- 【南国はドラゴンでいっぱい】 -
【南国はドラゴンでいっぱい】一部

勇者カズトの冒険 海色タペストリア
ユーレアと剣太郎

＊

ユーレア｢うん、なんでもいいよ。いやぁ面白くてついね！そうだ、面白いから私とクエスト行かない？｣
剣太郎「からかうなやぁ〜。面白いからて……クエストてなんすんの？」
ユーレア｢クエスト、つまり街の人からの依頼ね！まあちょっとしたモンスターを退治したりかな！お、乗り気ね！早速行きましょうか？もう手続きは済んでるからね！｣
剣太郎「おおっ、おう……姉ちゃんやること早すぎちゃうか？いつの間に……」
ユーレア｢思い立ったが吉日、善は急げだからねー！君、強そうだし頼れそうだし！｣
剣太郎「な、なんやよう分からん言葉ばっかり…ワイ強いで、多分！姉ちゃんも強そうやん！」
ユーレア｢いやいや、私はそんなに強くないよ？だから一緒にクエストお願いしてるんだよー｣
剣太郎「そんなこと言うて……実は強いんやろ？？ワイも実は弱いかもしれやんで？」

ユーレア｢ふふ、そうかもしれないね！まあクエスト行けばわかるでしょー。さあ、依頼先はここから南のとある国よ！｣
剣太郎「ほいほい。南…ってどっちや？どんくらいかかるん〜、あんまり歩きたないで〜」
ユーレア｢歩いて三日かな？馬車なら二日、手っ取り早く行くなら転移門(ゲート)がいいけど……魔法慣れしてないと二日は酔うよ？｣
剣太郎「三日ァ！？三日も帰らんかったらシバかれるわ！！！げーと？かなんか知らんけどそれで行こや！魔法は使ったりしてるから大丈夫やろ！」
ユーレア｢あらー大変だね。その時は脅迫状でも出しておくから気にしないで！転移門(ゲート)はつまりワープね！街を出る時にどこに行きますか、って行き先表示されるでしょ？あれ。おっけーじゃあ行こうかー｣(メタい)
剣太郎「きょ、脅迫状！？ワイのメンバー多分そういうん信じ込まんタイプやで、残念ながら……街からはワイらは歩きやで。ダンジョン中にはあるけどな、そういうん…表示は昔の言葉しか出てけぇへんから頭いいのに任してるで！んじゃレッツラゴーや！」