休憩なしだけど行くか?」
『きゅ』
おすわりした
シャルロ「……ほら、何もしないよ………」
剣太郎「勝つまでやる!!」
ララマ「…………」
シャルロくん見てる
ユウラ「何度やっても同じだと思うけどな」
剣構えます
シャルロ「………」
ちゃそ手に乗せます
剣太郎「冷たない??」
ララマ「わあ……」
パッチさんみてる
ユウラ「挑発してるからなぁ」
しれっといいやがります
シャルロ「………どう?」
ちょっと近づけた
剣太郎「酷い!!」
ララマ「…………」
触角ゆっくり伸ばすよ
ユウラ「だって、もっかいやるんだろ?」
『きゅ』
じっとしてるよ
剣太郎「おん!」
ララマ「…………」
ほっぺに触れる
ユウラ「わかったよ。じゃあもう一回、剣を飛ばされたら負けな」
シャルロ「………いけたね……」
『きゅー!』
嬉しそう
剣太郎「ほーい!」
ララマ「……さ、さわったよ……」
すぐ離しちゃうけどね
シャルロくんの頭の上に戻ります
ユウラ「どうぞ」
笑ってます
(カットです)
シャルロ「……ちょっとだけでも、すごいよ」
ちゃそなでなで
『きゅ!』
ララマ「えへへ……」
なでられて嬉しい
(n回戦目です)
ユウラ「…………お前も懲りないな」
また剣を飛ばしました
シャルロ「………」
よしよし
『きゅ』
膝に乗ってます
シラ「パッチさんも嬉しそうです!」
剣太郎「うわーん」
拾いに行った
ララマ「…………」
羽パタパタ
ユウラ「……もうさすがにやめるか?」
『きゅー』
ちゃそに遊ぼーって言ってるよ
剣太郎「やるー!」
ララマ「……」
ちょっと隠れちゃった
ユウラ「やるのかよ」
また剣構えます
『きゅ………』
ガーン
シラ「はわわ……!」
剣太郎「でもなんか飽きたから、ルール変えよー!!なんか考えてー!」
ララマ「まだ練習してるんだね」
ユウラ「は……?飽きたんならやめればいいだろ」
呆れて剣先おろす
シャルロ「そうだね……」
『きゅう』
しょんぼりしてシラのとこ帰ってった
シラ「長いですねー」
パッチさんよしよししてる
剣太郎「それはちゃうのー!お稽古はしたいけどルール変えてー!!」
ユウラ「なんだそのわがまま!じゃあ……先に一撃当てるとか」
剣太郎「うーん、ほなそれにするー」
ユウラ「ほんとなんでもいいんだな……」
そしてー
ユウラ「はい、一撃」
にこにことしながら肩に剣を当てましたとさ
ユウラ「……そろそろ疲れてないか?なんなら休憩を入れてもいいんだぞ?」
剣太郎「むぅ………」
膨れっ面
ユウラ「……。その根性だけは立派だけどな」
ちょっと困ったように笑います
剣太郎「だけってなんやねん!だけって!!」
ぷんすこ
剣太郎「しかも本気出してないやろー」
むすり
ユウラ「ああ。それと、お前は反射神経もいいよな。力も強い。ただ……自分の反射神経と力に頼ってるところがあるな」
腕を組んで考えてる
ユウラ「咄嗟の攻撃に上手く反応できてるようだけど、それもきっと限度があるだろうな……」
剣太郎「…………なんか褒められてんのか貶されてんのか分からんのやけど」
ユウラ「好きなように捉えてもらって構わない。……お前だって、本気じゃないだろ?」
剣太郎「さっきから冷たいわー」
木刀で地面ちょんちょんしてる
剣太郎「まぁ、せやけども」
ユウラ「……それで、どうする?まだやるのか?」
ララマ「(おにーさん、たのしそー?)」
解説役がいないからちゃそにがんばってもらうね!
剣太郎「もちろんやるで!」
シャルロ「………?」
ちゃそ見てる
ユウラ「しょうがねぇなー」
剣を構える
ララマ「……?」
剣太郎「ほな、本気出してや!」
シャルロ「………」
なんとなく触覚さわさわ
ユウラ「本気だ?」
ララマ「……えへへ」
嬉しそう
ちなみにシャルロくんの肩に座ってる
剣太郎「おん!!………えっ、あかんかった……!?」
シャルロ「ここ好きなの……?」
ユウラ「あんまりオススメはしないなぁ」
ララマ「んえっ!?……うん。なんかね、気持ちいいの」
言い当てられてちょっと恥ずかしかったらしい
袖で顔隠してます
剣太郎「んえー………なんでやー」
シャルロ「……大丈夫?」
相変わらず覗き込んでる
ユウラ「稽古だからなー」
ララマ「わ…………」
ちょっと顔そらした
剣太郎「じゃあなんやったら本気出してくれんのー?」
首傾げてる
シャルロ「……風邪ひいたの?」
おでこちょん
ユウラ「こんなところで使うべき本気じゃないってことさ」
ララマ「んん、風邪ひいてないー…………」
恥ずかしいからシャルロくんの指押し返すよ
ララマ「おにーさん戦わないのかな?」
剣太郎「えー………」
しょげ
シャルロ「…………たしかに」
指離すよ
ユウラ「一回休憩にしよう」
ララマ「なんでだろー」
剣太郎「しゃあないなぁー、一回だけやでー」
ユウラさん木刀でつんつん
シャルロ「……休憩かな?」
ユウラ「なんでお前が上から目線なんだよ。てか木刀でつつくな」
コンちゃんあしらってシャルロくんたちのほうに戻ってくる
ララマ「きゅーけー」
シャルロ「………どうぞ」
ユウラさんにお水渡します
シャルロ「……剣太郎も………」
と思ったけど一人で素振りしてますコンコン
ユウラ「ありがとう」
お水飲みます
ララマ「なんか一人で戦ってる?」
ユウラ「ストイックだなー」
シャルロ「……いつも一人よくやってます………」
寝そべった
シラちゃんは寝てる
ユウラ「そうか……。休憩を入れてんだから休めばいいのに」
コンコンの素振り見てる
ララマ「シャルロ寝るのー?あたしも寝るー!」
シャルロくんの胸に飛び込んでくる
ユウラ「お前ら寝るのかよ!?」
シャルロ「……剣が好きなんですかね……」
ちゃそよしよし
シャルロ「…………剣太郎のことお願いしますね」
そしてすやりんちょ
ユウラ「おーい?……はあ。ったく」
コンコンの方へ近づくよ
ユウラ「ずいぶん素振りしてるな」
剣太郎「…………お、休憩終わったんー?」
嬉しそうな
ユウラ「お前、休憩時間はちゃんと休憩しろ」
コンコンにチョップ
剣太郎「んえっ…………だってぇ」
ぶう
ユウラ「休憩も稽古のうちだぞ?」
剣太郎「じゃあちょっとだけやでー」
その場に座った
ユウラ「だからなんで上からなんだよ……」
呆れてますが、一回戻ってお水持って戻ってきました
ユウラ「ほら」
お水わたすよ
剣太郎「………おー、おおきに!」
めちゃくちゃ飲んでる
剣太郎「おかわり!!」
ユウラ「はあ?なら向こう行って休憩しとけよ」
剣太郎「冷たいー!」
ユウラ「……」
ちゃんとおかわりもってきてくれました
剣太郎「わーい」
飲んでます
剣太郎「あっちで喋ってたんちゃうん?」
ユウラ「あいつらは寝やがったからな……」
剣太郎「ほへぇー」
ユウラ「それで、まだやるのか?」
剣太郎「やるー!」
ぴょんと立ち上がる
剣太郎「やっぱり本気でやろうやー」
ユウラさんの服くいくい引っ張ってる
ユウラ「お前そればっかりだな」
笑ってる
ユウラ「じゃあ……魔法使うけどいいな?」
剣太郎「えー………しゃあないなー!」
魔法あんまり使えないからね
でも嬉しそうなこんこん
ユウラ「こうしよう」
どこからか紐と宝石みたいなのをもってきて、首から下げる
