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01 温泉宿編

ツェザーリ「何言ってんだ…」
シャルロに鈴を押し付けた
シャルロ「…いらないって……」
シフォン「じゃあ、その鈴潰しちゃえば〜♪シャルロくんなら潰せるでしょ〜!」
シャルロ「……なるほど」

+

リディア『あーダメダメダメ……潰さないでー!これけっこう高いのよ!そんなに悪いことする人は、ラビーが連行してパイ投げの刑に処すわよ!』
ラビーは召喚獣(雑用係)だ

ミラ「おいしそう」
レンカ「おいしいという問題じゃない」
『ムィー』
実はずっといたムーちゃん

+

シャルロ「……パイか………投げられて食べたくないから、潰さないでおく……」
ツェザーリ「理由がおかしいだろ」
シフォン「パイどこー!食べたい〜♪」
ムーちゃん撫でてる

+

リディア『ありがとう、シャルくんは話がわかる人でよかったわ……』
ミラ「食べたーい!……あ、おなかすいた。早く部屋戻ろー!」
レンカ「……っておい!」
ミラはシフォンちゃんの手を引っ張って部屋に戻っていく。
ミラ「じゃあまた明日ねー!」
リディア『武運を』
レンカ「…………」
呆気にとられてたらおいてかれた

+

シフォン「僕もお腹すいたや〜♪じゃあね〜!」
シャルロ「……返すよ………」
鈴をツェザーリのポケットに突っ込んだ
ツェザーリ「………後でごみ箱にでも入れとこう」

+

リディア『ひどいなぁ、リディア隊長と仲良くなるチャンスなのよ?アイドルCD00枚購入してもこんな機会滅多にないのに……どうしてもいらないならあたしの秘密基地へおいで!三番町よ!呪いの装備なめないでね!』
レンカ「なんでそんなの持ってんだよあんた……」
リディア『はい!おやすみ!ムーちゃんぼちぼち帰ってきてよぉ!もふもふ製造機がいないじゃない!!』
『ムィ』
リディア『……まあどうせすぐ潰れてしまうのだけど』
『ムィ!?』
レンカ「(漫才でもしてんのかな)」

+

ツェザーリ「…………捨てときますね」

+

シャルロ「ムー帰っちゃうの……?」

+

リディア『うわーん!レンちゃん!ツェザくんがいじめるー!』
レンカ「こっちに助けを求められても……」
レンカも鈴はいらないという反応
リディア『みんなひどいわね……プンプン!プリンが食べたくなったなぁ、ムーちゃん帰りに寄ってきてー!』
『ムィムィー!』
ムーちゃんはシャルロくんに頬ずりすると、そのまま消えリディアの声は聞こえなくなった
レンカ「……なんだったんだ、疲れるやつだ……」

+

ツェザーリ「誰も鈴がいると思ってないだろ」
一応、鈴をポケットにしまう
シャルロ「……おやすみ、ムー……。リディアさんって……いつも元気ですよ……たまに、よく分からないですけど……」
ツェザーリ「大半がよく分からないだろ」

+

レンカ「うん、まるでわからない……。そんで、明日何するかとか決まってる?なんなら朝飯一緒に食おうぜ?」
どこからかタウンマップを取り出す
レンカ「さっき更衣室に置いてあったんだ。……読めないけど、食べ放題なのかな?」
レンカは文字が読めなかった!

+

シャルロ「朝ごはん……いいですね………。オレも読めないです……」
ツェザーリ「………貸してみろ」

+

レンカ「悪い、助かる」
タウンマップは簡素な写真とリストが乗ってた。でも一番町と二番町のみ表示されてる。

『モーニング、ランチ、ディナー。大広間にてそれぞれの時間でビッフェを開催します!なお大部屋にはキッチンもあるので自分で作りたい人はご活用してください!』と手描きの文字でで書かれていた
ツェザーリ「(手作り感凄いするな)……朝昼晩、食べ放題もあるし自分で作ることもできる……って書いてあるな」

