麦色の小咄
- 【ひとときのぬくもり】 -
【ひとときのぬくもり】
「ねーカルロー」
グレッタが寝そべってるカルロの上に乗っかる
「寝てるのー?起きてよー」
ほっぺをぺちぺちしている
「……」
「……あ」
「……んだよ」
カルロが目を覚ましたので嬉しそうなグレッタ
「……えへ。あ」
喜んでたのも束の間、簡単に持ち上げられて横に下ろされる
カルロもそのまま横を向いて、構図的には寝ながら向かい合ってる形になる
「あの、カルロ……?」
「…………」
カルロはグレッタの上に腕を置いたまま、もうひと眠りしてしまった
果たしてこれに意図があるのかないのかわからないが、このままではグレッタはこの場から動けない
向かい合ったまま動けないなんて、これはドキドキしすぎて死んでしまいそうだ
「ちょっと……」
当の本人は素知らぬ顔で眠りこけている
おそらく彼の性格からすると、この体勢に意味はないのだろう
グレッタはカルロのことが好きだ
たしかにちょっかいを出しに行ったのはグレッタ自身だったが、故に今の状況はグレッタにとってあまりにも見返しが大きい
胸の高鳴りは大きくなる一方だ
顔も赤くなってるのがわかる
(やっぱカルロって暖かいなぁ)
少しでも違うことを考えて紛らわそうとした
けれど結局目の前の人のことを考えているので何も変わらない
(……このまま寝てやるっ)
うるさい心臓を黙らせる方法がわからなくなったグレッタはそのまま眠りを決めることにした
*
ディル「寝てるな」
アエリア「寝てるわね」
ディル「あの女嫌いのカルロが……」
アエリア「あの距離感……絶対好きよね?」
剣太郎「あー!!カルロがえっちしとるー!!……むぐ」
ディル「お前うるせーよ!二人が起きちまうだろ!」
アエリア「ディルもうるさいわよ」
ディル「そもそもあれはえっちじゃない」
剣太郎「そうなん?そしたらなんなん、すけべ?」
ディル「男女が寄り添ってるだけでそういう言葉になるのはなんでなんだ……」
アエリア「バカなのよ」
剣太郎「ちゃうわー!!」
【ひとときのぬくもり】
「ねーカルロー」
グレッタが寝そべってるカルロの上に乗っかる
「寝てるのー?起きてよー」
ほっぺをぺちぺちしている
「……」
「……あ」
「……んだよ」
カルロが目を覚ましたので嬉しそうなグレッタ
「……えへ。あ」
喜んでたのも束の間、簡単に持ち上げられて横に下ろされる
カルロもそのまま横を向いて、構図的には寝ながら向かい合ってる形になる
「あの、カルロ……?」
「…………」
カルロはグレッタの上に腕を置いたまま、もうひと眠りしてしまった
果たしてこれに意図があるのかないのかわからないが、このままではグレッタはこの場から動けない
向かい合ったまま動けないなんて、これはドキドキしすぎて死んでしまいそうだ
「ちょっと……」
当の本人は素知らぬ顔で眠りこけている
おそらく彼の性格からすると、この体勢に意味はないのだろう
グレッタはカルロのことが好きだ
たしかにちょっかいを出しに行ったのはグレッタ自身だったが、故に今の状況はグレッタにとってあまりにも見返しが大きい
胸の高鳴りは大きくなる一方だ
顔も赤くなってるのがわかる
(やっぱカルロって暖かいなぁ)
少しでも違うことを考えて紛らわそうとした
けれど結局目の前の人のことを考えているので何も変わらない
(……このまま寝てやるっ)
うるさい心臓を黙らせる方法がわからなくなったグレッタはそのまま眠りを決めることにした
*
ディル「寝てるな」
アエリア「寝てるわね」
ディル「あの女嫌いのカルロが……」
アエリア「あの距離感……絶対好きよね?」
剣太郎「あー!!カルロがえっちしとるー!!……むぐ」
ディル「お前うるせーよ!二人が起きちまうだろ!」
アエリア「ディルもうるさいわよ」
ディル「そもそもあれはえっちじゃない」
剣太郎「そうなん?そしたらなんなん、すけべ?」
ディル「男女が寄り添ってるだけでそういう言葉になるのはなんでなんだ……」
アエリア「バカなのよ」
剣太郎「ちゃうわー!!」