静寂の住人2
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獄寺が帰宅すると綱吉が台所でレタスを千切り皿に盛り付けていた。
「ハル、本当に手で千切って良いの?見た目悪くなるんじゃないかな?」
「大丈夫です。野菜は包丁とかの金物を嫌うから千切った方が良いんですよ。」
「そうなんだ。」
サラダを盛り付けているのを見ている獄寺に気付いた綱吉がお帰りなさいと声をかけた。
「獄寺君お帰りなさい。」
「あの、何故10代目が夕食の支度を?ハルで充分では?」
綱吉はそんな言い方はハルに悪いよと苦笑いした。
「いつも獄寺君とハルに助けられてるからお礼がしたいなって思って料理を教えて貰ってるんだ。今日はハンバーグとサラダだよ。」
獄寺は自分の為に料理を作る綱吉に泣きながら感激した。
「獄寺隼人、感激ですーーーっ!!」
「獄寺君落ち着いて!作ったって言っても挽き肉を捏ねてレタス千切っただけだよ。ハンバーグの形を整えたり焼いたり他の野菜を用意したのはハルだから!」
感激する獄寺に綱吉は何とか落ち着かせて食事にした。
「南川は油断しています。まだ奴の屋敷には入れそうにないですがこのまま奴の味方のふりをしていけばあっさり入れるでしょう。」
その時に証拠を探してみると言う獄寺。瑠花のやり口を身を持って知った綱吉とハル心配そうに見る。
「大丈夫ですよ!任せて下さい!」
「でも無理はしないでね。」
「獄寺さん危なかったら止めて下さいね。」
「やばかったら止めます。」
危なかったら止めると言ったが獄寺は多少のリスクは覚悟の上だ。失敗してもリボーン達に証拠を見せ付ければ何とかなる筈だ。
翌朝、獄寺はリボーンの命令で瑠花の屋敷に行ったが瑠花の右側の頬に湿布が貼られていた。
「どうしたんだ?」
「ツナ君が来て~お前のせいだって言って殴られたの~。」
「朝っぱらから来たのか?」
「6時くらいに来たの~。でも~瑠花は~ツナ君と仲直りしたいんだけど~。」
獄寺のボイスレコーダーは作動され、瑠花の嘘を録音していく。因みにその時間は綱吉はハルが書いてくれた特製レシピを見ながら朝食を作っていた。
「とりあえず今は居ないみたいだから今のうちに学校に行くぞ。」
「うん。」
瑠花は獄寺が信じたと思って嬉しそうにした。獄寺はバレバレの嘘に爆笑したいが必死に堪えた。
それから毎日殴られただの、怒鳴られただのと嘘を吐く瑠花と慰める山本や了平や京子に他の生徒達。
そのやり取りもボイスレコーダーで録音されている。
そして獄寺も味方に出来たと浮かれている瑠花は調子に乗った。
放課後になって直ぐトイレに行くふりをして自分で右頬を叩き綱吉に殴られたと泣きながら瑠花が京子に泣きついた。
「京子ちゃーん!今ツナ君がぁ~女子トイレの近くに居て~殴られたの~!」
「ええ!?沢田君が!?」
山本達も驚くが綱吉に怒りを向ける。
「アイツ学校の何処かに潜んでるのな!?」
「制裁してやる!」
「ダメツナを探そうよ!」
山本達が教室を出て探しに行き、京子は慰める。
獄寺は顔には出さなかったがこいつアホだと呆れ返っていた。因みにその時間、綱吉は掃除を試みて逆に散らかしてアワアワしていた。
「湿布貼りに保健室に行けよ。女ならシャマルが見てくれる筈だ。」
獄寺が促すと京子が獄寺にも付いてきて欲しいと頼んできた。
「獄寺君も来てくれるかな。沢田君と会ったら瑠花ちゃんが苛められるから。」
苛めてるのはどっちだよと京子に怒鳴り付けたいのを我慢して保健室に付いていった。
結局綱吉は見付からず(瑠花の嘘だから当たり前だ)今日は早く帰った方が良いと獄寺と山本、了平、京子は瑠花を屋敷まで送っていくことになった。
遊びたかったが綱吉に殴られたと言ってしまった手前仕方ないと頷いたが獄寺と居たい瑠花は屋敷に遊びに来ないかと誘った。
「ねぇ、もしよかったら~瑠花の家で遊ばない~?皆いつも優しくしてくれてるからお礼したいの~。」
「極限に良いのか?」
「楽しみなのな!」
「瑠花ちゃんの家初めて行くよね!」
「護衛も兼ねて行ってやるよ。」
瑠花からの誘いに獄寺は証拠を見付けるチャンスが来たと内心喜んだ。