+

レンカ「へー、充実してんなー。なら朝は食べ放題でいいな。……そういやあんたらはこういう宿、温泉とかは利用したことあんの?」

+

ツェザーリ「こういう大きな宿は使ったことはないし、温泉も入ったことないな……。宿は剣太郎のところのをたまに使わせてもらってる」
シャルロ「(………食べ放題か……ドーナツあるかな……)」

+

レンカ「そうなのか。まあ、アタシもこんなにでかい宿は初めてかな。……三食全部食べ放題付きの宿とか、どんだけ豪勢なんだ……。あ、そのタウンマップはツェザにあげるよ。……剣太郎のところの宿?」

+

ツェザーリ「まぁあの人だからそのくらいやりそうだ。…ありがとう。……あいつの連れの子が主に働いてるんだがな……剣太郎が金を貯めて建てたんだ」
シャルロ「……ふあ……」
あくびしながらうとうとしてる
今にも寝そう

+

レンカ「へえ……あいつって、優しいよな。人思いだし。宿建てたって、やるなぁ……もしかしたらその宿にいつかお世話になるかもしんねぇな」
ちょっと笑う。
レンカ「……っと、話し込んじまったな!シャルロが眠そうだし、この辺にしとくか。じゃあ明日ロビーで待ち合わせしようぜ。また明日、おやすみ」
レンカは部屋に向かった

※ちょっとだけ巻き戻るよ!
フリスとトビさんが更衣室から出てくる
フリス「みんな行っちゃったなー。速い……」

+

ツェザーリ「こっちに来る日があればいいけどな……。分かった、また明日……おやすみ」
シャルロ「(………眠い)」

トビ「みんな元気で羨ましいね!」

+

フリス「元気すぎるよ……」
ディル「はっ!?フリスにトビさんじゃないか!わあこんばんはー!」
フリス「あ、ディル……」
ちょうど隣の更衣室からディルとコンちゃんがでてくる
フリス「(二人とも浴衣似合うなぁ)」

+

トビ「やぁ、こんばんは!二人もお風呂上がりかい?」
剣太郎「トビの姉ちゃんと彼女さんやん!風呂でタラシと我慢勝負して勝ったで!!」

+

ディル「はい!いやぁ、トビさんもフリスも、やっぱり浴衣似合うね!ちなみに我慢勝負はオレが勝った」

+

フリス「はいはい、温泉で我慢勝負しないの」
ディル「だってコンタが……」
フリス「わかったわかった。二人は部屋戻るの?」
フリスはじっとコンちゃんの耳を見てる
フリス「(あれ触ったら暖かそうだなー)」

+

トビ「はは、ありがとう」
剣太郎「タラシがやりたそうやったからや〜。……ん?じぃっとこっち見てどないしたん?」

+

フリス「あ、いや……なんでもない……」
ディル「……きっとコンタの顔があんまりにもブスなんで絶句してんだよ」
フリス「いや、そうじゃないけど」
ディル「フリスとトビさん!このあと暇なら一緒にカフェとかどうですか!?」

+

剣太郎「失礼な奴やな〜!お前がブスすぎて見てられやんかっただけちゃうか!」
トビ「カフェか!私はいいけれど、フリスちゃんはどうするんだい?」
剣太郎「うわぁ、ワイだけ誘てくれへんの〜!?」

+

ディル「はー!?オレのどこがブスなんだよー?フリスがそんなこと思うわけないだろ?」
フリスの肩に手を置く
フリス「そうだね」
その手をやんわり払う
フリス「あたしはパスしとく。……あたしはとにかく寝たい」
ディル「わかった。一緒に寝る?」
フリス「……何考えてんの?」
フリスの白い目!
ディル「ごめんて、そんな目で見ないで」
フリス「ドリンク飲めるある場所がここ来る途中にあったでしょ?椅子は無いけどテーブルはあるし、そこでいいんじゃない?」
ディル「あ、そういえば」

