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02 探索編

お頭「それができなきゃ、あの彼女ちゃんは俺様がもらっていこうじゃねぇか!」
さらに攻撃
バーガンディ「おかしらーがんばれー!……あ、なんかむずむずする……は、はっくしょん!」
バーガンディ改ミラはクシャミをした。するとかけていた鼻眼鏡がズレて、彼女の顔がモロバレしてる

フリス「……何してんのミラ?」
ミラ「…………あ」
フリス「……」
ミラ「ミラなんて、知らないもんね!!おおおいらはバーガンディでやんすぅ!」
フリス「キャラ、ぶれッぶれだけど」

お頭「チッ……、今回はここまでにしといてやらあ!野郎ども、撤退だァ!!」
ミラ「あいあいさー!」
ルヴェが号令をかけると、謎の海賊団(?)は風のように撤退してった

+

シラ「………?」

トビ「じゃあね、お嬢さん、バイビー☆」
フリスちゃんの髪撫でて去りました
剣太郎「……………なんなん?」

+

フリス「………………さあ?なんだったんだろ……、うーん、めんどくさいのに絡まれたね?えーと……ふふっ!」
コンちゃんの尻尾を見て笑う。その尻尾にはいつの間にか赤いリボンが結われていた、コンちゃんは多分気づいてない
フリス「(多分あの煙に囲まれた時かな……?かわいいからこのままにしとこ)」
剣太郎「うーん………まぁええか!!ちゃんと昼寝できたか?………何わろてんねん?」
フリス「いや……面白かったなぁって、ミラとシフォン……わかりやすいね。あれはミラのいつものおふざけだぁ。昼寝、そういえばあたし一睡もしてなかったや」

ユウラ「おーい、大丈夫か?」
フリス「あ、ユウさん?とシラちゃん?」
ユウラ「いや、さっきものすごい発砲音がしたから……もしかしてミラとルヴェが何かやらかしたのかと思ったけど、大丈夫のようだな」

+

剣太郎「嬢ちゃんとシフォンは下手くそすぎや……あ、チャラチャラいびられユウラくんとシラやん」
シラ「剣太郎さんとフリスさん…」

+

ユウラ「その長い呼び名どうにかなんねーの?……つか何があったんだ?」
フリス「えーと、海賊に絡まれたんだ」
ユウラ「海賊……?(というか、剣太郎の尻尾なんかついてるな)」

+

剣太郎「ならへんなぁ。海賊らしゅうもない海賊やったけどな」
シラ「海賊ですか!?……では、その海賊はユウラさんのお知り合い……?」

+

ユウラ「あ、なんかすごい語弊生みそうな言い方。……でもまあ、恐らくミラとルヴェのことだろ……あいつらならやりかねない」
フリス「……あ、やっぱりルヴェだったのかあの人……」

+

シラ「ご、ごめんなさい…!」
ぺこぺこ
剣太郎「ワカメっぽいな思ったらそうやったんやな……。じゃああともう一人……チャラいのは誰なん?」
ユウラ「あ、いや、謝んなくて大丈夫だよ。こっちこそごめんな?……チャラいやつ?」
フリス「えっと、ディルよりしつこいナンパさん?」
ユウラ「(たまにディルに対して毒があるよなフリス……)ナンパ……?それは、わかんないな……」
フリス「えっ誰なんだろう……」
ユウラ「そもそもお前らはここで何してたんだ?」

+

剣太郎「うちの奴にもそんなナンパするような奴おらんしな…」
シラ「その方だけ、他人ですかね……?」
剣太郎「さぁ……。ここで昼寝してたねん。あいつらのせいでまともにできやんかったけど」
ユウラ「謎だ…………」

フリス「そーそー、この芝生気持ちいいねーってなって寝てたんだよ!邪魔されちゃったな……」
ユウラ「なるほど……確かに気持ちよさそうだな」
フリス「でしょ!目ぇ覚めちゃったし、お団子食べに行く?」
コンちゃんの方を向く
剣太郎「せやな、団子忘れとった!行こ行こ!」
シラ「ダンゴ………?」
ユウラ「なんか二人は兄弟みたいだな。団子っつー和菓子、ほんのり甘いんだ」
フリス「シラちゃんも一緒に食べに行く?ユウさんも」
ユウラ「そうだなー、でもいいのか?」

