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第六陣

カルロ「仕方ねぇだろ、周りが見えねぇんだから!」

雪「……雲ちゃんのも、返して………」
ミラちゃんめがけて氷塊飛ばすぜ
ミラ「うわっ!?」
咄嗟に防御しますが少し掠るね
掠った部分がわずかに凍ります
雪ちゃんが次の攻撃を仕掛けようってときに雷兎くんが割り込むよ
ミラ「……!」
雷兎くん、雪ちゃんを睨んでますね
攻撃しかけるのかな

カルロ「ミラ!大丈夫か!?」
状況わかんね
雷兎「………」
雪ちゃん連続で攻撃してるね
雪「………!」
躱してます
2人で乱闘してます

ミラ「いてて……、ちょっと掠ったけど大丈夫だよ。雷兎が助けてくれた」
雷兎くんたちは戦いながら吹雪に消えていきました
ミラ「今ならなんとかディルをどうにかできるかな」
ディルに触れてます

ミラ「……冷たい。どうやったらこの氷溶かせるだろう……」
カルロ「そうか………。今のうちだな。……お前、魔法使えたことねぇのか?」
ミラ「…………」
使えたことないよん
ミラ「だって、よくわかんなくて……」

カルロ「………俺が教える。使えないとディルを助けられない……」
ミラ「……どうやるの?」
すごく微妙な顔してますが助けたいので従います
カルロ「こう、なんと言うか……エネルギーを手元に集中させる感じだ」
ミラちゃんに魔力渡せるか試してる

ミラ「……??」
手はかざしてる
ミラ「冷たいままだよ?」
カルロ「…………」
とほほ
カルロ「このネックレスから力を借りるようにしてみろ」
ミラ「ネックレスから?……どうやって借りるの?」

カルロ「あー」
説明めんどくなってきた
カルロ「俺の魔力を貸す、ミラは氷を溶かすことだけ考えろ。……そいつを助けたいと願え」
ミラ「カルロ兄の……?」
ミラの頭に血を吐いて倒れてたカルロくんが浮かんだけど、そんなのカルロくんが知るわけがない
ミラ「わかった」
深呼吸、目を閉じて、手をかざして強く願っております

カルロくんの周りの液体が鈍く光ってきましたよ
カルロ「………その調子だ(あいつに使われた時と一緒だから、いける)」
こっちも集中します
ミラ「んーー……。溶けてーー」
めっちゃ唸ってる
ちょっとミラの周りが暖かくなってきたかな?

カルロくんはゆっくりながらひどい脱力感が襲ってきそうね
カルロ「…………っ、もう少しだ……」
ちょっと苦しそう
ミラ「んー」
かなり暖かくなってきた
少し溶けてきてるかな?

カルロ「………よし、上手く使えてる。そのままいけるか?」
辛いのはミラちゃんに悟られないようにしてる
ミラ「……ディル」
目を開けて、溶けてきたディルの手をにぎります

ちなみに先ほど凍った部分も溶けてます
ミラの周りにいくつか氷塊が浮かぶ
と思ったら氷塊は炎の壁になったよ
ミラ「あれ、カズトさん?」
カズト「……」
ミラの周りに炎の壁用意して、何か言いたそうにミラのこと見たけど何も言わず

集中力が途切れたので魔力吸収も終わりますよ
カルロくんボーッとしちゃいそう
カルロ「…………。溶けたか…?」
頑張ってます
ミラ「もう少し!」
炎の壁の勢いもあってすごい溶けます