ユウラ「ガラスでできた宝石の模造品だ。コンタはこれを俺から奪うなり壊すなりする、そうすればお前の勝ち。俺がお前を文字通り戦闘不能にしたら俺の勝ち。どうだ?」
剣太郎「……おん!壊せばええんやなー」
ぴょんぴょんしてる
ユウラ「そうだな」
一度嬉しそうに微笑むと、次には笑みが消えて真剣な目つきに変わります
ユウラ「お手柔らかにお願いするよ」
右手に剣を握ります
剣太郎「…………」
こっちも真剣な表情で構えます
ユウラ「…………」
ボソボソとなにかを言ってます
ユウラ「いつでもいいぜ」
ルヴェ「わかりやすく空気変わったなー」
いつの間にか、シャルロくんの上に乗っかっております
剣太郎「………?」
なんだろう、と
シャルロ「…………??」
さすがに起きた
ユウラ「来ないのか?」
ルヴェ「おもしろそーだねぇ」
気づいてるけど無視してます
剣太郎「……なんか言うてなかった?」
シャルロ「………おはようございます……」
むっくり起き上がります
ユウラ「さあ?……来ないのなら、こっちから行くけど」
駆け出して一気に近づきます
ルヴェ「はあ、相変わらずユウラくんは意地汚いねぇ。……おっと」
飛び降りる
ルヴェ「手荒いな。普通、人が乗ってたら遠慮するだろー?」
剣太郎「せこいなー………」
こっちも駆け出しましたよ
シャルロ「………?乗ってたんですか……?」
伸びしてる
ユウラ「そうだな」
そのまま横に斬りつけます
ルヴェ「気づかないとかやっぱりお前は呆れるほど人として欠けてるな」
やれやれ
剣太郎「自覚してんのや……」
防ぐとこっちからも攻撃します
シャルロ「…………」
しょんぼり
ユウラ「魔法がせこいのは、ずいぶん前からだろ?そんで」
コンコンの攻撃、当たる瞬間ユウ兄の姿がぶれます
そしてコンちゃんはあらぬ方向(背中)から思いきり蹴り飛ばされました
ユウラ「そのせこいのの読みをするのも戦いだろ?」
ルヴェ「まあ、見とけよ。あのユウラが珍しくやる気出して相手してるみたいだからよー」
剣太郎「…………!!」
上手いこと転がって振り返ります
シャルロ「……」
いたそーって思ってる
ユウラ「……<ルシゼ>」
手を前に出してスペル唱えます
コンコンに向かって黒い弾が向かっていきますよ
ルヴェ「容赦ないねぇ。さっきのは軽い幻覚魔法だな」
ベンチの上であぐらかいてる
ちなみにちゃそはシャルロくんの服のポケットにいます
剣太郎「めちゃくちゃせこいやん………!」
弾斬りますわよ
シャルロ「………」
ポケットの上からよしよししてる
ユウラ「そうだな」
向かってくる弾が多すぎてよく見えないけど、たぶん笑ってる
ルヴェ「ちなみに、たぶんあのキツネ無傷じゃ済まなそうだからそこのガキも起こしといたほうがいいな」
シラちゃんのことです
剣太郎「……楽しそうやなぁ」
ユウラさんに向かって走ります弾は致命傷になりそうなのだけ斬ってます
シャルロ「………え、だったら止めないと……」
でも、ユウ兄の姿はどこにもないですよ
ルヴェ「へえ?ならやってみたら?」
剣太郎「………」
まただなーと思ってキョロキョロ
シャルロ「………」
よく見ると黒い弾は浮いてるだけ、に見えますね?
ユウラ「……!」
そのとき斜め後ろから大きく斬りつけますよ
ルヴェ「俺は止めねえぜ?」
ニヤニヤしてる
剣太郎「……!」
防ぐように構えると受け流します
シャルロ「……」
どうしようと迷い中
ユウラ「……」
そのまま屈んで素早く足払い
ルヴェ「あいつ初っ端から幻覚使ってんの、ずるいしせこいよな」
ちなみにルヴェたちには浮いてる黒い弾は見えてません
剣太郎「…………」
ちょっと離れて躱すと連続で斬りつけます
シャルロ「………幻覚?」
ユウラ「……」
かがんだ体勢のまま斬撃受けます
ルヴェ「ああ。軽めのな。さっき放った魔法弾はフェイクだ。目くらましと視線誘導のための、痛くないやつ」
剣太郎「………!」
真上から木刀を振り下ろします
シャルロ「………痛くないやつ……」
ユウラ「ふふ……」
紙一重で避けてそのままコンコンの顎に向かって突き上げ(下から上への斬撃)
ゼロ距離なので当たるかな
ルヴェ「めんどくさいだろー?」
剣太郎「ぐえっ!?」
痛い
剣太郎「痛いやん!!!!」
ほぼ怯まずに追撃
シャルロ「(でも今のは痛そう)」
ユウラ「おーおー、そんだけ元気ならまだまだいけるな」
笑ってます
笑いながら全てかわしますよ
ユウラ「俺の魔法のカラクリがわかんないと、俺に攻撃は当たんないよ」
斬撃当たった、けど……斬ったところから消えてしまいしたね
ルヴェ「おうおう容赦ねえな」
空見てる
剣太郎「…………もー」
顎さすってる
剣太郎「考えんの嫌いなんやけど……」
またキョロキョロ
シャルロ「………」
一緒に空見る
ユウラ「……!」
コンコンの頭上から落下と共に剣を振り下ろすよ!
落下の威力もあって当たると相当痛いよ
ルヴェ「…………」
やれやれと首をふっている
剣太郎「……って上!?」
避けてからの横薙ぎ
シャルロ「………?」
ユウラ「ああ。相変わらず反射神経はいいな」
避けてます
ルヴェ「さてさて、コンタローくんはこのトリック見破れるかねぇ。ずいぶんと……初歩的なトリックだけど」
剣太郎「ぐぬぬ……」
シャルロ「…………」
首傾げてる
ユウラ「……本気でくるんだろ?」
避け続けてます
ルヴェ「は。テメェのスッカスカの脳じゃ一生理解できねぇだろうな」
剣太郎「………せやな!!」
シャルロ「……ルヴェさんは分かるんですか?」
ユウラ「なら、俺を飽きさせるなよ?」
攻撃してきた腕を掴んで、そのまま地面に叩きつけます
ルヴェ「……魔法陣のトラップだよバーカ」
先ほどユウラが立ってたところを指差す
ルヴェ「初歩的かつ、一番簡単な術式。わかりやすいくらい魔力を放ってるのに、あのキツネは距離をとりすぎて気づいちゃいない。正直、本気とか言いつつナメてんなあいつ」
剣太郎「ぐえっ!………いてて」
立ち上がりました
剣太郎「痛いわぁ……」
シャルロ「……………」
魔力感じられない
ユウラ「終わりか?」
ルヴェ「はー、ぬるいな」
剣太郎「まだまだに決まってるやん!」
構えます
シャルロ「……?」
ユウラ「だな。これでへばってるんなら、話にもならない」
ニコッてしてる
剣太郎「………なんか楽しそーやなー」
ユウラ「ああ、そうだな……。こういうは楽しむものだろ?」
剣太郎「まあ、せやな」
こっちもニッとします
ユウラ「……」
手をあげてコンちゃんに向けます
ユウラ「<ラティカ>」
唱えるとユウ兄の周りに黒く円状の刃がいくつも出現します
コンちゃんに向かうよ
剣太郎「………」
構えてます
刃がコンちゃんに向かって飛んできます
剣太郎「てやー!!」
木刀が淡く光って刃に当たると全部跳ね返ります
カウンターですね
ユウラ「……ふ。そうこなくっちゃな」
返ってきた刃の一つがユウ兄に当たって、ユウ兄の姿がぐにゃっとなって消えますよ
剣太郎「………」
じっとして気配探ってます
幻覚の影響か少し奇妙な風の流れになってますね
うまく距離感を掴めないような空間、それでも目の前の地面に足を踏む音が僅かに聞こえるかな?
