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04 深夜編

シラ「ディルさん、ガンジさん、どうもです……!」
カルロ「……迷子の雷兎くんって………相変わらずだなぁ。こっちはシルフィードから逃げ切って休憩中だ」
ガンジ「オレもなんか飲もっと」

+

ディル「オレもー!お茶のむー!」
お茶を飲んでいる
ディル「逃げきってって……シルフィードがまたなんかしたのか?」
カルロ「なんかしたっていうか、なんかする前だったな」
お茶飲んでる

+

ディル「未遂か、よかったな!ちなみに他のやつらは飯食いに行ったぞー。腹減った!」
カルロ「ああ、そうだ……飯食いに行くんだった」

ガンジ「あ、そうだ……お前らは雷兎見なかったか?」
シラ「うーん、見てませんね……」

+

ディル「だよなー。もしくは雷兎の行きそうなところ、心当たりないか?」

フェオ「うーん、結構本格的なレストランなんだね」
リディア「でしょー?でしょー?……うーんそろそろくるかなー!リアちゃんたちー!」

+

シラ「行きそうなところ?」
カルロ「そもそも行きたいところあっても行けなさそうだけどな」

シャルロ「……………」
やっぱりあくびしてる

+

ディル「これってなんだ?八方美人?なんかちがう……」

リディア「あーきたきた!リアちゃん!ミナちゃん!」
ラオくんに乗った二人がきた

+

カルロ「知らねぇ」
寝そべってる

アエリア「あ、リディアさんと……シャルもいるー!」
シャルロ「……ミナとアエリア………で、リアさんって誰なんですか……?」
アエリアに飛びつかれてる

+

ディル「つれないなあ!いっかいロビーに向かってみようかなぁ」

フェオ「いやえっと多分……」
ミナ「あら、シャル姫とポンコツもいたのね。ねーシャル姫!アエリアいつもとちがうと思わない?」

+

ガンジ「よし、じゃあ行くか!」
シラ「お供します〜!」
カルロ「へいへい」
起き上がる

アエリア「……えへへ!」
シャルロ「……………?」
思わなかったようだ!

+

ディル「どこにいるんだろうなー」

フェオ「……シャルロ、ほらアエリアの髪型……」
小声で教える

+

カルロ「どっかだな」
ガンジ「どっかだろうな!」

シャルロ「………なるほど………髪伸びた?」
アエリア「…………」

+

ディル「なるほどどっかか!」

フェオ「……」
ミナ「……はあ、さすがねーシャル姫」

リディア「わあ!シャルくーん!見てみて!リアちゃんの髪の毛を二つ結びにしてみたのよー!どうどう?かわいいかな!?あたしが結んだのー!」
場の空気なんて読まずにアエリアちゃんの肩を掴んで自慢し始めた

+

シラ「………どこか……ですか………」
ツッコめない人

シャルロ「………そう?」
アエリア「褒めてないのー!ほら、よく見てよー!!」
ぷんすこ
シャルロ「………ああ、なるほど。………似合ってるし、可愛いよ………」

+

ミナ「よかったわねーアエリア!……まあ、もうちょっと早く気づくべきだとは思うけどね!」
フェオ「それは言えてる……。うん、よく似合ってると思う!」
リディア「そーだなぁシャルくん!何色が好き?」

+

アエリア「えへへ!可愛いって言われた!!」
満足そうです
シャルロ「……分かりにくかったけどなぁ………。好きな色ですか?………えーっと、青とか……緑も好きだし……白とかも好きですかね………?」
アエリア「(多いわね)」

+

リディア「わかったわ!なら緑と青と白のリボンにするね!」
どこからか三色の色がストライプになったリボンを取り出して、アエリアちゃんの二つ結びにつける
フェオ「あ、かわいい」
リディア「どう!これ!いいね!ローラースケートで4回転ジャンプできちゃいそう!!!」
ミナ「意味不明だけど。似合ってるわね!ねー、ミナもー!紫のリボンがいいー!」
リディア「おっけい!!!」
紫のリボンつける

+

シャルロ「………うん………似合ってる……」
アエリア「わぁー!ありがとうリディアさん!……ミナちゃんも可愛いよ!」

+

リディア「へへへ、お礼にあたしのことはミセスポリスマンと呼んでもい」
フェオ「リディ姉って呼んでほしいんでしょ?」
リディア「むむっ!?さすがだのフェオくん!?鋭いアップルパイね!?」
フェオ「……」
ミナ「えへ、ありがとう!お揃いね!」

