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02 探索編

ブラン「そして意外とあっさり消えましたね……」
ツェザーリ「さっきからお金使いすぎじゃないかレンカ……?なんなら僕が払うが…」

トビ「ミラちゃんの胃袋は本当に凄いなぁ。ヴァニラちゃんならしっかりしてるから大丈夫だろうけど」
シラ「私は人前の半分で十分です………シフォンさんなら誰かを見つけて走って行きましたよ……」

シフォン「ルヴェお兄さんの声がしたから会いに来たんだよ〜♪キキお姉さんにチョコ貰ったんでしょ〜?僕にもちょうだい!」

+

レンカ「まあ……正直手痛いけど、年上だし気にしないでくれ。なんなら一緒にクエスト受けてくれる方が嬉しいかな」
フェオ「冒険者ってすごいなぁ……」
ヴァニラ「皆このバターナッツパンでいいか?」
フェオ「いいよー!」

ミラ「シラちゃんの分は私がおいしくいただきました!……誰かって誰だろう」
ユウラ「さあな。そんでどうするこの後?」
ミラ「えっとね!走りたい!あと、剣の稽古してほしいなー!」
ユウラ「こんな時でもか?揺るぎないな……」

ルヴェ「ダメに決まってんだろ?こりゃテメェみたいなクソガキにはまだ早い、大人のチョコなんだよ。もっと大きくなってから出直してきな。お子様にはミルク味のソフトクリームがお似合いなんだよ」

+

ツェザーリ「クエストか………たまに変な依頼が来るから面倒なんだよ」
ブラン「ジドウハンバイキ?の調査は酷かったですね……美味しそうですねそのパン!」

シラ「えーっと、ルヴェお兄さん……とか言ってた気が………。このあとですか私は決めてないです……」
トビ「私も決めてないかな。ミラちゃんは何事にも熱心で偉いね!」

シフォン「大人のチョコ〜?僕ブラックチョコ食べれるよ、だから大丈夫〜!……ソフトクリーム買ってくれるの〜?」

+

レンカ「(自動販売機の調査で何があったんだ……)」
フェオ「クエストとか依頼とか……やってみたい気もするけどね、ギルドって大変だなぁ」
レンカ「アタシは頭使うの苦手だから討伐系の依頼とか受けてるけどなー」
ヴァニラ「宿でもクエスト受けれたらいい刺激になるかもしれないな……」
フェオ「いいね、それ」
レンカ「ま、買ったらとりあえず戻ろうぜ?」

ユウラ「……なるほど。それなら問題ないな」
シフォンちゃんの行き先を察した
ミラ「あー!そうだトビさん!トビさんも強いんだよね!?なら手合わせしてほしいなー!」
ユウラ「誰にも手合わせ願ってるよなミラ」

ルヴェ「ブラックチョコなんざ比になんねえくらい苦いんだ。そりゃテメェの舌が使いものにならなくなるくらい苦いぞ、やめとけ。買うんなら勝手に買ってきなー、あの店で売ってんぞ」

+

シャルロ「リディアさんを探せ……とかいうクエストならありそう………」
ブラン「はは、たしかに……。そうですね、お腹ペコペコです」

トビ「うーん、強いかと言われると分からないかな!朝早起きしたらやってあげようかな〜?」

シフォン「へぇ〜!僕お金持ってないよ〜?」
買ってくれという目

+

フェオ「うわ……難易度高そう……」
ヴァニラ「リディアは注目の的にすると調子乗りそうだ……」

ミラ「うん!わかった!」
ユウラ「朝早くとか、ミラには難しそうだな」
ミラ「そうかな?」
ユウラ「そうだよ」
ミラ「うーん、わかんない!なんとかなるよー!じゃあトビさん!あの公園まで走ろうよー!」