(姿は見えないけど今まさに目の前で剣を振り下ろす)
剣太郎「……………!」
横に飛んで避けてとユウラさんがいるであろう所に突き
木と木がぶつかる音がします
ユウラ「……へえ」
姿が見えるようになったユウ兄がコンコンの突きを剣で受け止めます
剣太郎「なんやねんそのオナラの音みたいな反応!!!」
ユウラ「オナラみたいな反応ってなんだよ……。例えが雑すぎるだろ!」
まだ剣受け止めてますよ
魔法付加してるならただの木剣は押せば壊れそう
ですが周りから黒い弾がコンコンに向かって飛んできます(幻覚です)
剣太郎「じゃあ、もっとええ例えしてみろやー!!」
木刀がまた淡く光って木剣押しますね
ユウラ「……!」
木剣みしみし言ってるね
ユウラ「壊したら弁償かもよ?」
フェオに似た黒い笑みですね
剣太郎「脅すなや!?……もしそうなったら兄ちゃん払えばええねん!」
押したままですね
ユウラ「まあ冗談だけど」
笑みからの真顔
ユウラ「それにしても、怯まないな」
コンコンに向かって黒い弾(幻覚)当たってますよ
当たってる感覚はちょっとする
剣太郎「そんなに痛ないしー」
木刀に力入れるよ
ユウラ「じゃあ、もっと痛ければいいんだな?」
ヒビが入ってきてるね
剣太郎「それは嫌や!」
ユウラ「じゃあ、考えとこう」
そのときみしみしっていう音がして、ユウ兄の木剣が刃の部分から真っ二つです
ユウラ「っ」
剣太郎「……!」
その勢いのまま宝石狙って突きます
ユウラ「……やっぱり木じゃダメだよな」
妙に冷静ですね
すると剣が宝石に届く前に、コンちゃんの背後からなにかが飛んでくる
避けたほうがよさそうですよ
剣太郎「…………んえ!?」
避けます
コンコンのいた位置に真っ黒な刀身の長い剣が刺さってましたよ
ユウラ「よく避けたな。避けなかったら……串刺しだ」
その剣を抜いて構えます
と同時に黒い弾がユウラの背後に浮かび上がります
剣太郎「いやいや!串刺しになるようにすなや!?っていうかホンモノ出してくるとかセコない!?」
ぎゃーぎゃー
ユウラ「お前なら避けてくれると思ってたから問題ないさ。お望み通りの実力アップだけど?」
しれっと
ユウラ「いけ」
黒い弾がコンちゃんを集中攻撃だー
これ幻覚じゃないんで痛いよ
剣太郎「やらしいタイミングで実力アップすなやー!!」
こっちも刀抜いて斬ったり避けたり
ユウラ「……そもそもお前の攻撃はこっちには通らないの忘れてないか?」
剣太郎「…………たしかに!!!」
ユウラ「やれやれ……」
呆れてから、鋭い目つき
ユウラ「…………それじゃ、どうする?」
剣太郎「うーん、当たるようにしてー」
ユウラ「なるほど?……この初歩的なからくりが解けないってんならやめてもいいぞ。お前がそれほどの実力だったって思うだけだ」
剣太郎「めちゃくちゃバカにするやん??…………なんか仕掛けてるんは分かるんやけどなー」
ユウラ「バカにしてるわけじゃない。測ってるんだ。そうだな……」
ちょっと考えてます
ユウラ「……コン太は剣の流れ、人の動きにはよく気づくほうだな。動体視力が優れてる。だけど……フィールドに目を向けるのは苦手みたいだな」
剣太郎「…………ということは、どっか地べたにでも仕掛けてるってことかー?」
ユウラ「どう考えるかはお前の勝手だ。だけど」
剣を持ち直して刃を横へと一閃する
ユウラ「戦うのをやめるのは違うだろ?」
剣を振るったその黒い軌跡から、また黒い弾が生まれてコンちゃんに飛んでいくぜ
剣太郎「せっかくのおしゃべりタイムやのに!!」
斬りながらユウラさんに近づくよ
ユウラ「……」
コンちゃんが近付くまえに剣を地面に突き立てます
ユウラ「おしゃべりする前に、頭を動かせよ」
ユウ兄を中心に魔法陣が現れます
魔法陣から無数の黒い玉が浮かび上がってますね
剣太郎「うえっ………」
急ブレーキぃ
ユウラ「言っとくけど、俺の勝利条件はお前を戦闘不能にすることだ。ただ眠らすだけじゃ芸がないからな。……徹底的に潰すから覚悟しな?」
黒い玉、コンコンに向かってくぜーー
剣太郎「急にめっちゃ怖いやん………」
斬って避けてします
玉ね、斬った瞬間爆ぜますよ弱いけど
剣太郎「なんかさっきとちゃう!?」
ユウラ「…………」
黒い玉はコンコンめがけて飛んできますよ
ルヴェ「……うわ、優しくねえなー」
すっかり観客のルヴェです
剣太郎「んえ」
避けてます
剣太郎「(仕掛けどこやろー)」
避けながら探してる
シャルロ「………大丈夫ですかね……」
ユウラ「……」
ユウ兄の姿見えないよー
何か仕掛けた時のこと思い出してみよー
ルヴェ「さあな?俺ぁユウラが本気のほの字も出してねえのがきにくわねえな」
剣太郎「(ブツブツ言うてたとこかなぁ)」
ブツブツ言ってたとこ向かってます
シャルロ「………じゃあ本気出したらもっと強いんですね……」
後ろから玉が飛んできますよ
ルヴェ「…………そーだな。よほどの地獄がお望みならあいつに酒でも盛ればいい」
コンちゃんの動き見てます
剣太郎「もー………」
避けながらも向かっております
シャルロ「……お酒?」
先ほどユウラが立っていた場所まできました。なにか地面に違和感あるところがありますね
ルヴェ「俺はそれ以上関与はしねー。お酒は人を狂わすぜ?」
珍しくつまらなそうな顔してます
苦労したんでしょうね
剣太郎「ここやなー」
刀に魔力溜めます
剣太郎「せいっ!」
地面に突き刺しました
シャルロ「………?」
地面に突き刺すと、ガラスが割れたような音とともに魔法陣が壊れます
…………
辺りから黒い玉も消え去りましたが、何も音もしません
ユウ兄の気配すらありませんね
思えば辺りはかなり暗くなってますね
ルヴェ「おー。ようやく気づいたか」
剣太郎「おー…………あれ?」
キョロキョロ
シャルロ「……ユウラさんはどこですか………?」
そのとき、コンちゃんに向かって刃が振り下ろされます
ルヴェ「あいつの魔法ショータイムが終わったら、剣のターンだろ?」
剣太郎「…………!」
咄嗟に避けますよね
シャルロ「……なるほど?」
目の前にユウ兄いますよ
連続して斬りつけます、かなり速く強いので刃風でちょこちょこ切り傷できそう
ルヴェ「…………」
剣太郎「……………」
できる限り防いでます
シャルロ「………?」
ユウラ「……!」
急に動きを変えて、屈んでから手元を狙って下から斬りつけるよ