リディア「……おうけい飯だな?夕飯は羊のローストチキンパイを用意し」
『ムィムィ』
フェオ「普通に食べよーね」

カズト「……」
起きたが誰もいない。
カズト「……」
もういっかい寝ようとしてる

+

アエリア「リディ姉って呼んだらいいのね!……お揃いだねー!」
シャルロ「………ムー食べたら可哀想……」
ムーちゃんなでなで

八咫「今寝たら晩寝れやんで〜」
カズトさんの頭つつく

+

リディア「そーよ!えへームーちゃんおいしいよ?食べれないけど」
フェオ「(早く戻りたい)」
ミナ「お揃い!」
アエリアちょんにギューする
ミナ「ねーアエリアー、今日一緒に寝よー!」

カズト「……なんだ、いたのか」
首の鈴ならして、ちょっと八咫さん見た。しぶしぶ顔あげる
カズト「……何のよう?」

+

シャルロ「…………食べれないのに、どうやって美味しいって分かるんですか……?」
アエリア「いいよー!」

八咫「暇やし散歩行こやー!ほら、早う早う!」
人の姿をとるとカズトさんの横で待ってる

+

リディア「味噌ちゃんぽんね」
ミナ「わーい!さすがアエリアね!」
フェオ「さーて、何頼もうかなぁ」

カズト「えー、めんどい……こたつ……」
カズトはこたつが気に入ったらしい!引っ張っていきましょう

+

シャルロ「………みそちゃんぽん………?」
アエリア「えへへ!ほら、何か注文しようよ!」
シャルロ「……オレ、なんでもいい………」

八咫「ほらー、早う!!今にこんなんやってたら爺さんなったらどうすんの!」
引っ張る(力結構強い)

+

カズト「オレ、そんなに生きたくない……」
引っ張られるがまま
カズト「出ても三番町だ。何を見るんだ?」
しぶしぶ外に出た

八咫「なんでもええやん〜!適当に散歩しよ〜!!」
カズト「適当に、ねえ……。……ここは扉がいっぱいあるだけで、何もないな」
東の神社?西の図書館?どっちへ行こう

ミラ「コンちゃん!耳触らせてー!」
フリス「……えっ、唐突」
廊下なう!

+

八咫「ほな、本読みに行こ〜!ほら、れっつごーやで!!」
カズトさんの肩にひょいと乗る

ブラン「めっちゃ唐突」
剣太郎「別にええで!」

+

カズト「……」
西の図書館に向かって歩きだす
カズト「お前、今までどこにいた?」

ミラ「わーい!」
コンちゃんの背中にのぼってナデナデしはじめる
ミラ「えへへー気持ちいいー!」
フリス「(こ、こんな簡単に触りに行くなんて……)さすがミラ……」
ミラ「だってコンちゃん優しいからー」
フリス「ってかミラにコンちゃん呼び移ってる……」
ミラ「……あ、そういえば!どっちで呼ばれた方がいいー?」

+

八咫「んー、どこやと思う〜?」
いつの間にかまんじゅう食べてる

剣太郎「ホンマやなぁ……気づかんかったわ。そんなもん好きにしぃや!」
ブラン「呼び方って移るもんなんだなぁ」

+

カズト「……」
ため息ついた

ミラ「じゃあ朝はコンタって呼ぶ!夜はコンちゃんって呼ぶ!」
フリス「そんなのすぐ忘れるからやめときなって」
ミラ「そっか!じゃあ好きなように呼ぶ!」
フリス「そうしときなよ」
ミラ「フリスもコンちゃんなでる?ふわふわ気持ちいいよ?」
フリス「い、いいよ別に……」

+

八咫「あ、もしかしてまんじゅう欲しいん?」
まんじゅう出してくる

ブラン「(謎の分け方)」
剣太郎「彼女さんはさっき触ってたでー!」
ブラン「(もう既に触ってたんだな)」

+

カズト「……。……」
少し怪訝そうにしたが、素直に受け取った

フリス「あ、あたしはそんな、その……」
ミラ「そっかもう触ってたんだね!」
フリス「……」
でもちょっとコンちゃん見てる

+

八咫「温泉街におってん。そんで、これ買ってきたんや」
まんじゅうのこと

ブラン「……剣太郎さん、まだ触りたそうです………」
剣太郎「そうなんー?そんな遠慮しやんでええのに」

+

カズト「ふうん。……まあまあ、まずくはないな」
ためらいなく食べてる。多分お腹すいてる

フリス「ちょ、ちょっとブラン!?あ、あたしは一言もそんなこと……」
ミラ「触っちゃいなヨウ!コンちゃんしゃがんで!」

+

八咫「苦情はウサギさんに言うてやー」
食べ終わったカズトさんにまたまんじゅう渡してる

ブラン「顔に書いてるよ、うん」
剣太郎「ほいほい!」
しゃがむ
ブラン「ミラの馬みたいになってる……」

+

カズト「……どういう風の吹き回しだ?」
またも眉根を寄せるが、やっぱり受け取る

フリス「~ッ!」
顔が少し赤い
ミラ「どうぞ!」
フリス「さ、触らせていただきましゅ!」
かんだ
そっとコンちゃんをナデナデする
フリス「……えへへ」
うれしそう

