電話越しの声
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夏海の電話が鳴る。
ケータイのディスプレイには"土屋淳"の文字が出ていた。
「もしもし。」
「吉野さん、起きとった?」
「うん、起きてた。でも珍しいね。つちやんから電話なんて…。」
夏海は『やっと電話が繋がった』という土屋の言葉に疑問を感じた。
「おっ!日付が変わった。」
「えっ? あっ!」
「吉野さん、明けましておめでとさん。」
「おめでとう。今年もよろしくね。」
「あのな、吉野さん…。」
「何?」
「一度しか言わへんから、良く聴いてくれへんか?」
夏海は『改まって何?』と言うと彼の言葉を待った。
「俺、吉野さんが好きなんやけど…。」
「うん。知ってる。」
「はいっ?」
「初めて声かけてきた時のこと、憶えてる?」
夏海は初めて逢った時から、『きっとこの人と縁がありそう』と思ってたことを伝えた。
「吉野さん、それってつまり…。」
「自分で良ければ、彼女にして下さい。」
「新年そうそう、俺って幸せ者やな。」
切れ長な瞳を、うんと細めてる顔が浮かぶ。
夏海は自然と顔がほころんだ。
End
ケータイのディスプレイには"土屋淳"の文字が出ていた。
「もしもし。」
「吉野さん、起きとった?」
「うん、起きてた。でも珍しいね。つちやんから電話なんて…。」
夏海は『やっと電話が繋がった』という土屋の言葉に疑問を感じた。
「おっ!日付が変わった。」
「えっ? あっ!」
「吉野さん、明けましておめでとさん。」
「おめでとう。今年もよろしくね。」
「あのな、吉野さん…。」
「何?」
「一度しか言わへんから、良く聴いてくれへんか?」
夏海は『改まって何?』と言うと彼の言葉を待った。
「俺、吉野さんが好きなんやけど…。」
「うん。知ってる。」
「はいっ?」
「初めて声かけてきた時のこと、憶えてる?」
夏海は初めて逢った時から、『きっとこの人と縁がありそう』と思ってたことを伝えた。
「吉野さん、それってつまり…。」
「自分で良ければ、彼女にして下さい。」
「新年そうそう、俺って幸せ者やな。」
切れ長な瞳を、うんと細めてる顔が浮かぶ。
夏海は自然と顔がほころんだ。
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