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02 探索編

ユウラ「そんなはしゃいでるとすぐ疲れちまうぞ?……疲れないだろうけど」
 同じく追いかける
ミラ「ユウ兄ー!わたし蕎麦かうどんかラーメンが食べたい!」
ユウラ「はいはい!わかったよ!」

ヴァニラ「……わたしもいることわかってないな?」
 残念ながらヴァニラは置いてかれたので一人で歩いてる
ヴァニラ「ここ、全てリディアが作ったのか……?計り知れない力だな……はあ」

+

シフォン「ソバ?ウドン?」
シラ「ミ、ミラさんさっきも朝ご飯食べられたのでは……?」
トビ「ミラちゃんの胃袋は無限だね〜」

+

ミラ「だってもーおなかすいちゃったんだもーん!」
ユウラ「ミラがお腹いっぱいになる日なんてくるのか……?」
ミラ「あるよー!お腹いっぱいになると眠くなるもん!」
ユウラ「そりゃあなんとも欲望に忠実だねー……」

ヴァニラ「……ふむ」
フェオ「あれー?ヴァニラー、一人?」
 歩いてたヴァニラに声をかけたのは、フェオとブランくんだった
ヴァニラ「お前たちか……。なんてことはない、ミラに置いてかれたから少し町並みを眺めていただけだ」

+

シラ「お腹減るの……早すぎませか……?」
トビ「こりゃあ寝るまでかなり時間かかりそうだね〜」
シフォン「僕お腹すいたよ〜!早く食べたいよ〜!」
ユウラさんにしがみつく

ブラン「ヴァニラさん……ミラに置いてかれたんですか………まさか、あれだけ食べてまだ食料求めてるんですか?……ここの景色もなかなか綺麗ですよね」

+

ミラ「おなかすいたー!」
ユウラ「もうあの店入ろうぜ」
ミラ「あ、親子丼だー!親子丼がいい~!!」
 勝手に入ってく
ユウラ「あ、おい…………」

ヴァニラ「……懲りないやつだ、あいつも」
フェオ「やれやれ……」
ヴァニラ「ああ、なかなかいい景観だな。……お前たちは何か食べたのか?」

+

シラ「わ、ちょっと……!」
シフォン「待って〜、僕も行く〜!」
追いかけて入ってった
トビ「先行っちゃったね!……色々注文してそうだなぁ」

ブラン「……まだ何も食べてないですね……ヴァニラさんもまだですよね?」

+

ユウラ「それはやべえな、ミラ!!俺が注文する前に注文したらしばらく手合わせしてやんねえからな!!」
 追いかけてった

ヴァニラ「ああ、まだだな……」
フェオ「勢いで外出てきたけど、なんか買って作った方がいいかなとも思えてきた……」
ヴァニラ「それもそうだな……。ふむ、せっかくだしちょっと散歩してから戻らないか?景観を楽しむのはこの時間だからこそ気持ちのいいものだ」

レンカ「はあ、やっとまともなもん食ったな?」
 店から出てくる
レンカ「おいしかったろ?」
ミナ「……そうね、まあまあだったわ」

+

ブラン「作った方が安いしね…。そうですね、俺もちょっと散歩してみたいです!」

ツェザーリ「まぁまぁなんだな…」
アエリア「ケーキ食べたい!」
ツェザーリ「お前は切り替えが早すぎだ」
シャルロ「……変わった食べ物だったなぁ………」

+

ヴァニラ「リディアにしては、テーマを統一してるようだからな。和風な建物、店、食べ物に統一してるようだな……」
フェオ「あ、あそこにアイスとケーキのお店あるよ?」
ヴァニラ「…………ふむ、その辺は偏っているのだな」

レンカ「(シャルロほぼ飲み込んでたな……)」
ミナ「ミナもケーキ食べたい!行こ行こー!……あ、待ってーすごく綺麗な宝石!」
 雑貨店の前を通る
ミナ「転移石のペンダントか……シャル姫これ買ってー」
レンカ「おいおいなんでもシャルロに買わせんなよ……」

