Te quiero
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幸村精市。
立海大付属中で知らな人はいないくらいの有名人。
彼はそう簡単に人を好きになることはなかった。
向こうから告白してきても丁重に断っていた。
彼自身、まさかあんな些細なことであんなにも変わるなんて思ってもなかった。
そう、彼女と関わるまでは…。
(あれ?消しゴムがない…。)
幸村は昨日の夜、妹に貸して返してもらった。
だが、その後どうしたのか記憶にない。
『筆箱に入れるのは後で良いや…。』なんて思って、学習机の上に置きっぱなしの状態にしたままだった。
結局、やることをやって寝てしまったことを思い出す。
「村田さん、お願いがあるんだ。」
幸村はにっこりと笑顔で彼女に頼んでみる。断ってこない自信はあった。
「宿題写させてっていうのは無しだよ。」
『君はどこまで真面目なんだ…。』なんて思う幸村は用件を言ってみる。
「消しゴムを貸して欲しいんだ。」
「あぁ、そう…。」
『それならいいよ。』と言う君は呆れた顔をしていた。
幸村はその表情に何故かホッとしてしまった。自分でも驚くくらいだ。
その日は1日中、彼女に世話になった。
「村田さん、今日は1日中ありがとうね。」
「消しゴムくらい、試験じゃなかったら貸すのは普通だと思うけど?」
彼は夏香のその言葉に思わず笑ってしまった。
別に可笑しかったわけじゃない。
「なんで笑うの?」
「ごめん。君ってさ、いつもそんな感じだなって思ってさ…。」
『君は良い意味でいい加減になっても良い』って幸村は自分の思ったことを言ってみた。
今時の中学生には珍しく、制服のスカートは膝丈。
リボンだって第一ボタンのところで結んでる。
「これはね、自分に課してる課題なの。」
「なんで?」
夏香は『周りの人がこうしてるから、自分もこうしなくちゃ仲間はずれにされる』と言う風に思うのは可笑しいって力説した。
幸村はそんな夏香がとっても可愛いと思った。
「そっか。」
なんとかその場をやり過ごし、彼はテニスコートへと行った。
丸井に今日のことを話してみた。
「幸村君、あいつのこと好きになったんじゃねーの?」
「そんなことないと思うけどな…。」
幸村は家に帰って彼女のことを考えてみる。
みんなの手前、あんなことを言ったけど、本当のところはどうなのか、冷静になって考えてみる。
(やっぱり、君を好きになっちゃったのかな…。)
立海大付属中で知らな人はいないくらいの有名人。
彼はそう簡単に人を好きになることはなかった。
向こうから告白してきても丁重に断っていた。
彼自身、まさかあんな些細なことであんなにも変わるなんて思ってもなかった。
そう、彼女と関わるまでは…。
(あれ?消しゴムがない…。)
幸村は昨日の夜、妹に貸して返してもらった。
だが、その後どうしたのか記憶にない。
『筆箱に入れるのは後で良いや…。』なんて思って、学習机の上に置きっぱなしの状態にしたままだった。
結局、やることをやって寝てしまったことを思い出す。
「村田さん、お願いがあるんだ。」
幸村はにっこりと笑顔で彼女に頼んでみる。断ってこない自信はあった。
「宿題写させてっていうのは無しだよ。」
『君はどこまで真面目なんだ…。』なんて思う幸村は用件を言ってみる。
「消しゴムを貸して欲しいんだ。」
「あぁ、そう…。」
『それならいいよ。』と言う君は呆れた顔をしていた。
幸村はその表情に何故かホッとしてしまった。自分でも驚くくらいだ。
その日は1日中、彼女に世話になった。
「村田さん、今日は1日中ありがとうね。」
「消しゴムくらい、試験じゃなかったら貸すのは普通だと思うけど?」
彼は夏香のその言葉に思わず笑ってしまった。
別に可笑しかったわけじゃない。
「なんで笑うの?」
「ごめん。君ってさ、いつもそんな感じだなって思ってさ…。」
『君は良い意味でいい加減になっても良い』って幸村は自分の思ったことを言ってみた。
今時の中学生には珍しく、制服のスカートは膝丈。
リボンだって第一ボタンのところで結んでる。
「これはね、自分に課してる課題なの。」
「なんで?」
夏香は『周りの人がこうしてるから、自分もこうしなくちゃ仲間はずれにされる』と言う風に思うのは可笑しいって力説した。
幸村はそんな夏香がとっても可愛いと思った。
「そっか。」
なんとかその場をやり過ごし、彼はテニスコートへと行った。
丸井に今日のことを話してみた。
「幸村君、あいつのこと好きになったんじゃねーの?」
「そんなことないと思うけどな…。」
幸村は家に帰って彼女のことを考えてみる。
みんなの手前、あんなことを言ったけど、本当のところはどうなのか、冷静になって考えてみる。
(やっぱり、君を好きになっちゃったのかな…。)