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03 ゲーセン編

リディア「ありゃりゃー、あの子のことだから草で覆っちゃったかな?」
ヴァニラ「……はあ、めんどくさい。なくても境内の戸は開いてるのだからいいだろう……。出入り口はその奥にあるのだな?」
リディア「えー……鈴ないと雰囲気出ないよー」
するとみんなの目の前で戸が閉じた

シフォン(シルフィ)「ダメダメ、こんなに楽しいイベントスルーしたら面白くないよ~。探そう?」
シフォンちゃんが戸の前に立つ

+

カルロ「はぁ…………なんで閉めるんだよ………めんどくせぇ」
ブラン「(シフォンとシルフィードさんが入れ替わりすぎてどう対応すればいいのか)」

+

ディル「シルフィード!……探すったってどうやって」
シフォン(シルフィ)「……ここ押さえててー!」
ディル「……うん」
抵抗もなくシフォンちゃんの側へ行く
ヴァニラ「お前はそれでいいのか?」
リディア「わかった!じゃああたしは向こう側で座敷わらししてるね!」
ヴァニラ「おいこら!」
シフォン(シルフィ)「じゃあがんばって探そうー!」
そしてまた元に戻る
シフォン「……??」

+

ブラン「はぁ……探しますか……」
カルロ「どうせ面倒なところに隠したんだろ……」

+

ヴァニラ「……はあ」
ディル「……シルフィードが引っ込んだんならここ開けてもいいんじゃ……」
戸に手をかける

ミラ「わあ……面白いものいっぱい!」
駄菓子屋なう!

+

シフォン「ディルお兄さん〜、こっち探そ〜♪」
ディルさん引っ張る

トビ「そうだね、どれも美味しそうだ」
雷兎「………」

+

ディル「え……、……うん」
ヴァニラ「(シルフィードとシフォンがいないところで開ければいいんじゃないか?)」

ミラ「あ、これ……こんぺいとうだっけ?こっちのスライムみたいなの、なんだろう?」
水飴です
ミラ「んんーでもこれ気になる!にんじんみたい!」
にんじんの袋に入ったポン菓子です、を手に持つ
ミラ「……」
いろいろ見てる

+

カルロ「………今開けれるんじゃね?」
ブラン「ですよね……開けちゃいます?」
ヒソヒソ話してる

トビ「うーん、知らないものばかりだね……。気に入ったのはあるかい?」

+

ヴァニラ「……開けれそうだな?」

ミラ「うん!いっぱいあって迷うけど、これでいいよ」
いくつか駄菓子抱えてる(いくつか駄菓子じゃないのもある)

+

ブラン「開けちゃいましょう……」
カルロ「ようし……」
戸をゆっくり開く

トビ「お菓子に見えないものがあるね?……それはなんだい?」

+

ヴァニラ「……」
戸が少し開いた。のでそぉーっと覗き込むと――
リ「てやんでぃ!!!こちとらまだ開店もしてねぇってぇーのに気の早ぇお客様だな!さあ、とっととお帰りくんなし!まだぁ仕込み中だこんこんちき!おとといきやがれってんだい!」
――バタン。しゃくれたリディア親方に勢いよく戸を閉められてしまった

ミラ「えへへー!これはねぇ、海賊眼鏡!」
眼鏡の下にぶら下がる立派な髭と、眼鏡の上に描かれた海賊帽。だが眼鏡だ――それをかけた
ミラ「あとは内緒のみっちゃんででござる」
かけたままお会計へ

+

カルロ「………チッ」
盛大な舌打ち
ブラン「わぁ、カルロさんめっちゃ怒ってる!」
カルロ「……はぁ、あの女マジめんどい」
とぼとぼ探しに行く

トビ「ミラちゃんは海賊が好きだね!……はいはい、ちょっと待ってね!……あ、これは綺麗だね」瓶に入った飴を手に取ってミラちゃん追いかける
雷兎「…………」
麩菓子の軽さに驚いてる

+

ヴァニラ「……ふむ」
ひと呼吸置くと、静かに魔導書を構えた
ヴァニラ「やはり燃やした方が早そうだな」
ヴァニラはひどく冷静にキレてる!