+

ブラン「………リディアさんって方は変わった方なんですね。会ったことないですけど…」

アエリア「ホントだ綺麗!」
ツェザーリ「お前らすぐに興味移すよな……」
シャルロ「うーん……リオさんにお金返さないといけないし………」

+

リディア「……呼んだぁ?」
フェオ「……」
ヴァニラ「……」
急に背後から声かけられた。ブランくんを抱き寄せている
フェオ「うわああ!?」
ヴァニラ「きっ、貴様!?」
パニック
リディア「ああ、ごめんね!三回ノックするの忘れてた!」
ヴァニラ「そういうことではない馬鹿者!!程度を知れ!」
リディア「はじめましてブランくん。海上保安庁支部名誉会長のリディアよ」

レンカ「え……?リオにお金借りてんの?なんで?」
ミナ「クズリオが恩着せがましくシャル姫に持たせたらしいわよー?ほんっと後先考えないわよねさすがクズリオー!」
レンカ「……わかった、お前らがそんなにシャルロにたかるっつーならアタシが払う」
ミナ「わーいありがとうレンカー!」
レンカ「これっきりだからな?……アエリアは?」

ミナ「じゃあこれは?小瓶のストラップー、この瓶に好きな魔法を入れることができるの!魔法に応じていろんな色に輝くのよ?」
レンカ「え……高そ……」
ミナ「レンカが買ってくれるんなら遠慮はいらないよー!」
レンカ「おいおい」

+

ブラン「うわあああ!?!?」
めっちゃビビった
ブラン「か、海上保安庁?なんか難しい役職ですね………あなたがウワサのリディアさんでしたか……」

シャルロ「あ………借りた銃も置いて来ちゃった…………レンカさん、ありがとうございます……」
めっちゃ気にしてる
アエリア「へぇ、面白いそうね!」
ツェザーリ「欲しい物多すぎだ……ちょっとは遠慮を知れ」

+

フェオ「いや、そんな長い役職とか初めて聞いたけど……」
リディアはブランくんの頭に顎を乗せている(これ好きだねリディアさん)
リディア「そーなの、ウワサがウワサを呼ぶ怒涛ラッシュのリディアさんですよー」
ヴァニラ「……あの毛むくじゃらはいないだろうな?」
リディア「うーん、食べられちゃったかな」
フェオ「はいはい」

ヴァニラ「……それで、何の用だ貴様」
リディア「ヴァニラちゃーん!こわいわぁ!あ、そのかんざしつけてくれてるのね、似合う~」
リディアはヴァニラのかんざしにそっと触れる
リディア「うん、特に用事はないんだけどね!楽しんでる?」
フェオ「まあまあそれなりに……」
リディア「おっけーいいことね!そこの占い屋も面白いから行ってみてねー!」
ヴァニラ「占い屋……?」
リディア「……うーん、キーちゃんどこ行っちゃったのかなぁ。今日はオセロする約束だったのにー……しょうがないから"あの子たち"とお話できるように準備しとこ!」
言うだけ言うと、リディアはまた急にいなくなった
フェオ「占い屋か、どうする?」

レンカ「まあミナに買ってやるんだ、アエリアも一つだけなら買ってやっから……」
ミナ「ミナ遠慮なんてしないもーん」
レンカ「遠慮する精神も少しは養ってほしいものだ」
ミナ「ヤダ☆」
レンカ「……」

+

ブラン「………なんなんだあの人……。占い屋ね……変なこと言われる気しかしないけどやってみようよ」

アエリア「やったー!ありがとうレンカさん!」
ツェザーリ「しかもまたそんなに高い物を………」
シャルロ「(リオさんに返す分あるかなぁ)」
お金数えてる

+

ヴァニラ「そうだな……」
占い屋に向かった
『こんにちは、占いを所望でしょうか?』
中にはミステリアスな衣装に身を包んだラビーが座っていた。声は……明らかにリディアの裏声だが、この際気にしないでおこう
『三人ですか。普段はお一人さま銅貨三枚なのですが、特別にお一人さま一枚でご案内致します』
ヴァニラ「そもそもここで使ったお金は何に使うつもりなんだ?」
『それは我が主にお尋ねください。三番町にて鎮座していることでしょう』
フェオ「リディ姉よくわかんないなぁ」
ヴァニラ「……三人分、銅貨三枚だな?持ってるか?」
フェオ「あるよ」
銅貨を出す