刃を鍔に引っ掛けて上へと振り抜いて、コンちゃんから刀を弾き飛ばします
(木刀はまだもってるよ)
ルヴェ「あの一瞬で死角を見つけるんだよあいつ」
剣太郎「…………!」
木刀構えます
シャルロ「………」
コンちゃんよりも低い姿勢になってるためユウラの表情読めませんね
そのまま回転力をつけてから力強く薙ぎます
木刀で防いでもかなり吹き飛ばされそうです
ルヴェ「あーあー、刀ふっ飛ばしちゃってー。……あの刀はあぶなそうだな」
剣太郎「…………っ!?」
一応防ぐけど
シャルロ「………大丈夫かなぁ」
ユウラ「……魔法陣(トラップ)を破壊したぐらいで、安心すんのは早ぇぞ?」
飛ばされたコンコン見ます
ルヴェ「あのキツネだから大丈夫だろー。そこのガキ起こしとけば怪我してもなんとかなるだろ」
剣太郎「………」
足でブレーキかけます
剣太郎「別に安心してないし!」
刀拾いに行くよ
ユウラ「…………」
体勢整えて、再びコンコンへと走り出します
剣太郎「よいしょ」
刀拾うと、構えます
コンちゃんが刀を拾った瞬間、バチッと電気が走りますね
剣太郎「ぎゃああ!」
いたい
刀を中心に魔法陣が現れて、刀の周りに雷が落ちます
そこに近づいてきたユウラが斬りつけてきますよ
剣太郎「ワイの刀ー!!!」
悲しみながらもかわします
ユウラ「油断禁物ってやつだな」
さらにきりつけてます
剣太郎「ひえ」
避けてまた刀に近づくよ
ユウラ「……また忘れた頃に残ってる魔力でバチンて行くかもな」
刀に近づけさせないように回りこんで横に振るう
ルヴェ「(ハッタリだ……)」
剣太郎「脅すのはアカンで!!」
避けます
刀は諦めない
ユウラ「親切のつもりなんだけどな」
振り下ろす
剣太郎「怪しい!」
躱して刀拾うぜよ
ユウラ「おー、素早い」
刀の魔法付与、なくなってますね
剣太郎「もっと褒めてくれてええんやで!」
しっかり構えております
ユウラ「……」
構えます
剣太郎「褒めてくれへんの!?」
ユウラ「ん?ああ、俺に勝てたらな」
さっきの発言聞こえてなかったらしい
剣太郎「鬼やなぁ……」
ユウラ「そうでもないけどな」
剣太郎「そういうとこを言うんやで!!」
ユウラ「うーん……?」
剣太郎「ええっ」
ユウラ「とりあえず再開だ」
剣太郎「ほーい」
ユウラとシャルロくんは稽古中です
ユウラ「……よし、じゃあひとまず休憩入れるか」
木刀をおろします
シャルロ「………はい……」
こっちも木刀直すよ
剣太郎「あ、姫さんとチャラチャラいびられユウラくんや!!」
うるさいのがやって来ました
ユウラ「……また変な呼び方に戻ってるな。なんの用だ?」
コンちゃんの方向くよ
ユウラ「ん?」
コンちゃんの後ろにいるシラちゃんに気づいたよ
剣太郎「戻るもなんも、ずっとこの呼び方やー!」
シャルロ「………シラもいるんだ…………」
シラ「……ユウラさんに会いたくなって案内してもらいました!」
ひょっこり顔出します
ユウラ「俺に?……そうか」
シラちゃんの姿を見てちょっと微笑みます
ユウラ「ずっとその呼び方……どーにかなんねぇの?」
シラ「………えへへ」
照れ照れ
剣太郎「ならへんなー」
ユウラ「どーにかしてくれよ……」
コンちゃんの近くまで来て座る
ユウラ「シャルロもいるか?」
お水を手渡すよ
シャルロ「………ありがとうございます」
ごくりんちょ
剣太郎「なんやってたんー?」
ユウラ「何って……稽古だよ。剣の」
水飲んでます
剣太郎「えー!ワイもやる!!!」
シラ「剣太郎さんはいつも元気ですね!」
ユウラ「ほんとにな……。ミラとおんなじこと言ってら。今終わったとこなんだからちょっとは休憩させろ!つか、今はシャルロと稽古中だしなぁ」
剣太郎「ほな秒待つでー!!1、2………!」
シャルロ「……ユウラさんが疲れちゃうよ………?」
剣太郎「7、8!」
シラ「はわわ……」
ユウラ「なんで数秒しか待たねえんだよ!せっかちか!?」
でも焦ってません、無視する気満々
ユウラ「シラは俺になにか用だったのか?会いたいって……」
剣太郎「10ー!!!」
シラ「ほ、ホントに会いたかっただけなんですっ!」
あわあわあわ
剣太郎「10ー!!!!!!」
ユウラさんポカポカ
ユウラ「そうか。なんかシラにしては珍しいなって思って。そう言ってくれると嬉しいな」
コンコンの頭おさえて距離とってる(リーチが……)
シラ「はわわ………迷惑じゃなかったですか!?」
剣太郎「むきー!!せこいで!!」
空気をポカポカしています
ユウラ「迷惑?なんでだ?俺もシラに会えたんだから嬉しいよ」
なおもおさえてます
剣太郎「ぐぬぬ………」
腕掴んでる
シラ「ならいいのですが………」
『…………』
いつの間にかやって来てユウラさんの頭つつきまくってるロロさん
ユウラ「ってぇ!?」
思わずコンコン離しちゃった
ユウラ「なんだよロロか……。なんだよまた急に!」
シラ「ロロさんもユウラさんに会いたかったですか?」
『……ロロッ』
ぴょんぴょん
剣太郎「スキありやー!!」
ユウラさんにこしょこしょ
シャルロ「………」
パッチさんと遊んでる
ユウラ「お前も、しつこいな!」
手首掴んでコンコンを下に叩き落とす
そしてジャンプしてコンコン避けた
ユウラ「会いたかったのかよ……。お前はいつも乱暴だな」
ロロさんの方に手伸ばす
ユウラ「(いつの間にパッチもいるなぁ)」
剣太郎「ぐえ………」
チーン
『……』
手を軽くつんつん
『きゅー?』
ユウラさん見つめてる
ユウラ「ロロ、元気してたか?」
『ロロッ』
翼パタパタ
シラ「元気そうですー!」
ユウラ「そうか、よかった。シラもな」
にこにこ
なんか近くの草かげがもそもそ動いているかな?
シラ「はい!私もユウラさんが元気そうで嬉しいです!」
『………きゅ?』
草陰に近づくよ
ユウラ「……?」
ひとまずシラちゃんの隣に座るよ
草かげシーンとします
『………』
髪ついばんでる
『きゅー』
草を足でちょんちょんしてます
シャルロ「……どうしたの?」
ユウラ「おい……」
ロロさんの方見てる
草かげからなにかがシャルロくんに向かって飛んでくる!
『ロロッ』
グイグイ引っ張ってる
シャルロ「…………??」
ユウラ「いてて、やめろ!」
ロロさん離そうとしてる
ララマ「シャルロー!!」
それはすぐにシャルロくんに抱きついた!