+

トビ「じゃあ私とディルくんと……コンタくんは?」
剣太郎「ワイもパスしよ〜!カノジョさんと楽しく部屋に戻るわ〜!ほな、トビの姉ちゃんおやすみやで〜」
部屋に戻ってく

+

ディル「え、ちょ……」
フリス「おやすみトビさん、ディル。また明日ねー」
フリスはコンちゃんの後を追う。

ディル「フリスー……。そういうさっぱりしたとこもいいけどな」
トビさんの方に向き直る
ディル「それじゃあトビさん!どうせなら晩酌とかどうですか!」

フリス「(切り替え早いなあいつ……)部屋どっちだっけなぁ」

+

トビ「おやすみ、良い夢を。……晩酌かい、いいよ。ディルくんはお酒で酔ったりするのかい?」

剣太郎「あいつ根っからのタラシやなぁ。適当に歩いてたら着くんちゃう?」

+

ディル「ふふ、どう思います?トビさんはどうなんですか?」

フリス「ホント、女タラシだよディルは……もう諦めてるけど。でも半年に一回二回会いに来てくれるのは嬉しいけどね」
困ったように笑う
フリス「適当って……建物の中で迷子にはなりたくないんだけどな」

+

トビ「結構強そうな感じはするよ!私もお酒には強いつもりさ!」

剣太郎「ほへぇ、青春してますやん〜。探検も兼ねて探したらええやろ〜」

+

ディル「お、いいっすねー!なら、呑みながら確かめてみます?」

フリス「そうなの?よくわかんないけど。んー、探検か、それはそれで面白そう。……そういえば男性用の浴衣って黒色と紺色?ディルは紺色着てたし、コンちゃんは黒だよね?」

+

トビ「いいよ、途中で寝ないでくれよ?男性を運ぶのは大変だからね」

剣太郎「じゃ、探検しようや!ここのは多分そうちゃうかな?まぁあのヤギ使いの姉ちゃんに言うたらいろんな色出してくれそうやけどな」

+

ディル「もちろんですよ。トビさんが寝ちゃったら運んであげますがね!」

フリス「おー!ヤギ使いの、姉ちゃん……?もしかしてリディ姉のこと?うーん確かに出してくれそうだね……。女性用のは青と赤と紫と金だったかな?……ミラが金選びそうだったからレンカさんと二人で止めたよ」

+

トビ「大丈夫、これでもお酒で寝たことはないからね!」

剣太郎「あー、そうそう。金って……嬢ちゃんらしい選択やなぁ〜。カノジョさんもよう似合うとるで!」

+

ディル「おっけー、なら安心っすね!」
二人はカフェテリアへ。(ドリンクサーバーにお酒はないのです)