ミナ「合計が……銀貨7枚だって!」
レンカ「……は?そんなに高いのかよ!?」
渋々お金出す
ミナ「えへへーさっすがレンカー!ありがとう!大好きー!」
レンカに抱きついてる

レンカ「お前の分後で返せ」
ミナ「えー?」
レンカ「どうせお金持ってきてないんだろ?だから後で返せ」
ミナ「うん持ってきてないよ!しょうがないなぁ、覚えてたら返すよー……ってことでツェザーリにこれあげるー」
転移石のペンダントをツェザーリの首にかける。……顔に近い
レンカ「えっ?」
ミナ「ふふーん、だってツェザーリはミナからしたらものすごーく弱いからぁお守り代わり?魔力を通すだけで簡単に転移できる優れものー」
ツェザさんを抱きつかん勢いだ。小さな女王は笑っている

+

ブラン「うわぁ……ツッコみてぇこと色々ある………。お金ならありますよ」
銅貨出す

ツェザーリ「……レンカに買わせておいて僕にくれるのか…」
バッグから銀貨を出す。抱きつきそうなミナちゃんスルーして、銀貨をレンカさんに渡す。

+

『ではでは運勢を占いたいと思います』
ラビーは奥から箱を持ってきた。
『一人ずつ箱の中からボールを取り出してくださぁい』
ヴァニラ「……随分チープだな……」
フェオ「それ言っちゃダメだよ、じゃあブランからどうぞ」

レンカ「あ、いや……ツェザ、大丈夫だ!あとからミナからもらうから……」
ミナ「もらっとけば?」
レンカ「そもそもお前が原因なんだよ!なんでおごってもらう気満々で金持ってないんだよ!?」
ミナ「ミナだもーん」
レンカ「~~っ!!」
ツェザさんの銀貨をミナが受け取って、レンカに渡す

+

ブラン「じゃあこれ……」
玉を1個取る

アエリア「このキーホルダーも可愛いな〜!」
ツェザーリ「たかりすぎだ…」

+

『茶色、ですね』
ヴァニラ「どういう意味が……」
『では次』
フェオ「今言わないの?!……ヴァニラ、いいよ」
ヴァニラ「なら……」
ヴァニラも玉を一つとる
ヴァニラ「……緑」
『深緑ですね』
ヴァニラ「そうか深緑か」

レンカ「もう……これ以上たかられんの嫌だから、あたしは帰るぞ。飯も食い終わったし……」
ミナ「えー……じゃあシャル姫とツェザーリも一緒に……ってちょっとレンカぁ!」
シャルロくんの襟首とツェザさんの手を引いて歩いていく
レンカ「二人で行ってな」
ミナ「ケチー!あ、じゃあレンカに似合いそうな服探そアエリア!」
レンカ「……」

+

ブラン「……胡散臭いなぁ」

ツェザーリ「僕も帰りたい」
シャルロ「……ふぁ………」
欠伸してる
アエリア「それいいね!レンカさんスカートとかワンピース似合うと思うなー!」

+

フェオ「次は僕か……」
玉を引く
ヴァニラ「……青色だな」
フェオ「ねえこれって何の意味が……?」

『さあて、運勢を知りたくば!名探偵リディアの元まで辿りついてみせよ!』
それだけ言うと、声は聞こえなくなった。申し訳なさそうにラビーが頭を下げる
フェオ「……」
ヴァニラ「…………くそが」
フェオ「ヴァニラこわい!?」

レンカ「……すごく嫌な予感するけど、もう付き合ってやらねえぞ」
宿に向けて三人は帰っていった

+

ブラン「……はぁ………」
疲れた
ブラン「で、どうしますこれから……?」

+

ヴァニラ「……戻ろうか?」
フェオ「うん……ちょっとあんな投げやりにされたら気になるから聞きに行きたいよね」
ヴァニラ「当然だ。こんなふざけた真似してまで自分の元に来てほしいのだろう。ならば灸を据えに行くくらい構わないだろう」
フェオ「(ヴァニラってリディ姉のこと嫌いだよね……)あ、でも僕おなかすいたな……何か作ろうかなぁ」
ヴァニラ「フェオは料理が上手いが、それでは疲れるだろう手伝うぞ」
フェオ「ありがと。えっとそしたらブランさんもそれでいいですか?」