ミラ「ん?あれ?今誰かそこにいた?」
前方を見ると雷兎くんがいた

+

八咫「知らん」

ブラン「(噛んだしめっちゃ嬉しそうだし)」
剣太郎「うひょー、この態勢きついなぁ」

雷兎「………」
Uターン
ブラン「あれ、雷兎さん?」

+

カズト「……」
まんじゅう食べてる。そのうち白い町並みになってきた

フリス「あ、コンちゃんごめんね!」
ミラ「雷兎ー!どこ行くのー!?」
コンちゃんをふみつけて(失礼)すぐに雷兎くんを追いかけるが……
ミラ「……あれ?いない……」
見失ってしまった

+

八咫「おー、風景変わってきたなぁ」
きょろきょろしてる

剣太郎「大丈夫や………あいでっ!」
ブラン「ダイレクトに踏んでいった!……雷兎さんも逃げ足速いなぁ」

+

カズト「……こんな街、どうやって作ったんだろうな」

ミラ「うーん……」
フリス「……コンちゃん、大丈夫……?」
ミラ「あ、ごめん!……雷兎どうかしたのかなぁ」

+

八咫「さぁなぁ〜。姉ちゃんに聞きなぁ」

剣太郎「おう、大丈夫やで〜」
ブラン「雷兎さん、あんまり剣太郎さんと関わりたくないようで……」
剣太郎「いつの間にこんなに嫌われたかねぇ」

+

カズト「聞く気も起きない」
図書館前に到着
カズト「はいってみるか」

フリス「えー、コンちゃんあの子に何かしたの?」
ミラ「もしかして朝ゴハン食べちゃった?」
フリス「……それはミラでしょ」

+

八咫「つれやんなぁ〜。読書たいむやな〜!」

剣太郎「なんもしてない!!」
ブラン「初めて会った時からあんな感じだったような?」

+

中に入る
カズト「……わりとでかい」

ミラ「じゃあなんでだろう?」
フリス「うーん?(それより、耳……長かったなぁ)」

ディル「フリスー!ミラー!そんなとこでどうしたんだ?」

+

八咫「どこになんの本あるか分からんなぁ」

剣太郎「さぁなぁ……あ、タラシや」
ブラン「(女性に気がつくのだけ早い)」

+

カズト「……」
なにげなく一冊の本を手にとる
『――――――。
夢の中に現れる鏡の悪魔。夢の中に現れる巨大な鏡に棲みつき、幼い子どもに悪夢を見せてその恐怖を糧にしている――』

カズト「(古い書物だな……)」
そっと本を戻した。

フリス「あ、ディル」
ディルは真っ先にフリスの側にくる
ディル「ああ、コンタとブランもいたのか」
ミラ「ディルだけ?」
ディル「いや、シラちゃんと他二人もいるよ!」

+

八咫「ふーん、どっかで聞いた話やな?」

ブラン「女の人しか見えてない」
シラ「あ、先程はどうもです〜」
ガンジ「ミラも元気そうだな!」
ミラちゃんガシガシ
カルロ「お前らは何してんだ?」

+

カズト「そうだな」
またもう一冊手に取る。

『逆巻き時計の瞳は記憶を巻き戻す。――魔眼の一つである』
『ぜんまい人形はぜんまいを巻きすぎると壊れてしまう』
カズト「……」
ところどころページが破かれ脈絡のない文章になっている。タイトルは『逆巻き時計のネバーランド』、小説なのかすらわからない。

ミラ「わーい!ガンジさーん!」
ぴょんぴょんしてる
フリス「(大きいなぁ……)」
ガンジさんみあげてる
ミラ「これからごはん食べるところですたい!」
フリス「何その口調……。ディルたちは?」
ディルは無駄にフリスの頭ポンポンしてる
ディル「オレらもごはんに向かうところだったんだけど……、今どっか行っちまった雷兎を探しているんだ!見てないかな?」
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