やがて全部溶けて、倒れかかってきたディルをミラがキャッチします
ミラ「ディル!」
カルロ「……………」
疲れた
カルロ「………ディルを起こしてやれ」
休憩

ミラ「うん。ディル、起きて」
ディルは気を失ってるみたいですね
炎の壁も消えます
カルロくんの耳に君も立派なペテン師っすねって声が聞こえたようなきがしたよ

ちょっと吹雪がおさまってきた?雪ちゃんは
カルロ「…………るせぇ」
しんどい

雪「…………!!」
攻撃やめて、うるうるしてます
雷兎「………」
なんのこっちゃ

ミラ「何……?」
吹雪が消えて戦ってた人の姿も見えるね
雷兎くんもわりとつかれてそうね(手負いだった気がする)
カルロ「……?どうした?」

雪「………うう」
ボロボロ泣き始めました
雷兎「……」
ミラ「どうしよう……。泣き出しちゃった」
あわあわ

カルロ「え、誰が?」
雪「うわぁん!!」
めちゃくちゃ泣いてます
ミラ「雪女さんが泣いちゃったよカルロ兄ー!」

カズト「むしろこのスキに逃げれば……」
ミラ「カルロ兄ー!」
カズト「……人好しが」
カルロ「………そんなこと言われても……」
さすがに困ってる

雷兎「…………」
ミラ「なんで泣いてるのかな……」
あわあわ
カズト「敵に情けをかける前に、自分の身を案じるべきだ」

ディル「…………」
ディルはミラに寄りかかるようにして支えられてるけど、ちょっと動いたかな?
ミラ「……ディル?」

カルロ「……?」
雷兎「……………」
気づいた
ミラ「ディル、起き……」
ディル「……」
抱きつくような感じで首あたりにからみついてますね
ゆっくり腕で絞めてるかんじかな

ミラ「ディル、どうしたの?ちょっと苦しいよ……」
カルロ「どうしたミラ!?」
雷兎「……!」
ディルさん押しのけて飛ばしますぜ

ミラ「わ、雷兎!」
次の瞬間2人のいる場所めがけて魔法弾がいくつか飛んでくるよ
カズト「……」
カズトもその間合いに入って剣を振るって魔法弾消します
雲「……まじでぇ、ムカつくんですけどぉ」
天井から雲ちゃん登場
泣いて雪ちゃんのそばにいくよ
雲「雪ちゃん大丈夫ぅ?」

雷兎「………」
ディルさん見てるよ
雪「……私の………」
ずっと泣いてます
ミラ「ディルがおかしくなっちゃった……」
それでも転がるディルの近くに行きます

雲「…………」
カズトたちを睨んでます
雲ちゃんは先ほどカズトにやられてるので敵わないって思ってます
雷兎「………」
ミラちゃん制します
雪「………もう、いいよ……」
雲ちゃんぎゅーしてます
まだ泣いてるけど

ミラ「……」
空気を読むミラは止まります
雲「でも……」
カズト「……」
あ、勝手に引いてくれるんならラッキーだなとか思ってるカズト

ミラ「……どうして、こんなことをするの?」
雲ちゃんと雪ちゃんの方を見ます
雷兎「………」
特に何もしない
雪「……………」
雲ちゃんにぎゅーしたままです

ミラ「ディルは返してもらうね」
雷兎くんの制止を越えてディルに近づきます
雲「それはぁ雪ちゃんの物ぉ!」
ミラ「ディルは…物じゃない。ディルは私の友達だ!」
ディルのこと抱き寄せます
ミラ「私の友達をこれ以上傷つけるのはやめてよ!」

雲「ムカつく……」
雪ちゃんはどう思うかな?
雷兎「……」
一応ディルさんの様子見てる
雪「……もういいんだよ………。私はもう、雲ちゃんがいるだけでいいよ………」
雲「……雪ちゃんのお気に入り、取り返さなくていいの?」
雪「………」
こくこく頷いてる

雪「……それより、雲ちゃんが戦って傷つく方が嫌だもん………」
雲「そう」
ディルの方に手をかざすと、ほんのり光る
ディルにかけた糸の魔法は解除したようです
ミラ「……?」

雲「……あたしもぉ雪ちゃんが傷つくのはもう見たくないなぁ」
雪「………一緒にここ出ようよ」
雲ちゃんの手握るよ
雪「別の場所に行って、それで………やり直そ?」
雲「そうかぁ。やり直す、か」
ミラ「……」
今度は雲ちゃんたちのほうに行きます

雲「なに?」
ミラ「仲直りしよ。そしたら私たちはお友達だよ」
雲「なにを……」
雪「…………お友達……」
ちょっと嬉しそうにしてる

カズト「お花畑だな」
独り言
雲「……」
雪ちゃんの様子見てる
ミラ「うん。もうこれ以上私の友達を傷つけないって約束するなら、私はあなたとお友達になりたい」
手を差し出します

雲「あんたってぇ人好しなのぉ?それともただのバカぁ?」
ミラ「んー、わかんない!」
雪「…………」
ミラちゃんの手を見つめてます
雪「……」
そして雲ちゃん見てる
雲「なんであたしらと友達になりたいわけ?」
ミラ「なんでだろ」
雲「……」

ミラ「うーん。ディルとかカルロ兄とか、私の大切な人を傷つけたのはひどいとおもうよ!あやまってほしいもん!……でも、どんな人にもごめんなさいを言う機会はつくってあげるものでしょ?」
雲「……」
ミラ「それに完全に悪いひとには見えないから、かな」