+

ブラン「(正直もう会いたくないけど)……うん、いいよ。俺も多少作れるし手伝うよ」

+

フェオ「ありがとうございます!んー……何がいいかなぁ」
ヴァニラ「部屋に戻ってもわたし一人だろうし、女子部屋にくるか?」

+

ブラン「女子部屋行って大丈夫ですか?……誰か帰って来たらびっくりしますよ。それとフェオ……俺たち同い年っぽいから敬語じゃなくていいんだよ?」

+

ヴァニラ「ブランとフェオなら問題ない気がするがな。ディルやカルロがいたらいろいろ問題が生まれそうだけどな」
フェオ「……えっ?同い年……?僕15だよ?」

+

ブラン「あの二人は色々ありそうですね……。俺はミナがいたら追い返されそうですけど。………俺も15なんだ……」

+

フェオ「同い年……?」
ヴァニラ「……に見えないな」
フェオ「……えっえっと、じゃあ、ブラン……?よろしく……?」
ヴァニラ「戸惑いすぎだろ」

+

ブラン「そんなに違うように見えたのか……いったい幾つだと思ってたの?」

+

フェオ「えっと……少なくとも年上に……」
ヴァニラ「16くらいだろうか?ディルと同じくらいだろうと思っていたな」
フェオ「ディルは僕の二つ上だよ……?」
ヴァニラ「……なるほど」

+

ブラン「となるとディルさんは17歳……ええ、俺が剣太郎さんやシャルロさんに敬語使ってる時点で気づかなかったの……?」

キキ「リュウくーん、一緒にデートしなーい?」(裏声)
急にルヴェさんの目の前に現れる。顔近い。

+

ヴァニラ「そうだったか、それは気づかなかったな」
フェオ「そもそもヴァニラは人の年齢気にしてなさそうだよね」
ヴァニラ「そうだな……長生きの輩と絡む機会が多すぎていちいち気にするのは面倒になってしまったな」
フェオ「僕はディルやコンタに敬語使ったことないなぁ……」

ルヴェ「!?」
咄嗟に距離をとって剣先を向ける。ちょっと油断してた
ルヴェ「……さてはて、どちら様かな?俺の知る限りじゃそんな無粋な常識知らずのねーちゃんに覚えがないけど?」
めちゃくちゃ嫌そう……

+

ブラン「そんなに長生きする人って誰ですか……。その二人は似たような性格してるしね……なんとなく分かる気がするよ」

キキ「もー、そんな物騒なもの向けないでー!悪い人じゃないんだから!私はあなたもご存知のリディアちゃんのお友達のキキよ!………で、デートしてくれるの?」

+

フェオ「ディルには友達なんだから敬語はいらねえよって言われたよ」
ヴァニラ「わたしの知り合いだ。人魚や天空人……わたしの姉様も、実は長生きだったりしてな」
フェオ「ヴァニラの交友関係幅が広すぎない?」

