10年後の君と…
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
二人は二次会には参加せず、会場を後にした。
行先は二次会参加組とは逆方向に…。
到着したのは会場からほど近い小さな公園だった。
ベンチに並んで座り、彼が静かに話し出す。
「実は俺、今回の同窓会には出ないつもりやった…。」
「そうなんだ…。でもどうして参加したの?」
「どうしても逢いたい人がおったから…。」
「そうなんだ…。」
「もしかしたら来ないかもって思ったけど、今日、来てくれてた…。」
彼は嬉しそうな、幸せそうな顔で話している。
その顔は高校時代から変わらなかった。
「逢いたい人って誰のことか聴いてもいい?」
「実は吉野さんにどうしても逢いたかった。」
「…嘘でしょ? 冗談はやめて。」
「冗談やない。実は高校時代、吉野さんが好きやったから。」
彼は『好きで好きでしょうがないのに、振られるのが怖くて、告白できなかった…。』と続けた。
「土屋君? 」
「突然、俺なんかにこんなこと言われても、吉野さんは困るだけやんな。」
「…。そんなことない。土屋君、驚かないで聴いてくれる?」
彼は夏海が改まって話し出す様子を真剣に、そして優しく見つめる。
「今回の同窓会、土屋君に逢いたいから参加したんだよ。」
彼女は『当時、告白する勇気がなかった。だけど、卒業式の日は頑張って写真だけ頼んだ。』と続けた。
だんだん涙声になるのが嫌でも分かった。
「俺達、似た者同士なんやな…。」
「そうみたいだね。」
「吉野さんが良かったら、俺と始めない?」
『俺、寂しい独身で彼女おらんよ?』と続けた。
「こんな自分でよかったら、よろしくね。」
二人は笑顔になった。
帰り道、二人は思い出話に花が咲いた。
行先は二次会参加組とは逆方向に…。
到着したのは会場からほど近い小さな公園だった。
ベンチに並んで座り、彼が静かに話し出す。
「実は俺、今回の同窓会には出ないつもりやった…。」
「そうなんだ…。でもどうして参加したの?」
「どうしても逢いたい人がおったから…。」
「そうなんだ…。」
「もしかしたら来ないかもって思ったけど、今日、来てくれてた…。」
彼は嬉しそうな、幸せそうな顔で話している。
その顔は高校時代から変わらなかった。
「逢いたい人って誰のことか聴いてもいい?」
「実は吉野さんにどうしても逢いたかった。」
「…嘘でしょ? 冗談はやめて。」
「冗談やない。実は高校時代、吉野さんが好きやったから。」
彼は『好きで好きでしょうがないのに、振られるのが怖くて、告白できなかった…。』と続けた。
「土屋君? 」
「突然、俺なんかにこんなこと言われても、吉野さんは困るだけやんな。」
「…。そんなことない。土屋君、驚かないで聴いてくれる?」
彼は夏海が改まって話し出す様子を真剣に、そして優しく見つめる。
「今回の同窓会、土屋君に逢いたいから参加したんだよ。」
彼女は『当時、告白する勇気がなかった。だけど、卒業式の日は頑張って写真だけ頼んだ。』と続けた。
だんだん涙声になるのが嫌でも分かった。
「俺達、似た者同士なんやな…。」
「そうみたいだね。」
「吉野さんが良かったら、俺と始めない?」
『俺、寂しい独身で彼女おらんよ?』と続けた。
「こんな自分でよかったら、よろしくね。」
二人は笑顔になった。
帰り道、二人は思い出話に花が咲いた。