雪「………許して、くれるの?」
ミラちゃん見つめてます
ミラ「あやまって、もうこんなひどいことをしないって約束するなら、わたしは許すよ」
雪「…………ごめんね……」
ミラちゃんの手に手を伸ばします
ミラ「いいよ」
雪ちゃんの手を握ってにこにこします
ミラの手は温かいね

雲「……ほんとにバカなんだねぇ」
雲ちゃんはまだちょっと悩んでます
なかなかごめんがいえないタイプ
雪「………!」
嬉しそう
雪「……。雲ちゃんは、どうするの?」
雲「……」

ミラ「……?」
雲「……あーもぅ!ごめんなさい!悪かったっつーかぁ、負けたわよ!あんたのバカ正直さに!許さなくてもいいけどぉ、雪ちゃんに危害加えないなら考えるしぃ!」
ミラと雪ちゃんが繋いでる手を握ります
素直じゃない
ミラ「!よかった」

雪「…………そういえば、リーダーは?」
ミラちゃんの手ぎゅーしてる
カズト「その話はオレからも聞きたいところだな」
2人のそばまでくるよ
いつの間にかディルも背負ってます

カズト「その前に確認だ。蜘蛛のお前、これを戻す方法……知らないな?」
雲「……!」
カルロくん(正確にはブローチ)を指差します
雪「………」
ミラちゃんの手握ったまま

ミラ「え、どうして?治せる、よね?」
雲「あー……。それはねぇ、たまたま見つけた術式を試してみただけだからさぁ……」
ばつが悪そう
雲「……知らないよぉ。だってぇもう使い捨てるつもりだったからぁ、戻し方とか覚えてないしぃ」

ミラ「じゃあカルロ兄は……ずっとこのまま……?」
ちょっと泣きそう
雲「…………」
カズト「そうか。わかった」
ひとり納得してる人

雪「……どうしよう………」
しょんぼり
アエリア「おーい!」
やって来ましたぜ
ミラ「……」
しょぼん
カズト「うるさいのがきた」
めっちゃうんざりしてる

ゲノムス『おらもいるンだー!』
ちょんの肩に乗ってます
アエリア「聞こえてるわよー」
じとー
ブラン「あれ………今どういう状況?」
シフォン「ミラちゃ〜ん!」
ミラちゃんにダイブ!

カズト「聞こえるように言ったからな」
フェオ「わー!?シフォンちゃん、ブローチ割れちゃうよ!」
あせあせ
ミラ「シフォンちゃん……」
ぴえんなミラ
フェオ「てか、この人たちは……」
ちょっと警戒

アエリア「最低!!」
ぷりぷり
シフォン「あ、ごめんね〜!」
ブローチなでなで
シフォン「どうしたの、ミラちゃん?」
ぎゅーしてる
ブラン「なんか雰囲気的に、和解したのかな?」
ミラ「うん。あのね、カルロ兄が……」

ゲノムス『ンあー』
ゲノさんは呑気にゆったりしています
シフォン「カルロくんどうかしたの〜?」
アエリア「で、今どういう状況なの?」
ゲノさんぎゅー
ゲノさんはうれしそうだ

ゲノムス『ンー?今は炎の少年がブローチに閉じ込められてるンだー?』
ミラ「カルロ兄が元に戻らないかもしんない、って……」
目くしくししてます
フェオ「元に戻らない……?そういえばさっきから全然声が聞こえないような……」
ゲノムス『ンー、ねむいンだー』

シフォン「え…………そんなのやだよ〜!」
うるうるしてます
シフォン「カルロくん起きてよ〜!!」
わんわん泣いてる
アエリア「どうにか方法はないの……?」
ゲノムス『ぐう』
こいつ寝てます

カズト「これは一種の呪いの術式が組み込まれてる。術式を正しく解除すれば元に戻るだろ」
フェオ「正しく……って、もし間違ったら?」
カズト「それこそ手立てがなくなるだろうな」

雲「……あんた、そこまで見透かしてんのぉ?まじで何者なわけ?そぉよ、呪術ってやつぅ」
口は軽いけど真剣な顔してます
ブラン「その正しい方法を知ってる人はいないんですか?」
あわあわ
アエリア「あのクソ変態野郎とか?」

雲「ボスのことそうやってよんでんのウケるぅ。まあその通りだよねぇ」
カズト「……」
あいつが呪い詳しそうには見えないなぁという気持ち
ミラ「カズトさんはできないの?」
泣きじゃくってる