ルヴェ「……」
見ないフリして無視してる

+

トビ「明日でも庭で待ってるよ!いいよ、走ろうか」
シラ「皆さん戦うの得意で羨ましいです〜……」

シフォン「買って〜♪」

+

ミラ「わーーーい!!」
そして二人は走り始めた
ユウラ「うーーん、とりあえずミラが暴走しないかがしんぱいだから俺らも行こうか?もちろんゆっくりな」

ルヴェ「なら、これは剣太郎のお金だ」
銅貨をニ枚出す
ルヴェ「後でコンちゃんにアイスのお金返してあげて、って言うのを約束できるのなら買ってやるよ」

+

シラ「え、暴走するんですか……!?それは大変です、速く行かないと……!」

シフォン「約束できるよ〜♪ありがとう〜!早く行こ〜!」
ルヴェさんを店に引っ張ってく

+

ユウラ「あはは、大丈夫だよ。おなかが満たされてるうちはずっと走ってるからな。トビさんもいるから平気じゃん?」

ルヴェ「言ったな?言わばこれは貸してるってこった。……だから引っ張ってくなっつの」

フリス「うーん、なんでこの屋根ってこんな面白い形してるの?あ、なにあの……バームクーヘンみたいなやつ?」
※扇子です

+

シラ「じゃあお腹すいたら止まるんですね………」

シフォン「コンちゃんなら優しいから大丈夫だよ〜♪早く食べたい〜!」

剣太郎「なんも面白ないけどなぁ………あー、それは扇子言うねん。ワイには、ばーむくーへんの方が分からんけどな」
扇子とってフリスちゃんをあおぐ
剣太郎「こうやって使うんや!うちわ……言うてもわからんか………夏の暑い時とかに使うんやで〜。涼しいやろ?」

+

ユウラ「……そうだなぁ、その時は俺が止めとくさ」
苦笑いした

ルヴェ「はいはい。どれがいいんですかー?」

フリス「せんす?わ、風がくる……でも今だと寒いね。すごーい、魔法でもないのに風が動いてる」
興味津々
フリス「いっぱい柄があるんだね?綺麗……」

+

シフォン「ルヴェお兄さんはどれがいいの〜?」

剣太郎「開発した奴はどうやって思いつくんやろな、こんなん。……どの柄番好きなん?」

+

ルヴェ「なら、これ」
やっぱり選ぶのはチョコであった

フリス「んー、この矢の羽みたいなのがいいな」
紺色の矢絣模様

+

シフォン「じゃあウサギさ〜ん、チョコのやつちょうだい!」

剣太郎「へぇ、なかなか上品なん選ぶやん。じゃあこれ買ったるわ!さっきのお返しや」

+

『!』
ラビーはチョコソフトを手渡した
ルヴェ「じゃ、俺は行くな」
そのままシフォンを置いてどこか行こうとする

フリス「えっいいの?……ありがとう!」
扇子を受け取る
フリス「ふふ、嬉しい」
すごくうれしそう

+

シフォン「ありがと〜!えー、ルヴェお兄さんどこ行くの〜?」
ルヴェさんの服をつかむ

剣太郎「タラシには内緒やで〜!なんかうるさそうやし!」

+

ルヴェ「……離せって。お前とこれ以上話すこともないからお前のいない場所に行くんだよ」

フリス「うーん、そうだね。平気だと思うけどうるさそう……、じゃあ内緒だね」
扇子を口元に持ってってイタズラっぽく笑う
フリス「寄り道しちゃった、ごめんね!……えーと、せっかくだし和菓子ってやつを食べに行こう?」