ミラ「うーん、なんか今日は海賊な気分!雷兎!お会計しちゃうよー!」

+

カルロ「そうだな、頼んだ」
ブラン「うわぁぁぁ!二人とも怒りすぎですよ!!燃やしたらリディアさんも巻き添えです!」

トビ「変わった気分だね〜。雷兎くんも、それ買ってあげるよ!」
雷兎「………」

+

ヴァニラ「心配するな。あやつは燃やしても燃えない。いっそ燃え尽きてしまえ。<黒炎(フレ……」
ディル「……ヴァニラちゃん」
急に肩を掴まれた
ヴァニラ「!?」
ディル「…………えっと、ごめん」
すぐに離し困ったように後ろに目線をやるとシフォンちゃん(?)が階段下で笑ってた
ヴァニラ「……」

ミラ「わーい!ありがとうトビさん!……じゃあこれ、雷兎にあげる!」
木でできた小さなうさぎの人形を雷兎くんに手渡す
ミラ「さっきのお礼!……これじゃあ全然足りないかもしれないけど!」

+

ブラン「………ダメっぽいですよ」
カルロ「はぁー……もう嫌だ」
拗ねた

トビ「へぇ、可愛い人形じゃないか……よかったね、雷兎くん」
雷兎「………いらない」

+

ディル「諦めて探しましょー」
ヴァニラ「……」

ミラ「……いらないの?」

+

ブラン「はーい」
カルロ「ういっす」
やる気無さそうに探し始める

トビ「せっかくなんだし貰っときなよ?」
雷兎「………」
ちょっと考えてからポーチに入れる

+

ミラ「……!……えへへ」
嬉しそうに笑った
ミラ「あ、とね。このにんじんさんもあげるー!」
先ほどのポン菓子を渡す。ともう一つ青い石のついた指輪がその場に落ちた
ミラ「あっ」

+

雷兎「………」
トビ「人参か、雷兎くんにお似合いだね!ああ、拾うよ!……よいしょっと」
指輪を拾う

+

ミラ「トビさんありがとう!」
どうやらおもちゃの指輪のようだが……?
ミラ「これねー!……フェオにあげるの」
へへ、と照れくさそうに笑う

+

トビ「へぇ、フェオくんに……彼に似合いそうな色だね!絶対喜ぶよ!」

ミラ「うん!……この色、フェオの目の色に似てるんだぁ。私、フェオの目が大好きだよ!だって大好きな花の色だからー」
トビ「たしかに似てるね〜。帰ったらプレゼントしなよ!」
ミラ「えへへ、楽しみー!……もう帰る?」

+

トビ「そうだね〜、ミラちゃんはもう行きたいところはないかい?」
ミラ「うーん……今のところはないかな!フェオに会いたいなぁ」
トビ「じゃあ帰ろうか!」
ミラ「うん!」
雷兎くんの手を掴む

――二番町なう
フリス「ムーちゃん待ってー」
『ムィー』
ルヴェ「……ん?」
フリス「あ、あれ?ルヴェ」

+

剣太郎「あ、ワカメやん……なんしてんの?」
太刀丸「………わかめ?」
ルヴェさん真下から見つめてる
ルヴェ「おやおや、アホ丸出しの剣太郎くんじゃないか。お子様を連れて仲良くこんなところでピクニックかい?」
フリス「(なぜにわかめ……)探検中だよ!タッちゃん、この人はルヴェだよ?」
ルヴェ「……ガキ?」
咲蘭「お知り合いなんですね。いつも剣太郎がうるさいと思いますが許してください」
頭下げる

+

剣太郎「いらんこと言わんでええわ!」
シラ「……ルヴェさんですか………よろしくお願いします…」
太刀丸「ルヴェ兄?……ルヴェ兄〜!」
ルヴェさんの足元を回ってる

+

ルヴェ「ああ、あんた話わかるな。お宅の剣太郎くんは毎回うるさくて困ってるよ」
フリス「そっかシラもルヴェとは初めましてだったんだね」
ルヴェ「……」
シラちゃんを見てる
ルヴェ「……このちょろちょろしてるやつは誰だ?鬱陶しい」
フリス「タッちゃんだよ!」
タッちゃんを抱きかかえる

+

咲蘭「やっぱり……」
剣太郎見る
剣太郎「こっち見んな!!ワカメが鬱陶しいんや!!」
シラ「……わ、ごめんなさい!!」
剣太郎の後ろに隠れた
剣太郎「お前なんやっとんねん!睨んでやんなや!」
太刀丸「たっちゃん〜!」

+

ルヴェ「……はいはい申し訳ありませんね!(こいつの、この感じ……なんだ?)」
フリス「太刀丸くん!だからタッちゃん!」
ルヴェ「……ガキは嫌いなんだよなぁ」
ものすごく嫌そうな顔してる

+

太刀丸「嫌いなの〜……?」
しょぼん
剣太郎「ワイの弟やで、仲良くしたってくれや」

+

ルヴェ「お前……弟と随分似つかないなぁ」
フリス「そうかな?結構似てる気がするけど……(もふもふのところとか)」
ルヴェ「……ま、俺には関係ないことだな」
どこか行こうとする
ルヴェ「ああ、そうそう。ここはゲーセンっつって、メダルを使って遊べる娯楽室らしいぜ。それなりに楽しめるみたいだ、じゃあな」