+

シラ「ワ、ワガシ?」
剣太郎「兄弟?そうか……?」
シラ「ご一緒していいんですか……!」
剣太郎「いいんかって、何が?」

+

ユウラ「一緒にいっていいのかってこと、元々二人で行くんだったんだろ?」
フリス「あたしは多い方が楽しそうだけどな!……あ、でも引換券ニ枚しかないよね?」
ユウラ「引換券?」

+

剣太郎「別にカノジョさんええんやったらええで。……これやな」
引換券出す
剣太郎「なんやったらみんなではんぶんこでもええやろ!」

+

ユウラ「(すげぇ手書き……リディアか……)」
フリス「おー!そうしよー!」
ユウラ「ありがとな。えっとどこにあるんだ?……あ、でもシラはソフトクリームも食べるんじゃなかったか?」
フリス「ソフトクリーム?……あ、食べたい」
ユウラ「どっち先にする?」

+

シラ「あ、そうでした…………どちらでも構いません……!むしろ、両方食べ切る自信ないです……」
剣太郎「まぁ近い方から適当に行こうや!」
ユウラ「そうか、なら歩くかー」
フリス「ふふ、街探索楽しいね!」

ルヴェ「……あんた、やるねぇ」
トビさんを見て言った
ミラ「フリスもコンタもわかってなかったよね!私も顔見られなければ完璧だったのに!」
ルヴェ「バレバレだったけどな」
ミラ「そんなことないよー!」

+

トビ「そう言われると嬉しいね、ああいうのは得意だから……ルヴェくんもなかなかだったじゃないかい?」
シフォン「う〜ん、僕なんでバレたんだろう?」

+

ルヴェ「へぇ、こりゃ有能なペテン師にはなれそうだねぇ。……どーも」
ミラ「シフォンも完璧だったのに!さすがコンタだなぁ」
ルヴェ「まあまあ、しっかりお土産は渡してきたんだし……楽しんでくれるといいけどな」
ミラ「お土産ー?なにそれー!」
ルヴェ「とある魔女からもらったトリックアンドトリート」
ミラ「???」

ルヴェ「もちろんタダじゃねぇよ」
コンちゃんからくすねた銅貨ニ枚をポケットにしまう(ソフトクリーム代)
ルヴェ「シフォンも後でコンタにお礼言っとけよ?」

+

トビ「ペテン師には興味はないかな!」
シフォン「トリックアンドトリート?……あー、ルヴェお兄さん泥棒しちゃダメだよ〜!」

+

ルヴェ「海賊だからな?気になるんならお前が返してきな」
シフォンちゃんに銅貨を握らせる
ミラ「おなかすいたー……あーユウ兄とシラちゃん置いてきちゃった」
ルヴェ「そりゃどんまい、さて俺はそろそろ宿にもどろっかなー」
戻ろうとする
ミラ「えー?もったいないよー!もっと遊ぼうよ!……あれはガンジさんかなー?」
ルヴェとは違う方向に駆けていく

リオ「やっぱり中に籠もってるより、外の方が好きだなボクは!」
思いっきり伸びしてる

+

シフォン「わ〜、返してくる〜♪」
ルヴェさん引っ張ってさっきいた場所と全然違う方に走る
トビ「……シフォンちゃん、そっちじゃないしミラちゃんはどこか行っちゃったね?……私も帰ろう」
宿に戻ろうとしてる

ガンジ「ずっと鍛冶場に籠ってないで、たまにはこういうのもいいな!」

+

ルヴェ「……おい、何掴んでんだよ離せ」
そしてそのまま引っ張られていく

リオ「鍛冶場ねぇ。一回ガンジの工房に遊びに行きたいもんだ。そういや雷兎はずいぶんとあんたに懐いてるようだな?」

+

ガンジ「いつでも遊びに来いよ、歓迎するぜ!……そうか?そういや前はもっと無口だったけど、急に元気になったなぁ」

+

リオ「もっと無口だったのか……、まあガンジと話すのは気が楽だからなんとなくわかるよ」

+

ガンジ「へぇ、そうなのか?そりゃ知らなかったな!」

+

リオ「知らないという話なのか……?というか雷兎もなんか言ってやれよ~……ってあれ?雷兎は?」

+

ガンジ「あ、あいついねぇ!………迷子になりやすい奴だからな!まぁどうにかなんだろ!」

+

リオ「迷子になりやすいのか……それは難儀だな……。どうにかなる……ってまあこんなモンスターも出ない場所なら心配することなんざないだろうけどなー」

ミラ「あれー?この辺にガンジさんいた気がするんだけどなぁ。どっか行っちゃったかな」
キョロキョロしてる

+

ガンジ「勝手にどっかに歩いって行っちまうからな。誰かが拾ってくれるだろ」

雷兎「……」
ミラちゃんの横普通に通り過ぎた

+

リオ「だなー……。あー暇だ、普段ならクエスト受けるとこなんだけどな」

ミラ「……」
通り過ぎる雷兎くんを見てる
ミラ「(……ウサギさん!)」
雷兎くんについてった!