『……』
綺麗に避けます
シラ「はわわ、イタズラはよくないですよ?」
シャルロ「…………ララマ?」
よしよし
しかしそこにパッチさん飛びついてくる
ユウラ「こいつ……ほんとわけわかんないなぁ」
ララマ「きゃー!?」
思わず頭の上に避難
ユウラ「ん?ララマ?」
『ロロッ』
ユウラさんの頭ふみふみ
シャルロ「………そんなに怖がらなくても……」
『きゅー………』
ちょっとしょんもり
ユウラ「どうしたんだララマ?」
ララマ「うう、だってぇ…………」
ユウラ「パッチ、おいで」
パッチさんに手を伸ばすよ
シャルロ「…………」
ちゃそよしよし
『きゅー』
ユウラさんのてにすりすり
ララマ「……んへへ」
うれしそう
ユウラ「よしよし」
パッチさん撫で撫で
シャルロ「………ララマは何してたの?」
『きゅ………』
しょんぼり
ララマ「んー?ずっと見てたのー!」
ユウラ「そんなに落ち込むなって」
シャルロ「……何見てたの………?」
『きゅう』
『ロロッ……』
『…………きゅ!』
ユウラさんのお手手ぺろぺろしてる
ララマ「……シャルロのことー!」
恥ずかしくてシャルロくんの髪の毛にもぐる
ユウラ「はは、いい子だ」
あたまなでなで
シャルロ「……どうしたの………」
見上げてます
『きゅー!』
ユウラさんに飛びついた
シラ「パッチさんも元気になってよかったですー!」
ララマ「んん、なんでもないー!」
頭の上でもぞもぞ
稽古中のシャルロくんをずっと見てたの
ユウラ「よかったな」
ちゃんと受け止めますよ
シャルロ「………大丈夫?」
体調悪いのかと心配してます
『きゅう!』
めちゃくちゃしっぽ振ってる
ララマ「なんでもないのー!」
頭ポカポカしてる(ぜんぜん痛くない)
ユウラ「あはは、よしよし」
シャルロ「…………??」
きょとん
『きゅー』
お手手がぶがふ、甘噛みだよ
剣太郎「…………ー!!!」
飛び起きた
シラ「はわわ………」
ララマ「ひゃあっ!?」
コンコンにびっくりしました
ユウラ「いてて、おいおい……なんで噛むんだ……」
シャルロ「………剣太郎、おはよう……」
剣太郎「おはようちゃいますー!!」
シラ「パッチさんは、ユウラさんに遊んで欲しい見たいです!」
『ロロッ』
『きゅ?』
がぶがぶやめた
剣太郎「はよー!!」
ユウラさんの背中から飛びつきます
ユウラ「遊んでほし……?おいおい、こっちのも遊んでほしいのか?」
剣太郎「遊ぼー」
くっついてる
ユウラ「……わかったわかった。パッチ、またあとで遊ぼうな」
苦笑いしてからそっとパッチさんおろします
『きゅー?』
首傾げてる
剣太郎「遊ぼー」
背中にくっついたままです
ユウラ「……一応きくけど、何して遊ぶんだ?つーか何歳の反応なんだか……」
背中のコンコンからは見えないけどちょっと呆れてる
剣太郎「……お稽古ー!」
シャルロ「…………」
ちゃそ見てる
ユウラ「稽古は遊びじゃねぇよ!」
ララマ「……」
恐る恐るコンコン見てるよ
剣太郎「はよー!!」
ぎゅーしてる
シャルロ「………剣太郎はいい人だよ?」
ユウラ「わかったから離れろ!地味に力あるから痛ぇんだよ!!ガキか!?」
無理やり引き剥がす
ララマ「うん……わかってるぅ」
獣人がこわいよん
剣太郎「だって遅いんやもん!!!」
シャルロ「………」
よしよし
ユウラ「はあ、わかったやるぞ。反応がミラと同じだ……」
やっぱり呆れてます
ララマ「……」
シャルロくんの肩までおりてきた
剣太郎「そんな顔すんなやー!!」
シャルロ「………」
ユウラ「ほら、やるんだろ?シャルロ、持ってた木刀コンタにわたしてやってくれ」
シャルロ「………はい」
木刀コンタに渡しました
剣太郎「わーい!」
ぶんぶんしてる
ユウラ「振り回すな!」
ララマ「……これから何するの?」
剣太郎「えい」
ユウラさん木刀でつんつんしてる
シャルロ「………剣の練習だよ……」
ユウラ「あのなぁ……。やる気ないんならやめるぞ?」
コンコンの木刀掴んでる
ララマ「剣の練習?」
剣太郎「嫌やー!!」
ぷんぷん
シャルロ「……うん」
ユウラ「んで、どうすんだ?」
ララマ「んー?」
羽パタパタしてます
興味津々
剣太郎「やるー」
シャルロ「………ララマもやりたいの?」
ちがう
ユウラ「じゃあ…………、剣を落としたら負けな」
と言って木の剣構えます
※めんどくさいから木刀っていってたけど、正確にはユウ兄のは木剣ですね
ララマ「やらないー。でも(見るのは)おもしろそー」
剣太郎「ほーい」
刀と同じ構え
シャルロ「そっか………」
ユウラ「……」
ちょっと後ろにジャンプして距離をとる
ユウラ「いつでもどうぞ」
にこりと笑う
ララマ「…………」
なんとなくシャルロくんから離れてシラちゃんの方へ
剣太郎「………」
一息するとユウラさんに向かって駆け出した
シャルロ「………?」
シラ「………?どうかされましたか?」
(一回目カットします)
ララマ「……?」
シラちゃんのこと見てる
シラ「………??」
『きゅ……』
ちゃそのこと見てる
ララマ「こんにちは?」
シラ「はい、こんにちはです!」
『きゅー』
ララマ「……えへへ。わっ!?」
パッチさんにびっくりしてシャルロくんの方に戻ってった
『きゅっ!?…………きゅう』
とてもしょんぼり
シャルロ「……パッチもララマとお話したいだけなんだよ………?」
ちゃそよしよし
ララマ「う〜」
やっぱりこわいよー
そんなこんなで稽古の方に戻ります
振り抜いたユウラの剣が、コンコンの木刀を遠くまで弾き飛ばします
ユウラ「……。勝負あり、だな?」
シラ「パッチさんの何が怖いのですか?」
パッチさんよしよししてる
剣太郎「………!」
飛んでった木刀見つめてます
剣太郎「……………。もっかいやるー!!」
拾いに行った!
ララマ「わかんない〜」
ユウラ「……言うと思ったよ」
苦笑いしてます
シャルロ「………触ってみたら?」
『きゅ』
剣太郎「なんで分かったんー?」
ララマ「…………」
渋ってます、シャルロくん手伝って
ユウラ「そりゃあ、おんなじことを言うやつがいるからなぁ」
シャルロ「……パッチおいで………」
『きゅー』
ゆっくり近づいてきます
剣太郎「ほへぇ」
拾ってきます
ララマ「…………」
パッチさんのことみてる
ユウラ「休憩なしだけど行くか?」
『きゅ』
おすわりした
シャルロ「……ほら、何もしないよ………」
剣太郎「勝つまでやる!!」
ララマ「…………」
シャルロくん見てる
ユウラ「何度やっても同じだと思うけどな」
剣構えます
シャルロ「………」
ちゃそ手に乗せます
剣太郎「冷たない??」
ララマ「わあ……」
パッチさんみてる
ユウラ「挑発してるからなぁ」
しれっといいやがります
シャルロ「………どう?」
ちょっと近づけた
剣太郎「酷い!!」
ララマ「…………」
触角ゆっくり伸ばすよ
ユウラ「だって、もっかいやるんだろ?」
『きゅ』
じっとしてるよ
剣太郎「おん!」
ララマ「…………」
ほっぺに触れる
ユウラ「わかったよ。じゃあもう一回、剣を飛ばされたら負けな」
シャルロ「………いけたね……」
『きゅー!』
嬉しそう
剣太郎「ほーい!」
ララマ「……さ、さわったよ……」
すぐ離しちゃうけどね
シャルロくんの頭の上に戻ります
ユウラ「どうぞ」
笑ってます
(カットです)
シャルロ「……ちょっとだけでも、すごいよ」
ちゃそなでなで
『きゅ!』
ララマ「えへへ……」
なでられて嬉しい
(n回戦目です)
ユウラ「…………お前も懲りないな」
また剣を飛ばしました
シャルロ「………」
よしよし
『きゅ』
膝に乗ってます
シラ「パッチさんも嬉しそうです!」
剣太郎「うわーん」
拾いに行った
ララマ「…………」
羽パタパタ
ユウラ「……もうさすがにやめるか?」
『きゅー』
ちゃそに遊ぼーって言ってるよ
剣太郎「やるー!」
ララマ「……」
ちょっと隠れちゃった
ユウラ「やるのかよ」
また剣構えます
『きゅ………』
ガーン
シラ「はわわ……!」
剣太郎「でもなんか飽きたから、ルール変えよー!!なんか考えてー!」
ララマ「まだ練習してるんだね」
ユウラ「は……?飽きたんならやめればいいだろ」
呆れて剣先おろす
シャルロ「そうだね……」
『きゅう』
しょんぼりしてシラのとこ帰ってった
シラ「長いですねー」
パッチさんよしよししてる
剣太郎「それはちゃうのー!お稽古はしたいけどルール変えてー!!」
ユウラ「なんだそのわがまま!じゃあ……先に一撃当てるとか」
剣太郎「うーん、ほなそれにするー」
ユウラ「ほんとなんでもいいんだな……」
そしてー
ユウラ「はい、一撃」
にこにことしながら肩に剣を当てましたとさ
ユウラ「……そろそろ疲れてないか?なんなら休憩を入れてもいいんだぞ?」
剣太郎「むぅ………」
膨れっ面
ユウラ「……。その根性だけは立派だけどな」
ちょっと困ったように笑います
剣太郎「だけってなんやねん!だけって!!」
ぷんすこ
剣太郎「しかも本気出してないやろー」
むすり
ユウラ「ああ。それと、お前は反射神経もいいよな。力も強い。ただ……自分の反射神経と力に頼ってるところがあるな」
腕を組んで考えてる
ユウラ「咄嗟の攻撃に上手く反応できてるようだけど、それもきっと限度があるだろうな……」
剣太郎「…………なんか褒められてんのか貶されてんのか分からんのやけど」
ユウラ「好きなように捉えてもらって構わない。……お前だって、本気じゃないだろ?」
剣太郎「さっきから冷たいわー」
木刀で地面ちょんちょんしてる
剣太郎「まぁ、せやけども」
ユウラ「……それで、どうする?まだやるのか?」
ララマ「(おにーさん、たのしそー?)」
解説役がいないからちゃそにがんばってもらうね!