+

シフォン「僕はルヴェお兄さんといっぱいお話したいも〜ん」
抱きつく

剣太郎「ええんやで〜、時間いっぱいあるし!何食べたい〜?」

+

ルヴェ「あーあーうっせえ、俺の服汚したらテメェの兄貴に弁償代請求するからな。どっか座って食え」

フリス「えへへ、ありがとう。ならコンちゃんが好きなもの食べたいな」

+

シフォン「汚してないも〜ん!あ、あそこに座ろ〜♪」
ルヴェさん引っ張る

剣太郎「ワイの好きなんはやっぱり団子やな!」

+

ルヴェ「……めんどくせぇ」
盛大にため息をついて、そのまま引っ張られていく

フリス「じゃ、団子食べよ!……どのお店がいいんだろう?」

+

シフォン「よいしょ……」
ベンチに座る。ルヴェさんも無理矢理座らせる
シフォン「はい、ひと口あげる〜♪」

剣太郎「適当に歩いてたら見つかるやろ〜。ワイ眠いしどっかでちょっと寝よ〜」

+

ルヴェ「いらない、自分で食え」
とりあえず座るがソフトクリームに見向きもしない

フリス「あ、そういえば言ってたね。ごめんごめん!……庭園はあっちかなあ?」
もらった地図を見ながら歩く
フリス「昨日寝てないの?」

+

シフォン「美味しいのに〜」
ソフトクリーム舐めてる

剣太郎「ええよー。ちゃんと寝たけどな〜。タラシが朝蹴りに来たけど」

+

ルヴェ「……」
シフォンちゃんに見向きもしないで頬杖をついている

フリス「そっかー、ディルって寝相悪いの?……うーん、寝てないのはあたしの方かもしれないけどね。なかなか寝付けなくてさ」

+

シフォン「そういえば、ルヴェお兄さんは朝ごはん食べたの〜?」

剣太郎「アイツが起きてからわざと蹴りに来たんや〜。寝れやん時は羊数えろ言うわな……じゃ、二人で寝ようや」

+

ルヴェ「テキトーに食った」

フリス「何してんだあいつ。あー、それトビさんにも言われたなぁ……でも逆に数えすぎて眠れなかった気が……。その後ドリンクバーでツェザーリとお話ししたら寝れたけどね。二人でお昼寝しよっか?いいね」

+

シフォン「何食べたの〜?」

剣太郎「どんだけ数えたねん………メガネが羊に見えたんとちゃうか?変なやつもおらんし、ゆっくり寝れるやろ」

+

ルヴェ「さあね」

フリス「……あははっ!それはないな!でも確かに白いから、見えなくはないかもね。気持ちいいし、いいかも」
話してるうちに庭園のところまでたどり着いた。
その時遠くで走り去るミラとトビさんが見えた気がしたが……
フリス「ん?なんか走ってった?」
気づかなかった

+

シフォン「ぶー」
ソフトクリーム食べ終わってルヴェさんに抱きつく
シフォン「次どこに行くの〜?」

剣太郎「さぁ……サーって行ってもたな……。まぁええや、寝よ寝よ!」

+

ルヴェ「考えてないなー。どこかでデートしてる剣太郎くんで遊ぶことくらいかなー?」

フリス「……庭園、って言ったっけ?自然いっぱいで綺麗だね。植物だけでこの場所を彩ってるのが素敵。……あそこの芝生とか気持ち良さそうだよ!」

+

シフォン「コンちゃんデートしてるの〜?僕も行きたい〜!」

剣太郎「ホンマやな!寝心地よさそうや!」
芝生の方に行って寝転がる
剣太郎「おー!気持ちええで!」

+

ルヴェ「……そうかい、ならからかいに行こうか?」

フリス「うん、だねー!」
寝転がる

+

シフォン「行く〜♪」

剣太郎「………」
もう寝てる!!

