静寂の住人2
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「えいっ!」
声を出してシャトルを打ち返そうとする瑠花だがラケットは空振りでシャトルは瑠花の足下に落ちた。
「武~ごめんね~。」
「ハハッ!気にしないのなー。」
獄寺はとハルはそのやり取りを温い目で見ていた。
「兎に角ハルは南川を狙え。他は俺が何とかする。」
「分かりました!」
本来のルールは無視していいとリボーンが言ったから何でもありだ。
ハルは瑠花を狙い、獄寺はハルが打ち損ねたシャトルや獄寺の方に飛んできたシャトルは山本に打ち返す。本当は獄寺も瑠花に狙い打ちしたかったが後でリボーン達に文句を言われないようにする為だ。
山本が必死になって打ち返すが瑠花がその分ミスを連発するから点差は開くばかり。
瑠花はこのままではまた罰ゲームになると焦った。何とか勝ってハルを晒し者にしてやるには向こうが不利になる条件を付けるしかない。
「ちょっとタイム~。ハルちゃんに聞きたいことがあるんだけど~。部活とかしてる~?バドミントン部とかぁ~?」
ネット越しで瑠花に話しかけられるハル。獄寺は庇うようにハルの隣に立つ。
「ハルは新体操部です。」
「凄い上手いからバドミントン部かと思っちゃった~。」
何とかハルを晒し者にしたくて仕方ない瑠花に獄寺が言った。
「んなことどうでもいいだろうが!どうせ俺達が不利になる条件でもつけようとしてんだろ!」
「ち、違うよ~。」
瑠花は獄寺に言い当てられるが慌てて違うと言って誤魔化し試合を再開した。
結果は獄寺とハルが勝ちリボーンが箱を出す。
「今度はチーム戦だったから負けたチーム全員が罰ゲームだぞ。獄寺とハル。どちらかが引け。」
獄寺はなら今度はハルが引けば良いと譲った。
ハルは適当に選んだ紙を開いた。
「デ○ジュースを飲み干すって書いてあります。」
○スジュース。想像を遥かに超える不味さととんでもない辛さの罰ゲームジュース。
瑠花達は名前からして相当な飲物なんだろうと恐怖した。リボーンはさすがに止めようとしまが獄寺は店員を呼び止めデ○ジュースをオーダーした。
デ◯ジュースが4つ運ばれてきて恐る恐る手に取る瑠花達。
「明らかに辛そうな感じがするのな。」
「極限に体に悪そうだ!」
「飲物、だよね?」
「瑠花、飲みたくないわ~。」
不満そうに言う瑠花達に獄寺はさっさとしろと促した。
「飲み干せば良いんだからイッキ飲みのゲップレスコーラよりましだろ。それともお前ら全員で盛り下げる気かよ。」
だったら帰ると言い出した獄寺に瑠花は飲むから帰らないでと引き留めた。
「瑠花、飲むわ~。」
瑠花の言葉で山本と了平と京子は覚悟を決めた。
「ゲホ!ゲホッ!ゴフッ!辛いわーーーー!」
「ゴホッ!マジでまずいのなーーーー!」
「ゲホッ!極限に辛いではないかーーー!」
「ゴホッゴホッ!」
不味さと辛さに苛まされながら少しずつ飲んでいく瑠花達。リボーンは原因は自分だからと何とも言えない顔をしていた。
獄寺は咳き込みながら涙と鼻水を垂らす瑠花と山本と了平、京子を見て爆笑し、ハルはいい気味だと心の中で笑った。
瑠花は結局ハルを晒し者に出来ず全部の罰ゲームをやらされて獄寺の前でゲップはするわ、咳き込んで鼻水を垂らすわで本当に泣きたくなった。
帰り際、獄寺はリボーンに提案した。
「帰りは笹川は芝生頭がいるから問題ないですが南川とハルは送るんですよね?だったら俺に提案があります。」
リボーンは獄寺には瑠花を送らせようと考えていたが取り敢えず話してみろと促す。
「南川はリボーンさんと野球馬鹿が送って下さい。俺はハルを送ります。」
「いや獄寺は瑠花を送ってくれ。」
リボーンは獄寺と瑠花が一緒に過ごす時間を作りたい。だが獄寺は続ける。
「この中で一番狙われるのは7世の傍系の南川です。なら接近戦が得意な野球馬鹿と遠距離から攻撃出来るリボーンさんが最適かと。それにマフィアは一般人をマフィアの力を使ってはならない掟があります。敵対ファミリーだってハルと笹川を誘拐したりして復讐者に捕まりたくはないでしょうし狙うなら南川です。」
瑠花は獄寺の説明で顔色が真っ青になった。
『そうだったわ!マフィアは一般人に手をかけてはいけないんだった!ハルを脅して不良共に麻薬入りクッキー食べさせてしまったわー!!』
瑠花はバレたらまずいとこれ以上ハルに手が出せなくなった。
リボーンは確かにと納得して獄寺の提案通りにして解散した。
獄寺はハルにもう瑠花が脅してこないと言った。
「もう大丈夫だ。南川はマフィアの掟を思い出したみたいだからな。マフィアは一般人にマフィアの力を行使出来ない。」
「本当ですか!?ハルもお母さんもお父さんも瑠花ちゃんに狙われないですか!?」
「ああ。」
「獄寺さんありがとうございます!!ハルは嬉しいです!!」
安心して喜ぶハルに獄寺は綱吉に会いたいかと聞いた。
「10代目にお会いしたいか?」
「会えるんですか!?ハルはツナさんに会いたいです!!」
会えるなら会いたいと騒ぐハルを連れてマンションに向かった。