あの日の青空
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お昼になると夏海は土屋のいる体育館へと向かった。
体育館からはバスケ部の練習している音と声だけが響いている。
(バスケ部の人達、凄いな…。)
普段はギャラリーが多いが、今は夏休み中のため誰もいない。
お昼休憩に入ったのか、バスケ部の部員達が体育館の外へと出てきた。
「…吉野さん? 来てくれたんやな。」
「…うん。朝交わした約束、破るわけにはいかへんやろ?」
「来てくれなかったら、俺、どうしようかと思ってたで?」
「そうなんや…。」
他のバスケ部員が二人の話を気にしているようだったのを彼女は気づいていなかった。
「話したい事があったんやろ?」
「…まあな。ここだと公開処刑状態やから、人気のないところへ行こう。」
二人が来たのは木陰のある中庭だった。
「今日は急に声かけて、昼に体育館に来てくれてありがとうな。」
「ええよ。気にせんといて。」
「3年前に初めて逢った時からだと思う。吉野さんが好きになったんやで。」
夏海は驚いた。
「土屋君? 冗談やろ?」
「冗談やない。」
「…。」
「あの日、志望校の一つがこの学校って言ってたから…。もしかしたら、また逢えるかも…って淡い期待しとった…。」
彼は『高校に入って吉野さんを見つけたら、声をかける。ゆくゆくは告白する』つもりだったことを話してくれた。
体育館からはバスケ部の練習している音と声だけが響いている。
(バスケ部の人達、凄いな…。)
普段はギャラリーが多いが、今は夏休み中のため誰もいない。
お昼休憩に入ったのか、バスケ部の部員達が体育館の外へと出てきた。
「…吉野さん? 来てくれたんやな。」
「…うん。朝交わした約束、破るわけにはいかへんやろ?」
「来てくれなかったら、俺、どうしようかと思ってたで?」
「そうなんや…。」
他のバスケ部員が二人の話を気にしているようだったのを彼女は気づいていなかった。
「話したい事があったんやろ?」
「…まあな。ここだと公開処刑状態やから、人気のないところへ行こう。」
二人が来たのは木陰のある中庭だった。
「今日は急に声かけて、昼に体育館に来てくれてありがとうな。」
「ええよ。気にせんといて。」
「3年前に初めて逢った時からだと思う。吉野さんが好きになったんやで。」
夏海は驚いた。
「土屋君? 冗談やろ?」
「冗談やない。」
「…。」
「あの日、志望校の一つがこの学校って言ってたから…。もしかしたら、また逢えるかも…って淡い期待しとった…。」
彼は『高校に入って吉野さんを見つけたら、声をかける。ゆくゆくは告白する』つもりだったことを話してくれた。