剣太郎「もちろんやるで!」
シャルロ「………?」
ちゃそ見てる
ユウラ「しょうがねぇなー」
剣を構える
ララマ「……?」
剣太郎「ほな、本気出してや!」
シャルロ「………」
なんとなく触覚さわさわ
ユウラ「本気だ?」
ララマ「……えへへ」
嬉しそう
ちなみにシャルロくんの肩に座ってる
剣太郎「おん!!………えっ、あかんかった……!?」
シャルロ「ここ好きなの……?」
ユウラ「あんまりオススメはしないなぁ」
ララマ「んえっ!?……うん。なんかね、気持ちいいの」
言い当てられてちょっと恥ずかしかったらしい
袖で顔隠してます
剣太郎「んえー………なんでやー」
シャルロ「……大丈夫?」
相変わらず覗き込んでる
ユウラ「稽古だからなー」
ララマ「わ…………」
ちょっと顔そらした
剣太郎「じゃあなんやったら本気出してくれんのー?」
首傾げてる
シャルロ「……風邪ひいたの?」
おでこちょん
ユウラ「こんなところで使うべき本気じゃないってことさ」
ララマ「んん、風邪ひいてないー…………」
恥ずかしいからシャルロくんの指押し返すよ
ララマ「おにーさん戦わないのかな?」
剣太郎「えー………」
しょげ
シャルロ「…………たしかに」
指離すよ
ユウラ「一回休憩にしよう」
ララマ「なんでだろー」
剣太郎「しゃあないなぁー、一回だけやでー」
ユウラさん木刀でつんつん
シャルロ「……休憩かな?」
ユウラ「なんでお前が上から目線なんだよ。てか木刀でつつくな」
コンちゃんあしらってシャルロくんたちのほうに戻ってくる
ララマ「きゅーけー」
シャルロ「………どうぞ」
ユウラさんにお水渡します
シャルロ「……剣太郎も………」
と思ったけど一人で素振りしてますコンコン
ユウラ「ありがとう」
お水飲みます
ララマ「なんか一人で戦ってる?」
ユウラ「ストイックだなー」
シャルロ「……いつも一人よくやってます………」
寝そべった
シラちゃんは寝てる
ユウラ「そうか……。休憩を入れてんだから休めばいいのに」
コンコンの素振り見てる
ララマ「シャルロ寝るのー?あたしも寝るー!」
シャルロくんの胸に飛び込んでくる
ユウラ「お前ら寝るのかよ!?」
シャルロ「……剣が好きなんですかね……」
ちゃそよしよし
シャルロ「…………剣太郎のことお願いしますね」
そしてすやりんちょ
ユウラ「おーい?……はあ。ったく」
コンコンの方へ近づくよ
ユウラ「ずいぶん素振りしてるな」
剣太郎「…………お、休憩終わったんー?」
嬉しそうな
ユウラ「お前、休憩時間はちゃんと休憩しろ」
コンコンにチョップ
剣太郎「んえっ…………だってぇ」
ぶう
ユウラ「休憩も稽古のうちだぞ?」
剣太郎「じゃあちょっとだけやでー」
その場に座った
ユウラ「だからなんで上からなんだよ……」
呆れてますが、一回戻ってお水持って戻ってきました
ユウラ「ほら」
お水わたすよ
剣太郎「………おー、おおきに!」
めちゃくちゃ飲んでる
剣太郎「おかわり!!」
ユウラ「はあ?なら向こう行って休憩しとけよ」
剣太郎「冷たいー!」
ユウラ「……」
ちゃんとおかわりもってきてくれました
剣太郎「わーい」
飲んでます
剣太郎「あっちで喋ってたんちゃうん?」
ユウラ「あいつらは寝やがったからな……」
剣太郎「ほへぇー」
ユウラ「それで、まだやるのか?」
剣太郎「やるー!」
ぴょんと立ち上がる
剣太郎「やっぱり本気でやろうやー」
ユウラさんの服くいくい引っ張ってる
ユウラ「お前そればっかりだな」
笑ってる
ユウラ「じゃあ……魔法使うけどいいな?」
剣太郎「えー………しゃあないなー!」
魔法あんまり使えないからね
でも嬉しそうなこんこん
ユウラ「こうしよう」
どこからか紐と宝石みたいなのをもってきて、首から下げる
ユウラ「ガラスでできた宝石の模造品だ。コンタはこれを俺から奪うなり壊すなりする、そうすればお前の勝ち。俺がお前を文字通り戦闘不能にしたら俺の勝ち。どうだ?」
剣太郎「……おん!壊せばええんやなー」
ぴょんぴょんしてる
ユウラ「そうだな」
一度嬉しそうに微笑むと、次には笑みが消えて真剣な目つきに変わります
ユウラ「お手柔らかにお願いするよ」
右手に剣を握ります
剣太郎「…………」
こっちも真剣な表情で構えます
ユウラ「…………」
ボソボソとなにかを言ってます
ユウラ「いつでもいいぜ」
ルヴェ「わかりやすく空気変わったなー」
いつの間にか、シャルロくんの上に乗っかっております
剣太郎「………?」
なんだろう、と
シャルロ「…………??」
さすがに起きた
ユウラ「来ないのか?」
ルヴェ「おもしろそーだねぇ」
気づいてるけど無視してます
剣太郎「……なんか言うてなかった?」
シャルロ「………おはようございます……」
むっくり起き上がります
ユウラ「さあ?……来ないのなら、こっちから行くけど」
駆け出して一気に近づきます
ルヴェ「はあ、相変わらずユウラくんは意地汚いねぇ。……おっと」
飛び降りる
ルヴェ「手荒いな。普通、人が乗ってたら遠慮するだろー?」
剣太郎「せこいなー………」
こっちも駆け出しましたよ
シャルロ「………?乗ってたんですか……?」
伸びしてる
ユウラ「そうだな」
そのまま横に斬りつけます
ルヴェ「気づかないとかやっぱりお前は呆れるほど人として欠けてるな」
やれやれ
剣太郎「自覚してんのや……」
防ぐとこっちからも攻撃します
シャルロ「…………」
しょんぼり
ユウラ「魔法がせこいのは、ずいぶん前からだろ?そんで」
コンコンの攻撃、当たる瞬間ユウ兄の姿がぶれます
そしてコンちゃんはあらぬ方向(背中)から思いきり蹴り飛ばされました
ユウラ「そのせこいのの読みをするのも戦いだろ?」
ルヴェ「まあ、見とけよ。あのユウラが珍しくやる気出して相手してるみたいだからよー」
剣太郎「…………!!」
上手いこと転がって振り返ります
シャルロ「……」
いたそーって思ってる
ユウラ「……<ルシゼ>」
手を前に出してスペル唱えます
コンコンに向かって黒い弾が向かっていきますよ
ルヴェ「容赦ないねぇ。さっきのは軽い幻覚魔法だな」
ベンチの上であぐらかいてる
ちなみにちゃそはシャルロくんの服のポケットにいます
剣太郎「めちゃくちゃせこいやん………!」
弾斬りますわよ
シャルロ「………」
ポケットの上からよしよししてる
ユウラ「そうだな」
向かってくる弾が多すぎてよく見えないけど、たぶん笑ってる
ルヴェ「ちなみに、たぶんあのキツネ無傷じゃ済まなそうだからそこのガキも起こしといたほうがいいな」
シラちゃんのことです
剣太郎「……楽しそうやなぁ」
ユウラさんに向かって走ります弾は致命傷になりそうなのだけ斬ってます
シャルロ「………え、だったら止めないと……」
でも、ユウ兄の姿はどこにもないですよ
ルヴェ「へえ?ならやってみたら?」
剣太郎「………」
まただなーと思ってキョロキョロ
シャルロ「………」
よく見ると黒い弾は浮いてるだけ、に見えますね?