+

ルヴェ「そうこなくちゃな」
悪い笑みを浮かべた

フリス「……?」
足元に何かが当たっている気がして起き上がる
フリス「……あ」
なんと尻尾がちょいちょい当たっている
フリス「…………触ってみても、いいかな?」
ゆっくり手を伸ばすと、そっと尻尾の毛並みを撫でてみた

+

フリス「ふ、ふわふわだぁ………………!」
フリスちゃんが尻尾を撫でると耳がぴょこぴょこ動いた。ちなみに目は覚まさない
フリス「ね、寝るの早いな……?獣人ってみんなふわふわなのかな……」
ずっと尻尾撫でてる
フリス「……コンちゃん、気持ちいいのかな?」
動く耳を見ている
撫でる度に耳が動いてる。
気持ちいいらしいです。

+

フリス「……あはは、なんかすごい気持ちいいなぁ。かわいい……」
ちょっと寝っ転がって耳に手を伸ばそうとする

+

剣太郎「へきしゅん!」
くしゃみした……けど安心してください、すぐ寝ました

+

フリス「!?…………寝た?」
ちょっとびびった
フリス「…………。えーい撫でちゃえー」
起きたか起きてないかわかんないがそのままコンちゃんの耳を撫でる
フリス「あははー、あったかーい!」
耳を撫でると次は尻尾が揺れた。尚も気持ちよさそうに寝息を立てている
フリス「……起きないなー」

その時、フリスの目の前に突然鳩が飛んできた
フリス「きゃあっ!?」
フリスはびびって、飛び起き思わずコンちゃんの尻尾を手で踏んでしまう
鳩は再びどこかに飛んでいった

+

剣太郎「………っいだだだだだ!?!?」
踏まれた痛みで飛び起きた
剣太郎「な、なんやねん急に…踏まんといてくれやー……」

+

フリス「わっ!?あ、えっと……ごめん……」
そして耳を触ってたので実は顔が近かった。
フリス「…………ご、ごごごごめん!?その、えっと、勝手に触ってごめんなさい!?」
みるみる顔が赤くなっていく。ちょっとコンちゃんから距離を離す

+

剣太郎「……何をそんなに慌てとんねん………。触るんはまぁええねん、踏むのは痛いわぁ」

+

フリス「ごめん……、痛かったよね」
尻尾踏んじゃった部分をさすってる
フリス「目の前に鳥が急に飛んできたからびっくりしちゃって……。え、さっ、触ってもいいの……?」
尻尾さすると耳も動いてる

+

剣太郎「あー、ポッポくんかカラスくんやな……そりゃしゃあないな。別にええよ……痛くなかったら」

+

フリス「あ……えっと、ありがとう、その……じゃあ失礼して!」
手を耳に伸ばす

+

剣太郎「うーん、触って何がええんか分からんけどなぁ……。ちなみにあのメガネも耳あるけど隠してるんやで」

+

フリス「何がいいんだろうね?あたしもわかんないけど、ふわふわしたものは柔らかいから気持ちいいんだ」
ちょっとだけ近づいて、頭と耳を撫でる
フリス「えへへ……」

ルヴェ「シフォン、あれ見てどう思う?……おー待て待て、今は出て行くタイミングじゃないぞ」
ちょっと遠くの茂みから二人の様子を見てる
出て行こうとしたシフォンちゃんを止める
ミラ「隊長お呼びですか?」
ルヴェ「来たな軍曹。今回の目標はあいつらだ」
いつの間にかミラが合流していた。その後ろにはトビさんもいる

+

剣太郎「ふーん……」
よく分からないらしい。もちろん尻尾動いてる。

シフォン「僕も早くナデナデした〜い!あ、ミラ軍曹とトビ軍曹、お疲れ様であります〜♪」
適当に合わせた
トビ「皆何してるんだい?……なるほど、デートの偵察だね」

+

ルヴェ「ああいうのはな、"いじりがいがある"っていうんだ、覚えとけ」
ミラ「なるほど!そして作戦はどうなってるでありますか?」
ルヴェ「なあに簡単なこと……変装して引っかき回せ」
ミラ「了解であります!トビ殿も参加するでありますか?」

+

トビ「そうだね、面白そうだし参加しようかな。チャラ男の真似なら得意だよ」
ノリノリである
シフォン「ルヴェ隊長はどうするでありますか〜?」

+

ルヴェ「俺は、頃合いを見てもっと引っかき回してやるさ」
ミラ「じゃあ隊長はフック船長やってほしいッス!さあみんなもこの海賊セットをきて!」
何故持っているのかツッコむ者は誰もいない
ミラは赤バンダナにしましまシャツ、それに鼻眼鏡(ぐるぐる眼鏡)を身につけた!