カズトは宙に漂ってる青い鬼火に目を留める
カズト「…………」
アエリア「だって変態だもーん」
ブラン「ミラ………」
ミラちゃんよしよししてます

ブラン「………?どうしたんですか?」
カズト「適役がいる」
鬼火のあるほうへ攻撃すると、ひとりの女性が姿を現します
ルア「あら?さすがカズト様ですわね」
フェオ「えっ、誰?」
ルアはそのへんにおちていた氷漬けの動物を拾って眺めています

ミラ「なにか見てる……」
ルア「とても綺麗です」
ブラン「え、ホントに誰?」
目が点
雪「……!」
綺麗と聞いて嬉しそうな

ルア「ご機嫌麗しゅう皆様。お初に見える方ははじめまして。ルゥはルアと申します」
ペコリとおじぎ
フェオ「綺麗な人……。でもなんか見覚えあるような」
ルア「少々散歩をしていたのですが、カズト様をお見かけしたので遠巻きに様子を見ておりました」
カズト「なら話は早い。こいつを治せ」
カルロ兄のことです

一瞬姿が消えたかと思うとカズトの目と鼻の先に姿を現します
ルア「治す、とはこの綺麗な方ですか?こんなに素敵なお顔なのに、起こさないといけないなんてあんまりです」
ルアはディルのことを言っています
雲「なんかぁすごいやばそうなやつきたしぃ」
ブラン「うわぁ……」
引き

アエリア「違うよー、こっちだよ!」
ペンダント指さしてます
アエリア「中に閉じ込められてる………のかな?」
雪「………」
ルア「……?」
ミラ「カルロ兄をなんとかしてほしいの!」
ルア「あら!」

マイペースにブランくんのほうまで来ます
ルア「お兄様!」
アエリア「あれれ……」
ブラン「えっ……」
リオさん見る
ブラン「えっ…………?」
ルアちゃん見る

ミラ「ブランの妹……?」
フェオ「いや違うでしょ。どう見てもリオさんの妹……?」
ルア「うふふ」
嬉しそうにリオの顔触ってます(ルアにはブランくんが見えていないのか?ってくらい近いんですが)
ブラン「え、あ、ちょっと………」
困ってる
ブラン「近いんだけど」
ルア「……?」
いたの?みたいな顔してる

リオのこと自分の方寄せながらブランくんの見えないほうの目元に手を伸ばす
フェオ「……カズトさん、なんであの人が適役なんですか?というか味方、でいいんですよね?」
カズト「そーだな。その手のスペシャリストみたいなもんだからな」
ブラン「………な、なんですか?」
アエリア「うーん、その割に話聞いてくれないわよ?」
ルア「眠ったお兄様も愛おしいけど、貴方の光を映さないその瞳も愛おしいわ」
ブランくんの周りに鬼火たくさん飛んでますね

カズト「ああ……」
ブラン「ど、どういうこと……??」
周り見てます
アエリア「どうにかならないの?」
ルア「ああ!ずっと眺めていたい!」
カズト「おい死霊術師。ナリオはくれてやるから手伝え」

ルア「……?」
ここでようやく意思疎通
ブラン「ええ……」
引いてる
アエリア「あ、反応した」

ルア「カズト様、なにかご用事ですか?」
カズト「お前呪いとか詳しいだろ?こっちこい」
ルア「カズト様は人使いが荒いのですね」
でもくる

ミラ「わ……」
ルアが美人なのでちょっと緊張してる
カズト「……で?ボスの居場所知ってんだろ?」
雲「まあ、そうだねぇ」
教えていいよね?って雪ちゃんに目線おくる

アエリア「(確かに)」
ルアちゃんに同意
シフォン「………ミラちゃんどうしたの〜?」
ブラン「抱きつかないでシフォン……」
離れてほっとしている
雪「………」
頷いてる

カズト「余計なこと思ってる面してんな」
ちょん見てる
ミラ「ちょっとドキドキする……」
ルア「これですか?」
ブローチ見てる
ミラ「この中にカルロ兄がいるの。お姉さん、なんとかなりそうかな」

雲「ボスはぁこの洞窟全体に魔法を使って迷路にしてんのぉ。誰かがきたら迷うように仕向けてんの」
フェオ「こんなに広い洞窟全体に……」
雲「実際はそんなに広くないしぃ。ボスのところにいくなら、これ持ってなよぉ」
カズトに黄色い石を渡す
カズト「解除石か」
雲「みたいなもんだよぉ。これ持ってたら迷わずいけるしぃ」

アエリア「あんたがそんなんだからでしょー」
シフォン「………」
ルアちゃん見つめてる
ブラン「すごく魔力使いそうだね………。えーと、あの人のところに行くなら女性は連れていかない方がいいのかな?」
カズト「なんのことやら」

