第1章 空は続いている
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2011年・夏。
茅野梓は大学職員として母校の大学で働いている。
幼馴染のJは彼女の働く大学の大学院の修士課程で研究を頑張っている。
いずれ、土屋研究所で博士と共に働くことを夢見ているそうだ。
二人はともに25歳になるが恋仲ではない。
今日は大学がお盆休みということで、二人は珍しくランチをしていた。
「梓ちゃん、来週末だっけ? 彼が来るのって。」
「そうだよ、J。リョウを差し置いて自分が先に再会することになるけど。」
「今回ってリョウ君は彼と逢わないの?」
「リョウはね、仕事の都合で今、地方にいるとかで無理なんだって。」
「そうなの? ところでリョウ君って仕事、何してるの?」
「J、知らないの? リョウはトラック運転手だって。」
「へぇ。リョウ君らしいね。」
二人はたまにビクトリーズの当時のメンバーとたまに逢うことがある。
だが社会人になると全員で集まるのも難しく、必ず誰かがいない状態が続いていた。
「僕さ、この前の集まりの時って、大学院入試の前日だったから行けなかったからね。」
「そういえばそうだったね。」
「リョウ君ってアメリカの彼女とはどうなっているか知ってる?」
「ジョーのことは特に言ってなかったから知らないんだ。」
二人は窓越しの空を見る。
どこまでも続く青い空。眩しすぎるくらいの陽の光が嫌でも外に出る気力を失う。
茅野梓は大学職員として母校の大学で働いている。
幼馴染のJは彼女の働く大学の大学院の修士課程で研究を頑張っている。
いずれ、土屋研究所で博士と共に働くことを夢見ているそうだ。
二人はともに25歳になるが恋仲ではない。
今日は大学がお盆休みということで、二人は珍しくランチをしていた。
「梓ちゃん、来週末だっけ? 彼が来るのって。」
「そうだよ、J。リョウを差し置いて自分が先に再会することになるけど。」
「今回ってリョウ君は彼と逢わないの?」
「リョウはね、仕事の都合で今、地方にいるとかで無理なんだって。」
「そうなの? ところでリョウ君って仕事、何してるの?」
「J、知らないの? リョウはトラック運転手だって。」
「へぇ。リョウ君らしいね。」
二人はたまにビクトリーズの当時のメンバーとたまに逢うことがある。
だが社会人になると全員で集まるのも難しく、必ず誰かがいない状態が続いていた。
「僕さ、この前の集まりの時って、大学院入試の前日だったから行けなかったからね。」
「そういえばそうだったね。」
「リョウ君ってアメリカの彼女とはどうなっているか知ってる?」
「ジョーのことは特に言ってなかったから知らないんだ。」
二人は窓越しの空を見る。
どこまでも続く青い空。眩しすぎるくらいの陽の光が嫌でも外に出る気力を失う。