ユウラ「……!」
そのとき斜め後ろから大きく斬りつけますよ
ルヴェ「俺は止めねえぜ?」
ニヤニヤしてる
剣太郎「……!」
防ぐように構えると受け流します
シャルロ「……」
どうしようと迷い中
ユウラ「……」
そのまま屈んで素早く足払い
ルヴェ「あいつ初っ端から幻覚使ってんの、ずるいしせこいよな」
ちなみにルヴェたちには浮いてる黒い弾は見えてません
剣太郎「…………」
ちょっと離れて躱すと連続で斬りつけます
シャルロ「………幻覚?」
ユウラ「……」
かがんだ体勢のまま斬撃受けます
ルヴェ「ああ。軽めのな。さっき放った魔法弾はフェイクだ。目くらましと視線誘導のための、痛くないやつ」
剣太郎「………!」
真上から木刀を振り下ろします
シャルロ「………痛くないやつ……」
ユウラ「ふふ……」
紙一重で避けてそのままコンコンの顎に向かって突き上げ(下から上への斬撃)
ゼロ距離なので当たるかな
ルヴェ「めんどくさいだろー?」
剣太郎「ぐえっ!?」
痛い
剣太郎「痛いやん!!!!」
ほぼ怯まずに追撃
シャルロ「(でも今のは痛そう)」
ユウラ「おーおー、そんだけ元気ならまだまだいけるな」
笑ってます
笑いながら全てかわしますよ
ユウラ「俺の魔法のカラクリがわかんないと、俺に攻撃は当たんないよ」
斬撃当たった、けど……斬ったところから消えてしまいしたね
ルヴェ「おうおう容赦ねえな」
空見てる
剣太郎「…………もー」
顎さすってる
剣太郎「考えんの嫌いなんやけど……」
またキョロキョロ
シャルロ「………」
一緒に空見る
ユウラ「……!」
コンコンの頭上から落下と共に剣を振り下ろすよ!
落下の威力もあって当たると相当痛いよ
ルヴェ「…………」
やれやれと首をふっている
剣太郎「……って上!?」
避けてからの横薙ぎ
シャルロ「………?」
ユウラ「ああ。相変わらず反射神経はいいな」
避けてます
ルヴェ「さてさて、コンタローくんはこのトリック見破れるかねぇ。ずいぶんと……初歩的なトリックだけど」
剣太郎「ぐぬぬ……」
シャルロ「…………」
首傾げてる
ユウラ「……本気でくるんだろ?」
避け続けてます
ルヴェ「は。テメェのスッカスカの脳じゃ一生理解できねぇだろうな」
剣太郎「………せやな!!」
シャルロ「……ルヴェさんは分かるんですか?」
ユウラ「なら、俺を飽きさせるなよ?」
攻撃してきた腕を掴んで、そのまま地面に叩きつけます
ルヴェ「……魔法陣のトラップだよバーカ」
先ほどユウラが立ってたところを指差す
ルヴェ「初歩的かつ、一番簡単な術式。わかりやすいくらい魔力を放ってるのに、あのキツネは距離をとりすぎて気づいちゃいない。正直、本気とか言いつつナメてんなあいつ」
剣太郎「ぐえっ!………いてて」
立ち上がりました
剣太郎「痛いわぁ……」
シャルロ「……………」
魔力感じられない
ユウラ「終わりか?」
ルヴェ「はー、ぬるいな」
剣太郎「まだまだに決まってるやん!」
構えます
シャルロ「……?」
ユウラ「だな。これでへばってるんなら、話にもならない」
ニコッてしてる
剣太郎「………なんか楽しそーやなー」
ユウラ「ああ、そうだな……。こういうは楽しむものだろ?」
剣太郎「まあ、せやな」
こっちもニッとします
ユウラ「……」
手をあげてコンちゃんに向けます
ユウラ「<ラティカ>」
唱えるとユウ兄の周りに黒く円状の刃がいくつも出現します
コンちゃんに向かうよ
剣太郎「………」
構えてます
刃がコンちゃんに向かって飛んできます
剣太郎「てやー!!」
木刀が淡く光って刃に当たると全部跳ね返ります
カウンターですね
ユウラ「……ふ。そうこなくっちゃな」
返ってきた刃の一つがユウ兄に当たって、ユウ兄の姿がぐにゃっとなって消えますよ
剣太郎「………」
じっとして気配探ってます
幻覚の影響か少し奇妙な風の流れになってますね
うまく距離感を掴めないような空間、それでも目の前の地面に足を踏む音が僅かに聞こえるかな?