+

太刀丸「げーせん?」
剣太郎「そうそう、今メダルもらいに行くとこなんやけど、あの喧しい姉ちゃんどこにおるん?」

+

ルヴェ「リーさんのことか?今来ると思うぞ」
緑エリアのドアを指差す
フリス「あれは?」
ルヴェ「何があるかは考えてみなよ。それぐらい見りゃわかるだろ?」
フリス「親切じゃないなぁ」
ルヴェ「まあ今お取り込み中だと思うけど」
今度こそルヴェは去ってった。誰か追っかけてみる?

+

剣太郎「あっちの部屋におるんちゃう?」
ドア見ながら
シラ「さっきのひつじさんは……?」
咲蘭「なら、行ってみますか?」
太刀丸「ルヴェ兄と行く〜」
じたばたしてる

+

『ムィー』
シラちゃんの頭に乗っかっている
フリス「ダメだよタッちゃんー迷子になっちゃうよ?」
意地でも離さない
リディア「……呼んだ?」
フリス「……」
間。
フリス「うわああっ!!い、いつの間に!?」

+

シラ「わぁ……召喚獣の使い方間違ってる気がしますけど……」
ムーちゃん見上げてる
太刀丸「む〜……」
ふくれっ面
咲蘭「これは、驚きましたね」
剣太郎「全然驚いてないやん?…出たな、やかまし星人!!」

+

リディア「なになに、あたしがディスコでお買い物してたって?やっだ、それムーちゃんのこと!」
フリス「この人がリディアさんだよ。リディ姉、あの……」
リディア「あら、はじめましての人がたくさん!これは自己紹介しないと(中略)大丈夫心配しないで、これのことでしょ?」
小さい鈴をシラちゃんに渡す
ムーちゃんがリディアの肩に乗っかる

+

咲蘭「………」
面倒な人だなって思った!
シラ「へぇ!?………わ、私は鈴もらいに来たんじゃないです……!」
剣太郎「なんや、メダル欲しいっちゅうてな!」
太刀丸「りでぃあ姉?りでぃ姉?……むーちゃん!」
ムーちゃんと遊びたいようだ

+

『ムィ?ムィムィ!』
ムーちゃんはタッちゃんの側に寄ってくる。スリスリ
フリス「わあ……もふもふ!」
フリスもうれしそう

リディア「おお!そうか!これだったな!」
コンちゃんの手に五人分のメダルを手渡す(一人50枚!)
リディア「タッちゃん!あたしのことはリディ姉でいいよ?」
タッちゃんを優しくナデナデ

+

太刀丸「むーちゃん!」
そーっとムーちゃんに触る
剣太郎「おうそれそれ……重っ!!」
太刀丸「リディ姉〜!」
撫でられて嬉しそうに尻尾振ってる
シラ「あの、この鈴は何をするものなんですか?」
咲蘭「太刀丸につけておけば迷子になってもわかりやすそうですね」

+

『ムィー♪』
ムーちゃんもうれしそう
リディア「コンちゃんあとで五人分に分けといてねー!んーさすがサラちゃんね!私もよく逃げ出す黒猫にやっとつけたところよ!……使い方はおまかせするね!」
フリス「黒猫……?」
リディア「わあ!大変もうこんな時間!今あたしはバイトで境内の座敷わらし(?)やってるからもう行かなきゃ!じゃあね!」
『ムィー……』
リディアはものすごい速さで緑の扉に引っ込んでった。ムーちゃんはやはり置いていかれた
フリス「……ええ……行っちゃったし……」

+

剣太郎「任しとき〜」
咲蘭「………騒々しい方ですね」
シラ「(……鈴どうしましょう)」
太刀丸「むーちゃん遊ぼー」

+

フリス「うーん……リディ姉はあたしもよくわかんないんだよね。悪い人じゃないんだよ?」
『ムィムィー!』
フリス「あっじゃあメダルもらえたことだし……早速ゲーセンやってみない?」

ディル「あーもうちくしょう!何が面倒な場所に隠した、だよ!足元じゃん!足元の草木に埋もれてただけじゃん!」
どうやら鈴を発見したらしい

+

咲蘭「個性的ですね」
剣太郎「メダル後で渡すわ〜!」
太刀丸「やる〜!」
じたばた
シラ「どうやってやるんでしょう……?」

ブラン「意外と簡単なところに……」
カルロ「はぁ………ほら、とっとと付けてくれ」

+

フリス「コンちゃんありがとうここの緑のエリアにあるのもメダルで遊べるのかなぁ」
スロットゲームを見てる
フリス「んー、ここに割れ目があるね……ここにいれるのかな?」

