悪魔


一方、ツナの部屋ではメジャーを持ってきたミリアムがツナのバストを計っていたが。

「ツナ、バストEカップだよ・・・。」

「嘘っ!?」

驚くツナは嘘でしょと突っ込むがミリアムはランジェリーの雑誌を見て間違いないと言った。

「とりあえずブラジャーを買わないと駄目だね。」

ミリアムがそう言うとソフィアも服も変えないとねと言ってディアベルが変装で使う洋服でツナが着れそうな物を探してくるとツナの部屋を出た。何せEカップだ。ペッタンコだったツナの服を着たら生地が伸びきる可能性がある。現に着ていた服は伸びてしまった。


数分後、間に合わせで用意した服を渡した。

「ある程度ブカブカのデザインだから胸の形は隠せるわ。今はこれで我慢してね。」

ツナは何でこんな大きな胸がと思いながら服を着た。

「何でいきなり大きくなっちゃったのかな?」

「医師が言ってたわ。・・・確か急激に変化する可能性があるって。」

「・・・多分それだよね。」

若干引き気味のソフィアとミリアムが言うとツナは急激過ぎるよ!と叫んだ。

その後医師を呼んで診察させた。医師は驚いたが身体に問題は特に無くそのうちに初潮も来るだろうとツナに告げて医療施設に戻っていった。


ーーーー

ダンテは玲一に呼び出されてディアベルの共有スペースに入るが雲雀を見て訝しげにした。玲一は簡単に紹介した。

「ダンテ、以前話したと思うけど彼がディアベルと同盟を組んだ雲雀恭弥で俺の遠縁に当たる。企業を立ち上げている最中でボンゴレにも関わりがあるけどツナの味方だから安心して。」

ダンテは雲雀を見定めるように見る。確かに玲一と雲雀は何処と無く似ている。意思が強そうなところが特に。
ジロジロ見られている雲雀は無表情だが正直不機嫌だ。

「僕は雲雀恭弥。貴方がディアベルのトップ?」

「そうだ。俺はダンテ・ランベルティ。疑うようで悪いが沢田綱吉の味方と言う証拠はあるのか?」

「証拠?」

そう言うと雲雀は話し出した。

「ボンゴレの守護者はボンゴレギアを所有することなっている。沢田はリングだったけど僕はブレスレット。そのブレスレットはボンゴレに返したよ。郵送してね。それ以前にボンゴレの一員になった覚えはない。ただ沢田が困ってたから手は貸したけど。」

ツナのために手を貸したと話す雲雀にダンテは暫く思案して玲一を見た。

「彼は嘘なんか言ってないよ。ツナの友人だし。」

それに恭弥はツナが好きなんだからと心の中で付け足して答えた。

「・・・同盟は正式に受理しよう。後程契約書を用意する。」

「分かった。」

ダンテは『雲雀恭弥が裏切ったら暗殺すればいい』と考えを纏めるとツナとミリアムとソフィアを呼び出した。

ツナが知っていることを聞くために。


呼び出されたツナとミリアムとソフィアにダンテは適当に座るよう促した。



「集まって貰ったのはツナから話を聞こうと思ってな。」

「話、ですか?」

「知っている範囲で良いからボンゴレとキアロスクーロのことを話して貰う。それと何故デボラ・ビーニに嵌められたのかもだ。」

ボンゴレとキアロスクーロの情報とデボラ・ビーニの情報。これらが少しでも分かれば前進すると話すダンテにツナは分かりましたと答えた。


「分かりました。長くなるかもしれませんけど大丈夫ですか?」

「大事な情報だ。構わん。」


ツナは頷くと口を開いた。


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