ルア「中にいる人は生きているのですか?死んでたら手の施しようがありませんが」
ミラ「生きてるよ!生きてるもん!」
うるうる
カズト「……」
無言でブランくんに石を投げ渡す

雲「余計な犠牲を生みたくないならそう判断すればぁ?」
アエリア「シラ切るのねー」
シフォン「カルロくんは死なないよ〜!」
ブラン「うわっ!?」
咄嗟にキャッチします
ブラン「え、俺………?」
自分指さしてる

ミラ「カルロ兄起きてよー!」
ルア「……」
表情変えずに耳塞いでる
うるさいの嫌い
カズト「……」
素知らぬ顔

フェオ「(行きたくないから渡したなこの人)」
シフォン「どうして耳塞いでるの〜?」
ブラン「ええええ!!カズトさん行かないんですか!?」
ルア「耳障りなので」

ミラ「みみざわりって?」
ルア「……」
ミラ「お姉さーん?」
ルア「話しかけないでください」
ミラ「なんで!」

フェオ「さすがにブランだけは厳しいんじゃないですか、カズトさん?」
シフォン「カルロくんはどうやったら元に戻るの〜?」
ブラン「そうですよ、いくらなんでも………」
ルア「……」
ミラ「お姉さーん!」

カズト「ああ、全くだな」
シフォン「おねえさ〜ん!」
アエリア「あらら………」
ブラン「いやいやいや、カズトさんですし!さりげなくフェオも行く気ないよね!?」

ルア「静かにしててください」
ミラ「むう……」
フェオ「やだなぁ、そんなことないよ?」
にこにこ
カズト「……」
ディルをその場におろす
雪ちゃん近づいてくる?

アエリア「えーと、カルロを戻すにはどうしたらいいの?」
ブラン「酷いや……」
雪「…………!」
遠くから見てます
ブラン「そういや、ディルさんかとリオさん回復してあげた方がいいような」

ルア「……生死がわからないので、今はなんとも言えません」
でも耳は塞いだまま
ルア「術式を解くのは少し時間がかかるので」

フェオ「リオさんはあれからも何回かアエリアに回復してもらってるけど、起きないね」
雲「……」
雪ちゃんの手を引くよ
雲「気になるのぉ?……あとでまた来よう」
今はちょっと居心地悪いみたいね
ひっそりいなくなる?
アエリア「なるほど?」
ブラン「じゃあディルさんお願いしてみようかな?」

雪「………ん」
こくこく
ミラ「……」
しょげてる
ミラ「さっきまでお話しできてたのに」
フェオ「普通の回復で大丈夫かな?」
試しに回復させてます
フェオ「……すごく冷たいね」

カズト「あっちの回復役呼んでくれば?」
ちょんのことです
二人は知らないうちにいなくなるよん
アエリア「どうして話せなくなったか心当たりないの?」
ブラン「暖かい場所とかあればいいんだけど……。アエリアさんお話してるみたいですけど」
ミラ「わかんない……二人でディルを助けたまでは話してたのに……」

ルア「このブローチから魔力を使いましたか?」
ミラ「うえ?」

カズト「そーだな」
呼びに行けば?って態度です
アエリア「魔力………カルロの力を借りれるってこと?」
ブラン「え〜………」
とりあえずディルさんの横にリオさん寝かせます
ミラ「んー。ディルを助けるとき、私じゃ魔法が使えないから自分のを使えってカルロ兄が……。そのときはなぜか魔法が使えたんだ」
ルア「じゃあ『使った』んですね」
ミラ「……?使ったよ?」
いまいちピンときてない
ルア「そう。これは中にいる者の魔力を――」

フェオ「魔力がないわけじゃないけど、起きないな……」
ディルの手をにぎりながら回復してる
カルロ「………うう……」
微かに声が聞こえますね
アエリア「………!」
ブラン「……アエリアさ〜ん」
手招きしてる
アエリア「……?どうしたの?」
フェオくん達の方に行くぜ

ミラ「!カルロ兄!?」
ルア「どうやら生きているみたいですね?」
フェオ「ディルの回復をお願いしたいんだけど、いいかな?」
カルロ「………ミラ、か?」
目覚めたよ
カルロ「……ごめんな、ちょっと寝てたんだ………」

アエリア「いいよ〜」
ディルさん回復してるぜ
ミラ「カルロ兄の声がもう聞けないかと思ったよ!よかったー!」
フェオ「ありがとうアエリア」
カズト「……」
近くの岩に寄っかかって寝てます

シフォン「わ〜!」
ペンダントぎゅーしてる
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