ルヴェ「なるほどリーさんのオトモダチでしたか。……ならなおさら、お断りだ」
一歩ずつ後ろに下がっていく
ルヴェ「残念だがテメェと話すことは何もない」

+

ブラン「なるほど……って人魚?天空人?お姉さん?……なんか凄いですね……」

キキ「えー、私はいっぱいあるのよー?」
ルヴェさんの肩にぽんと片手を置く。いつの間にか隣にいる。

+

ヴァニラ「そうか?」
フェオ「でも獣人とは関わってこなかったんだね?」
ヴァニラ「……」
睨まれた

ルヴェ「なっ……。テメェ、何者だ?」
キキ姐さんの手を払って睨みつける

+

ブラン「そういえば動物苦手でしたっけ……?うちのギルドは獣人の方が3人いますからね…」

キキ「何者って言われてもー、魔女としか言い様がないわねー。…デートしてくれないならこれつけちゃうぞー」
鈴取り出して鳴らしてる

+

ヴァニラ「はあ……、まあ……その……話せるなら話したいものなんだがな」
フェオ「条件反射ってやつらしいよ?」
レンカ「んー?あそこにいんのフェオたちか?」

ルヴェ「…………」
鈴を見て言いしれぬ嫌な予感を感じる
ルヴェ「……ちなみに聞くけど、それは"なんですか"?」
まだ睨みつけている

+

シャルロ「ホントだ……ヴァニラさんと、ブランもいる……」
ブラン「あ……噂をすれば、ですね……」
苦笑い

キキ「色んな機能がついた鈴よー!欲しい?」

+

レンカ「おーい!フェオー、ブランー!ヴァニラー!」
フェオ「あ、レンカさんと……」
ヴァニラ「ん?シャルロと……っっ!??」
ツェザさんの姿を見つけて思わずブランくんの後ろへ逃げる

レンカ「奇遇だなーって、あれ?」
ヴァニラ「す、すまない…………きゃあっ」
しがみついているというよりブランくんを盾にしてる。フェオは小さく笑ってる

ルヴェ「生憎アンタのペットに成り下がるつもりは微塵もねぇ……というか離れてくれませんか???」

+

ツェザーリ「…………?あの人とは初対面なんだけどな……僕は何か悪いことをしたのか?あからさまに嫌われてるだろ」
シャルロ「あー……ツェザーリは悪くないよ…………」

キキ「別にペットにする気はないわよー!えー、離れたくないー!でも、リディアちゃんとオセロをする約束してたなぁ」

+

ヴァニラ「す、す、すまない……えっと、その、別にお前のことを嫌っているわけではなくてだな……」
フェオ「彼がツェザーリだよヴァニラ?予想通りの反応で面白いね……」
ヴァニラ「は、初めましてツェザーリ……?あ、ああ……そうかお前が噂の……うう、その……申し訳ない」
レンカ「面白いって……」

フェオ「ツェザ、ヴァニラはちょっと、動物が苦手なんだよ。どうか許してあげてくれないかな?」
ヴァニラ「居心地悪くしてしまうのならすまない、わたしが離れればいい話だな、樹海に消えよう……」
レンカ「とりあえず落ち着け……」

ルヴェ「あーはいはいそれならその約束優先した方がいいんじゃないんすかね?約束破ったら鳥にされちまうぞー?」
嘘おっしゃい

+

ツェザーリ「あ、ああ…………別に構わない………」
反応に驚いてる
ブラン「消えちゃダメですよ!?落ち着いてください!」

キキ「リディアちゃんはそんなことしないのよー!んー、じゃあ何かおみやげあげるわ!どーっちだ!」
両手の拳をルヴェさんの前に出す

+

ヴァニラ「……うう、本当にすまん。で、できれば……レンカより先には近づかないでくれると、ありがたい……」
レンカ「こりゃなかなか病的だな」
フェオ「……ところでツェザたちはどこかにいってたの?」

ルヴェ「は?土産?……何する気?」
選ぶのを渋ってる

+

ブラン「重症ですね……そろそろ俺を盾にするのは……」
ツェザーリ「………朝食を食べていた。そっちは?」

キキ「大丈夫よー!変なものないから!」

+

ヴァニラ「……はっ、すまん……」
ブランくんを離すが、依然としてブランくんの側にいる
フェオ「……ミラが迷惑をかけまして、ごめんなさい」
ヴァニラ「そこはお前が謝ることではないな……。わたしたちはまだ飯にはありつけていなくてな、これから部屋で何か作ろうかという話になっていたところだ」

レンカ「あーなんなら作ろっか?アタシら食べ終わったしな」
フェオ「えっいいの?」
レンカ「どうせすることなんてないんだから構わねえよ。そちらがいいんなら」
ヴァニラ「それはありがたい話だな」
フェオ「お願いしちゃおうよー」

ルヴェ「ちなみに選ばないという選択肢は?」

+

ブラン「はは………レンカさん料理得意なんですか?」
シャルロ「……レンカさんが作ったトースト………凄く美味しかったよ……」
ツェザーリ「なら、僕も手伝うよ」

キキ「ないわねー!」

+

フェオ「うん!すっごくおいしかった」
レンカ「へ、嬉しいこと言ってくれんじゃねえか。ああ、ならツェザにも手伝ってもらおうかな」
フェオ「僕も、手伝う!……というか二人の料理してるところ見たい!」
ヴァニラ「なら任せるよ……」
レンカ「なら早いとこ戻るか」

