静寂の住人2
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マンションに帰ると綱吉が出迎えたが獄寺の隣にハルが居て驚いた。
「獄寺君お帰りなさ・・・ハル!?」
「ツナさんお久しぶりです!」
ハルは綱吉に飛びついた。その勢いで綱吉は尻餅をついた。
「イタタ。本当に久しぶり元気だった?」
「ハルは元気です!」
痛がりつつもハルに話しかける綱吉。獄寺は取り敢えず中に入ろうと二人を促した。
獄寺は適当に食べ物と飲物を用意して、テーブルに運ぶと綱吉はお礼を言ってハルに心配そうに話しかけた。
「南川さんに脅されてるんだよね?俺と獄寺君に会っても大丈夫なの?」
「はい。獄寺さんのおかげでハルはもう大丈夫です!」
綱吉は獄寺を見ると獄寺はアミューズメントパークの出来事を話した。
「一般人のハルをマフィアの力を使うのは掟破りだと南川に釘を刺したんです。南川の奴思い出したって感じで青ざめてましたから大丈夫でしょう。」
獄寺は一旦言葉を切ってハルに聞いた。
「ハル。何で南川に脅されてたんだ?」
「瑠花ちゃんに獄寺さんとツナさんに会ったら殺すって脅されてお姫様は瑠花ちゃんだけで充分だって言っていました。」
「「????」」
ハルの説明で綱吉と獄寺は全く意味が分からないと脳内でクエスチョンマークが飛び交った。
そんな綱吉と獄寺にハルは多分ですけどと付け加えて話をした。
「瑠花ちゃんは男の人にチヤホヤされてお姫様扱いされたいんだと思うんです。獄寺さんとツナさんは素敵ですから。だから瑠花ちゃんはハルに二度と二人に近付くなって言ったんだと思います。」
綱吉は自分は兎も角、獄寺をはじめ守護者達は顔が整っているし、まだ子供のランボも10年後20年後はイケメンだ。
そんな彼等を傍に置いたら瑠花だけではなく他の女子も気分が良いんだろうと思った。
獄寺は何がお姫様だと罵った。
「お姫様だ?奴は厚化粧の腹黒ブスじゃねーか。誰がチヤホヤするかよ!」
ケッと悪態を付いた獄寺は用意したポテトを口に入れる。綱吉もナゲットを食べはじめるとハルがふと思ったことを言った。
「もしかして毎日冷凍食品なんですか?」
綱吉は料理は全く出来ないし、獄寺もハムとチーズをパンに挟む程度のことしか出来ない。そうなる冷凍食品やレトルトに頼ることになる。
「俺は料理出来ないから。」
「俺もたいした物は作れねー。」
それを聞いてハルはガッツポーズをとって自分が作ると言った。
「それならハルが毎日ここに来て作ります!冷凍食品を使うのは良いですけど毎日だと飽きちゃうと思いますし栄養が偏りそうです!経済的にも良くないです!」
良いですよねと聞いてくるハルに綱吉と獄寺は『母親か!』と突っ込みそうになったが、気合いが入っているハルに圧されコクコクと頷いた。
ーーーー
瑠花は自室で頭をかきむしっていた。
「瑠花ってば何でマフィアの掟を忘れてたのかしら!!」
今まで一般人を陥れたことは隠蔽してきたが万が一ということもある。送られてきた麻薬入りクッキーも迂闊に使えない。
瑠花は別の方法で綱吉を手に入れなければならない。
「仕方ないわー。取り敢えず暫くは武達に粉をまく程度にして追い出されたダメツナが音を上げて帰ってきたら部下に痛めつけさせて瑠花の言いなりにしてやるわ!」
瑠花は弱りきって帰ってきた綱吉を部下に拷問させて瑠花の手を取るように仕向けしさせようと考え、父親に連絡を入れた。
「パパ?瑠花だけどー。」
『瑠花か。丁度パパも瑠花に連絡しようと思っていたところだ。先ずは瑠花の話を聞こうか。』
「パパにお願いがあるの~。ダメツナが今家から追い出されちゃったんだけど音を上げて帰ってきたら拉致して拷問して~。」
『分かった。だったら直ぐにでもマルルーモの諜報部に探させるか?』
「それも良いけど~どうせなら弱りきったところで拷問の方が言うこと聞くと思うのよね~。ダメツナの癖に頑固なんだもの~。出てこないようならリボーンに頼んだ方がマルルーモとしては安全よ~。」
『成程な。ならそうしよう。』
「それでパパの話は~?」
『瑠花と沢田綱吉の婚約が決まった。双方が作成した勅命書にサインしたらボンゴレはマルルーモの物になる!沢田綱吉が見つかり次第サインさせる。』
「ボンゴレを乗っ取ればマルルーモはマフィア界のトップに立てるのね~!」
『ウフフフフ!これでマルルーモは強くなるし~守護者も財力も権力も瑠花の思い通りに使えるわ~。』
瑠花はあともう少しでマフィア界の女王に君臨出来ると歓喜した。