+

ガンジ「なんならオレがクエスト出してやろうか?」

雷兎「………」
なんかついてきてるな面倒だなとか思いつつ見向きもしない

+

リオ「え、どんな?」

ミラ「ウサギさーん!どこ行くんですかー!」

+

ガンジ「そうだな、鍛冶用の素材をそこら辺で集めてこい、みたいな!」

雷兎「……」
立ち止まってチラッとミラちゃん見るけどすぐに歩き出す

+

リオ「わあ、収集系クエストきた!内容によるけど、例えば?」

ミラ「これは、ついてこい的なことかな!」
見てくれたのが嬉しかったらしい、ついていく

+

ガンジ「ドラゴンの鱗とか欲しいな!」
高難易度である

雷兎「………」
逆の意味に取られて嫌そう

+

リオ「なるほど、却下!」
笑いながら即答した

ミラ「ねーねー、私ミラっていうの。あなたはなんて言うの?」

+

ガンジ「えー、ケチだなぁ!」

雷兎「………」
さっさと離れてほしいのでスルー!

+

リオ「んな激レア素材すぐ取ってこれるわけねーだろー」

ミラ「……どこいくのー?」

+

ガンジ「コンタ達ならパーってとってきてくれるぜ?」

雷兎「………」
歩く速度を上げる

+

リオ「……そりゃあ、ボク一人じゃ無理だろうけど。あと数人と行くならドラゴン退治だって簡単だな」
謎プライド発動

ミラ「あ、待ってよー」
ミラも速度をあげてついていく

+

ガンジ「じゃあ仲間誘って行ってこいよ!報酬は考えといてやる」

雷兎「……」
諦めたのか立ち止まる

+

リオ「わーったよ行ってやるさーそのうちなー。ちなみに報酬はどんなもんだ?」

ミラ「えーウサキチ速……あいたっ」
急に立ち止まった雷兎くんにぶつかる

+

ガンジ「金は用意すんの面倒だし、好きな武器くらいやるよ!」

雷兎「………何の用だ」

+

リオ「武器かー、ならボクは矢じりを弾として飛ばせる小型の銃がほしいね。……これはなかなか構造が難しい上に摩耗が激しいらしくて、今まで頼んで予想通りに作れた奴は一人もいないんだ。よほどの腕利きの鍛冶屋にお願いしたい案件なんだが、お前はどうだ?」

ミラ「えっとね、さっきガンジさんを見かけたから追っかけてきたんだ!でもいつの間にかいなくなってて……ウサキチは何か知らない?」
名乗らないから勝手に名前ついてる!

+

ガンジ「なるほどな!そんなもんなら御茶の子ソイソイだ!」

雷兎「…………オレはウサキチじゃない」

+

リオ「……なら、交渉成立だな。それ入り用か?ちなみにソイソイじゃなくてさいさいが正しいけどな」

ミラ「じゃあなんていうの?」

+

ガンジ「別に急いでないぜ!あれ?オレの記憶じゃソイソイだったんだけどな」

雷兎「………雷兎」

+

リオ「ま、じゃあ気が向いたらクエスト受けるさ。……そうか、ならいいよ」

ミラ「雷兎!ガンジさん見てない?」

+

ガンジ「おお、待ってるぜ!」

雷兎「………どっかいった……」

+

リオ「……」
なんとなく愛想を浮かべてハットをなおした

ミナ「ちょうどいいところに荷物持ちがいたわね」
二人の元にミナとアエリアちゃんが駆けてくる
ミナ「クズリオこれ持ちなさい」
リオ「……は?」
いきなりやってきて大量の荷物をリオに押しつけた
リオ「は?お前これ、全部買ったのか?」
ミナ「そーよ?文句あるのクズリオのくせに」
リオ「ありすぎるわっ!!つかいきなり人に持たせる感性を疑う!」