フリス「ミラもバカなんだよ……。ん、ありがと……これうまく着れてるかな?」
紫の浴衣を見せる

+

剣太郎「うん、ええ感じやで!嫁さん行ってもバッチグーや!」
ちょっと整えてあげる

+

フリス「ありがとー」
少し見上げるような形で笑う
フリス「コンちゃんは今まで温泉入ったこととかあんの?というか浴衣を着こなしてる感じするね」

+

剣太郎「故郷におった頃はよう入っとったで!浴衣着るんも普通やしな!」

+

フリス「そうなんだ。コンちゃんの故郷ってどんなとこなの?」

+

剣太郎「どんなとこ言われたら難しいな〜。ようびっくりされんのが魚を生で食うとことかやな」

+

フリス「えー生で……?それおなか壊さないの?」

+

剣太郎「壊さんで!刺身言うてな、いろんな魚を生で食えるんやで。なんやったら作ったろか?」

+

フリス「すごいとこ住んでんだなぁ。えっ作れんの?なら興味本位で食べてみたい気がするけど」

+

剣太郎「魚がありゃ切るだけやし、簡単やで!」

+

フリス「本当に切るだけなの……?何もつけないでそのまま?」

+

剣太郎「なんもつけやんでもいけるし醤油とかワサビつけても美味いで」

+

フリス「醤油だけをつけるの?それにワサビ……?」

+

剣太郎「せやで〜!あ、ワサビ知らんのか……そりゃあ食うてからのお楽しみや!」

+

フリス「まじかよ、そりゃあ楽しみだ。……でも面白いなぁ。知らない世界の話を聞くのは楽しいけど、体験ができるなんて滅多にないからね」

+

剣太郎「そうやなぁ……逆にワイから見たら他の世界の食べ物とか驚いたわ」

+

フリス「うーん、そっか。確かにそうだよね、どういうのが一番驚いた?」

+

剣太郎「パンとかワイとこになかったし、肉とかめっちゃ食うし……。ベッドで寝るんとかも驚いたわ〜」

+

フリス「へえ……パンがない、そんな場所もあるんだ。あ、ディルのとこは肉と野菜とお酒が中心だとか言ってたかな?ベッドじゃない場合って、床に直接布団を敷くんだっけ?」

+

剣太郎「幸せ円満な食卓やなぁ。ちょっとの米に水大量にぶっ込んだ粥とか食うてみろやタラシめ。せやで、畳の上に布団敷くんや!夏は蚊帳とかやったな〜」

+

フリス「あくまでディルの故郷はーって話だから、ディルがそんな豪勢に食べてたかは知らないよ?かゆ、とかかや、とか知らない言葉がいっぱい……」

+

剣太郎「粥は美味しないで……ほぼ水や。梅干し入ってる時が幸せやったな〜。蚊帳はな、寝てる時に蚊に刺されやんように使うねん!」

+

フリス「うん……美味しくなさそう。カ?え、なにそれ……夜に襲いかかってくる魔獣かなにか?」

+

剣太郎「ええぇ!!!!蚊も知らんの!?!?ウソやん!!!!あれや、こんまい虫でな、刺されたら痒なんねん!知らんのか!?」

+

フリス「えっ!?機械虫(むし)!?……うっそ、刺してくるの?こわ……そんな機械虫がいるの……。そんなの町に来たら大惨事だぁ……コンちゃんの故郷大丈夫なの?」
※機械虫と書いてむしと読む

+

剣太郎「蚊ごときで大惨事になるかいな!!!故郷も全然平気やわ!!!」

+

フリス「えー……コンちゃんの故郷って、いろいろすごいな……。たまに蟻が森で目撃されるとちょっとした大騒ぎになるっていうのに……」

+

剣太郎「どこが凄いねん……蟻で大騒ぎとか………んなん、食べもんそこら辺ほっといたら蟻集るで?」
立ち止まる

+

フリス「えええっ!?やめてよ!?そういうこと言うの!?あいつら凶暴だからすぐに襲ってくるんだよ!?」

+

剣太郎「えええええ!!事実やし!!蟻ら放っといてもなんもしてけぇへんわ!!!てか凶暴で襲ってくる蟻とか怖いわ!!!!?」

+

フリス「何もしてこない蟻とか……それ絶対死んでるじゃん!凶暴だよ……あたしの町に、いやあたしの世界で機械虫が好きな人とかいないくらいだよー!?」

+

剣太郎「生きてるわ!動いてるわ!誰でもちっちゃい頃は虫捕まえて遊ぶやろ!?蝶々とか捕まえへんかったか!?」

+

フリス「そんな危険な!?小さい頃外出たことないから知らないけど、そんなことしてんの!?こわっ!…蝶は、いたらそれこそ大パニックだよ!!」

+

剣太郎「蝶々綺麗やん!?!?なんでパニックなん!?なんもしてけぇへんやん!?」
必死である

+

フリス「あたしは実物を見たことないけど、蝶はこわいよ……!だって、こっちじゃ黒い蝶は不吉なんだよ?」

+

剣太郎「誰やねんそんなデマ流したアホ!!怖ないわ!!!!」

+

フリス「デマじゃないよ、だって……そういう伝承があるんだもん。誰もが知ってる有名なお話、……黒い蝶が現れて太陽を呑み込んだから、世界は闇に包まれてしまった。本当かどうかはわかんないけど、みんな蝶を恐れてるよ?」