ディル「つけるったってどうやって……」
ヴァニラ「あんな高いところにつけるのか……?無理だろ」
ディル「リディ姉!鈴あった!」
リディアはコンちゃんのところにいってるため返事はない!
ディル「……リディ姉?」

+

剣太郎「さぁ、よう分からんわ……入れてみるか?」
メダルを入れる

カルロ「よし、ディルがよじ登ってつけてこい!」
ブラン「むちゃくちゃ!!」

+

メダルを入れると軽快な音楽が流れ始め、画面のリールが回り出す
フリス「えっえっ!?」
よく見ると三つのボタンが光っている
一個を押すと、一番端っこのリールだけが回転を止めた
フリス「……他のも押してみる?タッちゃん?」

ディル「そんなんできるわけねぇだろ!!ならお前がやれ!そもそも重すぎて持てるか!」

+

剣太郎「うわ、なんこれ……よう分からん」
咲蘭「ボタンを押せば止まるようですね」
シラ「止めて何をするんでしょう?」
太刀丸「わ〜!」
適当にボタン押した!

カルロ「できるかも知れねぇなぁ……」
片手に鈴を持って、もう片方の手で縄を持って登り始めた

+

フリス「真ん中が止まった?」
一番端っこのボタンを押す。柄の違う絵が三つ並んで止まった
するとブブーとハズレ音が鳴り響き再び回り出した
フリス「???」
もっかい押してみる

ディル「えっ、まじで?できちゃうの?……うわやべぇこいつ」
ヴァニラ「超人技だな」

+

剣太郎「なんなんこれ?」
シラ「もしかして、絵柄を揃えるのでは……?」

カルロ「神社の鈴なんていじったことねぇぞ……」
適当に結んでる

+

フリス「これはムーちゃんの絵柄なのかな?揃えるってことは、このムーちゃんを全部のリールで止めるのかな……」

ヴァニラ「おそらく……鈴をひっかける場所があるのではないか?」

+

咲蘭「揃えるのは難しそうですね」
剣太郎「適当に押したら当たるやろ!」
めっちゃ適当に押した!

カルロ「マジかよ……」
解いてる
ブラン「何かの職人さんみたいですね」

+

適当におしたら、ムーちゃんが二匹揃った!
『おしい!残念!』
スロットから機械的な声が言う
フリス「あ、すごい……」
しかし、それ以上回ることなく止まってしまった
フリス「もしかしてもっかいメダル入れたらできるのかな?」

ディル「すごい、今度うちの屋根も修理してもらお」
ヴァニラ「根無し草が何を言うんだ。……シフォン、今紐を揺らしてはダメだからな?」

+

剣太郎「惜しいなぁ……かもな!あらよっと」
メダルを入れた!」

シフォン「は〜い!」
ブラン「ヴァニラさん、それ揺らしてくれって言ってるのと同じですよ?」
カルロ「こうか?」
鈴をきちんとつけた!

+

メダルを入れたらまたリールが回り始めた!
フリス「わあ、じゃあコンちゃん!揃えてみて!揃えてみて!」

ヴァニラ「む?いや……何やらシフォンが揺らしたいようにそわそわしてたからな」
ディル「……それ多分シフォンちゃんじゃなくてシルフィード………………」

+

剣太郎「よっしゃ任せろ!こういうのは適当にぱぱっとやるんや!」
一気にボタン押した!

シフォン「へへへ」
紐を揺らし始めた
カルロ「ぎゃああああ」
必死に掴まってる
ブラン「フラグ回収」

+

リールが止まる
フリス「お……」
左端っこにムーちゃん、真ん中にムーちゃん……そして
フリス「……っ!」
右端ムーちゃん…………になりそうなところでムーちゃんを過ぎてラビーに止まった!

ヴァニラ「!?」
ディル「わあーー!?やっぱりーー!シフォンちゃん!じゃなくてシルフィード!ストップ!!」
そしてなんの皮肉か知らないが、鈴の音で境内の扉が開いた
ヴァニラ「おお、開いたな」
ディル「言ってる場合!?カルローー!落ちるなよ!?」

+

剣太郎「なんでやねん!!」
太刀丸「たっちゃんやる〜!」
メダル入れて適当にボタン押してる

シフォン「……わぁ、ディルお兄さ〜ん!」
ディルさんに抱きついた
カルロ「……はぁ………」
滑り降りてくる
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