ミラ「そっかぁ……残念!ならちょうどいいし、一緒に行こうよー!ねえ、友達になろ?」
笑って手を伸ばした

+

ガンジ「……あ、昨日会った奴だ」
アエリア「ガンさーん!持ってー!」
ガンジ「よし、任せろ!」
素直に持ちました

雷兎「…………」

+

ミナ「こっちのデカイ方が役立つわね」
リオ「だいたい、何をこんなに買い込んでんだよ……」
ミナ「それくらいもわからないなんて本当にクズリオね!」
リオ「わかるわけねーだろ!」

ミナ「ミナ疲れたから甘いもの食べたーい!」
リオ「勝手にしろ!」
ミナ「何?女の子に何も渡さずに勝手に行け、はないんじゃないの?クズリオ頭わるーい!」
リオ「びた一文テメェには渡さねえ」
いつもこんなんだよ

ミラ「……?どうかした?」

+

ガンジ「なんかリオがモテない理由がわかった気がするな!」
アエリア「ホントそれー。ガンさんなんか食べに行こ〜!」

雷兎「………」

+

リオ「はあ!?なんでだよ!?」
ミナ「しようがないわよクズリオだから」
リオ「ふざけんな」
ミナ「ミナも行くー!」
リオ「…………」

ミラ「……?あ、もしかして握手きらい?」

+

アエリア「ミナちゃんも行こー!」
ガンジ「リオは行かねぇのか?」

雷兎「……別に…」

+

リオ「……行くよ!」
ミナ「えー?行くの?」
リオ「なんだその反応!行くよ、悪いか!?」
ミナ「別にぃー?どちらかといえばクズリオはそのへんの木と一緒に棒立ちしたまま突っ立ってるのがお似合いかと思っただけー」
リオ「残念だったな、ボクは木じゃなくれっきとした人だから自分の意思で動くさ」
ミナ「くっだらな」
リオ「お前がな」

ミラ「なら……!」
雷兎くんの手を取って両手で握る
ミラ「これで、友達っ!」

フリス「えーと、お団子屋ってここ?」

+

二人は先に行ってしまった!

雷兎「……」

剣太郎「多分ここや!はよ食おうやー!」

+

ミナ「……ちょっと待ってよー!」

ミラ「それで、雷兎はどこに行こうとしてたのー?」

ユウラ「ちゃんとした団子屋だな……」
フリス「わあい!ウサギさんお団子くださいな!あ、引換券あるんだよ?」

+

雷兎「……特に何も…」

剣太郎「あ、これやな……はいな!」
ラビーちゃんに券を渡す

+

ミラ「そっか!じゃあ街探検隊だね!ねーねー、雷兎って普段もこんな散歩とかしてるのー?」

『!』
ラビーは三色団子を二本持ってきた
フリス「ありがとう!……わ、かわいい」
ユウラ「六つか……なら俺は大丈夫だから、三人で二つずつたべたら?」
フリス「え?でも……」
ユウラ「気にすんなって」

+

雷兎「…………してない……」

剣太郎「券あと2枚分取ってきたらよかったなぁ」
シラ「じゃ、じゃあ……私の分ひとつどうですか……?」

+

ミラ「えーじゃあランニング?ショッピング?エキセントリック?」

フリス「それはさすがに迷惑だよ……」
ユウラ「優しいんだな……そしたらシラの分がなくなっちまうだろ?」
フリス「いいんじゃない?食べちゃってー。ユウさんには何か奢ってあげよっか!」
ユウラ「それも別にいいんだが」

+

雷兎「………」

シラ「私なら別にひとつあれば充分ですし……!」
剣太郎「あ、じゃあチャラチャラいびられユウラくんにはこれあげるわ!」
チョコ出てきた!
剣太郎「いつの間にかポケットに入っとったねん

+

ミラ「……普段は何してるの?」

ユウラ「……チョコ?」
フリス「そんなものいつの間に……え?溶けてないの?」
ユウラ「溶けてたらお返しするところだけど、まだ大丈夫そうだな……。しかも三つって……」
フリス「……」
ユウラ「……ほしいのか?」
フリス「へぇっ!?そんな目で別に見てないし!」
ユウラ「……じゃあ一つもらっとくよ、ありがとうなコンタ」
チョコをしまう