+
剣太郎「蝶々が太陽食えるわけないやろ!!誰もが知ってるって、知らんわ!」

+

フリス「……うん、こっちの世界ではみんな知ってる伝承って話!太陽なんて呑み込めるわけないとは思うけど……
でもひと一人乗れるくらい大きいのは確かなんだよ、仲間の話じゃ」

+

剣太郎「ひと一人乗れるとかデカすぎやろ!!普通こんくらいこまいわ!!!!」

+

フリス「えー!?そんな小さい機械虫、知らない……。それくらいならかわいいかもしんないけど」

+

剣太郎「やっぱりそっちの世界がおかしいんやな」

+

フリス「おかしくないと思うけどなぁ……。そんなに小さい機械虫がいる方がびっくりだけど……まあいいか。コンちゃんは明日は何するか決めてる?」

+

剣太郎「ええ………。明日?特になぁんも決めてないで?」
とりあえず歩き出す

+

フリス「そっか。あたしは誰か誘って温泉街でも散策したいなぁって考えてるんだよね。町並みを見るのは好きなんだ!」
窓から外を見る
フリス「面白いよねー。すごく不思議な黒い屋根ばっかり」
それは瓦屋根というのだよ

+

剣太郎「ほな、ワイと行くか?瓦屋根も知らんのやし……ワイが案内しちゃるで!」

+

フリス「かわら……?えっ、いいの?コンちゃんいろいろ知ってるから、それはすごい助かるな!あたしからもお願いしたい」

+

剣太郎「よっしゃ、任せとき!いつ行くん?」

+

フリス「えへへ、ありがとうコンちゃん。そうだなぁとりあえず朝ごはん終わって、みんながどう動くかかなぁ?(あ、朝風呂も入りたいなぁ)」

+

剣太郎「他の奴らもどっか遊びに行くんかなぁ〜?他にやりたいことないんやったら、温泉街直行するか?」

+

フリス「(ちょっと早く起きようかな)他にやりたいことは、今は無いかなー。だからそうだね、直行しよう。……あー、楽しみだ!」

+

剣太郎「そんなに楽しみなんか!ま、今日はよう寝えや!明日は動き回るし」

+

フリス「楽しみだよ、だからよろしくね」
コンちゃんの方を見て微笑む
フリス「そうだね、それもそうだ。ならもうそろそろもどらなきゃね」
女子部屋の前までたどり着く。

フリス「じゃあまた明日ね。男子部屋はこの一個上だったよね?」

+

剣太郎「こっちこそよろしゅうにな!」
ニカッと笑う
剣太郎「せやな!ほな、また明日!おやすみやで〜!」

+

手を振りながら部屋に戻ってく

―男子部屋。
ユウラ「何読んでんだ?」
ルヴェ「そのすっからかんな脳みそフル回転して考えてみやがれ」
部屋ではもうすでに何人か寝ていた。
ユウラ「……はいはい、んじゃ話しかけないようにしますよ!温泉行ったのか?」
ルヴェ「さあな、邪魔だから寝とけ。そのムカつく面に油性マジックで髭書いといてやる」
ユウラ「うざいこいつ。とりあえず電気消すからどけ、別室いけ」
ルヴェ「お前らのために俺が動くとか、いやだわー」
ユウラ「はい、おやすみー」
電気消された。ので舌打ちして仕方なく縁側に移動したルヴェ

