偶然がくれた恋だった
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時は過ぎ、8月上旬になった。
幸村は無事に退院しリハビリも頑張り、最近、テニス部にも顔を出していると本人から聞いていた。
夏香は所属していた部活が今日で最後だった。
引退の挨拶のために登校した。
(テニス部、全国に向けて頑張ってるな…。今日で引退の自分とは大違い…。)
挨拶を終えた後、彼女は屋上庭園へと向かっていた。
このところ、受験勉強で煮詰まっていて気晴らしをしたかったため。
(ミニひまわりだ。ってか、ここに久し振りに来たけど、前と比べて花の種類が増えてる。)
「ここの花達、見に来てくれたんだね?」
「えっ?」
振りむくとそこには幸村がいた。
「びっくりさせちゃったね、村田さん。」
「幸村君、部活は?」
「昼休み中。朝、君が登校してる姿が見えたから…。」
『もしかしたら、ここにいるのかな?って思って。』と続けた。
「あのね、村田さん、こんな場所で急にこんなこと言うのもあれなんだけど…。」
「うん。」
「あの日、偶然担任に頼まれごとをされて、俺を訪ねに来た君に恋をしたんだ。」
彼女は突然の告白に目を見開いた。
そして話し出した。
「ねぇ、幸村君。冗談やからかってるのなら、やめてほしいな…。」
「俺は告白で嘘を言わないよ。」
幸村は普段の優しく穏やかな表情(かお)ではなく、真剣だった。
「村田夏香さん。全国大会が終わったら、俺と付き合ってほしい。」
彼は『大人しくて控えめな君が好きだ。』と続けた。
2学期に入り、幸村に彼女ができたという話題は、立海大付属中の噂となった。
幸村は無事に退院しリハビリも頑張り、最近、テニス部にも顔を出していると本人から聞いていた。
夏香は所属していた部活が今日で最後だった。
引退の挨拶のために登校した。
(テニス部、全国に向けて頑張ってるな…。今日で引退の自分とは大違い…。)
挨拶を終えた後、彼女は屋上庭園へと向かっていた。
このところ、受験勉強で煮詰まっていて気晴らしをしたかったため。
(ミニひまわりだ。ってか、ここに久し振りに来たけど、前と比べて花の種類が増えてる。)
「ここの花達、見に来てくれたんだね?」
「えっ?」
振りむくとそこには幸村がいた。
「びっくりさせちゃったね、村田さん。」
「幸村君、部活は?」
「昼休み中。朝、君が登校してる姿が見えたから…。」
『もしかしたら、ここにいるのかな?って思って。』と続けた。
「あのね、村田さん、こんな場所で急にこんなこと言うのもあれなんだけど…。」
「うん。」
「あの日、偶然担任に頼まれごとをされて、俺を訪ねに来た君に恋をしたんだ。」
彼女は突然の告白に目を見開いた。
そして話し出した。
「ねぇ、幸村君。冗談やからかってるのなら、やめてほしいな…。」
「俺は告白で嘘を言わないよ。」
幸村は普段の優しく穏やかな表情(かお)ではなく、真剣だった。
「村田夏香さん。全国大会が終わったら、俺と付き合ってほしい。」
彼は『大人しくて控えめな君が好きだ。』と続けた。
2学期に入り、幸村に彼女ができたという話題は、立海大付属中の噂となった。