+

雷兎「……色々……」

剣太郎「カノジョさんもいるか?……ワイ別にチョコそこまで好きちゃうし」
シラ「いつの間にかって……誰でしょう入れたの……?」

+

ミラ「いろいろってー?私はご飯食べてー剣の稽古してーご飯食べてー遊んでーご飯食べてー寝てるかな!」

ユウラ「誰かが、入れた……?そうだよな、いつの間にチョコがポッケに増えてるなんてありえないもんな」
フリス「……?どうかしたの?」
ユウラ「いや…………入れたの誰だろうって考えてみたけどわかんねぇや」

+

フリス「うーんでもチョコくれるなんていい人だねー!あたしはチョコ好きだよ」
雷兎「……起きて色々やって寝る…」

剣太郎「さっきのヤツらか?……でもこんなんくれるわけないしなぁ。カノジョさん、あげよかこれ?」

+

ミラ「ああ、一緒だね!私も起きてから、いーっぱい遊んで寝るよ!いつもフェオに起こされてるけどね」

フリス「コンちゃんがいいのなら、もらうー!」
ユウラ「そうだよな……」
フリス「えへへ、あ、お団子食べよう!」
ユウラ「……ならせめて茶一杯くらい飲みたいな」

+

雷兎「………」

剣太郎「ほい!………茶くらいタダでくれへんのかな?」
シラ「無料で貰えるものなんですか……?ウサギさん、お茶…貰えますか?」

+

ミラ「えへへ!楽しいね!」

『……!』
奥からお茶を四人分持ってきた
ユウラ「(都合いいな……)」
フリス「ありがとうウサギさん!」
ユウラはお茶を手に取る
フリス「じゃあ一個もらうねお団子!」

+

雷兎「……」
全く楽しんでません

剣太郎「お、タダやん!おおきに!」
シラ「ありがとうございます…!………あちち……」
猫舌だった

+

ミラ「雷兎は好きなものとかあるの?」

フリス「……コンちゃんの、そのおおきにっていうのはありがとうってことかな?ふふ、なんとなく好きだな」
ユウラ「ん?大丈夫か、猫舌か……。ゆっくり飲めよ」
フリス「はむ……おいしい……」
団子食べてる

+

雷兎「………ない……」
嘘である

剣太郎「せやで〜!好きなんやったら使いなや!」
団子食べてます
シラ「……はい………」
お茶ふーふーしてる

+

ミラ「……本当に?」

フリス「おおきに!……」
ちょっと照れた
ユウラ「照れることないだろうよ」
フリス「う、なんとなくね!……お団子って結構さっぱりしてるんだね、食べやすい、おいしい……」

+

雷兎「………」

剣太郎「ええやん!なんやったらチャラチャラいびられユウラくんも言うたらええやん!」
シラ「(……氷魔法使えば冷めますかね………)」

+

ミラ「私は、食べることでしょー、稽古することと、食べることに遊ぶこと!あとは食べることと寝ることかな!……あ、でも桃だけはダメなんだぁ」
さっきと同じようなこと言ってる

ユウラ「えー、俺は遠慮しとくよ。というかその呼び名いいかげんやめろよ……」
フリス「なんでそんな長い名前になってんの?」
ユウラ「知らね……」

+

雷兎「………」

剣太郎「チャラチャラしてていびられてるからやで?」
シラ「…………」
お茶に魔法かけてる

+

ミラ「あのね、考えたらおなかすいてきちゃった!さっき食べた親子丼おいしかったよ!ねーねー食べに行かない?」
まだ食うのかお前

ユウラ「チャラチャラもしてねーしいびられもしてねぇ!」
フリス「そうなんだ」
ユウラ「納得しないで、頼むから」
フリス「よーし!ごちそうさま!コンちゃんの言葉だとなんて言うんだっけ?」

+

雷兎「……」
放っとこうと歩き出す

剣太郎「普通にごちそうさんやで!!」
シラ「………」

+

ミラ「…………」
歩き出す雷兎くんをじっと見てる
ミラ「じゃあ、雷兎に合わせる!」
ついてった

フリス「おおー!なら……ごちそうさん!」
ユウラ「……シラは何をしてるんだ?」

+

雷兎「………」

剣太郎「なんや、ワイのマネしたいんか〜」
シラ「……お茶を冷ましてます……!」
まだやってる

+

ミラ「どこいくの?」

フリス「えっダメ?コンちゃんの口調ってマネしたくなるんだもん」
ユウラ「独特だよな。あんまり冷ましすぎると、ぬるくなっちまうぞ?」
フリス「あたしがふーしてあげようか?」

+

雷兎「………」

剣太郎「別にええけど、マネしたくなるんか……?」
シラ「大丈夫です……これで……あちち」
ダメだった!