+

ツェザーリ「(……あっ)」
電気消されて荷物整理してたの見えなくなった
ツェザーリ「(明日にしよう)」

カルロ「……くっそ、炎がありゃもっと見えんだけどな」
縁側で小声で独り言言いながら本読んでる

+

ルヴェ「あー、先客か。めんどくさ」
縁側に移動して早々に文句たらたら

ユウラ「…………あ、ごめん、まだなんかやってたか?」

+

カルロ「……何で先にいるだけでめんどくさがられないといけないんだ」
端に寄る

ツェザーリ「……別に大したことじゃないから大丈夫だ……」
剣太郎「ただいまやでー!」
ドア思いっきり開けて電気つけやがった

+

ルヴェ「それは俺がこの場所を使うからだ」
堂々と真ん中に椅子を出して座る

ユウラ「あ……」
思わずコンちゃんの方を見る

フェオ「……ん」
眩しいのか不機嫌そうに眉根を寄せる。起きてしまったようだ

+

カルロ「……お前なぁ…」
呆れてる

ブラン「……なんか……眩しい………」
起き上がる。
ツェザーリ「お前馬鹿か?」
剣太郎「あ、起こしてもた?すまんすまん!」
ちなみにシャルロは起きてない

+

ルヴェ「……(なんか雰囲気違うなー)」
ちょっとだけカルロ兄の方を見ると、足を組んで外に目を向ける

フェオ「…………何すんだよ」
ユウラ「(うわあー……フェオが超不機嫌だァ)」
起き上がってコンちゃんをすごい睨む
フェオ「…………」
不機嫌そう
ユウラ「とりあえずオレンジ電気だけつけといて……」

+

カルロ「そろそろ寝ないといけないか……コンタなんかやらかしてるし」

ブラン「(うわぁ、フェオの機嫌が悪い)」
剣太郎「へいへい、消します!」
電気消した

+

ルヴェ「電気がついたな。おう寝ろ寝ろ、邪魔だし」

フェオ「………………」
しばらく睨んだ後、フェオはまた横になった
ユウラ「……フェオは起こされると機嫌悪くなるんだよ、ごめんな。ブランも寝てて大丈夫だぞ」

+

カルロ「そう言われると寝たくなくなる」

ブラン「……おやすみなさい…」
剣太郎「皆寝んの早いな〜。さて、ワイは何しよ……」
ツェザーリ「寝ろ」

+

ルヴェ「じゃあ一生縁側の床になってな」

ユウラ「早いっつっても、日が落ちてからだいぶ経ってるからな……。いや、ここは日が沈むのが遅すぎて驚いたけどな」

+

カルロ「何でそうなる?」

剣太郎「チャラチャラいびられユウラくん、そこは突っ込んだらあかんのやで?」
ツェザーリ「(うるさいし寝よう)」

+

ルヴェ「布団で寝たくないんだろ、そしたらずっと縁側にいりゃいいだろ」

ユウラ「その呼び方は健在なのかよ!?つかディルは?」

+

カルロ「誰が布団で寝たくないと言ったんだよ…」

剣太郎「チャラチャラいびられユウラくんが死なん限りご健在ですー。タラシやったらトビの姉ちゃんと飲み会やっとるで?チャラチャラいびられユウラくんも行って来ぃや」

+

ルヴェ「違うのか?」

ユウラ「ホントなんなのお前……。アイツ初日から何やってんだよ、俺はやめとくよ」

+

カルロ「違うだろ」

剣太郎「なんなのと言われてもなぁ。兄ちゃん酒飲んだら泣いてそうやわ〜」

+

ルヴェ「まじかよ、もっとわかるように言ってくれないと縁側の床で窓開けてに寝ることをオススメできないだろ」

ユウラ「何その予測。悪いけど俺は飲まないようにしてるんだ……」

+

カルロ「そんなオススメお断りだ」

剣太郎「つまり酒に弱いってこっちゃな!……あー、明日はデートの約束あるし寝よー!なぁ兄ちゃん、自分のこと強いと、天才やと思とる?」

+

ルヴェ「あ、そう。残念」
手元の本に目を落とす

ユウラ「そうだな、得意じゃないよ。デートってお前もディルみたいなことするんだな……寝ようか」
布団に潜る
ユウラ「……なんだ急に。俺が天才かどうか、だって?誰に何を言われたのかは知らねぇけど、……ありがたいことによく言われるよ。俺自身が天才だなんて思ったことはないよ、平凡さ」