ルヴェ「(選ばないで逃げた方がめんどくさい気がする)……」
ものすごく怪訝そうに左を指差した

+

ツェザーリ「わかった……」
ブラン「レンカさんの料理も楽しみです!」
シャルロ「……材料とかは……?」

キキ「左ねー?……ジャジャーン!」
手を開くと個装されたチョコレートが4つほどあった
キキ「ルヴェくんチョコ大好きでしょー?」

+

レンカ「……なんかあるかな?」
フェオ「うーん?」
レンカ「ま、あるものでいいよな?」
ヴァニラ「なにか温かいものが飲みたいところだな」
フェオ「スープ?」

ルヴェ「…………いらない」
何かされると思ってたのに、普通にチョコが出てきたので拍子抜けしてる
代わりに警戒をさらに強めて後ずさりする

+

ツェザーリ「じゃあパンとスープくらいでいいんじゃないか?つけて食べられるしな……」
ブラン「いいですね!……もう、お腹すきすぎて………」

キキ「えー、チョコよチョコ!遠慮しないで!はい、あーん!」
個装外してチョコをルヴェさんの口に近づける

+

ヴァニラ「もう……それでいいな……」
フェオ「ミラみたいなこと言うけど……おなかすいたー……」
レンカ「じゃ適当に買ってこっか」

ルヴェ「いらねぇって言ってんだ……!そんなあからさまに押し付けてくるもの簡単に口にい入れる程無防備じゃねぇぞ!」
さらに後ずさりして、足元に魔法陣を出す。転移する気満々

+

ツェザーリ「フェオがそう言うのだからよほど空腹なんだな」
ブラン「占いなんてやってる場合じゃなかったですね…」
シャルロ「……パン売ってるところ……」
きょろきょろ

キキ「あー、逃げちゃうのー?じゃあ押し込んじゃえー!」
無理矢理ルヴェさんの口の中に入れた!残りの3つはポケットにねじ込んだ
キキ「じゃ、また感想聞かせてねー!」
どっかに消えた

+

フェオ「もう全部リディ姉に用意させればいいんじゃ……」
ヴァニラ「それは同意だ」
レンカ「なんか恨み籠もってるな?」

リディア『パン屋なら、そこの角曲がったところよー』
ヴァニラ「なるほど……角を曲がったところだな」
フェオ・ヴァニラ「!??」
レンカ「あ、えっと……多分あれ」
ツェザさんの持つ鈴を差す

ルヴェ「っ……?!」
あまりにも咄嗟の出来事すぎて、それを吐き出すよりも先に口を閉じてしまいチョコの味が溶け出す。
驚きのあまり転移の魔法陣は消えていた。
ルヴェ「う、げほっ…………お酒?」
口の中に広がるアルコールの臭いに、ますます嫌そうな顔をする。もらった残りのチョコを取り出すと、その場に捨てようとする。
チョコ一つでは酔う程ルヴェは弱くはなかった!

+

シャルロ「……なるほど、ありがとうございます………」
パン屋へ歩いてく
ブラン「ちょっとシャルロさぁん、リディアさんに違和感感じないんですか………?」
ツェザーリ「この鈴便利なのか不便なのか分からんな…」

捨てようとしたルヴェさんの背後から誰かが抱きつく
シフォン「ルヴェお兄さ〜ん!」

+

ヴァニラ「あやつのことだ、自分だけが便利なものを押しつけてるだけにすぎん」
フェオ「いい人だと思うけど、読めないなぁ」
レンカ「ま、パンぐらいなら買うから……好きなの選びな」
フェオ「わーい!ありがとうレンカさん」

ユウラ「はあ、食べたな……ミラが」
ミラ「へへー!おいしかったね!!」

ユウラ「一人で五人前って、どういうことなんだ。しかもヴァニラがいないことにさっき気づいたし」
ミラ「ホントだー!いない!……そういえばシフォンちゃんもいないね?」
ユウラ「……いつの間に」

ルヴェ「………………チッ」
チョコをポケットに戻す
ルヴェ「またうるさい羽虫がきたな。何しにきやがったクソガキ」
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