(姿は見えないけど今まさに目の前で剣を振り下ろす)
剣太郎「……………!」
横に飛んで避けてとユウラさんがいるであろう所に突き
木と木がぶつかる音がします
ユウラ「……へえ」
姿が見えるようになったユウ兄がコンコンの突きを剣で受け止めます
剣太郎「なんやねんそのオナラの音みたいな反応!!!」
ユウラ「オナラみたいな反応ってなんだよ……。例えが雑すぎるだろ!」
まだ剣受け止めてますよ
魔法付加してるならただの木剣は押せば壊れそう
ですが周りから黒い弾がコンコンに向かって飛んできます(幻覚です)
剣太郎「じゃあ、もっとええ例えしてみろやー!!」
木刀がまた淡く光って木剣押しますね
ユウラ「……!」
木剣みしみし言ってるね
ユウラ「壊したら弁償かもよ?」
フェオに似た黒い笑みですね
剣太郎「脅すなや!?……もしそうなったら兄ちゃん払えばええねん!」
押したままですね
ユウラ「まあ冗談だけど」
笑みからの真顔
ユウラ「それにしても、怯まないな」
コンコンに向かって黒い弾(幻覚)当たってますよ
当たってる感覚はちょっとする
剣太郎「そんなに痛ないしー」
木刀に力入れるよ
ユウラ「じゃあ、もっと痛ければいいんだな?」
ヒビが入ってきてるね
剣太郎「それは嫌や!」
ユウラ「じゃあ、考えとこう」
そのときみしみしっていう音がして、ユウ兄の木剣が刃の部分から真っ二つです
ユウラ「っ」
剣太郎「……!」
その勢いのまま宝石狙って突きます
ユウラ「……やっぱり木じゃダメだよな」
妙に冷静ですね
すると剣が宝石に届く前に、コンちゃんの背後からなにかが飛んでくる
避けたほうがよさそうですよ
剣太郎「…………んえ!?」
避けます
コンコンのいた位置に真っ黒な刀身の長い剣が刺さってましたよ
ユウラ「よく避けたな。避けなかったら……串刺しだ」
その剣を抜いて構えます
と同時に黒い弾がユウラの背後に浮かび上がります
剣太郎「いやいや!串刺しになるようにすなや!?っていうかホンモノ出してくるとかセコない!?」
ぎゃーぎゃー
ユウラ「お前なら避けてくれると思ってたから問題ないさ。お望み通りの実力アップだけど?」
しれっと
ユウラ「いけ」
黒い弾がコンちゃんを集中攻撃だー
これ幻覚じゃないんで痛いよ
剣太郎「やらしいタイミングで実力アップすなやー!!」
こっちも刀抜いて斬ったり避けたり
ユウラ「……そもそもお前の攻撃はこっちには通らないの忘れてないか?」
剣太郎「…………たしかに!!!」
ユウラ「やれやれ……」
呆れてから、鋭い目つき
ユウラ「…………それじゃ、どうする?」
剣太郎「うーん、当たるようにしてー」
ユウラ「なるほど?……この初歩的なからくりが解けないってんならやめてもいいぞ。お前がそれほどの実力だったって思うだけだ」
剣太郎「めちゃくちゃバカにするやん??…………なんか仕掛けてるんは分かるんやけどなー」
ユウラ「バカにしてるわけじゃない。測ってるんだ。そうだな……」
ちょっと考えてます
ユウラ「……コン太は剣の流れ、人の動きにはよく気づくほうだな。動体視力が優れてる。だけど……フィールドに目を向けるのは苦手みたいだな」
剣太郎「…………ということは、どっか地べたにでも仕掛けてるってことかー?」
ユウラ「どう考えるかはお前の勝手だ。だけど」
剣を持ち直して刃を横へと一閃する
ユウラ「戦うのをやめるのは違うだろ?」
剣を振るったその黒い軌跡から、また黒い弾が生まれてコンちゃんに飛んでいくぜ
剣太郎「せっかくのおしゃべりタイムやのに!!」
斬りながらユウラさんに近づくよ
ユウラ「……」
コンちゃんが近付くまえに剣を地面に突き立てます
ユウラ「おしゃべりする前に、頭を動かせよ」
ユウ兄を中心に魔法陣が現れます
魔法陣から無数の黒い玉が浮かび上がってますね
剣太郎「うえっ………」
急ブレーキぃ
ユウラ「言っとくけど、俺の勝利条件はお前を戦闘不能にすることだ。ただ眠らすだけじゃ芸がないからな。……徹底的に潰すから覚悟しな?」
黒い玉、コンコンに向かってくぜーー
剣太郎「急にめっちゃ怖いやん………」
斬って避けてします
玉ね、斬った瞬間爆ぜますよ弱いけど
剣太郎「なんかさっきとちゃう!?」
ユウラ「…………」
黒い玉はコンコンめがけて飛んできますよ
ルヴェ「……うわ、優しくねえなー」
すっかり観客のルヴェです
剣太郎「んえ」
避けてます
剣太郎「(仕掛けどこやろー)」
避けながら探してる
シャルロ「………大丈夫ですかね……」
ユウラ「……」
ユウ兄の姿見えないよー
何か仕掛けた時のこと思い出してみよー
ルヴェ「さあな?俺ぁユウラが本気のほの字も出してねえのがきにくわねえな」
剣太郎「(ブツブツ言うてたとこかなぁ)」
ブツブツ言ってたとこ向かってます
シャルロ「………じゃあ本気出したらもっと強いんですね……」
後ろから玉が飛んできますよ
ルヴェ「…………そーだな。よほどの地獄がお望みならあいつに酒でも盛ればいい」
コンちゃんの動き見てます
剣太郎「もー………」
避けながらも向かっております
シャルロ「……お酒?」
先ほどユウラが立っていた場所まできました。なにか地面に違和感あるところがありますね
ルヴェ「俺はそれ以上関与はしねー。お酒は人を狂わすぜ?」
珍しくつまらなそうな顔してます
苦労したんでしょうね
剣太郎「ここやなー」
刀に魔力溜めます
剣太郎「せいっ!」
地面に突き刺しました
シャルロ「………?」
地面に突き刺すと、ガラスが割れたような音とともに魔法陣が壊れます
…………
辺りから黒い玉も消え去りましたが、何も音もしません
ユウ兄の気配すらありませんね
思えば辺りはかなり暗くなってますね
ルヴェ「おー。ようやく気づいたか」
剣太郎「おー…………あれ?」
キョロキョロ
シャルロ「……ユウラさんはどこですか………?」
そのとき、コンちゃんに向かって刃が振り下ろされます
ルヴェ「あいつの魔法ショータイムが終わったら、剣のターンだろ?」
剣太郎「…………!」
咄嗟に避けますよね
シャルロ「……なるほど?」
目の前にユウ兄いますよ
連続して斬りつけます、かなり速く強いので刃風でちょこちょこ切り傷できそう
ルヴェ「…………」
剣太郎「……………」
できる限り防いでます
シャルロ「………?」
ユウラ「……!」
急に動きを変えて、屈んでから手元を狙って下から斬りつけるよ
刃を鍔に引っ掛けて上へと振り抜いて、コンちゃんから刀を弾き飛ばします
(木刀はまだもってるよ)
ルヴェ「あの一瞬で死角を見つけるんだよあいつ」
剣太郎「…………!」
木刀構えます
シャルロ「………」
コンちゃんよりも低い姿勢になってるためユウラの表情読めませんね
そのまま回転力をつけてから力強く薙ぎます
木刀で防いでもかなり吹き飛ばされそうです
ルヴェ「あーあー、刀ふっ飛ばしちゃってー。……あの刀はあぶなそうだな」
剣太郎「…………っ!?」
一応防ぐけど
シャルロ「………大丈夫かなぁ」
ユウラ「……魔法陣(トラップ)を破壊したぐらいで、安心すんのは早ぇぞ?」
飛ばされたコンコン見ます
ルヴェ「あのキツネだから大丈夫だろー。そこのガキ起こしとけば怪我してもなんとかなるだろ」
剣太郎「………」
足でブレーキかけます
剣太郎「別に安心してないし!」
刀拾いに行くよ
ユウラ「…………」
体勢整えて、再びコンコンへと走り出します
剣太郎「よいしょ」
刀拾うと、構えます
コンちゃんが刀を拾った瞬間、バチッと電気が走りますね
剣太郎「ぎゃああ!」
いたい
刀を中心に魔法陣が現れて、刀の周りに雷が落ちます
そこに近づいてきたユウラが斬りつけてきますよ
剣太郎「ワイの刀ー!!!」
悲しみながらもかわします
ユウラ「油断禁物ってやつだな」
さらにきりつけてます
剣太郎「ひえ」
避けてまた刀に近づくよ
ユウラ「……また忘れた頃に残ってる魔力でバチンて行くかもな」
刀に近づけさせないように回りこんで横に振るう
ルヴェ「(ハッタリだ……)」
剣太郎「脅すのはアカンで!!」
避けます
刀は諦めない
ユウラ「親切のつもりなんだけどな」
振り下ろす
剣太郎「怪しい!」
躱して刀拾うぜよ
ユウラ「おー、素早い」
刀の魔法付与、なくなってますね
剣太郎「もっと褒めてくれてええんやで!」
しっかり構えております
ユウラ「……」
構えます
剣太郎「褒めてくれへんの!?」
ユウラ「ん?ああ、俺に勝てたらな」
さっきの発言聞こえてなかったらしい
剣太郎「鬼やなぁ……」
ユウラ「そうでもないけどな」
剣太郎「そういうとこを言うんやで!!」
ユウラ「うーん……?」
剣太郎「ええっ」
ユウラ「とりあえず再開だ」
剣太郎「ほーい」
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