+

トビ「はは、結構本格的なんだね?」
青いバンダナして布をマスク代わりにする
シフォン「よーし、頑張るぞー!」
ほぼミラちゃんと同じ格好である

+

ルヴェ「うん、じゃあミラはこの箱を持って……さあ、舵を取れ!」
黒いコートを翻してルヴェは言った

ミラ「やいその二人組!よーよー、楽しそうなことしてんな!おれたちとも遊ぼうぜ!」
コンちゃんとフリスの前に奇妙な三人組(ミラ、シフォンちゃん、トビさん)が現れた!
シフォン「遊ぼうぜ〜♪」

+

剣太郎「は………?……いやいやいや、アホみたいなメガネつけてなんやってんねん嬢ちゃんとシフォンは………」
秒でバレました

トビ「とぉ〜ってもラブラブしてるねお二人さぁん☆オレっち暇なんだよね〜!にしても、お嬢ちゃんカワウィ〜ねぇ?お名前聞かせてくれるかぁ〜い?」
フリスちゃんを指さす。
完全に男っぽい声でムカつく喋り方である。

+

ミラ「んんー?なんのことだー?シフォン、なんて野郎知らねーなぁ!こいつはお頭にエクスカリバーってつえー名前を頂戴してるんでぃ」
フリス「……誰だか知らないけど、素性も知れない人に名乗るほどバカじゃないよ」
あからさまにわかってる二人は無視して、トビさんを睨みつける

+

剣太郎「どこがエクスカリバーやねん……んでどえらいチャラい奴とつるんどるなぁ」
シフォン「僕はエクスカリバーだよ〜?」
剣太郎「ほいほい」

トビ「あらあらあら、そ〜んな怖い顔しないでヨ!この二人はね、オレっちの仲間になりたいっつーから混ぜてあげたんだよぉ〜。キミも一緒にどうだぁい?船の上でワルツでも踊ろうじゃないか〜☆」
ウィンクした

+

フリス「ミラ?」
ミラ「おれの名前はバーガンディってんでい!間違えんなよ!へいへい!踊ろうぜワルツ!フリスのお嬢!」
ここでロボットダンス
フリス「……コンちゃん、この人どう思う?」
もちろんトビさんのこと。ゆっくり後ろへ下がってく

+

剣太郎「………なんやったら……ここでとっちめる……」
フリスちゃんの前に立つ
トビ「も〜、カワウィー顔がダ☆イ☆ナ☆シだよ〜?そんなに怖がらないでよ〜!」
ちなみに腰に曲刀ある

+

バーガンディ「む?やるのか?おれたちつよいぞー!」
ミラは腰の曲刀に手を添える
フリス「……ミラとシフォンがなんでこんな奴の仲間になってんのかわかんないけど、コンちゃん……」
心配そうにコンちゃんを見る

+

トビ「よーし、じゃあバーガンディ、そこのキツネを倒してしまいなぁ〜!」
剣太郎「……まぁええわ、嬢ちゃんとは手合わせやる予定やったしな……ちょうどええやろ」
刀を抜く

+

フリス「(最初はいつものおふざけかと思ったんだけど、そしたら本当にあの人は誰なんだろう?背格好、骨格を見ても……男にも女にも見える。でもなんだか見覚えあるような……?)」

バーガンディ「おっしゃ、おれが相手だー!覚悟しな!今こそお頭からもらったこの箱を使う時だな!」
ミラはルヴェからもらった箱を開ける。すると箱から真っ白な煙が現れて辺りを白く染めていく
フリス「!?コンちゃん……!」