+

ミラ「ついてくー」

ユウラ「フリスの感性はたまによくわからないな」
フリス「シラちゃん貸して!」
ふーふーしてる
ユウラ「初めから冷たいの頼んどけばよかったか?」

+

雷兎「……」

剣太郎「まぁええやん、本人楽しいんやったら!」
シラ「……あわわ、ご迷惑をおかけして……ごごごめんなさい」
めっちゃぺこぺこしてる

+

ミラは鼻歌歌いながらついていく

フリス「心配いらないよ。お茶熱いもんねー」
ユウラ「そういや、なんだかんだでお昼すぎてんだな。朝なんか食ったのか?」

+

雷兎「……」

シラ「ありがとうございます〜………」
剣太郎「朝は蕎麦食うたで!兄ちゃん何食うたん?」

+

ミラ「わあーおなかすいたー……」
急に歩みが遅くなる

ユウラ「いいな蕎麦。こっちは丼モノ食ったよ……ミラが親子丼五人前+シラの分まで食べてたけどな……」
フリス「ミラまだそんなに食べる余裕があったの!?すごいなぁ……。あ、シラちゃんお団子食べた?おいしいよ!」
ユウラ「さてと、この後どうしよっかな。そっちは予定とかあるか?」

+

雷兎「……」
気にせず歩く

剣太郎「5人前って……男でも食わんぞ………」
シラ「あ、まだ食べてませんでした……!ユウラさん、ひとつ食べませんか……?」
ひとつ食べてる
剣太郎「別になんも決めてないで〜」

+

ミラ「………………」
立ち止まってしまう

ユウラ「あいつの食欲だけどうにかしてほしいな……。シラはいいのか?」
フリス「もうもらっちゃいなよ?ユウさんも食べたかったんでしょ?」
ユウラ「……そうだな、そう何度もオススメされたんじゃ断るのもあれだし。一個もらうよ、ありがとう」
残った一個を食べる
フリス「あたしはまだまだ歩けるけどねー!そろそろ戻る?なんか夜の町も歩いて見たい気もするけどね」
ユウラ「そっか、特にやることもないし……たまには剣でも振っとこうかなぁ」

+

雷兎「………」
立ち止まる

シラ「どうぞ……!お茶も美味しいですね……!」
剣太郎「せやなぁ、ぼちぼち戻り始めよか!他の奴らも戻ってるんかなぁ」

+

ミラ「…………おなかすいた」
小さくお腹が鳴っている。燃費悪すぎであるこの娘

フリス「おいしいよね!」
ユウラ「ありがとうシラ。フリスはなんか買ったのか?」
フリス「ん?ああ、この扇子ー!コンちゃんに買ってもらっちゃった……」
ユウラ「へえ、綺麗な柄だな。よかったな」
フリス「えへへ……」

+

雷兎「………」
ミラちゃんを引っ張る

剣太郎「戻る途中でも気になるもんあったら見てもええしな!」
シラ「センス?……何に使うのですか?」

+

ミラ「……あれれ?」
そのまま引っ張られてく

フリス「これで風を起こすことができるんだよ、すごいよね」
ユウラ「そうだな……この温泉街も宿屋も広すぎるっつの」
フリス「そうだ!コンちゃんからもらったチョコ食べよっかな!」
ユウラ「……あ、フリス、それもしかしたら食べない方が……」
フリス「えっ!?」
すでに食べてた
ユウラ「……」
フリス「……」

ユウラ「……なんともないか?」
フリス「うん、ちょっとお酒っぽい香りするけど、おいしいよ。なんで?」
ユウラ「うーん、もしもそれをくれたのがルヴェだとしたら……わざわざ美味いもん寄越すかねって思ったんだけど、思い違いだったかな」
フリス「それ先言ってよー。でももしかしたらあのチャラ男がくれたのかもしれないよ?」
ユウラ「まあ、おいしいんなら問題ないだろ……」
チョコを口に入れようとして思い留まる
ユウラ「…………お酒?」

+

雷兎「……何を食いたい…?」
小さくため息

シラ「へぇ……風……!すごいです…!」
剣太郎「酒入ってんのか……まぁええや、酒に強い奴にあげよ。……ん?どないしたん?」
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