+

カルロ「なんなんだよ……」

剣太郎「タラシみたいにいちゃこらするんちゃいますー。……平凡ねぇ……ま、よう周り見て生きるこったな!おやすみやでー!」

+

ユウラ「……うん、おやすみ」

ちなみに縁側にもユウ兄とコンちゃんの会話は聞こえています
ルヴェ「(平凡、ね。よく言うぜ……、"天才くん")」

+

カルロ「(………コンタは何であんな話したんだ?)」
ルヴェ「…………やっぱり気に食わねえな」
本を閉じて、布団に向かった

カズト「さて、カラス。ようやく追い詰めた」
カズトは八咫さんに刃を向けている

+

八咫「やーん!乱暴はあかんでー!そんなことしたら取ってあげられるもんも取れやんやろー!」

+

渋々剣を下ろす
カズト「……何故ミナのところへ逃げた?」

+

八咫「兄ちゃんに会いたそうやし、面白そうやったから〜」

+

カズト「あれはいつもああいう態度だ。……それで、ミナを経由して楽しめたか?」

+

八咫「う〜ん、ミナちゃん楽しんでたけどワシは楽しんでない、うん」
カズト「そうか。なら……」
『ムィ?』
その時カズトの頭に羊が乗る
カズト「召喚獣のヒツジ……そうか」
カズトは不意に背後へと剣を飛ばす

リディア「きゃあ!?ちょっとカズくん!見切り発車禁止!!」
そこにはあわてふためくリディアがいた
カズト「何の用だ」
リディア「楽しそうだからつい来てしまいました☆」
ここ男子更衣室ですけど

+

八咫「お、ムーちゃんとリディアちゃんやーん!こんばんはやで!なんなん、ピンチの八咫さんを助けに来てくれたん?」

+

リディア「仲間のピンチに颯爽と現わるスーパーヒーロー!とかかっこよくない?いえーい見てる?」
どこかに向かってピースしてる
カズト「……」
リディア「ヤタちゃん、もしかして鈴外そうとしてた?そんなことないよね!だってヤタちゃんだもん!」
ずっとリディアに剣を向けている

+

八咫「めっちゃかっこええで!かっこかわいいで!!」
拍手してる
八咫「んなわけないやんー!ワシが可愛い可愛いリディアちゃんを裏切るわけないやろー!」

+

リディア「さっすがー!ヤタちゃんわかってるぅ!!大好きだよーヤタちゃん!!」
カズト「!?」
一瞬のうちにリディアの声が後ろから聞こえて振り返る
リディアは八咫さんにギューしてる

カズト「……」
リディア「カズくんもギューってしてあげよっか?」
カズト「断る。これを外すんなら考える」
リディア「うん、じゃあダメー!だってカズくんどっか言っちゃうじゃーん!」
カズト「オレはオレで動く」
リディア「カズくんも楽しもうよー」

+

八咫「わーい、リディアちゃん胸大きいから暖かいわー!ワシもリディアちゃん大好きやで!楽しまな損やで!」

+

カズト「オレには必要ないものだ……」
リディア「まあ、それは置いといて……温泉入ってきたら?温泉中鈴つけたままでも入れるからね!」
カズト「……」
リディア「もー、安心して!時間が経ったら外してあげるからー」
何しても、言っても無駄だと、仕方なく自分を納得させたカズト
カズト「口約束は嫌いだ」
リディア「あたし約束は守るよ?君の周りの子も聞いてるのなら問題ないでしょ?」
カズト「………………なんで鈴なんだ……」
リディア「はい!じゃあ温泉楽しむ!おうけい!!?ヤタちゃんも入ってきたら??」

+

八咫「温泉やー!兄ちゃんも入ろや!!!!」
烏姿で温泉に入ってった

+

カズト「……」
リディア「いってらっしゃーい!」

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