+

剣太郎「……な、なんや!?…カノジョさんは離れんなや!」
刀を構えると目を閉じる
剣太郎「(どっからか近づいてくるはずや……)」

+

フリス「う、うん……」
バーガンディ「わーい!いっくぞー!」
地面を踏み急に近づいてくる。手前で地面を蹴る音がして、刃の動く音。コンちゃんは咄嗟に刀でそれを押さえる
バーガンディ「わあ、すごい!……兄貴!こいつ強いでっすよ!へへへ、エクスカリバー頼むぞー!」

+

途端、音が聞き取れないくらいの速さになって動いているのがわかった(シフォンちゃんの支援)
トビ「(うーん、二人とも強いね)」
剣太郎「ちょい待て!シフォンと組むんはせこいで……!?まぁ、ハンデってとこか?」
バーガンディ「そうだー!ハンデをくれてやるー!」
真横で声がして、足払い

+

フリス「(ミラが味方してるってことは、敵の可能性は低いのかな……?少なくともこれは……)……っ!?」
その時背後から何者かに口元を塞がれた。抱き寄せられて耳の側で声が聞こえて思わず強張る。やはり先ほどの顔を隠した男は敵だったのだろうかと思ったが後の祭りだ。

「……やれやれ、彼氏がいながら他の男と添寝するなんざ、あんたも隅に置けないねー」
そんな……普段よりさらに低くドスの効いた声は聞き覚えがある。途端彼が風を巻き起こし、煙が晴れた
お頭「さーてさて、他愛もないな異国の剣士、剣太郎くん。バーガンディの攻撃に気を取られて大事な、大事な彼女ちゃんから意識を逸らすなんざ愚の骨頂。滑稽極まりねぇ」
フリス「コンちゃん……!」
煙が晴れた時、コンちゃんの目の前には二本の曲刀の鋒が向けられていた。

背後から低い笑い声、そこには太いタバコ(※火はついていません)を加えた長身の男がフリスを抱きかかえて立っていた
お頭「はっはっはっ!!なあ、楽しそうじゃねえか剣太郎くん!ちょいと俺様たちと遊ぼうじゃねえか?」
海賊が持っているようなフリントロック式の銃を構え、コンちゃんに向けた

+

剣太郎「いやいや、ハンデあげたんこっちやし!?」
足払いを後ろに飛んで避ける
トビ「(ルヴェくんもノリノリだね〜。コンタくんが気の毒になってきたなぁ)」
剣太郎「………うわぁ、なんかその腹立つ感じワカメに似てるわ………。大事な彼女ちゃんて……タラシのやし〜」
なんか色々適当になってきた。けど刀構える

+

バーガンディ「おっ、やるか?やるか?お頭は強いんだぞ!」
お頭「ほらバランタイン(※トビさん)!こいつはテメェにくれてやるさ、好きなようにしな!」
フリス「わっ!?」
トビさんの方に突き飛ばされる
フリス「(雑だなぁ)」
そして構えてた銃を上に向かって発砲し、コンちゃんへと向かっていく。

ユウラ「……ん?発砲音?何してんだ……?」

+

トビ「はいはいはぁい………まぁもう少し茶番に付き合ってヨー」
フリスちゃん支えてウィンク

シラ「て、敵襲でしょうか!……急ぎましょう!」

+

ユウラ「なんとなく心当たりはあるんだけどな……」

フリス「あ、あなたは誰なんですか?!ミラが懐いてるってことは……っ?」
口元に人差し指を当てられて微笑まれてしまった

お頭「さあてさて!テメェの有り金全部置いてってもらおうかァ?」
先の曲がった剣で刀をあらぬ方向に流しながら次々と攻撃をしていく

+

シラ「………心当たり……ですか?」

トビ「まぁ、大丈夫だよ…!」
剣太郎「金目的かぁい!」
攻撃を躱す
ユウラ「うん……まあ……」
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